座布団1,000枚没収

南方珀堂登場

(-_-) …つまらなかった…
ジャンルアドベンチャー
発売月97/ 4
発売元アトラス
定価5,800円
メディアDUOケース 2枚
クリア
1プレイ時間4〜5時間
難易度 ★★★★☆
マルチエンデイングNo
音声一部音声なし
メッセージ速度遅い
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私は推理小説が好きで、卒論で横溝正史をやった人なのですが、推理系のアドベンチャー(ポートピアとか、ミシシッピーとか、新宿中央公園とか)はことごとく迷宮入りにした情けない奴でありました。
特に大昔のパソコンの推理系アドベンチャーは、簡単な所でも詰まっていました。悲しい思い出でいっぱいです。(--;
この「南方珀堂登場」の発売元はアトラスですが、どうやら開発元はシンキングラビットのようです。ここにはパソコンゲーム時代、結構悲しい思いをさせられました。数々の迷宮入りゲーム…、片付かなかった倉庫…、私にとっては好きだけど苦手なメーカーの一つです。

この「南方珀堂登場」も推理系アドベンチャーなのですが、他の推理系と比べて異色なのは、この南方珀堂なる人物が「安楽椅子型」探偵という所です。つまり自分で聞き込みとか、現場百回とか、悪の組織との銃撃戦とかは絶対に起こりません。基本的に検察庁長官から送られてくるビデオテープを見て推理するだけです。必然的に展開は地味になります。ポリスノーツや刑事ドラマ等からもわかるように、活動派の探偵or刑事の方が物語を作りやすいわけで、わざわざ「安楽椅子探偵」を選ぶとは、「その意気や、よし」の世界です。

で、その内容なのですが、かなり別の意味でツライです。探偵役の南方珀堂は「犯罪心理学」の教授なのですが、彼には2人の生徒がいます。女の生徒はまだいいのですが、検察庁長官の息子が連発するオヤジギャグ?の嵐が、プレイヤーを襲います。
例えば、ある犯人のアリバイ潰しのシーンで女生徒が「このとき犯人は、笑いがとまらなかったでしょうね」と言うのに対し、「いや、犯人は泣いていたかもしれない!もしかしたら玉ねぎを剥いていたかも!」 グハァ!
ビデオのワンシーンを調べていくだけでも、この調子でオヤジギャグを連発したり、女生徒といちゃついたりします。まとまる考えもまとまりません。私が教授だったら、こんな奴には単位はやりませんです。

また、南方先生も困った御方で、練習問題(本編とは別に短い練習問題がある)の途中で「そうか、あれは本当は…。よし、この結果は次の試験に出そう!」と、完全に解決せずに終わらせたりします。当然ゲーム中には次の試験はありません。(--;; 他にも、「完全犯罪を暴け」というシナリオで、奇術師がマジックショーに見せかけて女房を「消す」完全犯罪をするのですが、種も仕掛けもないといいつつビデオには「黒子」が堂々と映っています。その時南方先生は「トリックを暴いても意味がないんだ」とかおっしゃいます。わ、私の目的って一体…。(T0T)
事件に関する容疑者の供述や、関係者の証言、現場等が移されたビデオテープを、再生して、一時停止して、怪しいところを見つけてはクリック(つまり「コマンド総当り」ができない!)して、オヤジギャグを散々聞かされて…。
そもそも私はダレ? 少なくとも南方珀堂ではないし、生徒でもないようです。
そうして苦労して事件を解決しても、検察庁長官の最後のお言葉がなんともすっきりしないため、安易なハッピーエンドにはなりません。しかも長官は、ビデオで言いたいことだけ言って、こちらの反論を許さずにアリアと共に消えていきます。歌ってごまかすなーッ!(T^T)

というわけで(^^;、ビデオテープを見て(自分で巻き戻し・早送り等は好きにできる。反応がちょっとニブイのが惜しい)事件を解決するというアイデアは面白いと思うのです。ただ、登場人物(粘土人形は良くできてると思います)がイマイチ(手がかりを得るために、いろんな場所をクリックしなくてはならないので、事件に関係無い増長なおしゃべりは神経を逆撫でするだけ)なのと、シナリオが「安楽椅子探偵」向きではないのが非常に残念です。
本来「安楽椅子探偵」とは、推理の面白さより、探偵のスゴサを表現するのに向いているジャンルだと思います。今作はどっちつかずで中途半端な面もありましたが、それを踏まえた上で、ぜひ次回はハードボイルド調で(例えばの話ですが(^^;)もう一度チャレンジしていただきたい素材ではあります。

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