「時々、風と話す」
...............文・原田宗典 絵・沢田としき
...............角川文庫470円
...............ISBN4-04-176201-4
先日実家に帰ったときに、倉庫でほこりをかぶっているのを見つけた。19、20歳の頃に気に入っていた本。
バイクと女の子に関わる甘酸っぱい感じの話ばかりの短編集。あらためて読んでみたけれど、今でもなかなかいい。
その当時は硬派?で、ガールフレンドも居らず、遊び仲間にも女の子はいなかったと思う。だからここに出てくるような思い出はまったくないのだけれど、そんなことに憧れて妄想していたのかもしれない。
原田宗典という人を知ったのもこの本か、同じコンビによるもう一冊「黄色いドゥカと彼女の手」のどちらかだったと思う。なんだろう、飾り気のないカッコイイ文章で、今読んでもあらためてそう思う。ちょっと若く恥ずかしい感じでもあるけれど。
・・・僕は舗道に停めてある愛車のFZを思い浮かべた。スペアキーを彼女に渡すつもりは今のところない。渡したところで、彼女が乗り回すはずもないのだが、何となく嫌な感じだ。部屋の鍵は渡してもいいが、バイクの鍵は渡せない。そんな気持ちがある。(「時速百八万キロの過去」より)
読んでいたら、バイクに乗りたくなった。
読書日記目次へ