タイ旅行記4・煩悩炸裂! 女の買い物ツアー

先日消去してしまってしばらくショックから立ち直れなかったタイ・ナイトバザールツアーのご紹介ですが・・そうこうしているうちに、あのあたりでは大災害が発生してしまいました。
いろいろ言っても、空々しいだけなのでやめますが、一日も早い・・なんだろう、復興、安定、沈静、回復、うまく言葉が見つかりませんが、そういうものをお祈りしております。

さて。
象乗りツアーから帰ってきてくたくたなわたくしたちは、しかし、果敢にも夜のメインイベントに向けて立ち上がりました。
ガイドさんに教えてもらった「ナイト・バザール」。
夜の市場では有名なものが二つあって、ひとつは東洋一の歓楽街といわれるパッポンのナイト・マーケット。そしてもう一つがわたくし達の行った、ルンピニー公園側のナイトバザール、というやつです。
パッポンのナイト・マーケットではパチもんのDVDとかブランド物とかがたくさん並んでいて、かなり濃い感じの「夜のマーケット」という感じらしいのですが、こちらのナイト・バザールは非常に小奇麗。
屋台ではなく、体育館みたいなひろおおおおおおおおおい建物を小部屋で数百に区切ってあるので、3畳くらいのスペースに隣り合って恐ろしいほどの数のお店が出ています。
そして、日本や欧米の若い観光客をターゲットにしているのであろう品物の数々は、超キュート!!

人間、相場がわかると「損か、得か」という判断がつくようになるのよね。
わたくしの場合は二日続けてかんざしを買っていたので、かんざしについてはどんなデザインのものがどの程度の値段で売っているのか、というのをかなり把握して来ていたのです。
そうなると、自分のスタンダードよりも安くて可愛いものがほしくなることほしくなること。
結局、またしても買ってしまうわけですが・・今回かったかんざし、あわせて8本。既に仕入れか、というレベルです。

そしてもともとタイシルクのベッドカバーがほしい、といってファブリックを中心に見て周っていたmocoちゃんには、クッションカバーと、そしてお友達から頼まれたというアロマキャンドルで同じ現象が!!
何しろ広い敷地なので、そしてお店の数も半端ないので、わたくしたちは道筋を決めて、別々にまわっていたのです。
なんというか、碁盤の目のように存在する道を、とりあえず東方向に一筋いき、一本北側の道を西に、という、しらみつぶし作戦なのですが、わたくしのほうが先行してしまっても、細かい碁盤の目のあちこちで、一本前の道を進むmocoちゃんを目撃できるわけですよ。
そしてそのたびに、クッションカバーとアロマキャンドルの荷物が増えているmocoちゃん。
英語喋れないはずなのに、バリバリお店のお姉ちゃんと交渉して値下げをさせるmocoちゃん。
いやあ、さすがですね。お姉さんはビックリしたわ。

しかしタイ人、良く寝るね。そして良く食べる。
市場とはいえ一応店舗ですよ。そしてその狭い狭いお店には、大抵一人しか店員さんはいないわけです。
しかしヤツらはお店をほったらかして、隣のお店の人とご飯を食べていたり(屋台から持ってきたと思われるプラスチックの容器入りお弁当というか、スープというか、お惣菜というか、は、常にいたるところで誰かが食べているので、恐らく観光客にはわからないような場所に現地の人向けの屋台というものが無数に存在すると思われます。いやほんと、いちばとかじゃなく普通のショッピングモールの店員さんとかも、レジの後ろにすわりこんで屋台メシをいきなり食べてるのよ! 食べてることもビックリするが、どこにそんなもの売ってたんだ?というのもびっくり。)、たった一人の店員がバクスイしていたりするわけです。
無人状態の店舗が相次ぐんですが、盗難もないみたいだし。いやあ、タイっていいところかも。
日本も、例えばファーストフードで席を取るために鞄を置いていっても誰も心配しない、というあたりから「治安がいい」とよくイタリア人に言われますが、商品がすぐそこで手に取れる露店状態の店舗が無人でほおって置かれるのってすごいよね・・
おもわずわたくし、モノを盗る真似(実際には何もしてないんだけど、なんとなく不穏な手の動きとか)をしてみてしまいましたが、誰にも相手にされませんでした。
なんていうか・・基本的におおらかなのよね。南国恐るべし。

途中、ビールを片手にお店を冷やかし始まったわたくしたちは、既にほろ酔い気分。わたくしはまだかんざししかかっていませんが、ここ数日まともな夕ご飯を食べそびれているわたくし達は今日こそ、レストランで食事しよう! とはりきって、ちかくにあった唯一のまともなレストランであったシーフード料理屋さんへ。
店先のメニューを覗いていると、胡散臭い黒服のお兄ちゃんがやけに人懐っこく近寄ってきます。
泣いても笑っても近くにはそのレストランしかないんだから仕方ない。
とりあえず窓際のステキな席に通されて、オーダーは彼にほぼお任せ。大体シーフードなんてあんまりたべないわたくしが、生簀に泳ぐ魚を調理してくれるような本格的な海鮮料理屋にいって、なにを理解できるというのでしょうか。
しかし、褐色の肌に漆黒の瞳、微妙にリーゼントの茶髪に黒服という妖しさ炸裂のおにいちゃんは、あっさりと「あ、このくらい食べたらもうおなか一杯だから、大丈夫」と、勝手に注文を打ち切ってしまうじゃないですか。
ぼられるどころか、むしろ予算を抑えてもらえるとは。イチゲンの観光客に。恐るべし、タイの懐。

まあシーフードだったんでね・・わたくしホタテも蟹も海老もあんまりすきじゃないし(なら食べに行くな、というのは言わないで!)、おまけにシーフードに赤ワインのんだから口の中は生臭いし・・味は、よくわかんなかった。正直言って。
しかし、宴もたけなわなころ、先ほどのお兄ちゃんに輪をかけて妖しさ炸裂のテンパにちょび髭黒服おじさんがわたくしたちのテーブルに現われると、怪しくも流暢な日本語で話しかけてくるではないですか!
「実は、隣のテーブルのお客様はタイの有名な映画スターですネ。、お二人のことをとても美しいといっていマス。食事が終ったら是非、近くのビアガーデンでさーびすしたいといっています」
・・さ、さーびす。
何をサービスしてくれるんでしょうか。
状況的に、このままどこかに連れ込まれてハーレムに売り渡されようとしているかのような胡散臭さですが、しかし、まったく危機感はないのよね・・こうして文章にしてしまうと、ほんとうに救いようもなく怪しいのですが、多分映画スターというのも本当。彼らに悪気は全くないと見た。
色んな犯罪とか、詐欺とか、ヨーロッパはもちろん日本でも危機管理が重要な都会に生きているわたくしたちにはあまりにも怪しすぎるこの行動も、基本的に「人間の善意」が生きているタイでは、ほぼ確実に、単なる「好意」の表現なのでしょう。
イヤ、本当に、もし同じことがイタリアであったら、まず「映画スターってウソだろう」から始まって、しつこい誘いを断るのに一苦労、最後は相手も気分を害して、殺伐とした気持ちでレストランから出ることになったと思うのですが、スターはわたくしたちの丁重なお断りに、一切異論をさしはさむことなく「ああ、それならまたいつか」みたいに引き下がり、仲良く写真をとってお別れいたしましたよ。
お会計は一人1500円くらい。死ぬほど食べて、結構飲んでこのお値段。タイ、極楽。

そして酔っ払ってふらふらになった二人は、最後のお買い物へと繰り出しました!!
三日の旅行でお土産買いにあたふたしているのはしゃれにならないというヤツですが、買うこと自体が楽しいんだモノ!!
わたくしは弟にTシャツやら、中国の陶器のマッサージボールやら、女性の裸の形をした肩たたきやら(お父さん大喜び)お香たてやら、ここを先途と買いあさり、そしてmocoちゃんの姿をさがすと・・
またしてもアロマキャンドルコーナーで値切りバトルを繰り広げているではないですか!
対戦相手はチャイナ系の若い男子、コードネームはのび太。
英語も流暢な結構インテリ系のめがね君だったのですが、酔っ払ったわたくし達には恰好のカモ!
懐柔やら脅しやらお色気攻撃(?)やら、さんざんいじめられたのび太は、「君達のことブラックリストに載せるからね!!」と半泣き半笑いしながらちゃんと値引きしてくれました。
ありがとう、のび太!

イヤあ、楽しかった。ナイト・バザール。
多分、観光オフシーズンであんまり人がいなかったことも良かったんだろうけど、のんびり買い物できたし、超お勧めスポットですわ!
しかし、体力にはくれぐれもご注意を!
なにしろとんでもなく広い。
体力自慢の私たちもさすがにグロッキー状態で、会話もままならず眠りについたのでした。

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