2003/1126 wed 「マセラシオン・カルボニック」

 

 

■今日の問題

 

もともとは「郷土、産地」をあらわすフランス語で、ワインの味わいに影響を与える土壌、地形、気候など、ぶどう畑の置かれている環境を一言であらわすのに使われる言葉は何でしょう?

答え[ テロワール ]([ ]内をドラッグすると答えがでます)


 

先週のことで恐縮なんですが、20日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日でしたね。

以前のように世間的にもばか騒ぎすることはなくなりましたが、

会社帰りコンビニに立ち寄ったところ安く売ってましたんで、

相方のために1本買って帰る事にしました。

 


私:「ただいまー、今日は解禁日ということで、ボジョレー・ヌーボーのおいしいところを1本買ってまいりましたー」

 

相方:「・・・・」

 

私:「あれ?なんで無反応なの?もちろんボジョレーは知ってるよね?

毎年11月の第3木曜日に飲むのが許可されるわけで、 特別の製法でフレッシュさを第一に、ガメイ種という葡萄の品種から造られるワインなわけなんだよね。ボジョレーはフランスの ブルゴーニュ地方南部に位置する一大産地なわけで、分類するとボジョレーのワインはブルゴーニュとなるわけだよね。で、この特別な製法っていうのが『マセラシオン・カルボニック』っていうわけ。ボージョレヌーボーは単なる新酒だと思っている人がとても多いんだけど、その年にできた葡萄で造ったワインという他にワインの造り方の上でも大きな特徴があるんだよね。マセラシオン・カルボニックは日本語に訳すと『炭酸ガス浸潤法』っていうんだけど、どんな製法か知りたい?そう、知りたいよね。じゃあ説明するけど・・・・」

 

相方:「で?」

 

私:「は??」

相方:「普通、収穫した葡萄は破砕してブレスするんだけど、マセラシオン・カルボニック法では破砕しないで、縦型の大きなステンレスタンクに上からどんどん入れるんでしょ。

タンクの下のほうの葡萄は重さで潰れ果汁が流れ出て自然に発酵が始まるわけよね。発酵が始まると炭酸ガスが生成されるから、次第にタンク全体が炭酸ガスで充満、炭酸ガスで充満したタンクのなかでは潰れていない葡萄の細胞内部で酵素の働きによってリンゴ酸が分解されアルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され葡萄の皮からも成分が浸出するわけよ。

マセラシオン・カルボニック法で造ったワインはタンニンが少ない割りには色が濃く、渋みやが通常のワインより少なくなるわけ。リンゴ酸も分解されるので味わいのも円やかになり、炭酸ガスにより酸化が防止されるためワインがフレッシュに仕上がるの。全体的にライトな感じにでき上がり独特のバナナの様なMC(マセラシオン・カルボニック)香がするのよね。

従って新酒の状態でも十分に飲めるものに仕上がるわけ」

 

私:「はい・・・」

 

相方:「あんまりいい情報じゃないけど、ボジョレー・ヌーボーに関しては生産者によっては2002年産ボジョレーの在庫を沢山かかえているところがあって、それらを2003年産ヌーボーに混ぜることを決定したっていうのよ。

この一定量を混ぜる事はフランスワイン法上では認められてるんだけど、こんなことをやられると「新酒」の意味が無いと思うのよね。2002年産を2003年産にどのくらい混ぜるかによって、2003年産ボジョレー・ヌーボーの価格が決まるとも言われてるから、今年のボジョレー・ヌーボーの中には驚くほど安い価格で売られるものも出てくると思うわ。

世界的な生産者を抑えてボジョレー・ヴィラージュのコンクール第1位になったドメーヌ・シャサーニュ、とまではいわないけど、せめてワイン商が農家から買い上げた葡萄を使って造られる、『ネゴシアン・ワイン』じゃなくて、葡萄造りからワインの醸造、瓶詰めまで、すべて自力で行う生産者の、いわゆる『ドメーヌもの』のボジョレーを飲んでみたいものよねー」


私:「そ、そうだね・・」

 


相方:「で、どんなの買ってきたの?」

 

 

 

私:「いや・・・そこのコンビニでちょこちょこっと」



 

 

 

 

相方:「明日早いからもう寝るね、おやすみー☆

 

 

 

私:「・・・・」