丁
丁菲飛 / Ding Fei Fei
紹介
女性 / 香港 / 8月 11日
上海出身。 6歳から二胡(胡弓)を弾き始め、上海音楽学院で二胡とピアノを専攻。 更に、作詞・作曲・編曲もこなすという音楽的才能に恵まれた人です。 日本に留学した経験もあるそうです。
2000年10月に香港で初のEPをリリース。 翌年にはイギリスでリミックスバージョンのEPをリリースしました(香港では先行リリースされた)。 ギターでもなくバイオリンでもなく、エレクトリック・二胡を引っ下げ、黒いレザー・スーツに身を包んだ姿からして、香港ポップスのメインストリームとはやや距離を置いたという印象でした。 ところが、2001年にリリースしたアルバムでは、もう少し普通の香港スターというイメージになりました。 とはいっても研ぎ澄まされた雰囲気は変わらず、可愛いというよりは美女という言葉が似合いそうです。
音楽的にも、今のところ香港ポップスと付かず離れずといったバランスを狙っているように思えます。 歌手としては、優しくも力強くも歌えるオールマイティな歌唱力の持ち主です。
2001.10.14
作品
- 丁菲飛 (EP) [2000]
- Forgotten Moon Way Out West Mix (EP) [2000]
- Dare to Be Different [2001]
巴
巴奈 / Panai
紹介
女性 / 台湾 / 1969年
台東出身、台湾原住民族のシンガー・ソングライター。 因みに、巴奈はPanaiの当て字で、漢字の名前は柯美黛です。 1995年に「原舞者」というグループに加入、その後ヨーロッパやアメリカ等で、海外公演を行っています。 また、やはり台湾原住民族である陳建年や紀曉君の所属するam樂團と共に日本公演も果たしました。
彼女は大柄な女性で、ぱっと見は肝っ玉母さんというところです。 その外見の通り、歌声も女性としては太めで力強く、この声だけでもかなりの存在感があります。
アルバムを聴く限りでは、ライブでも殆どしゃべらずに淡々と歌を歌い続けるような人なのかなと思いましたが、実はそうでもありませんでした。 2001年8月4日に台北の女巫店で行われたライブに行ったのですが、ジョークを飛ばしたりおどけた表情をしたりと、想像したよりも明るいムードでした。 収容人数数十名程度の会場は満席、観客も彼女の曲を良く知っており、和やかでほのぼのとしたライブでした。
華やかさはあまり感じられませんが、非常に深みのある音楽を創り出すミュージシャンです。
2002.3.12
作品
- 泥娃娃 [2000]
ライブ記録
六
六翼天使 / Seraphim
紹介
男女グループ / 台湾
中華ポップス紹介と銘打っておいて何ですが、プログレッシブ・ロックバンドの紹介です。 メンバーは、李佩穎 / Pay (女 vo)、許世晃 / Kessier (男 g)、葉啓中 / Jax (男 b, vo)、張丹誠 / Evil Dan (男 g)、林紹民 / Simon (男 ds)の5人。
個人的な話ですが、台北にある「河岸留言」というライブハウスにとにかく行って見たくて、2001年8月2日に誰が出るともわからず行ったところ出演してたのが、この六翼天使だったのです。 その時は変わったバンドだなあという程度の印象でした。 店の人にアルバムが出てるのか尋ねたところ、8月中旬リリース予定ということだったので、日本で手配してファーストアルバムを手に入れました。
最初はライブの時の記憶が蘇って来るのを楽しんでいました。そして繰り返し聴いているうちにやっぱりなかなか面白い音楽だと思えるようになって来ました。 基本的にヘビィ・メタル系の音ですが、ボーカルの李佩穎が声楽をベースにしているという、なんとも不思議な組み合わせです。
2001.9.24
作品
- 不死魂 [2001]
- 平等精靈 [2002]
ライブ記録
王
王雪娥 / Billie
紹介
女性 / 台湾
彼女はかつて比莉(Billieの音訳でしょう)を名乗っていましたが、7年近いブランクの後、1997年に本名の王雪娥名義でアルバム「愛人」をリリースしました。 比莉時代も含めれば、かなり長いキャリアを積んでおり通算10枚以上のアルバムを出しているそうです。 因みに、正確な誕生年は不明ですが1999年リリースの儍瓜就是我 (Sha瓜就是我)には「女人40」などと書いてあります。
僕は王雪娥を名乗ってからのアルバムしか聴いたことがないのですが、彼女の曲を一聴すれば誰もがその貫禄を感じずにいられないだろうと思います。 彼女の声はハスキーというよりしゃがれ声といった方が、僕の感覚ではぴったり来ます。 しゃがれてるとはいっても厚みと伸びのある、正にプロの歌手であることを感じさせる声で、思わず彼女の世界に引き込まれてしまいます。
2001.11.26
作品
- 愛人 [1997]
- 儍瓜就是我 (Sha瓜就是我) [1999]
- 滑歩向左 [2002]
心
心微
紹介
女性 / シンガポール・台湾
シンガポール出身のシンガー・ソングライター。 たまたま手に入れたシンガポールの「i週刊」という雑誌に、彼女に関する記事が載ってました。 それによると、心微という名前は彼女のお母さんが、「従心裡微笑(心から微笑む)」という意味を込めて付けたのだそうです。 因みに本名の姓は陳、英語名はBrenda Tanです。 また、彼女は元々英語の先生(原文では代課老師なので先生の卵といったほうがいいかも知れません)をやっていたそうなのですが、生徒のやる気の無さに失望し、その後歌手になる決心をしたそうです。
というエピソードにも興味深いものがありますが、彼女の音楽はとてもユニーク。 なんといっても特徴的なのが彼女の声です。 ウイスパーボイスといえばそうなのですが、空間にすっと溶け込んでいくような声です。 良い意味で希薄感のある声という感じです。 それに加えて、ふわふわとした掴み所の無いボーカルスタイルが、どことなくメルヘン風な空気を作り出しているように思えます。
2001.9.9
作品
- 背對的詩 [2001]
必
必愛 / be_i
紹介
女性 / マレーシア / 5月 6日
ジョホール・バル出身のシンガー・ソングライター。 姓は「鄭」らしいですが、芸名としては「必愛」で売り出しているようです。
クラシック音楽、特にピアノを学んでいたらしいです。 作風的には特にクラシックを強調した感じでもなくて、バラエティに富んだ個性的な曲を作っています。 尤も、クラシックの素養が随所で生かされているのだろうとは思いますが。
2001年の「沖一杯茶」は台湾での初リリース作品です。 マレーシアで過去にリリースしたアルバムがあるのか不明です。 また、台湾でライブ活動などを行ったことがあるのどうかもよくわかりません。 因みに「沖一杯茶」のラスト「聽天使唱歌」は、クアラ・ルンプールの海螺民歌餐廳ライブ版です。
というわけで、台湾での知名度、更にいえば中華ポップスアーティストとしての知名度はまだ低いと思われますが、今後が期待できるアーティストの一人です。
2001.10.8
作品
- 沖一杯茶 [2001]
史
史辰蘭 / Shir Chen-Lan
紹介
女性 / 台湾
彼女は、台湾ポップスのメインストリームとは一歩離れたところで活動しているという印象もあるのですが、実は台湾音楽界ではかなり大きな存在なのではないかと思います。
1989年、水晶唱片主催の「台北新音樂節」に参加。 この年の新人アーティストのコンピレーションイアルバム「完全走調」には、後の人気ロックシンガー伍佰(呉俊霖)とのコラボレーション作品も収録されています。 1994年には、河左岸劇團の「海洋告別」のサウンドトラックで、金曲奨の最佳録音奨、最佳演奏曲専輯製作人を受賞しました。 それ以外にも様々な映画やCMの音楽を手がけています。 そして2002年、台北新音樂節への参加から実に13年後、台湾大学音楽研究所に在籍中の彼女のファースト・ソロアルバムがリリースされました。
因みに、台湾オルタナティブ音楽の第一人者、陳珊妮(陳珊[女尼])も彼女のファンなのだそうです。
2002.4.3
作品
- 自己的房間 [2001]
吉
吉娃斯・杜嵐
紹介
女性 / 台湾
台湾原住民族(おそらくタイヤル族)の血統を引く歌手。 國立藝術大學で声楽を専攻、という経歴もあってのことか、クラシック曲に中国語の歌詞を付けるという趣向のアルバムでデビューしました。
とはいえ、彼女の歌唱スタイルはポップスであり、表面的にはあまり声楽の要素を感じません。 勿論、声楽を学んだことは、彼女の歌唱の基礎的な部分に大きな影響を与えていることは間違いないでしょう。 いずれにせよ、正統的実力派とでも呼びたくなるような、ピュアな歌唱力の高さが魅力。
余談ですが、彼女は人気アーティスト・周杰倫と同級生でもあったとのことです。
2003.5.28
作品
- 我的音樂 勇闖天涯 [2003]