本名 Vannozza Cattanei
出身 イタリア中部の中流貴族の娘。
チャームポイント 男を見る目。
宿屋まで経営できる懐の深さ。忍耐力、節度。
想定血液型 B型
想定名台詞 「わたし、なにもいりませんわ。あなたに愛されただけで、子供を授かっただけで幸せです。」
万事、あなたのお望みのままに
おっしゃるとおりにいたします」
想定座右の銘 掴んだ幸運は、欲を出さずにがっちりキープ。
ボルジア家の伝説は文字通り、彼女の御腹から生まれました。ロドリーゴ・ボルジアまたは法王アレッサンドロ六世の最愛の愛人にして、チェーザレ、ファン、ルクレツィア、ホフレの実母。
彼女の正体については諸説ありますが、どうやらイタリア中部出身の中流貴族のお姫様な模様。
生涯「影の女」を貫いていたので、この強烈な子供達とどんなコミュニケーションをしていたのかは興味深いながらも、よくわかりません。
彼女が絡んだ話しで面白いのは、とある晩餐会。
母親主催の晩餐会に、不仲で有名な兄弟、チェーザレとファンが参加。しかも、ファンは「男連れ」。
母親の晩餐会に、男の愛人をつれていく法王の息子、という二重三重にスキャンダラスな展開は、さらにスキャンダラス、というかアクシデントに。
なんと、その愛人の男と共に夜の町に消えたファンが次の日、死体でテヴェレ川に浮かんでしまったのです!!
犯人の追求が進むにつれ、容疑者は二転三転。
いよいよ大詰め、というところでヴァノッツァが夫であり子供達の父親である法王に極秘の面会を申し込んだ、といわれています。
そして、その日を境にファン殺害犯人の追及は、一切行われなかった、と。
さあ、犯人は誰でしょう。
一人の息子をかばうためにもう一人の息子の死に目をつぶる。その心境は母親としてどんなものなのか、子供を持たない私には計り兼ねますが。
ここで彼女はファンよりもチェーザレを愛していた、と決めつけるのはもちろん性急というものでしょう。
ルネッサンスという時代。そして、明かに出来がよく、状況的に虐げられた兄が、明かに出来が悪いのに父親に贔屓にされていた弟を殺した(かもしれない)という状況。
ううん。母親としては複雑だよねえ。うん。
で、娘であるルクレツィアとは、といえば、あんまり仲良くなかったようで。
まあ、ルクレツィアにはアドリアーナ・ミラという母親代わりみたいな存在がいたからそれもまたやむなしか。ルクレツィアは、法王の新愛人であるジュリア・ファルネーゼともすごく仲良しだったので、その辺も面白いところ。
このジュリアはローマで最も美しい女の称号をほしいままにしていた超美女、で、ルクレツィアと大して年の変わらない若さだったので、法王も溺愛。
それでも慌てず騒がず、しっかり自分の地位はキープして、法王の口利きで中堅どころの優しい夫と共に穏やかな家庭を作ったのがヴァノッツァ。
賢い女はこうでなくっちゃ。
気まぐれで激情家のアレッサンドロ6世を愛し、愛され、悪魔や天使をその腹から産み出しつつ、みずからは一線を引いて伝説を見つめた女という感じかしら。
ボルジア家崩壊の際にもなんとか難をまぬがれたようだし。
こういうのもある意味、女の花道? でしょう。