「アー・ユー・ハッピー?」
...............矢沢永吉
...............角川文庫514円+税
...............ISBN4-04-148302-6
世には熱狂的な永チャンファンという人たちがたくさんいる。作者Jは熱狂的なファンという訳ではない。歌もあんまり知らない。でも、意味もなく(深く知ることなく)カッコいいなあと思う人のひとりではある。むかし、かの有名な「成り上がり」を読んだときは、自分が決してすることのない(できない)世界にあこがれるという感じだっただろうか。
今回の本は年をとって少し丸くなった?永チャンがいろんなことについて語っている。「あの時はほんとはこうだったんだよ。」みたいな話が多いのだが、その一つ一つのスケールがとても大きい。このあたりはアントニオ猪木に愛通づるものがあるような気がする。
彼は、世に言うヤンキーとかつっぱりの人に多いように、根が純粋なのだろう。だから、笑うときには心から笑い、怒るときには心から怒る。そんな純粋さにつけ込んでだまそうとする奴が出てくる、うまいことやってマージンを搾取しようとするやつが出てくる。そんなのにだまされてばっかじゃないのと言ってしまえばそれまでだけど、そんなところが大物と言われる所以であり、また人を惹きつけるところだろう。決して普通の人ではなれないと思う。まあ、見るからに普通ではないけどね。
その昔名古屋Tホテルでバイトしていた時、そのホテルは矢沢さんの定宿で、コンサートが名古屋であると、いつもコーナースウィートに泊まっていました。ある時ルームサービスに行った人の話によると(こういうVIPへの配達はバイトには行かせてもらえない。黒服が行く。)、ドンペリなどを数万円分の料理を威勢良く注文した永チャンは「今夜はパーティーだぜ。」とあのままの調子で言っていたそうです(笑)。
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