深夜海外刑事物ドラマ

ブルー・シカゴ・ブルース

(^-^; 私は好きだけど…
ジャンルAVG
発売月95/11
発売元リバーヒルソフト
定価6,800円
メディアDUOケース 2枚
クリア
1プレイ時間5時間
難易度 ★★★★☆
マルチエンデイングNo
音声フルボイス
メッセージ速度遅い
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うおおッ、キャサリン!どうして俺を置いて逝ってしまったんだーッ!!(T0T) というわけで、J.B.ハロルドシリーズ「ブルー・シカゴ・ブルース」の登場デス。

このJ.B.ハロルドシリーズは「殺人倶楽部」「マンハッタン・レクイエム」等、主にPCを中心に制作された刑事推理物のシリーズです。シリーズを通してハードボイルド調の渋さを追求しているのが特徴で、代々劇画調のグラフィック、ジャズBGMが雰囲気を盛り上げていました。シナリオ的には、毎回「おいコラ、待てや!」な所もあるのですが、それをまとめてムードと流れで強引に押し切るだけの演出ができていたように思います。

そして、今回の事件のガイ者は、過去のシリーズでJ.B.ハロルドの助手?を務めていた同僚の女刑事キャサリンです。いつのまにかデキていたらしく、休暇明けには結婚するはずだったという設定が泣けます。(;_;)(このシリーズ、「殺人倶楽部」の重要人物が、次の「マンハッタン・レクイエム」のガイ者だったりして、登場人物もうかうかできません(^^;)
しかも、自殺に見せかけられた上に、別件で殺された少女の血痕のついたナイフやコカイン一袋を持っていたので、一大事です。 その一大事と数々の謎を解くために、リバティタウン警察はJ.B.ハロルド刑事を犯行のあったシカゴへ送り込んだのでありました。というのが大まかなストーリーの流れです。複雑な人間関係有り、過去の因縁有り、と探偵物の王道シナリオなのはいつもの通り。(^^;

で、今回の作品で今までのシリーズと違うところは、まず「実写になった」事があげられます。パッケージの宣伝文句によると、「実力派ハリウッド俳優ら、総勢29名の登場人物と全17箇所の捜査拠点」とあります。そう、人物も背景も、オープニングもエンディングも全部実写になったのです。シカゴとハリウッドロケによる実写ムービーもかなり数も時間も多く、なかなかの力作です。音声は総て日本語吹き替えになっており、深夜放送の海外ドラマみたいでナイスです。オープニングもなかなか渋くて、雰囲気を盛り上げてくれます。(^^ でもちょっとチープな感じもしますし、感がいい人ならここで犯人が分かってしまうかもしれません。(^^;

もう一つの違う点は、「時間の概念が導入された」事です。このおかげで、移動したり、聞き込みをするたびに少しづつ時間が経過します。特定の時間しか会えない人や、決まった時間しかいけない施設(警察署の営業?は18:00までデス)もあって、これがこのゲームの最大の足かせ・ストレスになっています。
何せこのシリーズ、昔からコマンド総当たりで解くようなものだったのに、それができなくなってしまったのです。まず、一人に聞く情報項目がかなり多く設定されているうえに、特定の項目だけは何度か繰り替えして聞かなくてはなりません。この辺りのフラグ立ては毎シリーズ厳しいものがあります。おなじ事を何度聞いても一定の時間が過ぎていくので、気が付くと夕方、なんて事もあります。移動するのにはかなり時間をくってしまうので、無駄な移動は文字どうり命取りです。なぜ文字どうりか? それは事件3日目(全4日間)の夜までに、ある程度捜査を進めておかないと、ホテルに帰ったところを犯人にズドンと一発殺られちゃうからなのです。(^^;
こうなると3日目の朝からやり直しなのですが、ほとんどヒントも無いに等しいので、ここで殺られると途方に暮れます。私も途方に暮れました。(--;

システムで「コマンド総当たり」を否定しているのに、シナリオは昔の「コマンド総当たり」を想定したまま、というのがこの「ブルー・シカゴ・ブルース」のゲーム的な欠点であり、今回はムードだけでは押し切れなかった、というのが悲劇だったのではないでしょうか。

ゲーム内だと、捜査に詰まっても具体的なヒントは得られないのですが、救済処置か、ムービーの資産活用か、スゴイものがあります。「シネマモード」です。これはゲーム中のムービーを繋ぎあわせて連続再生しているものですが、これを見るとやらなきゃいけないコマンドが全部わかります。この手のモードは、普通はクリア後に見えるようになる事が多いのですが、このゲームでは隠しコマンド(オプションのサウンドモードにカーソルを合わせて、L1+△)で最初から見られます。(^^;私もこれで窮地を脱出しました。(^^;;
多少ぎくしゃくはしてはいますが、この「シネマモード」単体でもちゃんとドラマになっている所は見事です。それだけムービーはしっかり作られているのに、ゲーム的には残念な作りだなぁ、というのが正直な感想です。

この作品以降J.B.ハロルドシリーズは出ていませんが、同社の「ワールドネバーランド」のNPCに「JBハロルド」が用意されていたりと、捨ててしまったわけではないようです。探偵・神宮寺三郎シリーズがザッピングシステムの失敗を乗り越えたように、今回の失敗を糧に、推理物アドベンチャーの新境地としてのシリーズ復活を願ってやみません。

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