おフランスざーんす。

さて。
わたくし今回の旅行では、ローマからパリをまわってまいりました。
パリに行くのは4回目・・いや、5回目か??
いまはプロヴァンスに住んでいるフランス人の大親友がパリに住んでいた頃、彼女の仕事中はよく一人でふらふらしていたパリ。
かといってローマほど詳しくないし、フランス語もイタリア語ほどはしゃべれないので、いろいろ緊張・・は、別にしなかったけど、ローマよりは苦労したパリ。

今回は親兄弟といっしょだったため、まったくの観光だったのね。
なので、ローマもパリも、住んでいたり、観光というよりは友達に逢いに行ったりしたときとは違って、まさに「旅行者」という目で見ることができたためか、その違いやよい点悪い点、大変面白く比較できました。
というわけで今回はローマとパリ、徹底比較でございます。

まず、パリに行ってびっくりしたのは、両親がとてもリラックスしていること、だったのね。
ローマでは結構びくついていたというか、緊張していた両親が、パリではなんとなく、のびのびしてた。
で、たしかに、それはそうだろうなー。と、思い至ったのです。

ローマって、道とかすごく狭くて、人もすごく遠慮ないのよ。
辛口ラブ読者の皆様にはもうおなじみかと思いますが、ほんとーに、「個々のぶつかりあい」という感じが、道を歩いているときも、あるのよ。
なんていうか・・ちょっと気を抜いたらやられる、ってほどじゃないんだけど、道はゴチャゴチャしていて迷路のようだし(慣れれば全然そんなことないんだけど)人々はなんとなく横柄(でも優しいけどね。基本的には。)。
それと、毎回毎回申し訳ないんですが、とにかく、わたしは目立つんです。ローマでは。
妹も目立っていたようで、私たちが歩くのに後ろからついてきていた両親にとっては、娘二人が何故か回り中の男から凝視されるという非常に複雑なシチュエーションが、かなりストレスになっていた模様。
可愛いから目立つ、っていうだけならいいんですが、目立つということはそれだけトラブルに巻き込まれる可能性も高い、と、両親としては思うのでしょう。
わたくしにしてみれば、これだけ注目されてたら、悪さしようにもできないだろう! と思うところなのですが、まあそこは両親ということで。

でもパリでは、だいぶ少ないんだよね。そういうことも。
見るにしても、凝視、という感じではなく横目でチラッと盗み見るとか、「ボンジュール・マドモワゼル!」攻撃とか、まあやりかたがソフトなんですね。

そして道が広く、まっすぐな道が多いので(でもローマに比べると、道の絶対数が少なくて、抜け道がない分ショートカットしにくい)、地図を見るのも簡単。
街も、綺麗。
なんというか、ローマのあの迫力のある感じじゃなく、小洒落てて、ほんと、綺麗。
シャンゼリゼ通りなんてメチャクチャ広いし、他の道も、ローマのように車が来るのをよけて歩かなくちゃいけない、なんてことはないし、まあ整備されている、というか。
町全体が白っぽいというか。
ローマは茶色っぽいんだけどね。なんとなく。

妙な言い方ですが、ローマの感じを書道の行書とするなら、パリは楷書、ってかんじ。

日本はもちろん、楷書の国なので、パリのほうが落ち着くといえば、落ち着くわけです。
そして地下鉄も、東京もびっくり、ってくらい整備されていて、どこに行くのも割りと簡単。ローマの地下鉄のように「悪の巣窟」って感じもしないし、わりと安全な感じ。
人々は洗練されていて、スノッブではあるけど、常にそつない

つまるところ、ローマの一つの特色である「閉塞感」がないんだよね。

とにかく、ローマより大きい。広場一つとっても、たとえばコンコルド広場ね、とにかく大きくて、一週歩くのはちょっと無理なんじゃないか、ってくらい広い。
ローマのナボナ広場、歩いたってたかが知れてるのに比べて。
ローマは、狭い土地に古代ローマ人の栄光と、現代ローマ人のいい加減なエネルギーが渦巻いて、混沌とした渦の中で自分を保たなきゃいけないと言うプレッシャーが怒涛の勢いで押し寄せてくるけど、パリはせいぜいここ数百年の歴史を優雅に背負って、「観光客」と言う生き物を鼻で笑いつつよそよそしく、でも礼儀正しく受け入れてくれる。

どっちがいいとかじゃなく、それがそれぞれの都市の持つ「空気」なんだよね・・

でもフランスのほうがいい、と言うかと思っていた社会経験まったくゼロの箱入り奥さんな我が母は、最終的には
「フランス人はマダームなんてばっかり言って気取っていて、ダメダーメ、うそ臭い!
と言っていたので、結構見る目あんじゃん。母よ。と思いつつ、箱入りマダムに見破られるくらい露骨な、そしていとも優雅なる「パリ式洗練」というものの奥の深さを感じたものですよ。

でもさ、ローマでは町中からじろじろ見られつつナニゴトも起こらなかったわたくしの身なのに、パリでは二度も、スリに狙われわれましてよ。
ああ、ローマでは物乞いの子供達と熱いバトルをしましたが。
パリでは、小奇麗な格好をした女の子が、わたくしのヒップバッグのファスナー開けたからね。
そういう意味でも、奥が深いなあ。花の都。


.
top..