イベントその7。

ティボリにて。イタリア人は世界遺産。

ティボリ、千だか万だかの噴水といわれる有名なやつ。

さて、旅もいよいよ終わりに近づいてきたある日、可能・妹(姉は既に帰国)であるミホちゃんとわたくしは、ティボリに向かいました。
ローマからバスで1時間ちょっと、昔から貴族の別荘地として栄えたティボリは、なにしろヴィッラ・デステで有名。
そしてこのヴィッラ・デステ、実はエステ家にお嫁に行ったルクレツィア・ボルジアの息子(でいいんだよね?)に建てられたものであることはあまり知られておりません。

ティボリなんて行く時はいつも「誰かー、乗せてって♪」で乗り切っていたわたくし、バスで辿り着く方法など皆目見当がつきません。適当に人に聞いたりタクシーのおっちゃんに聞いたりしながら、しかも激混雑のバスの運転手さんに「ヴィッラ・デステに着いたら教えてね。お願いよ!!」と頼み込み、満員の人々の頭上から「おじょうちゃーん、ここがヴィッラ・デステだよー」と叫んでもらってやっと辿り着いたティボリ。

そこは・・なんと言うか、ローマの喧騒が夢のはるか遠くに消えていくような、物凄く小ぢんまりして可愛らしい街なんですわ。
人々も素朴で親切。
わたくしたちが入ったお店で、奥様のいないあいだ店番をしていたおっちゃんは(しかしレジうちもできないので店番として全く役立たず)わたくしと10分ほどしゃべりこんだあとで、「イタリア語、上手にしゃべれるねえ・・」と、突然気付いたり、なんていうか・・のんびりしてるよねえ・・

一応、こういう田舎町はご飯がおいしいことで有名なのですが、そこで期待して入ったレストランは確かに美味しかったんですが、しかも客の一人だったおっさんがあまりにも面白すぎて爆笑。
若い女の子と二人で入ってくるなり「皆さん、行っておきますがこれは愛人ではありません。孫です!!」と自己申告するなど、ほんと、イタリア男(というかむしろローマ男)の真髄を見せていただきました。
いえ、それはもちろんある意味「田舎のおっさん」的な、「洗練」とは逆方向のベクトルの魅力ではあるのですが、ティボリという街には良く似合ってたわ。。


ヴィッラ・デステ、これがメインの噴水

そして美しくも華麗なるヴィッラ・デステを散策するわたくし達に、更に面白い「田舎のおっさん」攻撃が!!

結構広いお庭を歩き回って、すっかり疲れたわたくしたちは、このメインの噴水の正面のベンチでおしゃべりしていたのですが、そこによってくる係員のおっちゃん。推定年齢62歳。
彼は、最初は「最近、このヴィッラ・デステは世界遺産に登録されたんじゃよ。もうイタリアの宝というだけでなく世界レベルでの宝になったんじゃ!!」と、まあそれらしい話をしていたんですが・・
お年寄りに逆らうのはやめとこう・・と、おとなしく話を聞いているわたくしに、おっちゃんはいつの間にか彼の人生の物語を語り始めたのです!!
なんと彼は若かりし日、ユーコと言う名の日本人女性と恋に落ち、結婚寸前まで行ったのに、ユーコは日本に帰ってしまったそうです。
そしてそのまま姿を見ることもなく・・ああユーコ!!
「でもイタリア人に一度恋をした外国人は、決して、ほかの人では満足できないはずじゃ。何故ならイタリア人はその存在自体、世界遺産なのぢゃ!!!」
「ええええええええええええええ、マジっすか??」(ミホちゃんとわたくし)
という勢いでイタリア人の素晴らしさを解説し、そしてわたくしがついうっかり「あ、わたしもイタリア人と付き合ってましたぁ♪」というや否や、「別れてはだめぢゃ。後悔する事になる!!」と断定してくれました。
適当なところで話を打ち切って、わたくし達はティボリを去らせていただきましたが・・
ティボリといえば上記数人のおっちゃん、のことを書いてしまうあたり、やっぱりイタリア男は世界遺産に勝る・・のでしょうか?


さて、長々と付き合っていただきましたイタリア人と世界遺産・・じゃなくて、ancora BORGIA2003。
今回で最終回となっております。
家他にもイロイロネタはあるんですが、それ書いちゃうとわたくしと個人的に飲みに行ってくれる人たちへのネタがなくなるので。

こんなマニアックな旅行がしてみたい、というアナタ! いつか機会があったらご一緒にね。ふふふ。

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