義仲道その4。

義仲に膝枕・・あ、でも義仲泣いてる。


ドラマチック・・
しかし異様に寄り道が長いですが、そもそも今回の旅行は北陸の温泉バカンス。
しかももともとはわたくしが立てた企画ではないので、お招きくださった方々のチョイスで、というかむしろこれがメインだったんですが、豪華リゾートホテルに宿泊なわけですよ。

そのホテルの近くに、どうやら義仲ゆかりの地があるらしい・・ということは知っていましたが、まさかこれほど近いとは!!!

いや、絶対わたくし、義仲に呼ばれてるんだと思うわ。
偶然泊まることになったホテルの近くにこんな立派な義仲の像があるなんて!!

というわけで、見つけた場所は首洗い池。義仲の命の恩人でもある斉藤実盛が、しかし、平家の武者となって義仲軍と戦い、勇猛な戦ぶりの末討ち取られ、義仲はその首を見て涙を流す、という名場面。しかも老体だと侮られないために髪を黒く染めていたので、その首を洗うと、黒髪が白髪に変わったという、それはもうドラマチックな場面です。

大きな道路の脇に突然ある、首洗い池。
普通に車がたくさん通っている道の脇に、突然現れる首洗い池、しかも超立派な、首検分の場面を再現した銅像までありました。
膝の上に首を抱えて、天を仰いで涙する義仲と、それを見守る家来達。巴はいなかったけど。
何をたくさん見たって義仲像をたくさんみた旅行ですが、こんなドラマチックな銅像っていうのはなかなかないと思うんですよね。
なんでこれ、作ったんだろう・・という疑問が生まれなくもないですが(いや、だってさ、平家物語の有名な場面って、他にもいろいろあるじゃないですか。義仲がらみだったら、まあ巴に「おちのびろ」という場面とか。それでなくても義経と静御前とか。でもかなり各地をまわったわたくしですが、こんなにすごいのってなかなかないよ。)、まあ、この地域に銅像を作りたいという熱い思いがあったのであろうことは想像できます。倶利伽羅の義仲像も火牛の像もすごいし。北陸は銅像に熱いのか。それとも義仲に熱いのか。ううむ。
  

遠慮がちによりそってみるわたくし。
そしてそんなドラマチックな像がそこにあるのに、それが義仲の像なのに、わたくしが黙っていられるわけがありません。
もちろん傷つけたりしてはいけないので非常に遠慮がちに寄り添って、義仲のおみ足に頬を寄せてみました。いや、でも彼は首を抱えて泣いているので、多分それどころじゃないと思うんですけど。

でもこの実盛のエピソード、結構好きな人が多いみたいですわね。わたくしとしては、その「髪を黒く染めていた」ということと「命の恩人と戦わなければいけない戦の無情」というのが、あんまり関係ない気がして、イマイチ腑に落ちないところでもあるのですが。
いや、髪が黒く染めていようが白髪だろうが、自分を落ち延びさせてくれた人と首だけの対面を果たしてしまった義仲の苦悩は、十分わかるんですけれどもね。
そして、自分が助けた駒王丸が相手であっても、平家への義理をはたして潔く討ち取られようという実盛は豪のもので、かっこいいけど。
でも、生きて、義仲の幕僚になってくれたら、義仲の運命も違ったかな、と、もったいないような気もするのですわ。

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