■今日の問題
水木しげるの妖怪辞典の挿絵では馬の顔のようなものから一本だけ手が生えていて、木をつかんでぶら下がっている姿で描かれている、無害だが、人の考えていることをすべて読み取ってしまうという日本の妖怪は何でしょう?
答え[ サトリ ]([]内をドラッグすると答えが出ます)
人間は一人一人が孤島だ。
人間は一生他人の心などわかるはずもないし、人の死を本当に悲しむことはできない。
人間は所詮一人だ。個々に分断されてしまった存在でしかない。
他人の気持ちなどわかることはないし、わかったつもりになっているだけだ。
人間は一生自分という宇宙から出られはしない。
自分の中に描いた他人と共に暮らし、ドラマを作り、泣き、悲しみ、死んでゆく。
あるいは人間の心は本当に通じ合っているのかもしれない
どうしたらその答えがわかるのだろう?
聖フランチェスコのように奇跡を見ることができれば、
その答えを見つけることができるかもしれない・・
その日は例によって、なんたま倶楽部の例会に出席するため私は電車に揺られていた。
車内はそんなに混雑はしていなかったが座席は満席状態。
学生風の4人組や競馬新聞を持つおっさん、友人の結婚式に呼ばれてる2人組などなど男ばかり男くさい男だらけの電車の中、
私の対面に座るかわいい女子高生3人組が一筋の光明だった。
電車に揺られること30分、うとうとしかけたとき、ふと車内の空気が変わっているような気がした。
「おかしい、静かすぎる。」
がやがやしていた私の座席まわりの男達が物思いにふけるように押し黙っている。
どこか遠くを見るような、それでいて一点を凝視してるような不思議な感覚。
シンパシーといえるほどの存在共鳴、テレパシーといえるほどの感情交流。
私のまわりにいる男達の感情が私の中に流れ込んでくる。
「パンツだ!」
「パンツや!」
「パンツじゃーん!!」
「パンツーっ!!」
「パンツやんけ!!」
「パンチラ!!」
「パンモロっ(死語)!」
そのときたしかに奇跡は起きていた。
人間は一人で生き、一人で死んでゆくが、この一瞬、この場にいる私達は自分の宇宙を抜け出して
皆同じことを
考えていた。
「MASTERキートン」第4巻「喜びの壁」より一部引用