史上最大の作戦!帝国よ、永遠に!
No.4

わるν「…くしゅん! 何だ?風邪でもひいたか?それとも誰かオレのウワサでもしているのか?」
総統の秘密基地の奥深く、クソゲー養殖所に進撃中のわるν。
わるν「それにしても、見張りがぜんぜんいないぞ。総統もヤキが回ったか?」
そう言いながら進むわるνの目前に、信じられない光景が広がっていた。
わるν「な、なんだこれは!」
ベニヤ製の扉は破られ、青鬼が床にゴロゴロしている。部屋の中はなぜかひまわり畑になっている。
わるνは倒れている白い服の男を抱き起こした。まだ息がある。
わるν「おい、これはどういうことだ!誰にやられた?グラビーか?」
佐藤「…お…」
わるν「何だ、はっきり言え!」
佐藤「おーのー」がくっ
わるν「こらーっ、オレのライフゲージを減らすなぁっ!!」

一方、紫たかだ金メッシュと宰相りーと別れ、わるνより一足早く、地下奥深くのクソゲー養殖所に到達した成妃帝。武器は伝説のクリムゾン。
成妃帝「ここがクソゲー養殖所か。総統もわけわからんものをつくるな」
辺りを見回すと、培養水槽にいろんなROMが入っているのがわかる。各水槽にはラベルが張られていた。
成妃帝「ROMを水槽に入れてどうするんだよ。何なに『レディストーカー』?水槽の方が高いんじゃないの?」
その時、成妃帝は背後に人の気配を感じた。殺気…ではないが、なにか嫌な予感がする。辺りを見回したが、水槽の背後に隠れられるような場所はない。ふと天井を見上げると、いろいろなパイプ類が目に入った。
成妃帝「天井か…。よし、上からつついてやる!」
成妃帝は天井によじ登り、パイプの影に身を隠した。だが、成妃帝の死角でほくそ笑むナカニシズム総統の姿がある事に、成妃帝は気がつかなかった。

グラビー「何をこんな所で遊んでいるんだ!」
わるν「…はい?」
グラビー「だから、なんでこんなところで何を遊んでいるんだ!」
わるν「だって、ライフゲージを減らされたから…」
わるνは先ほどのところからさほど先に進みもせず、家捜しをしているところだった。
わるν「エコール噴水ないかな、とか思ってさ」
グラビー「ううむ。それより、悪いニュースだ。成妃が総統につかまった」
わるν「何だって!?」
グラビー「どうやら私を敵と勘違いしたらしく、私から隠れようとしてクソゲー養殖所の天井に登ったところを、待ち伏せしていた総統に叩き落された」
わるν「なにぃ!? それじゃグラビーのせいじゃないかよ! 第一オレは成妃帝がここにいることすら知らなかったんだぞ!」
グラビー「そうだったか? しかし成妃がつかまったのは、わしのせいじゃないんじゃよー」
わるν「…。まあ、近くにいそうだ、というのはわかってたがな。どうもあの御方に近づくと、しおらしくなるんだよな。オレ」
グラビー「そうなのか? それと、良いニュースもある。宰相りーは紫たかだが助け出したようだぞ」
わるν「良かった!」
グラビー「良いか悪いか判別のつかないニュースもある」
わるν「何だ、それは」
グラビー「お前の爆弾のリモコンは成妃が持っている。スイッチを押したくて仕方がないみたいだぞ」
わるν「マジですか」
グラビー「だから成妃がつかまって良かったのかもしれん。いまリモコンを持っているのは、成妃か総統かわからんがな。どうする、わるν」
わるν「決まってるだろう、オレの陛下を助けに行く」
グラビー「オレの陛下か。だがな…」
わるν「わかっている。所詮オレはにゅうの奴の精神寄生体に過ぎない。いつかは消える運命。それでもオレは…」
グラビー「わかった、協力しよう。君は総統の背後を突け。私が総統のトラップを解除しておく」
わるν「ありがとう、と素直に言いたいところだが…。グラビーの目的は何だ? 総統を倒す、それだけか?」
グラビーはニヤリと不敵に微笑んだ。
グラビー「ふふふ。私にも目的はある。とりあえずは君と利害が一致する、とだけ言っておこう。それからエコール噴水は気にするな。どうせボス戦では意味なしだ」

総統「成妃帝。一人でいらっしゃるとはいい度胸だ」
成妃「お前のような、人の頭数にいわせるような奴よりましだ」
ついに総統に捕われてしまった成妃帝。今は研究員に押さえつけられ身動きがとれない。
総統「それから、これは返してもらうぞ」
ナカニシズム総統は成妃の懐からクリムゾンを抜き取り、成妃に突きつけた。
成妃「総統! お前はいったい何をたくらんでる。あんなクソゲーを養殖してどうする気だ?」
総統「フフフ。冥土の土産に教えてあげよう。陛下にはこの偉大なる「作戦」の礎になってもらわねばならんからな」
成妃「なんだとお、この俺を生贄にする気かっ! わるν、何をしている! 早く俺を助けろ!」
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