「新幹線殺人事件」

...............森村誠一
...............光文社文庫440円+税(ブックオフで105円)
...............ISBN4-334-70826-9


 列車の時刻のあやを使ったトリックというのは昔からあったんだなあという作品。初めて読んだ森村作品の「人間の証明」が面白かったので買ってみた。

 トリックはそれといってすごいというほどではないけれど、今から34年も前の1970年の作品だから、その当時は画期的だったのかもしれない。
 と言ってもそのトリックはひとつの肉付けに過ぎない。主題はひとつの殺人に至るまでの人間の心模様だ。芸能プロダクションという特殊な環境ではあるものの、人間のエゴ、虚栄心、嫉妬なんかに焦点が向けられている。「人間の証明」もそうだったが、森村作品はみんなこんな感じなんだろうか。

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