変な常識。

イタリアには、日本人からしてみればはあ? と腰が砕けてしまうような変な常識がたくさんあります。
う常識というか、彼らにとっては紛れもない事実なのですが。
これは、いい方を変えれば深刻なカルチャー・ギャップの発端になり得るくらいの認識の違いなのですが、まあそういうブルーな話題はおいといて、今回は存分に笑っていただきましょう。

「食べてから数時間以内に海に入ると、死ぬ。」

いきなり真打登場という感じです。みなさん度肝をぬかれたことでしょう。しかし、イタリア人は、かなり本気でこれを信じています。
いや、噂とか迷信とかっていう範囲を超えて、
実際に人が死んでいるのです!
わたしも、初めて聞いたときは「まさかー。ははは」で済まそうと思いました。しかし、この会話をするたびにイタリア人はマジな顔で、
「いや、実際に何人もの人が、夏になると食べてすぐ海に入って、死んでいるんだ。テレビでも注意を促している。きみもきをつけろ」というのです。
とあるイタリア人が日本に来た際、わたしの友人達との会話の最中この話題が出て、そこにいた10人ほどの日本人に「いやそんなまさか」といわれたときなんて、このイタリア人はマジギレしてたもん。
彼らにとっては、太陽が東から昇るような真実なのに、誰もそれを信じてくれないというジレンマに悩まされたのでしょう。
でも日本人でそんな理由で死んだ人って、いる?
いないよねえ・・聞いたことないもんねえ。
でもイタリアでは年々、そんな理由で人がなくなっているそうです。皆さんも気をつけてください。

「冷たいものを急に飲むと、死ぬ」
これも上の話と同様、実際に死んでいる人がいるそうです・・。
イタリア人は、急激に冷たいものを感じたり、飲んだりすることに弱いのかな・・。
ちなみに、このウワサも、上記のものも、フランス、スペインの友達に聞いてみましたが、「そんな事はないよ」とのこと。
世界で
イタリア人だけ特殊なのか?
謎は深まるばかり。

「スパークリング・ワインの炭酸を逃さずに置くためには、ビンの口にスプーンをさしておく」
これは、うちの妹のお気に入りのネタ。
イタリアにはフラゴリーノ、という美味しいお酒があって、まあいっちゃえば苺味のワインなんですけど、微炭酸なのね。で、コルクを抜いちゃって、でも飲みきれなかったときに、イタリア人が一言、「スプーンさしておけばいいよ」と。
スプーンの柄の部分をビンの口にさしこむんですが、もちろん丸くなってる方は外に出たまま、
全然口はふさがってないわけです。
一体これでどうやったら炭酸が抜けないのか? と子供でも疑問に思うところでしょうが、そのビンは一週間の間スプーンをさされたまま、冷蔵庫の中にありました。
炭酸、抜けてたけどね。飲んだときは。
でもとりあえず、気休めでもなんでこスプーンをさしておくと、いくらかはマシ、ということらしいです・・。

「日焼けはシャワーでとれる。」
というのが本当なら、美白化粧品など必要ありませんのにね。
でもイタリア人は日焼けマニアなので、シャワーを浴びると日焼けが取れちゃって勿体無い、というのを真顔で言ったりします。
まずこの
日焼けマニアっぷりもどうかと思うんだよねー。
だってさ、あの人達、あんまり白くないけど一応白人なわけで。皮膚ガンになる確率だって高いわけです。
食べてすぐ水に入るとしんじゃうから、とかっていうまえに皮膚ガンを心配しろよ、っていうくらい、夏場はもうやけくそのように日焼けをしまくる。
もちろん女の人の胸とか、
しみだらけなんだけど、イタリア男は「それがかえってチャーミング」とかいってたりするんだよね・・。ともかく日本人とは全然違うのです。日焼けに対する考え方が。
そして、シャワーを浴びると色が薄くなっちゃうんだって。
まあ確かに白人だから色が落ちやすいっていうのはあるだろうし、皮の表面の現象だから、皮がむけるほどこすったら、そりゃ取れるだろうけど・・。

「海が好き」
常識として海が好き、というのも変な話ですが、本当のことです。
イタリア人は、とにかく海が好きなのです。強迫観念的に。
たとえば
日本だったら桜かしら。日本人にとって桜が好きだと言うことは、ほぼ当たり前というか、桜が嫌いだなんていったら非国民みたいなものですが、イタリア人にとってそれは海です。
桜ならね、お花見の時期なんて1週間、開花から散っちゃうまでだって1ヶ月ないわけで、桜マニアのわたしも、桜のことで心を迷わせるのはそれほど長い時間ではないんですが、海が相手となると結構大変。
春になって、ちょっと暖かくなってきて、天気がよかったりすると、イタリア人は猫も杓子も
「海へ!」
となってしまいます。週末だったりしたら、もう5月くらいから大渋滞。
とにかく天気がよくて温かくて暇だったら、海に行かないとみんな損したような気分になるらしいのです。
実際8月半ばなんて、マジで、ローマから人っ子一人いなくなる。いるのは観光客だけ。
8月15日はフェッラゴストというイタリアでの大きな祭日なんですが、15日をはさむ一週間ほどは、ほんとうに、ローマから車が消えます。15日当日なんて、
ゴーストタウン状態。(観光客はいるけど)
日本でもまあ、お盆のときとか、お正月とか、だいぶ都内に人が少なくなりますが、イタリア人はみんな一路海にむかっているわけで、その渋滞たるや、日本人もびっくり、です。
わたしは幸い海が好きではないので、夏は騒々しくないローマを堪能していましたが、それにしてもみんな、海好きだよなー。と、感慨深かったものです。
まあこれは、日本には桜があるから、わからないわけではないけどね。

その他
「バジリコ、パセリなどのハーブ類は金属製のナイフで切ってはいけない」
「水を飲みすぎると胆石になる」
(←これは本当に本当です)
「おうちには誰も使わない、でもきらびらしく豪華な応接間がなければならない」
などなど、変な常識はたくさん。
お色気編として、
「初対面で握手をした際に、相手の手のひらをこっそり撫でるようにすると、『君、可愛いね(というか君とやりたい)』という合図」
「日本人の男性の性器(ごめんなさい、下品で)は、小指くらいの大きさ」
(いやほんとごめんなさい。でもイタリアでは常識なんだもーん。)
など。
でもね、これって、みんなが本当に信じてると、限りなく真実に近づくんですよ。
あまりにも当然のことのようにいわれてしまうと、損なこと信じてない私まで、「あ、そうなんだ」とおもってしまう。信じるものは救われる、って本当だな、と思いますね。
これを突き詰めていくと、冒頭でも書いたようにカルチャー・ギャップとは何か、見たいな思い議論になってしまうので、それはまた別の機会に。

今回は、異国の常識とはかくも不可思議なものであり、これが真実とされる世界も確かにあるのだ、というご参考までにしつつ、笑っておいてください。


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