2003年02月23日


”斑尾(WCモーグル観戦2日目)”


 今日は朝から山はガスの中、中止かなと思いつつ8時前にホテルをチェックアウトして、昨日と同じ日帰り駐車場へ移動する。昨日よりはたくさんの人が見に来ているようで、昨日とほぼ同じ時間だったけれど第7駐車場は満車だった。斑尾スキー場の中の主要道路の両側が駐車場になっていて、第7の横の道路わきの駐車場に停める。

 予定では09:15から前走スタートなので、少し滑ることにする。ホテルで貰った引換券で1日券をもらい、スーパートリプルというリフトに乗る。ふと見ると、フィンランドの選手が滑っている。と思ったら、前のリフトに乗っているのは日本男子のエース附田選手だった。なんだかうれしいミーハーな気持ち。

  斑尾のリフトチケット
  むちゃくちゃ小さいねえ
  落しそう

 乗ったトリプルが、コースに行くのに便利なようで、降りたところで準備運動をしていると次々に選手がやってくる。日本の上村愛子選手や下山研郎選手が滑ってきた。日本選手は緊張した面持ちで通過していくが、外国の選手は愛想がよく、笑顔で手を振って過ぎていく。

 しばらく選手を見てから、整地を2本滑る。昨日の夜から20cmほど積もったので気持ちいい。そのままスキーの格好で会場に行くことも考えたけれど、見ているときにきっと寒いだろうということで着替えることにする(結果的には正解)。駐車場に戻り、厚着に着替えて会場へ行く。

 ところが会場はまだまだガスで、延々とスケジュールの順延が続く。寒い中待っているお客さんを楽しませようと、カナダのステファン・ローション選手や元全日本の三浦豪太選手(このまえ99歳でモンブランの氷河を滑った三浦敬一郎さんの孫)などが出てきて、いろいろとやってくれる。これは楽しかった。

  ガスの中
  ガスによる視界不良により開始が3時間以上遅れた
  待っている間に体は芯まで冷える
  カップラーメン(400円)がうまい

  コース整備は自衛隊のみなさん
  松本駐屯地の人たちの協力で成り立っています
  長野オリンピックの時も大活躍でした

 3時間程待って、やっと競技が始まる。そのころには体はすっかり冷えてしまっていて、冬山で遭難する登山者の気分。来年からは、椅子、毛布、カイロ、冬山用の靴、コンロなどお湯が沸かせるもの、食料などを持ってこよう。

 男子はやはり去年からはやりだした3Dのエアが凄い。エアがこんな風になると、ますます一般のスキーとは違うスポーツになってくる。ケガ人が出なければいいなというのが正直な感想。

  3Dのエアその1
  どうなっているか解らないけどすごい
  伸身のムーンサルト???

  3Dのエアその2
  猫じゃないんだから

  きれいなアイアンクロスバックスクラッチャーヘリ
  完成度の高いヘリは美しい
  去年まではこれでもすごかったんだけどねえ

  3Dのエアの踏み切り
  どうしてその方向に踏み切るの?

 今日の日本勢は、女子で、上村、里谷が予選通過したものの入賞ならず、男子は全員予選落ちという結果だった。女子はまだいいレベルにあるけれど、エア(360°など)が課題かな。男子は、コースとの相性もあるのだろうけれど、今日の滑りを見るかぎりでは残念ながら上位陣との力の差は歴然でした。

 特にアメリカは去年オリンピックがあったため、選手強化プログラムがうまくいったと思われ、選手層がすごく厚くなった。しかも基本的な身体能力が日本選手とは違うのではないかと思う。第2セクションをかなりのスピードで飛ばして、破綻しそうになっても態勢を建て直して、なんのためらいもなくそのままのスピードで第2エアに突っ込んでいく。信じられないような滑り。日本選手にもぜひ頑張ってもらいたい。そのためにももっとスキー界に予算をつけてあげて欲しい。

 また、上位3選手(ブルーム、メイヤー、ルソー)の3人は決勝前の公式トレーニングの時に、時間ぎりぎりまで、コブのひとつひとつを真剣にインスペしていて、自分の気に入らない所は削るようなことまでしていた。このあたりの執念のようなものも日本選手との違いを感じた。

  本日優勝のアメリカのジェレミー・ブルーム選手
  彼はアメフトとモーグルの二足のわらじを履く
  時間ぎりぎりまで熱心にインスペクションする姿が印象的でした

(おしまい)