イベントその2。

ルクレツィアか、幸せの双子か。



世界遺産認定のフェッラーラ、ルネサンス期の町並み。

そういうわけで、いきなり早起きして、リミニのチェーザレ展(正確にはレオナルド・マキャベッリ・チェーザレ展)に乗り込もうとするわたくしと妹。
しかし、その計画はいきなり阻まれました。何故なら!
金曜日しか開かれない朝市でホテルの周りの道がふさがれて、タクシーが呼べない」からです。
いきなり計画が狂いつつ、しかしとり合えず電車を一本遅らせて、朝市観光にシフト。
しかも勢いづいて、20分以上の道のりを駅まで徒歩で行く健脚派。

そーれーがー。何故か昨日チェックしたはずのリミニ行きの電車が無いのよぅぅぅぅ!!
一体何ゆえにチェーザレはわたくしの行方を阻むのか? なにか理由があるのか?
と思っていたら、妹が「お姉ちゃん・・とりあえず、何時までやってるか電話してみたら?」 と非常にナイスアイディアを持ち出してきたので、近くの公衆電話から電話してみました。リミニに。
そこで聞いた結果は・・ななななんと!!
「この展覧会は、明日からです。」
きゃああああああああああああああ。
行かなくてよかったねぇ、妹よ。朝市と電車不在に阻まれなかったら、リミニにまで行って途方にくれてたとこだったわ・・というわけで、チェーザレありがとう。そして妹よ、ありがとう!!
ま、彼女は「あんなにポスター見てたんだから開催期間くらいチェックしておけ!!」とお怒りでしたが、興奮しててそんなの見てなかったんだもの♪てへ。

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というわけで、いきなり予定を変更してフェッラーラ観光に切り替えたわたくし達ですが。

この街がさー、また、観光都市としてはかなりサムいのよねえ・・
何しろ町をあげてのイベント(大通りには大きな垂れ幕が張られていたし、イタリア中どこにいってもそのポスターが貼られていたのよ・・)シェイクスピアと絵画展は、極寒状態。
客はわたくしたち二人とほんの数人のみ。しかも係員の方々は各小部屋にあわせて2,30人。
「ねえ・・どっちかっていうと客一人ずつに個人ガイドつけたほうが人件費安いんじゃない??」と経営を心配する妹。
まあ、絵画展自体はとても充実していて、わたくし的にはとても満足だったのですがね。必見はずっと未公開だったギュスタフ・モローのマクベス夫人。これはすばらしかったわぁ・・

しかし恐らくは年間の日本人観光客数が10人くらいかと思われるフェッラーラ(言い過ぎか?)。
そして町自体が物凄く小さくてかわいらしいフェッラーラ。
しかもわたくし達二人は日本人としては妙に態度がでかい上(旅慣れてるしな・・)わが親友をして「初心者には見分けるのが難しい」といわしめるほどそっくり姉妹。
ホテルがまさに街の中心部にあったので、朝から行ったり来たり何度も往復するわたくし達に対して、フェッラーラ人、「ガン見」
いや、見られることには慣れっこのわたくしがびっくりするくらいに、老若男女、固まって凝視状態
「お姉ちゃん・・多分この町では今、『幸せの双子』伝説が噂になってるよ・・東洋人の双子をみると幸せになると思ってるに違いない!とかね。 でなければこの凝視は説明が付かない!!」
と、妹が解説してくれました。
まあほんとうに珍しかったんだろうけどさ・・

フェッラーラといえばルクレツィア・ボルジアの嫁入り先。
ローマという(一応)大都会、世界の中心のお姫様だったルクレツィアも、この美しくも平和な街では凝視されたことでしょう。
あらルクレツィアとわたくし達をくらべるなんて不遜かしら♪ ふふふ。
いや、でもマジで、ローマからこの街に引っ越したら辛いと思うわぁ・・いろんな意味で。
田舎、というのではないんだけど、とにかく小さい。そして小奇麗。
ローマのあの喧騒と混沌に慣れている人間には、あまりにも小奇麗すぎて、窮屈だったことでしょう。
いろんな噂も二秒で広まりそうだしね・・

というわけでその日の午後はルクレツィアの衣装に着替えて(あ、朝はチェーザレを見に行くつもりだったので、パンツスタイルだったのですよ。騎士風の。)、お城へ登城。
ここでも珍しい幸せの双子に異様に親切な(そして立った二人の観光客に対してあまりにも大勢の)係員の方々にいちいち解説していただきながら、ルクレツィアの生活に思いを馳せてみるわたくし。
しかしルクレツィア風衣装での塔への階段は、かなりきつかったです。ええ。

大砲に目がなかったルクレツィアの夫・アルフォンソ・デステ公爵の名残(っていうか・・)

でさ、それはいいんだけどさ、フェッラーラ、こんな小さな町の癖に、ファッションシーンは妙に充実しててねえ・・可愛い服がたくさんウィンドウに並んでるんだけど。
店が開いている時間が、ほとんど無いのよぅぅぅぅ!
わたくし達が着いたのは木曜の夕方だったんだけど、この地方では木曜の午後はお店はお休みらしく、全滅。
全てのイタリアの街(最近都会はそうでもないけど)と同じく、お昼休みは1時から4時まで。
朝も11時とかだし、日曜はもちろん休み
一体全体いつなら買い物していいの??
と、激しく焦りつつ、「開いてるお店を見つけたら迷っている暇は無い! 今を逃したら次はいつあいてるかわからない!」と、ショッピングも充実した一日でした。ふふふ。

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