イベントその5。

スフォルツァ城からフェッラーラまでを一夜で・・

蛇の紋章は・・見えないよね。スフォルツァ城の正面より。

いろいろあって楽しかったフェッラーラと別れを告げて、わたくしたちは次の目的地・ミラノに移動を致しました。
ミラノではちょっとミラノ・コレクションがらみの仕事があるのですが、仕事と見せかけて目的はもちろん、スフォルツァ城です。(そ、そうだったのか・・)
スフォルツァといえばミラノの領主で、その紋章は蛇。ここの家の坊ちゃんが大蛇を退治した、という伝説に基づくものですが、その蛇が、ミラノに本社のあるアルファロメオ社のマーク(っていうの?)になっているっていうのを最近知りました。わたくし。

そして、そのスフォルツァ城で、当時の超大物、ミラノ摂政のイル・モーロと会談中だったチェーザレのもとに、フェッラーラの嫁に行っていたルクレツィアの瀕死の情報が飛び込むという事件があったのです。
その日、チェーザレは夜を徹して馬を走らせ、一晩でフェッラーラに辿り着き、病床のルクレツィアを励ました、といわれます。
スペイン訛りの二人にしか分からない言葉で話す美貌の兄妹、時のルクレツィアの夫であるアルフォンソ・デステは同席することさえも許されなかったといいます。
いろいろな意味で熱いこの事件、しかも、それがチェーザレとルクレツィアの最期の会見だったことを思うとわたくしは一人で勝手に泣いてしまうのですわ・・

ルクレツィアはチェーザレの励ましもあって回復しますが、チェーザレの運命は父・法王の死をきっかけに突然、そして急速に下落の一途をたどり、惨めな戦死まで転がり落ち続けました。
なすすべもなく(もちろん努力はしましたが)フェッラーラを動けないルクレツィア、各地で囚われたり脱走したり転戦しながら挽回できなかったチェーザレ。
泣けるでしょ、ねえ皆様。

とにもかくにも、そういう運命的な最期の一夜、その一夜のために旅立った場所がこのスフォルツァ城なのです!!
わたくしたちはフェッラーラからミラノというチェーザレとは逆の行程を、特急列車のコンパートメントで居眠りしながら3時間ほどで辿り着くわけですが、ううん、ロマンだねえ。


ここからチェーザレは馬に飛び乗ったのよねえ・・ふぅ。
スフォルツァ城は、ミラノの市立なので(なので、なのかどうか)入場はただ。しかもここにはあのミケランジェロの最期の傑作、未完のピエタといわれるロンダニーニのピエタがおいてあるのですが、それも無料でなんだかやたら無造作に公開されているのですよ・・びっくりしたわあ・・
このピエタ、視覚を失ったミケランジェロが手探りで死の4日前まで彫り続けたというえらく執念のこもった感じの作品で、ミケランジェロ好きじゃないわたくしまで、もらい泣きするほどの迫力でした。

関係ないけどさ、わたくしはルネサンスの三大巨匠、といわれるなかでは、圧倒的にレオナルド・ダ・ヴィンチが好きなんですわ。
ダ・ヴィンチは直感型天才、ミケランジェロは執着型天才じゃない? ラファエロはまあ、ちょっと巨匠というのとはちょっと違う気がするしなあ・・
でもミラノでの「最後の晩餐」(ダ・ヴィンチ作。見るのには予約が必要で、かなり高額。しかも物凄く厳しい管理体制に置かれている)と「最期のピエタ」(上記ミケランジェロ作。無料で、しかもかなりむき出しに置かれている)の扱いをみてると、不思議な感じがするんだよねえ・・

さて。
ヴァレンツァ→(ボゲーラ)→フェッラーラ→ヴェネツィア→リミニ→ボローニャ→ミラノと、激しく色々な街を巡った妹との珍道中も一応、ミラノでおしまい。
妹はミラノから東京に帰りますが、それと入れ替わりに仕事のクライアント(なのか?)でもあるナニワの可能姉妹が到着して、わたくしの仕事兼プライベート旅行は続きます。
とりあえずは妹よ、お疲れ様。

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