連休の2日目は朝寝坊から始まった。なんで二人揃ってこんなに朝寝坊してしまったの
だろうか。
前日はシネシネ(こう書くと、まるでレインボーマンの中の「死ね死ね団」みたいですが、
わたしがライターをしている映画関係のメールマガジンのことです)のオフで気持ちよく
酔っぱらって帰ったのは確かなのだけど。
結局、11時頃、玄関の呼び鈴を押す音で布団から這い出たのだった。お届け物、との
ことで玄関を開けたら、宅配便屋さんがビールのケースを抱えている。なんと、キリンの
ライトビール24缶入りと、アサヒのホワイトレディシルキー3缶入りが当たったのだった。
暇なときにインターネットで応募したら当たっていたのである。うん、今日は幸先がいい。
オットが今日仕事をしなくてはならないかもしれないという話もあったが、だだをこねて
外へ連れていってもらうことになった。行き先は金沢八景。しかし、雨模様になってきた
のでちょっとだけ変更して、アウトレットモール「横浜ベイサイドアリーナ」にいくことにする。
彼の実家で車を借りに行き、いざ出発。しかし、第3京浜を降りた保土ヶ谷ジャンクショ
ンあたりから雲行きが怪しくなった。やたら交通量が多いのだ。お天気がとても悪くなっ
ているので空いているだろうというのは甘い考えだった。横浜横須賀道路に入ったらます
ます混雑してきた。そして、目的地を目前にしたのが2時半。しかし、駐車場に入るのに
気が遠くなるくらい並んだ。やっと入れたのは3時半と、1時間も並んだことになる。
これだけ並んだら、モトを取るためにいっぱい買い物をする人がいるんだろうな、この渋
滞そのものがアウトレットモールの陰謀だったりして、なんて勘ぐってしまう。
渋滞している車の中では、彼を飽きさせないために馬鹿なことばかり言って呆れられたり
していた。
マリーナというだけあって、たくさんヨットが止めてあって、海が目の前にある。晴れてい
たらさぞかし気持ちよいだろう。しかし、今日はあいにくの雨。自慢の景観は楽しめずじ
まい。それなのに、凄い人出だ。景気が悪いなんてうそみたい。
このアウトレットモールはかなり規模が大きい。ナイキ、リーボック、ニューバランス、
エディ・バウアー、シップス、コーチ、リーバイス、ミシェル・クランなどなど・・・。おまけに、
食料品のマーケットまでついている。ハワイのアラモアナショッピングセンターを彷彿させる
(まあ、あそこまで巨大じゃないけど)作りだ。
まずはダンナのものを買おうとナイキに入ったらやっぱり押すな押すな状態で見ただけ
で疲労。次にリーバイスに行ったら、人出は凄いのだが商品はたくさんあり、かなり値
段も安いので彼はジーンズとGジャンを購入。ジーンズのサイズが33インチになってし
まったのがかなりショックだった。また太ったね。
それから、エディ・バウアー、ゲス、シップスなどいろいろ見て回ったが、品揃えがいま
いちだったりして買わず、結局トゥモローランドでわたしのジャケットを買い、あと雑貨店
フランフランで細々とした日用雑貨(タオルやグラスなど)を買ったくらいだった。
見たところ、おすすめできるお店はナイキ、リーバイス、トゥモローランドあたりか。渋滞の
中の運転(しかも彼は普段は全く運転しない人だ)ですっかり疲労困憊の彼を見て、他に
もトランス・コンチネンツやコーチ、Jクルーなど見たかったのだがパスして帰途についた。
帰り道は16号を経由して横羽線を利用したらあっけないほど早く到着してしまい、途中
で矢口渡のラーメン店「こうや」でキャベツラーメン。名物の熟女がいなかったのが残念。
前回の教訓から、麺を少し堅めにしてもらったのがちょうど良くて、なかなか美味だった。
今日は朝9時半からの授賞式の中継を見ていました。間に、お料理したり家事をしたりして
いたので、全部かぶりつきで見ていたわけではないのですが、雑感をちょっと書いてみます。
まずは、ざっと受賞者の名前を・・。
作品賞 Shakespeare in Love
監督賞 スティーブン・スピルバーグ(Saving Private Ryan)
主演男優賞 ロベルト・ベニーニ (Life is Beautiful/La Vita E Bella)
主演女優賞 グウィネス・パルトロウ(Shakespeare in Love)
助演男優賞 ジェームズ・コバーン(Aflliction)
助演女優賞 ジュディ・デンチ (Shakespeare in Love)
外国語映画賞 Life is Beautiful
主題歌賞 When You Believe (Prince of Egypt,Mariah Carey & Whitney Houston)
こんなところです。他の賞を見ても、技術関係の賞はプライベート・ライアンで総なめ、あと
脚本とか衣装などはShakespeare in Love(邦題がいまいちなので書きたくない)が取って
いますね。なんでも、この2作品が賞を取るためにやった運動はオリンピックの招致活動
並だったそうです。
そう、軒並み、取って欲しい作品や俳優さんは取れませんでした。といっても、わたしが
見ているのは、作品賞では「プライベート・ライアン」「シン・レッド・ライン」だけです。
エド・ハリスもフェルナンダ・モンテネグロも取れませんでした。「トゥルーマン・ショー」
「シン・レッド・ライン」は無冠に終わりました。
作品賞を取るにはいろいろ要素があるみたいで、「歴史劇」「主人公が死ぬ」「コメディでは
ない」「悲劇」「タイトルが3つの単語以内で収まっている」なのだそうです。なんでも、作品
賞受賞作の75%は主人公が死ぬ映画だそうで。しかし、それを使って受賞作品を予想する
というのは、まだ公開されていない映画が3作品あるのに、ネタバレになってしまいますよね。
今回の中継のレポーターは二人とも何とかして、って感じのミーハーでどうしようもない人
たちでした。
文句はさておき、授賞式自体の感想です。今回、ウーピー・ゴールドバーグが司会だったの
ですが、衣装が凄い。今回は、衣装賞にノミネートされた作品の衣装を身につけてきた、と
いうことで、まずは白塗りのエリザベス女王姿で登場。強烈です。あと、同じくらいインパクト
があったのが、「ベルベット・ゴールドマイン」の衣装。ジギー・スターダストのような格好で
もう絶句です。そう、受賞した「Shakespeare in Love」の衣装担当は、「ベルベット・ゴールド
マイン」の衣装もデザインした人で、両方の作品でノミネートされていたんですね。
プレゼンターは、例によって色んなスターが出てきてくれて、楽しませてくれました。ジム・キ
ャリーは「オスカーを取ることがすべてではないけど、すごく名誉なことだよね」といいつつ、
泣き真似をみせたりして笑わせていました。同じトゥルーマン・ショーのエド・ハリスが紹介
したのが、最高齢宇宙飛行士のスコット・グレン。エド・ハリスの「アポロ13」での活躍を見る
と納得の人選ですよね。戦争映画の紹介には、あのコリン・パウエル氏が登場していました。
まさにうってつけの人選です。
主題歌賞は、ノミネートされた人が全員歌うという豪華版。中でも、仲が悪いと評判のマライア
・キャリーとホイットニー・ヒューストンの超豪華共演は出色でした。しかし、マライアはちょっと
見ない間にブクブクに太っていてびっくりしました。同じ白のドレスを着て、スリムな(といっても
ちょっとふっくら気味だけど)ホイットニーと並ぶと余計にその太り加減が目立ってしまってかわ
いそうなくらい。オリジナル作曲賞では、ダンサーが踊りを通じてノミネートを紹介するという
趣向だったのですが、あのホアキン・コルテスが登場していて目がハートになってしまいました。
ホントこの人はかっこいい。
受賞者の中で一番インパクトがあったのは、なんといっても、ロベルト・ベニーニ。まず外国語
映画賞で受賞したとき、ピョンピョン跳ねて登場。イタリア訛の英語で、感情表現豊かに、喜びを
大きな身振り手振りで現しながら、全身で挨拶をしていました。すごく楽しそうで、感じのいい
人でした。何をするにも大げさで、うれしそうで、「木星にでも飛んでいきそうな気分」と語って
いました。見た人みんなが彼のことを好きになってしまいそうです。「ライフ・イズ・ビューティフ
ル」とても楽しみです。
結局、アカデミー賞って、もう業界の中の人たちが政治的な動きをもとに、これを選んだらアカデミー
の権威が保たれる、みたいな選び方をしているので、実際とても公平な評価とは思えないん
ですよね。単に、世界中からスターが集まってきて、楽しいお祭りだな、と見るのが正しい見方
のような気がします。グウィネス・パルトロウの主演女優賞だけはないんじゃないの(作品は
見ていないけど)と思ってしまいました。
たまには、普段菜穂美がどんな生活をしているか書いてみるとしましょう。
今日は金曜日、しかもお給料が出た日だった。しかし、アフター5の予定はない。しかも、オット
は会社の送別会があるようで帰りが遅い。仕事が終わったら映画でも行こうかとも思ったけど、
間に合いそうな時間から始まる、観たい映画がない。なにしろ勤務先は僻地にあるので、銀座
や渋谷に出るのに30分くらいかかってしまうのだ。
最近、お肌の調子が悪く(まあ、年のせいなんでしょうけど)、化粧品を一部切らしてしまっている
ので、青山の喫茶店「だいろ」に行くことにする。喫茶店で化粧品を買うというのも不思議な話だ
と思うかもしれないのだけど、マスターが化粧品も扱っているのだ。ごく一部のデパートでしか売
っていない製品なので、ここに買いに行くことになる。
会社を出ると、雨が降っている。天気予報は降水確率10%と言っていたのに、お天気のうそつき。
置き傘もしていないし、基本的に傘を持ち歩くのが好きではないので、仕方なく濡れていく。
この喫茶店は目立たないところにあるが、コーヒー豆は自家焙煎だし、クレープもとても美味しい
のでつい頼んでしまう。いつもオペラが流れていて、居心地も良い。実は菜穂美は失業中、ここ
でアルバイトをしていたことがあるのだ。もともと友人がアルバイトしていたので遊びに行くうちに、
マスターとも仲が良くなり、なんとその友人と3人でフランスへ旅したことがあった。南フランス、
コートダジュールの小さな街で安いホテルに泊まり、レンタカーをしてプロヴァンスに出かけたり、
パスタを食べにイタリアのサンレモに行ったり、しまいには1日かけてパリに行ったりもしたのだ。
コートダジュールは冬でも暖かいし、息をのむほど海岸線の風景は美しく、
言葉は通じないけどホテルの色っぽい女主人(孫がいるような人だったけど)はナイスな人で、
生涯のうちでも、かなり楽しい旅行だった。
それはさておき、ここで赤いオレンジジュースとクレープを頼み、マスターとその奥さんとしばし
雑談をする。マスターは50代後半だが驚くほど若々しく、そしてなんと奥さんはわたしと同い年
なのだ。こういう話を聞くと、喫茶店のマスターもいい仕事のように思えてくるでしょ?
化粧品を何点か購入し、再び雨がしとしと降る街へ。といっても、もう家に帰るだけである。傘が
なくてもなんとかなるくらいの雨の量だし、もう春の空気になっていて暖かい。
帰り道の電車やバスの中で、昼休みに購入した新書本「ブラック・ムービー」(井上一馬著、講
談社現代新書)を読む。アメリカでの映画の歴史を、黒人映画人を通してひもといたものだ。
新書本だし、文章の量が決して多くないのであまり掘り下げて書いてはいないが、どのような
歴史を経て、現代、デンゼル・ワシントンやスパイク・リー、ウィル・スミスなどの黒人スターが活
躍するようになったのか鳥瞰している。映画を通して、現代、同じ黒人社会の中でも、中流〜上
流階級と下層階級に分かれていってしまったのかが見て取れる。今は、黒人ばかりの登場人
物で普通の恋愛映画が撮れたり、かつては白人同士が演じていた役を黒人スターが代わりに
出演してリメイクできる、という幸せな時代なのだ。が、一方で、黒人の下層階級の中での厳し
い現実に目を向けたリアリズムの映画も作られていて、相変わらずそのような現状もあると言う
ことがわかる。それに、スパイク・リーのように著名な映画監督でも、撮りたいと思っている伝記
映画の資金が集まらなくて相当苦労しているようだ。
昨日「ジャッキー・ブラウン」についての文章を書いたばかりだったのだが、ヒロインを演じたパム・
グリアーが活躍した70年代のブラック・スプロイテーション・ムービー(黒人が活躍するB級アクシ
ョン映画)の記述もあって興味深い。これをきっかけにアメリカでの黒人(スパイク・リー言うところ
の「アフリカ系アメリカ人」)の歴史について勉強してみるのも面白いだろう、と思った。
そう、映画というのは社会の動きを如実に表すものである。どんなにくだらない映画でも、世の中
の流れ、時代、風俗が描かれていたりすると、それだけで許せてしまうものがある。
この日は、とても恐ろしい夢で目覚めた。わたしは、飲んで帰るところで、酔っぱらって電車に乗っ
ている。しかし、窓の外に見える駅は、それぞれまったく違う路線の駅なのだ。まったく乗り換えて
いないのに、見たこともないような風景ばかりが続く。そして、時計を見ると、自分の腕時計と、駅
の時計とまったく違う時間を動いているのだった。そして気がつくと次の日の昼になっていて、よう
やく家についたときには、オットはいなかった・・。
この週末から、とても寒い天気が続いている。しかし、洗濯物を干そうとベランダに出ると、それま
で気がつかなかったのだが、桜のつぼみがふくらみ、開きかけているのだ。ちょっとうれしくなった。
この日は、晴海に住む友人の家でのホームパーティに出ることになっている。新宿で歌のレッスン
を受け、銀座で映画を観て、それから酒屋さんでモエ・エ・シャンドンを買う。「今日は寒いね」と店
のご主人らしき人に声をかけられてちょっと心が和む。マリアージュ・フレールでその名も「ウェディ
ング」という紅茶を買って、持っていくことにする。銀座4丁目の交差点のそばからバスに乗り、晴
海へ。超高層の公団住宅がそびえ立ち、雨とともに激しいビル風が吹いて吹き飛ばされそうにな
る。
都心からこんなに近いのに、人通りはおそろしく少ない。立派な小学校や老人ホームが建ち並ぶ
が、閑散としていてちょっと寂しいところだ。友人の新居は新しくて、ハイテックで、きれいだ。新婚
さんらしくて、初々しい感じが好ましい。ホッとする。
ホームパーティの時間は楽しく過ぎた。夜の11時過ぎになり、電車も心配なので失礼することに
する。サイバーパンクな風景と、下町の雰囲気が同居する月島駅まで歩き、有楽町線に乗る。時
間も遅いので電車はなかなか来ない。有楽町線はとても深いところにあるので、なんだか東京湾
にコンクリ詰めにされて沈められたような気がしてしまう。
新富町の駅まで来たとき、オットが、「ここから東銀座まで歩いて都営浅草線に乗り換えた方が
早い」と主張し、電車を降りてしまう。突然のことで戸惑ってしまい、電車を降りそびれる。そして、
有楽町の駅で他の仲間2人と下車する。「この二人、ひょっとして仲が悪いんじゃないの?」と
疑っている人もいるようだ。
家についた。自分たちの家を見ると、窓に明かりはついていない。どうやらわたしのほうが先につ
いたらしい。「こっちのほうが早かったでしょ?ザマミロ」と思う。しかし、30分経っても帰ってこな
い。ちょっと心配になる。時間つぶしのために、昨日買った貴志祐介の「黒い家」を読み始める。
しばらくして彼の携帯電話してみたら、彼は西馬込の駅で学生時代の友人に出くわし、お茶をし
ていたとのこと。心配して損した。
「黒い家」は読み始めたら止まらない小説だ。最初のうちは平凡な感じだが、そのうちぐいぐい引き
込まれていく。恐ろしい。「この人には○がない!」というせりふが出てきたときの恐ろしさたるや。
保険金を手に入れるまで、ここまでのことをする人がいるとは!現実にも保険金目当ての事件が
最近世間を騒がせた。小説の人物像は、あの真須美に似ているが、さらに戦慄するものである。
化け物としかいいようがない。心臓がどきどき波打ちながらも、先を読まずにはいられない。冷静に
考えたら傷もある小説だ。主人公があまりにも無防備すぎて、自ら災難を招いているような気がす
る。主人公の恋人はあまりにも表層的というか薄っぺらな人間でとうてい好きになれない。しかし、
人間の恐ろしさ、邪悪さをここまで感じさせる小説も稀なのではないか。気がついたら朝の3時にな
っていた。しかしオットはまだインターネット対戦型のゲームに興じていたのだった・・。
翌日、朝寝坊したことは言うまでもない。次の日が日曜で良かった・・。
今日はついていない日だった。早く帰るつもりだったのに、就業時間になってから色んなことがバタバタ
と始まり、結局残業してしまった。大した残業ではなかったけど、途中で、お腹も空いていないのにかっ
ぱえびせんのキムチ味を食べ始めたら止まらなくなってしまった。
これまではレンタルビデオ店の会員になっていなかったのだけど、急にビデオが見たくなり(何しろ今週
はかなり疲れていて調子が悪いので映画館に行く気力がないのだ)、池上の駅前のレンタルビデオ店
に行って入会し、「レザボア・ドッグス」を借りてくる。食事を食べ終わり、洗濯機をまわし、お風呂を入れ
ながらビデオ鑑賞にしよう、と思って見始めた。なかなかスタイリッシュで面白い。大好きなブシェーミ
もいい味だしている。と思ったら、急にビデオの映像がぶれはじめ字幕も読めなくなった。さらに、映像
がモノクロになった。これはビデオテープのせいかしら、取り替えてもらおうと思ったけど、取り出してみ
て他のビデオテープを見てみても同じ現象が起こる。がーん・・・。まだこのビデオデッキは買ってから
1年ちょっとしかたっていないし、それほど酷使しているわけではないのに。しかし保証期間は過ぎて
しまっているし。えーん・・・。叩いたり、引っ張ったり、コードを抜いてもどうにもならず、途方に暮れて
しまった。
というわけで、仕方ないので「大離婚」という本を読み始める。別に離婚を考えているということではな
くて、わたしも入っているOL委員会(ペンだこの会」の本で、なかなか面白い生の声、体験談が読める
から読んでいるだけのことだ。うーんなかなか生々しい。そうかぁ、住宅金融公庫からお金を借りてい
るとなかなか離婚できないのか。φ(._.) メモメモ うちはラブラブだから今のところはそういう心配はな
いけど。
しかし、明日からは新しい年度だ。気を取り直してがんばらなくては、ね。友達から、「明日からはきっと
いい日になりますよ」というスカイウォーカーメールが来ていて、ちょっとだけうれしくなった。
4月1日になってしまった。世間では、新しい年度という。しかしながら、今の会社では、入社式やら
社長の訓示とやらもないので、どこにでもあるような1日という感じで、特に年度始めという感慨はない。
かつてゼネコンの広報に勤めていたときには、日本青年館での入社式で、キヤノンのEOSを片手に
入社式の写真を一心不乱に撮っていたものだ。そして、こぼれおちそうな桜の木々。散っていく桜の
花びらの下を通り抜けたものだった。
実家のそばにも、鬱蒼として幽玄としかいいようのない桜のトンネルがあり、桜の季節には、ものを
想ったものだった。しかし、今や、生活圏にはこのような美は存在しない。
暗い空に映える、桃色の雲のような桜を見て、やはり自分も日本人だなと思ったものであった。夜桜が
たまらなく好き。心の琴線に訴えるのだ。1年のうちほんの数日間の盛りの後、散ってしまうこの果敢
ない美。
実は昨日、もっとついていないことに、足の小指の爪をはがしてしまったのだった。爪を切っていたら
何気なくはがれてしまった。そのときはちょっと痛いくらいでなんとも思わなかったのだが、いざヒール
ある靴を履いて歩き回ると痛いのなんの。足を思わず引きずって歩いてしまう。もともと外反母趾気味
で歩き方がただでさえ美しくないのに・・。
今日はなんと4年ぶりに、広報の仕事をしていたときの友人に会った。年賀状をチェックしていたら、
メールのアドレスが書いてあり、メールを書いてみたら久しぶりに会おうという話になったのだった。
メールの威力ってすごい。久しく会っていない人にも気兼ねなくコンタクトできる。
食事をしたのは、目黒のサンタンジェロSaintAngeloというお店。イタリアンワインの充実した、こじん
まりとしたところ。イタリアンの前菜やピッツァも美味しい。値段は安くないが雰囲気も良く、隠れ家
のようなところなので、気に入った人しか連れていかないところだ。ちょっとほろ酔い加減で帰宅する。
しかし、女の子の友達と仕事帰りに食事して飲むのって楽しい。結婚してからはみんな遠慮して
なかなか誘ってくれないけど、たまにこういうことをすると、独身のOL時代を思い出す。それに、同年
代の女性がこんな風に仕事に人生にがんばっている姿を見ると、勇気づけられる。
自転車を酔っぱらい運転で走らせると、ほんの少しだが夜桜が見えた。これらの桜の下には何が埋
まっているのだろうか、と思いをめぐらす。
ようやく週末となった。月初めはせわしなくて疲れる。朝起きてもなんとなくぼーっとしている。土曜日
の朝ってやることは山ほどあるのだ。掃除や洗濯など、平日はさぼってしまっていることのとばっちり
ってやつだ。ぐうたらな不良主婦であるところのわたしは、洗濯は週に2回、掃除に至っては1回しか
しないときもあるのだ。で、土曜日の午前中にやることになっているのだが、今日などは、それすら
気力がないほどだった。金曜日の夜だって、飲んだ訳でもなく、寝たのもいつもと同じ時間だったのに。
部屋の前の桜は満開で、少しだけ散った花びらがベランダに落ちていた。
結局、皿を洗うくらいのことしかできなくて、友達との待ち合わせへと向かう。肌を刺す風はまだ冷た
いがきれいに晴れ渡っている。バスで五反田の駅へと向かう。引越をする前は地下鉄で五反田だった
のだがわたしは地下鉄は苦手だ。窓の外が真っ暗で外の風景が見られないというのがつまらない。
加えて、村上春樹の地下鉄サリン事件の被害者に取材した本「アンダーグラウンド」を読んでから、
ちょっと地下鉄が怖くなった。友人でもあの朝、自分が乗った電車の隣の車両にサリンをまかれた
人がいる。いつも乗っている車両にその日乗っていたとしたら、彼女は生きていなかったかもしれない
のだ。あの頃の彼氏は日比谷線に乗って会社に通っていた。ニュース速報で、日比谷線で爆発物か
なにかが起きた、というのを見て、彼に電話して安否の確認をしたなんてこともあった。
バスに乗っていると、なんとなく街の風を感じ取れて、こんな晴れている日にはもってこいのような気が
する。休みの日に乗るバスってのんびりしていて好きだ。
新宿で友達の買い物につきあい、それから、桜が満開だというので新宿御苑に行く。実は、御苑の中
に行くのは初めてだ。さすがに桜が満開の土曜日と言うことで、人出が多い。でも、この公園は入園料
もかかるし、売店もあまりないということで、いわゆる花見の乱れた風景にはなっていない。大部分の
人は散歩していたり、公園にござなどを引いて寝転がっていたりする。広い広い公園なので、歩き回る
だけで相当の距離があるが、新鮮だ。頭上の満開の桜に気を取られていて、小さな子供を蹴飛ばしそ
うになる。日向は暖かいが、日陰にはいるといっぺんに寒くなる。ということで、桜はあまりないけど日
当たりのいい芝生の上に新聞紙を引いて、しばし休息する。空は青くて広いし、とっても幸せな気分。
こんな楽しい思いをしたのって何年ぶりだろうか?
桜の季節になると、またセンチメンタルな気持ちになる。去年は友人と国分寺の駅前の桜並木を観て
いた。昨年はあの人と一緒に迎賓館のそばにいたし、その前は多摩川台公園でそのころ愛していた人
とDen-enで買ったワインとパンを食べていた、などと想い出にふけってしまう。一年に一度しかない花の
盛りは短くて儚いが、ずっと残る思い出を作ってくれる。
御苑は4時30分には閉園してしまうので、もっといたかったけど出ることにする。なぜかこんな早い時
間なのに、出ていく人たちは酒臭い。日本酒の匂いだ。ちょっと肌寒くカラダも冷えてきたので、ラーメン
でも食べようと桂花に入る。しかし、残念ながら、一頃より相当味が落ちていた。新宿で美味しいラーメ
ンというと、わたしがまだ行ったことのない武蔵位なのだろうか?
これだけ美しい桜も見たことだし、前から懸案のデジカメが欲しいとさくらやのカメラ館に行く。懐の具合
から、5万円前後のものでいいやと思っていたが、ついつい観ているうちに欲しくなってしまって、冨士
フィルムのFinePix2700を買ってしまった。所持金は1000円を切ってしまった・・・。でも、とっても満足。
プリンタを買うのでやはり新宿に来ていたオットと合流し、一緒に帰る。
家に帰ったら、早速FInePixのマニュアルを読み、セットアップをし始める。知識のないわたしは、シリアル
ポート接続のキットを買ってしまったが、オット曰くPCカードにすれば良かったのに、とのことだ。くやぴー。
しかも充電を始めたのだが、これを書いている11時40分現在、まだ充電が終わっていない。実に4時間
が経過している。夜桜を撮りたかったのに。まあ、おいおいこのページももう少し画像が増えることであろう。
今は明太子をつまみに、友人にもらった久保田の千寿を飲んで気持ちよくなっているのだ。幸せ〜。