史上最大の作戦!帝国よ、永遠に!
No.2

成妃帝「もう、わるν!早く俺を助けに来ないか!」
成妃帝はえらくご立腹であった。腹いせにクリアしたダークメサイアのおかげで、当のわるνが危うく死に掛けた事は当然知らない。今や明治神宮地下のナカニシズム総統事務所に単独潜入、というか正面から桃太郎侍モードに入っている。その手には死紅の閃光「クリムゾン」が握られている。先程襲い掛かってきた総統の手下連中は、みな青く変身したばかりにクリムゾンの餌食になった。
成妃帝「さすが噂に聞きしクリムゾン。…命中精度は最悪だな。(--;」
そうして地下深く潜入する成妃帝の前を、巨大な扉が塞いだ。
成妃帝「ふふん。豪勢な扉だな、総統。こんなもので私の進撃が食い止められるとでも思っているのか!うりゃーっ!」
成妃の蹴りが巨大な扉を吹き飛ばした。
成妃帝「ざっとこんなものだ。…ってここまでやったつもりないんですけど…。(--;」
???「…陛下」
成妃帝「そ、その声は!?」
宰相りー「どうして私を見捨てたの?…家に帰りたかった。こんな風に死にたくなかったよ…」
一面のひまわり畑に立つその姿は、先ほど東京メッシュで融合体に食われ死んだ宰相のものだった。
成妃帝「りー!?おかしい、ダークメサイアはクリアしたのに!!」
宰相りー「…陛下!あなたもここへ!」
成妃帝「冗談じゃない!」
成妃は扉を閉めて一旦逃げようとしたが、扉はさっき蹴り破ってしまったため閉められない。
成妃帝「し、しまった!」

総統「なんだこの惨状は!?」
部下A「お帰りなさいませ!」
愛車ダッジバイパーを廃車寸前になるまで飛ばした挙げ句、後ろから車をぶつけて相手を捕えるという凶悪な警察の魔の手をかろうじてすり抜け、ようやく明治神宮地下の事務所に到達したナカニシズム総統であった。
総統「この入り口の荒れ具合どういう事だ!…わるνか?」
部下A「いや…それが…」
総統「…何?成妃帝が単独で?一人にやられたというのか!」
部下B「クリムゾンを…所持しているもようです」
総統「何、クリムゾンを!…宰相を使ってみるか」
部下B「ええっ!」
総統「テストには良いチャンスだ。フフ、成妃の驚く顔が目に浮かぶよ。…ところで例の作戦の準備は進んでいるか?」
部下A「はい、最終段階に突入しました」
総統「世界はもうすぐ私のものだ!ふはははは!」

総統「いくらなんでも、これはやられすぎだぞ!」
ナカニシズム総統は、事務所地下の荒れ具合にため息をもらした。壁は破れ、部下はやられ、大変な惨状になっている。クソゲー養殖所へはそう簡単に入れないようになってはいるが、事務所付近は先日はわるνがいきなり入り込んできたし、今日は成妃に突破された。
総統「うーむ、アストロノーカ式より、影牢式の方が良かったか?」
成妃にぶち倒されたらしき「かかし」を見て、総統は再びため息をついた。

その時、総統は背後に殺気を感じ、とっさに物陰に隠れた。
わるν「なんだこの壁はッ!」
総統「わるν!懲りずにまた来たのか!くそー、高速クレーンをセットしておけば!それにしてもこんなに簡単に侵入を許すのか、この秘密基地は!もう、区切りがついたら引越ししてやる!」
わるνは総統に気がついた様子も無く、壁を蹴り破った。バリバリとおもしろいように破れていく壁。
わるν「…もしかしてこの壁って、ベニヤか?」
総統「おのれ、わるν!極秘情報を漏洩する気か!引越しのとき、敷金が帰ってこなかったら許さんぞ!ええいっ、リモコンさえあればこの場で爆死させてやるのに!…本来ならここで片づけたいところだが、いまは「作戦」の方が優先だ。その首洗って待っていろ!」
総統は床の隠し階段から姿を消した。

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