マザコンヤローども。

マザコンね、マザコン。イタリア男はみんなマザコンです。
と、いきなり始まったこのお題ですが、別にわたしの思いこみというわけではございません。わたしが言ってるだけじゃなく、仏蘭西人の親友も言ってたし、(いやそういう問題じゃないんだよ)世界共通の認識として、イタリア人といえばナンパとマザコン。これに尽きるわけです。
もちろん、美しいことだと思うんですよ、親子仲がいいというのはね。
でもやっぱりねー、どうかと思うよ−。というときも、多々あるのです。

ちょっと話はそれますがイタリアって、みんな知らないかもしれないけど、ものすごく離婚率が高いの。
カトリックの総本山のお膝元でそんなことがあっていいのか! しかも離婚協定にイヤってほど時間がかかる法律があるのに(そんな縁起が悪いこと、調べたくもないのでちゃんと聞いてないのですが、なんか3年別居してからじゃないと法的な離婚はできない、とかさ。)、もうバリバリ離婚するんですよ。皆さん。
しかも、若いカップルが、というよりわたし達の親くらいの世代の人も。
最近また、40歳の男友達ふたり、離婚したな。。
で、その場合、子供はほぼ100%、お母さんに引き取られます。日本でもそうなの? よくわからない。
なので、結果としてイタリアには母子家庭、と呼ばれるものが満ち溢れますね。当然。
そしてさらに、今の若者達は、結婚しないのよ!
パラサイトシングルが多いのは日本も同じだけど(っていうかわたしもだよ・・)、親の世代で離婚が多く、子供達は母親と暮らし、そして若者達は結婚しない、というのはなんか・・問題のある構造のような気がしませんか。
いえ、別に人様の家庭環境をどうこういうつもりはないんです。それは誤解なき様。
でもその割合がこんなに高いというのは・・。

離婚が多いのはカトリックとしてかなり問題ですが、しかし、その一方でカトリックというのは「聖母マリア」を猛烈に崇め奉る教義であり、ということは母性、母権というのがとても力を持っているのです。
「女」であるイブは男を堕落させる悪者、「母親」であるマリアは天国の女王・・。
イタリア人にとって母親という存在がどれほど重要かは、この一点だけを取ってみてもわかりすぎるほどわかると思います。

イタリア人(男)を恋人に持った外国人女性は、一様に苦労していますね、この問題で。
まず、独身だろうがなんだろうが、30を超えた男性がパラサイトシングルってのはどうだろう。というところから話は始まります。
もちろん失業率その他、問題は目白押しなので、やむをえず親と同居を続けている、という現状もあるでしょう。しかし、ほとんどの男性が別にそれをマズイと思っていないらしい、というのも事実です。
そして、母親の皆様が嬉々として、もう十分にそだった息子達の世話を焼いているさまというのも・・ある意味、鬼気迫るものが。
たとえばね、彼氏のうちに遊びに行くと、どういうわけかお母様までもが同席し、三人で和気藹々と話をするというのも・・いや、そういうケースは、日本でもたくさんあるだろうし、むしろ喜ばしいことなのかもしれません。
しかし。その和気藹々とした団欒の席で、延々と自分の息子がいかに優れ、いかにかっこよくて、いかに彼女の事を大切にしているか、を語られるというのは・・どうなの。それは。
私「いやあ、でも日本なら、二十五過ぎて定職ついてないっていうのもかなり問題ありますけどね−、特に男の子だと」
お義母様「でもうちの○○は、小さい頃から優秀でね。学校ではいつも一番だったの」
私「(そんなこと聞いてないっつーの。)それはともかく、今日は可愛い服をきてらっしゃいますね。」
お義母様「これはうちの○○がプレゼントしてくれたのよ。息子にもらったものを来ていると、いつもみんなに誉められるの。趣味のいい息子をもって、私は本当に幸せだわ」
私「(なぜ社交辞令がつうじないんだろう・・宇宙人か?)それはともかく、ええと、今日のご予定は?」
お義母様「きょうは、○○が病院に行く日だから、ついていくの。ヤヨイも一緒に来る?」
私「(ちょっと待て。彼が病院に行くのに、なんで母親と恋人の両方を同伴させなきゃならんのよ?)うう。いや、わたしは帰ります・・」
というかんじ。おまけに、ついうっかり一緒に病院に行こうものなら、まるで5歳の子供に付き添った母親のようにかいがいしく彼の面倒を見て、挙句、自分のカバンから彼の保険証を取り出し、支払いを済ませてあげる麗しき母親像を見ることができます。
ここで「自分の保険証ぐらい自分で管理しなさいよ!」などといおう物なら、彼はきょとんとした顔で「考えもしなかった。昔からお母さんが管理しててくれたもん」ということ請け合い。
でもね、息子にしてみれば、こんなラクチンなことはないでしょう。
夜12時を過ぎると「もう寝なさい」と繰り返す母親。
毎日欠かさず自分がお昼休みになると、息子に「今日はなにを食べてるの?」と連絡してくる母親。
息子が2時3時まで帰らないと、起きて待っている母親。
自分の息子が世界で一番頭がよく、かっこいいと公言して憚らない母親。

いや、多分悪いことは何一つないと思う。母親と、息子の関係においては。むしろ、羨ましくさえある。
そりゃ、家を出たくないでしょう。イタリアの男性諸君は。だって絶対楽だもんね。自分を褒め称えてくれる母親に守られて、世話を焼いてもらっている方が、我侭で気まぐれな「イブ」の世話を焼くよりも。

そして、絶大なる影響力と、そして大いなる愛を与える姑に辟易した嫁は、いつしか母親となり、更に大きな影響力と愛を息子にふりかざす、のでしょうか。

すいません、今回はなんだか全然ダメ。なんか冴えなさ過ぎ。いつかマザコンネタについてはリベンジしたいとおもいます。


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