「続 年収300万円時代を生き抜く経済学」

...............森永卓郎
...............光文社1,400円+税
...............ISBN4-334-97417-1


 前作の第二弾ということで、「実践編」との副題が付いている。主張は前作同様変わらず、「家庭などいろんなものを犠牲にしてあくせく働いて、可能性の低い上位1割に入ることを狙うよりも、生活の質を普通レベルにして自分の好きな楽しいことをして暮らしましょう」という本。最近この手の本が多い。

 実践編と言うだけあって、より細かい具体的な話が書かれている。でもそれがすぐに参考になるかというと、なかなか難しいのではないかと思う。この本に書いてあるような暮らしをするには上位1割の勝ち組を狙うのと同じくらいの強い精神力が必要なのではないか。さらには日本人がもっとも気にする「世間体」みたいなものにも耐えないといけない。と、考えるのは常識的な人で、こういうことを実践できる人は「人が言うほど世間体なんて大したことない」ということを知ってるのかもしれない。

 もう一つの主目的は、著者の弁を借りれば「森永は金持ちではないか。そんな金持ちに年収300万円で暮らせなどと言われても納得できない」という批判に対する回答のようだ。その回答には明快に答えている。でもやっぱり根底が普通の人ではないなあと感じる(笑)。自分が生きていきやすいように世論を操作しようとする評論家や政治家などに比べればあまり悪い人間には思えないけれど。

 具体的に小金を稼ぐ方法として、最近のネット社会を利用したものなんかが紹介されている。「ネットオークション」、「懸賞サイト」、「ネットアンケート」などなど。最近別のHPで知ったのだが、登録しておいて送られてくるメールに書いてあるHPを見るだけでポイントが貯まり、それを現金に変えられるサイトなどもある。時代だなあ。

読書日記目次へ