「これから論文を書く若者のために」
...............酒井聡樹
...............共立出版2,500円+税(図書館)
...............ISBN4-320-00564-3
秋の学会で発表することになり、その予稿集の提出〆切が7月20日だったので、参考になる本を探しに図書館に行って見つけた本。題名にあるように、大学4年生など、「これから論文を書く人のため」の本だが、とてもおもしろかった。言われてみれば当たり前のことがたくさん書いてあるが、大学の4年になったときにこういうことをきちんと習った記憶はあまりない(学ぶ気がなかっただけかもしれないが)。
もちろん筆者は、大学の教授という研究者の立場なので「論文を書いてなんぼ」というのが大前提となる。それに対して我々企業の研究者は論文あるいは特許という選択肢がある。どちらを選ぶかは、その研究内容、利益貢献度などによると思うが、どちらにせよ研究した内容を世に発表しなければならないことには変わりない(当然、ノウハウなど、世に出すと自分の会社の不利益になることは出さないほうがいい)。そういったときに、どう研究するのか?どう書くのか?どうまとめるのか?どう出すのか?などがよくわかる。
本の内容は堅苦しくなく、例題もサッカー好きの筆者のためベガルタ仙台のことを扱っているからわかりやすい。マニュアル的というよりは、知っていて当然という基本が丁寧に解説されている。筆者のサイトにもその内容が載っているので、興味のある方はぜひどうぞ。
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