突然の新コーナーは、愛してローマバール案内♪
日本人的文化と正面衝突する我が愛しきイタリアン・バールの真髄を、
イタリア人も認めるローマ・バール・マニアのわたくしヤヨイがご紹介いたしましょう。
とりあえず、日本の「カフェ大好き♪」なお嬢さん方には、イマイチお勧めしにくいネタですのよ。ご理解遊ばせ。

連載 バール案内中♪
話せば長いお話ですが、日本語の「カフェ」と言う言葉、それは喫茶店(というか喫珈琲店)と言う意味ですね?
それってわたくしの理解違いじゃなくて、そういうものですよね?
喫茶店、ではお茶を飲むところになってしまうから、珈琲屋さん、と言う言葉が多分あって、さらにその進化しておしゃれになった形が、「カフェ」。ですね?

そしてこの「カフェ」と言う言葉は、英語やフランス語では、珈琲を飲みに行く場所、ってことで、使えます。

しかし。
イタリア語で「カッフェ」といえば、それは「珈琲(と言う飲み物)」のことです。というかむしろエスプレッソ限定。エスプレッソ以外の何者でもありません。エスプレッソ・コーヒーなどという説明は無用。カッフェといったらエスプレッソ
カッフェに行こう! と、イタリア語で言うことは、「珈琲に行こう!」と日本語で言うくらい、ちょっとおかしなことなのですわ。皆様。

それでは日本語の珈琲屋さん、もしくは英語やフランス語での「カフェ」、つまり珈琲と言う飲み物を楽しむ場所をなんというかというと、なんと、イタリア語では、というんです。
発音は「バール」
日本語の「バー」と、語源は一緒ですが、お酒を飲みに行くところではなく、いや、お酒ものめるんです

この「バール」というお店に当たるものは、日本には、ないのよ。
というかむしろどこにもない。

イタリア独自の文化であり、いろんな人がいろんな国に持って行こうとしましたが、イタリア以外のどの国にも根付くことなく終ってしまった、イタリアの風土だけに馴染む飲食店なのですわ。



そんなわけで、外国人としてのわたくし達がバールをかっこよく利用するのは、非常に難しゅうありんす。
何しろ日本というのは立ち飲みが嫌いな国民性を持っていて、「食事は立ち食いラーメンでもいいけど、お茶するときはどこかに座って、お話しながら!」と言うのが国民共通のスタンスかと思われるのね。
でもイタリア人は、食べるにしても、飲むにしても、座るときはがっちり座って時間が許す限り、座らないときにはさくっとしれっと立ったまま、と、使い分けどころがまったく日本人と違う人種なので、バールをつかうということは、「今日は時間がないけどちょっと珈琲でも。しかもその珈琲と言うのはもちろんあのアメリカ人の飲む小便のような茶色のい液体のことではなく、カカオの精華とも言える少量の濃いこげ茶の魔法の水、そう、エスプレッソ!!!」と言う感じなわけです。
で、まあそれがコーヒーじゃないときもあるでしょう。
紅茶でもいいし、お酒かもしれないし、個人的にはオレンジジュースなどもお気に入り。

もしも今日は「座って飲みたいきぶんなのよぅ。」と言う場合は、バールに座ることもできますが、そうすると料金は三倍ぐらいかかります。
座って飲むのと立って飲むのでは、値段がぜんぜん違うんです。

もちろん、正しい日本人観光客として、広場に面した有名なお店のテラスで、優雅に紅茶を飲むのもよろしいでしょう。
紅茶いっぱいに1000円近く払って。
しかしそういうお店でもかならず立ち飲みスペースはあり、そこで立って飲めば、エスプレッソは100円そこそこ
そしてそれこそが、イタリア人としては、正しい(というか一般的な)バールの使い方なのです。

ローマとバールとカッフェと人々が織り成すドラマについては、ちょくちょく連載することに決めました。今。
左のメニューから、選んでお読みくださいね。
辛口ラブ、バール編・・かな・・
Vol.00 バールという舞台。
Vol.01 バールで朝ごはん。
Vol,02 ビスコッティ。
Vol.03 正しい注文の仕方。
Vol04 バールのメニュー
vol05 LA BUVETTE
vol06 Caffe' Delle Arti
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