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稲川淳二 恐怖の屋敷

f^-^; 人にはすすめられないかも…
ジャンルAVG
発売月99/ 7
発売元ヴィジット
定価4,800円
メディアCDケース 1枚
廉価版有り
クリア
1プレイ時間4時間30分
難易度 ★☆☆☆☆
マルチエンディングYes
音声過半数
メッセージ速度音声飛ばず
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浜村淳先生が怪談話にこぶしをきかせ(^^; フルボイス(一部サウンドノベル含む)で語る「大幽霊屋敷 浜村淳の実話怪談」(以下前作)の事実上の続編。今回は怪談の夏の大御所、稲川淳二先生をお招きしてお送りいたします。

で、前回は浜村先生が支配人を務めるアミューズメントパーク・大幽霊屋敷にバイト面接にきた主人公が先生&従業員によってたかって怪談話を聞かされ、バイトとして採用された後もよってたかって怪談話を聞かされるという(^^; 展開だったのですが、今回は怪談や幽霊を愛する物好きなみなさまのために一念発起した稲川先生が、恐怖の屋敷を新築してしまった所から始まります。
こちらの屋敷は、先生税務署たいへんだったでしょ? と言いたくなるような超ゴージャスでモダンな洋館で、大幅にグレードアップした不吉な感じが良く出ているオープニングムービーや、ヴィジットさんお得意の歩き系ムービーも華やかです。
が、残念ながら今回自分で歩くことはできず、見られるお部屋も5つと限られ、概観その他から全体像を把握するのはサザエさんの家より困難なので、案外スタジオみたいな薄っぺらい構造なのかもしれません。でも先生曰く、魔力がいろいろ篭もっているのだそうで、遊び半分や冷やかしで入ると大変な事になってしまうのだそうです。(^^;

とにかく入らないことにはゲームが始まらないので、稲川先生にしたがって大人しく屋敷に入れてもらった当方。さっそく調度品も華やかな第一の部屋に案内されたワタクシが見たものは…、豪華なテーブルに載っているシンプルな14インチワイド型TV(推定)に映る稲川先生の姿でありました。先生! 屋敷の意味ないじゃん!! (^^;;

そんな当方に屋敷に入ったことを後悔する隙をあたえまいと、稲川先生の怪談トークライブが始まります。
が、何事にも心の準備というやつが必要です。いきなり話が始まっちゃって、冒頭部を聞き損ったらつまらないですもんね。(勝手な推測)
というわけで、先生のお話が始まる前にわざわざ『心の準備はできましたか?』画面なんてヤツが用意されています。○ボタンを押すまで、部屋とTVの風景のこの画面のまま待っていてくれるのです。(^^; 親切ですね。親切なんですってば! (^^;;
でもって心の準備を済ませ、全身全霊の力をこめて○ボタンを押した日に、「Now Loading...」なんて出てノコノコCDを読み込む音を聞いたときには、一瞬頭の中が真っ白になることうけあいです。(^^; 心の準備もいいですが、CDの準備もしておいて欲しかったです。(--;

こうしてやっと始まる怪談ライブですが、前作とはだいぶ作品全体の毛色が違っています。浜村先生と稲川先生の芸風の違い、といえばそれで済んでしまうんですが、具体的に説明すると、修学旅行の夜の怪談話で浜村先生ネタをやると「ふ〜ん、コワイねぇ」ですみますが、稲川先生ネタをやると「おまえ、今作っただろう」と突っ込まれるというような違いです。(^^;
言い換えれば、ありがちな故に身近で親しみを感じる、いわば聞き手側の既知感、一種のノスタルジーに通じる物を利用して『恐怖の場』をつくる浜村先生と、「俺の話を聞け」モードで一手に聴衆の関心を話し手に集めて場の雰囲気をコントロールするが故に、多大な技術と才能を必要する稲川先生というところでしょうか。

又、実話系怪談の掟として、舞台設定は現代和モノ、等がありますが、今作は「これは私の知り合いが体験した話なんですが…」と海外での体験談になったり、「リスナーからこんな葉書が…」と昭和初期の話になったり、「これは私の叔母が体験した話なんですが…」と戦時中の話になったりと飛び道具アリアリで油断できません。(^^;

怪談話自体は一話完結式で、稲川先生のフルボイスで進みます。前作では浜村先生以外の登場人物の話もフルボイスで流れたりしていましたが、今回は基本的に(後述)稲川先生のオンリーライブです。
又、前作では全ての話を聞くために2周しなければならない仕様のためか、浜村先生のお話中にボタンを押すと話の場面場面をショートカットできましたが、稲川先生は途中でぶっとばすなんて事は許してくださらないようです。(^^; (まあ1周で全部の話は聞けますし)

稲川先生のフルボイス怪談話中は、稲川先生の御近影(多少画質悪。ムービーのための画面サイズを稼ぐためか、TVの枠が描いてあるのが哀愁をさそいます)や実写取り込み加工の一枚絵CG(前作はほぼこれだけ)、あまりにもシンプルすぎて手が抜けてるような気がしないでもない黒バックの一枚絵CG(手とか、足だけ描いてあったりする)(--; が表示されます。
え? え? あのオープニングムービーにあったの怪しげな墓場のシーンや不吉な予感のする廃工場の写真はどこいっちゃったんスか、先生!?
話を進めども進めども、オープニングムービー内の1カットもゲーム中には登場しません。
もしかして…、ただの借りポジ? ダマされた!? Σ(~ロ~;;

というわけで、何かの機会があってこのタイトルのオープニングムービーを見ても、本編とは全くの別物と念頭に置いてみてください。(^^;;
前作はグラフィック&ムービーの力技でゴー! な部分があったので、その辺をわざとシンプルに…、かどうかは不明です。

こうして4〜5話(各話終了ごとにオートセーブ。一度最後まで聞いた話は別メニューでいつでも聞けます)ほど稲川先生のお話を聞くごとに、先生から、「ここから先はもっと恐ろしいけどそれでもあなたは先に進みますか? 帰るなら今だよ〜」みたいな事を言われます。(^^;
はい・いいえの2択なのですが、「はい」なら、あなたも好きですね〜(^^; と言われて次の部屋に連れて行かれて(ゴージャスなお部屋に14インチTVという配置は変わらず(--;)又怪談話を聞かされるという展開になり、「いいえ」と答えると、あなたはこの屋敷の魔力にとり憑かれてしまったようですね…、と言われていきなりタイトル画面行き(一応背景は屋敷の玄関(--;;)です。ワタクシをこの屋敷に引きずり込みたいのか、さっさと叩き出したいのか、先生の意図はイマイチ不明であります。
まあ、あえて先生のお考えを訳してみると「ここでゲームを中断しますか?」ぐらいなモノかと思われます。(--;;

前作は選択によるルート分岐点や、ミニゲーム(足音の大小で客の位置を判断し、もっとも近いポイントまで来たときに仕掛け(オバケが出てきてお客さんびっくりってヤツです(^^;)のスイッチを入れて客を喜ばせる訓練とか)があって、一応ゲームの体裁を保っていたのに対し、今回その辺は根こそぎカット。(^^;
出てくる選択肢は前述のアレくらいなもので、ミニゲームなんてモノは今回ございません。
より怪談話に集中できると言えば聞こえは良いですが、悲しいことにゲームとしては退化しており、自称ヴィジット・ウオッチャーのにゅうとしては悲しい限りであります。(T-T)

他には、怪談話をすすめていると、稲川先生が「今度は目で見る恐怖を味わっていただきましょう」とかおっしゃいます。
おお、という事は目で見る恐怖・心霊写真でしょうか? 先生にはたくさんの著作があり、中でも心霊写真を扱った本はなかなか気合が入っています。真夏のワイドショーでは「これにはあなたに恨みを持つ怨霊が写っています!!」と言われちゃいそうな不吉な写真でも「これは良い霊です」と言い切るトコロとか、これは心霊写真じゃなくて単なるブレなんじゃ…、な写真に「何が撮りたかったの不明です」と切り捨てたりするトコロが素敵なのです。

で、いざ始まってみると…、ただのテキストアドベンチャー(選択肢無し)でした。(T^T)
こ、これが目で見る恐怖…(T-T)、なのかぁ? (--; 背景は黒バックに右下に開いた本の絵が描かれており、お経調BGMはそれなりに味があります。(^^;
いわゆるサウンドノベル形態で、いわゆるページめくりすると背景の本の絵のページがぱらりと効果音つきでめくれます。効果音はこれだけなので、もはやサウンドノベルでもありません。しかも実はこのタイトル中には3つのテキストが収録されているのですが、背景は共通。(-- #

これで内容が面白ければいいんですが、どのテキストも恐怖表現がわりと似たり寄ったりで、尚且つ非が主人公側にある(話によっては主人公の方が遥かに悪逆非道(^^;)など困った状態。
他の稲川先生のお話はおろか、ヴィジットさんの過去の作品・結構好きなサウンドノベル「最終電車」やちょっとデキとしてはアレな「ノベルズ ゲームセンターあらしR」までが号泣しそうなデキですし、長年自称ヴィジット・ウオッチャーをやってるにゅうの内面奥底からは「どうして短期間にこんなにレベルダウンするかな、このメーカーは!?」という慟哭まで聞こえてきます。(^^;

まぁ、いろいろ気になる点はありますが、それに目をつむれば怪談話というジャンルではある意味稲川先生は安パイ的な存在でして、わかって買う分には問題ないと思います。(弱気)

…とか言って普段のにゅうならここで閉めてしまうんですが、今回はそうも言ってられません。(^^; 実はこの「稲川淳二 恐怖の屋敷」にはDVD版があったりします。
こちらは当然ながら稲川先生の語りが映像で収録されていまして、同じ話でも話し手の身振り手振り表情が付くとこんなに印象が変わるのかと驚かされます。(^^;
収録話数はPS版の方が若干多く例のテキストも入ってませんが、代わりに楽しい心霊写真集が収録されているようで(これの内容は未確認)、恐怖の屋敷というサブタイトルの意味が全く無くなってますが、にゅうとしてはこちらの方がだんぜんオススメです。(^^;

前作では怪談話以外の要素がいろいろあったので、今回は怪談話に特化してみたらDVD版の方がより目的に適していたというトコロでしょうか。(^^;
ちなみにさらに続編の「稲川淳二 真夜中のタクシー」はもう少しゲームっぽい構成になっておりますです。


とある夫婦が海外に転勤して、人里離れた郊外の家に住む事になりました。しかし旦那の留守中に、知り合いもいないのにどこからともなく謎の電話がかかってきます。恐る恐る奥さんが電話に出ると「お前を殺す!」(何語かは不明)という物騒なメッセージが。一体誰が、どこからかけてくるのか…。

という話のタイトルが「二階からの電話」(最初に表示される)というのは、どうかと思います。(^^;;

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