この先には、進めない、ようだ。(森本レオ調で)

ミントン警部の捜査ファイル
道化師殺人事件

f^-^; 人にはすすめられないかも…
ジャンルAVG
発売月97/12
発売元リバーヒルソフト
定価5,800円
メディアCDケース 1枚
クリア
1プレイ時間5時間
難易度 ★★★☆☆
マルチエンデイングNo
音声フルボイス
メッセージ速度遅い
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昔のパソコンの推理アドベンチャーのリニューアル移植。ちなみに制作はあの「南方珀堂登場」(^^;のシンキングラビットです。

時は1932年、ロンドンから南に50マイルの港町ブライトンにやってきた、サーカス一団の道化師が殺された。死因は背後からのナイフの一撃。しかし殺人現場のシャワーワゴンのシャワーのせいで、血はきれいに流れてしまい証拠がない。そこでロンドン警視庁から事件解決のために派遣した、ミントン警部がすなわち
サーカス関係者から証言や証拠を集め、真実を探るうちに第2の殺人事件が…。というのがおおまかなストーリーの流れです。

まずマニュアルを見ると、「基本的な捜査の進め方」というコーナーがあって、どうやって捜査を進めればよいかがかなり具体的に記されています。まず前にあるサーカスの中に移動しましょう、最初に現場を調べましょう、次に容疑者に話を聞きましょう、物置を調べて「団長の肖像画」を入手しましょう等など。
だいたいのパターン、マニュアルに具体的な手順が書いてあるゲームは、難易度に問題があるか、導入部に問題があるかのどちらか、もしくは両方というケースが多いです。ちなみにこのゲームの場合は後者です。
このゲーム、ブライトンの町が3Dモデリングによるムービーで表現されていて、ぬるぬる意味も無く動けるのは良いのですが、導入部のガイドや説明(警官や通行人等)が一切無いので、もし、スタート時に前に進まずに別の方向に歩いて行くと、かなりの確率で遭難&迷子&迷宮入り(^^;します。
意味も無く自由度が高いのも、場合によっては考え物です。(--;

こうして、主に町外れのサーカス小屋から証拠品を集めたり、証言を聞いたりするのですが、たまには町中で証言を集めなくては行けないこともあります。
この町が、ある意味このゲームの最大の敵です。(^^;
前述の通り、町は「MYST」のような3Dモデリングのムービーでできています。通行人がいないという寂しさはありますが、建物や町並みはなかなか味があってステキです。登場人物や店の中はこれまたステキな劇画調なイラストで、1930年代という古めかしさを一生懸命再現しています。
が、この町にある約50箇所の施設(店や民家等)のうち事件に関係あるのは約10箇所です。(--; 残りの約40箇所は事件に関係ないのですが、ちゃんと人がいて(同じ人は一人もいない!)話しができます。フルボイスで! これは、ある意味スゴイ無駄で贅沢なことです。中には弟が冤罪で獄死し、警察手帳を見せると態度が豹変する洋服屋の親父とかもいます。やっぱり事件には全然関係ない所がステキすぎます。

それから、移動ムービーで(ショートカット不可)てくてく歩いて施設に入ろうと正面で前を押すと、ミントン警部が森本レオのような素敵な声と語り方で「この先には、進めない、ようだ」と独り言を言ってくれます。
そうです、店の正面でコマンドを開いて「移動」を選ばないといけないのです。むむう。
他に町関連では、ある人物に会いに行く時、その人は酒場にいると言われて行ってみたら、町に酒場が3件あったとか、酒を買ってこいと言われて(何故だ?しかもポケットマネーで買うらしく、例の声で「財布は、空っぽになってしまった」といわれるとかなり切ない(--;)酒場に行っても買うコマンドがなく、結局町中酒屋を探し回るハメになったとかの悲しい思い出でいっぱいです。(;_;)

で、ストーリー的にも、むむうな所はありまして、たとえば被害者の部屋のタンスの裏に落ちている写真を拾う為に、ミントン警部は警察から「金てこ」を借りてくるのですが、この「金てこ」って、第2の殺人事件の凶器だぜ、おい!(--;;

というわけで、これだけ聞くと地雷のようですが、昔はきっと名作だったんだろうなぁ、と思える部分は有ります。作りはとっても丁寧だし(変なのは主にリニューアル部分)、ストーリーはむむうですが(^^;味はあります。
でもゲームは年を取ります。外面だけ3Dやフルボイス等で新しくしても、システムやストーリーがそのままでは時代について行けず、駄目な時もあるのです。

ブライトンの町はとても魅力的な所にできていただけに、殺人事件の捜査なんかで行きたくなかったと思いました。あの素敵で贅沢な無駄は、あくせくした捜査では裏目に出ます。それがとても残念です。

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