ムービーポリゴンテキストアドベンチャー

マリア2 受胎告知の謎

f^-^; 人にはすすめられないかも…
ジャンルAVG
発売月99/ 8
発売元ブレイク
定価6,800円
メディアMケース 3枚
クリア
1プレイ時間10時間 (2周目含む)
難易度 ★★★☆☆
マルチエンディングYes
音声時々
メッセージ速度早い
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ムービー有り、パラサイト・イブ調のアドベンチャーパート有りのポリゴンテキストアドベンチャー(^^;。
「○○の謎」ってタイトルは、「トランスフォーマー コンボイの謎」とか「アトランチスの謎」とか結構ゲームでは鬼門なタイトルのような気もするんですが…。(^^;;

前作「マリア 君たちの生まれた理由」は、多重人格の少女マリアを治療する話、と見せかけて実は主人公の精神科医の父や病院の過去が明かされて、主人公が右往左往する話(^^; だったんですが、今度の「マリア2」はストーリー上、前作と直接の関係はありません

今回はさくらTVの新人記者・国友真里亜が、上司のお使いで会ったノーベル賞科学者の殺人事件や、巨大だかそうでないんだかよくわからない陰謀に巻き込まれるというお話です。
そこでパッケージをよく見てみましょう。タイトルバックに二重螺旋が見えますね。そう、これはDNAとか遺伝子なお話なのです。SF等でよく好まれる素材ではありますが、前作の素材の方が魅力的だったかな、という気もしないでもないです。

時間軸的には前作の後の話で、一応前作からの登場人物もいるのですが、さほど重要な役割でもないです。が、どうも流れから察するに前作のバットエンド以後の話らしいってのがなんとも言えない感じであります。

システムは前作同様、主に会話文主体でひたすら読み進めるという、まあ普通のアドベンチャーゲームで、時々選択肢が出現します。
時折挿入されるムービーは、人物の動きはイマイチですがかなりキレイで、人物が個性的でやたら味のあった前作に比べると、素直に人物がキレイになりました。特に前作のヒロイン・マリアの後ろから見ると形といい艶といい「Gキブリのよう」と一部で言われた髪の毛の表現も、今度の主人公・真里亜はさらさらヘアに。ナイスです。(^^;

ゲームの途中で殺人事件のあった広大な研究所や悪の広大な秘密研究所(^^; を探索する(「リアルタイムパート」だそうな)ことがあるのですが、ここではパラサイト・イブ(バイオハザード程激しい視点変更は無い)のようなCGの画面上でポリゴンの真里亜さんを操作し、アイテムやキーワードを探して駆けまわることになります。
前作では、この部分はDの食卓系のムービー移動タイプのアドベンチャーで、時代の流行を採用しているのがわかりやすいですね。(^^;
背景はなかなかキレイなんですが、この時のポリゴン真里亜さんがイマいちにいさんなのは秘密です。
最初のリアルタイムパートではGパンで、二度目のリアルタイムパートではミニスカートなんですが、ガクガクバキバキで全然うれしくありません。(^^;
不幸中の幸いとしては、真里亜さんのダッシュが早いというのがありますが、走る姿は競歩みたいでなかなか奇妙であります。(--;

で、いざゲームを始めてみると、悪くはないです。悪くはないんですが、なんだか色々気になるトコロがイッパイあります。
システム関係では、音声が一部かなり聞き取りにくいとか、リアルタイムパートで細かいモノ(椅子とか柱とか)に引っかかってやたら動きにくいとか、(あえてこの言葉を使うとして)ダンジョンマップが広大で飽きちゃうとか、開発者からプレイヤー宛のメール(内容はプレゼントクイズやパスワード、ゲームのヒントとか、「クリアおめでとう」とか(--;)が、真里亜さん宛のメールに混じってガンガン届くのが、かなりストーリーへの没入を阻害しているような気がするんですけど、いかがなものでしょうか。

ストーリーの流れ的には、人の言う事を鵜呑みにするな、足を使って情報を集めろ、と言うわりには、どいつもこいつも他人の言う事を鵜呑みにしまくりです。(--;
ジュゴンも知らない真里亜さんが、前日に聞いた上司の遺伝子話を言葉そのままに悪の女幹部を説得するのがなんともカッコ良くないし、それで改心しちゃう女幹部にもなんだかがっくり。(--;;

それから、殺された博士の隠したアイテムを探しに、殺人事件の現場である研究所に事件の翌日の夜に侵入する真里亜さん。研究員はまだしも、警官は一人もいないし(警備員が2人?いるだけ)、玄関の鍵は開きっぱなしです。
途中でパスコードが必要になるんですが、アイテムで手に入る数学のテスト問題の答えがそれだったりします。内容は有名中学入試レベル

「紙を3回折りたたんで、2つの対角線で切断した。
紙片を広げると三角形と四角形はいくつできるか?」

結局頭で考えるより、手近なメモ用紙を切り刻んだほうが早かったです。てへ。(^^;;
(他にも約5分以内にコードブレイカーをクリアする、なんてのもあったりします。むう。(--;;)

エレベータはヒューズがとんでて使えないし、そのヒューズを調達するのに「飼育室」の点いてる飼育ランプから抜いちゃいます。飼育動物が死んじゃったり、ばいおはざーどとか起きちゃったりしないんでしょうか。(恐)
手順上、金庫を開けなきゃいけないんですが、金庫の鍵が隣のロッカーに堂々と架けてあるのも防犯上ナゾです。(--;
他には、いくらなんでも7歳と13歳の女の子が身の丈、背格好がまったく瓜二つってのは不自然でないかい? なんて思ったりもしました。
何も考えていないのか、ゲームとして割りきっているのか、よくわかりません。

博士殺人容疑の濡れ衣を着せられた博士の助手、景山純と真里亜さんがドラマっぽく最初は反発しつつも良い雰囲気になるのかな、と思いつつ、全然そんな事にならない、むしろ助手は後半では役立たず&足手まといなのも困った感じです。マニュアルのCASTには「景山純」となっているので、実はものすごい秘密が隠されているのでは!? という期待もしてたんですが、単なる誤植だったみたいです。(^^;;

このゲーム、ジャンルは「インタラクティブ・ドラマ」なんだそうですが、話の途中でいきなりスタッフロールが流れて「続く」となるのがドラマなんでしょうか。
話が適度に盛りあがったところで締めていた前作に比べ、今作は話の節目で切っているだけ、切れ目を強引に盛り上げているのもわかる所もあったりしてちょっとイマイチです。

この切り方には他にも今回は弊害があって、前の章の話を次の章で同じ話をもう一度繰り返す事が多々あります
ドラマだったら間に一週間ぐらい開いているのでそれは正しい構成だと思うのですが、この場合は間に数分しか開いてないので、うざったいったらありません。(--;
例えば「リアルタイムパート」である謎を解きます。その謎のヒントは、前の章で出ているのですぐ解ける、というか該当場所で○ボタンを叩くだけでOKなんですけどね。(^^;
そこで前の章のアレはそういう意味だったんだ、とプレイヤーは把握する、把握してるワケです。
で、次の章で助手とかが「アレはどうだったの?」とか聞いてくるんですね。でもって懇切丁寧に一々教える真里亜さん。
そういうのはプレイヤーの見てないトコロでやって欲しかったです。(--;

ここまではなんだかマイナスな事ばかり書いてしまいましたが、良いところもあります。
このゲーム、実は2周目があって、1周目終了時に「実は他にもエンディングがあるんだよーん。三話のリアルタイムパートで分岐するから(わざと分岐させず1周目の展開で進める事も可能)、クリアデータを再ロードして頑張ってね」みたいな事を言われます。親切なんだか、そうでないのかよくわかりません。

2周目は1周目とは序盤からかなり内容が違って(特に最後の展開は2周目の方がキレイにまとまっている)、助手の出番はさらに減って足手まといにすらならない(^^; とか、ことごとく人の言う事を鵜呑みにしている1周目の展開を皮肉っててナイスです。(^^;
ただ、展開によってキャラクターの書かれ方にかなり大きな差が有り、人の二面性と言って納得できるか、できないかでプレイヤーの評価は変わりそうです。

周関係でマイナス点を上げるとすると(^^;、2周目終了時に「(ムービービュアーの)全部のムービーが埋まるまで『マリア2』は終わりません」みたいな事を言われるのですが、全部埋めるためには1周目の展開で三種類、2周目の展開で二種類のエンディングを見ないといけません。
分岐点はいずれも最後の最後にあるので、その前のセーブデータを取っておいて…、というのはできません。(--;
クリアデータを再ロードして、頭からやりなおさないと埋められないのです。すなわち要5周
それはいくらなんでもあんまりなのでは。ムービーを飛ばせないので、繰り返しプレイはかなり苦痛です。(;_;)

荒削りだけど魅力的だった前作に比べると、見た目は小キレイになったけど魅力は薄れたような気がします。次はキレイなCGやポリゴンに頼らない、テキストアドベンチャーを越えるものを期待して筆を置きたいと思います。

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