!…暴力的なネタバレ、グロテスクな内容暴露が含まれています。

カエルを求めて100往復

シャドウタワー

(^-^; 私は好きだけど…
ジャンルRPG
発売月98/ 6
発売元フロム・ソフトウェア
定価6,800円
メディアPSケース 1枚
クリア
1プレイ時間20時間(1周目)
難易度 ★★★★☆
マルチエンディングNo
音声例によって転落死時
メッセージ速度早い
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「キングスフィールド」(以下KF)シリーズの流れを組む、フルポリゴンリアルタイム3Dダンジョン探索RPG。
例によってアクション要素は強いですが、KFシリーズで鍛えられたフロム好き(^^; だったらすぐ慣れると思います。(^^;;

主人公は流しの傭兵ルースさん。以前世話になった宿屋のおばさんにまた飯を食わせてもらおうと、とある村にやってきたのが運の尽き。(^^;
行ってみたら一面瓦礫の山&近くに立っていた塔が地下ダンジョンになってるではないですか。ナンダナンダ? と思う間も無く、謎の老人がやってきて言いました。

「いやー、ウェディン卿ですね。さすがに耳が早いですな。実はここの村人はみんな塔の魔物に魂食われちゃったんですよ。助けるには魔物倒して『単眼の王冠』を手に入れなくちゃならないんですわ。わしはもう年を取りすぎちゃったのでダメだけど、あなたは行ってくれるよね」(超訳)
だそうで、いや人違いっスよと逃げようとした主人公。しかし、謎の老人は続けます。
「何人かが降りていったけど、まあダメでしょうな。ヤツらには普通の武器は効かないし
止めろよ、ジイさん!! (--;;
「あなたは特別にわが一族に伝わる『宝剣』をあげよう。持っていくが良い」
「ジイさん、これ短剣じゃん!!」

仕方ない。まあKF2の時は短剣以下のバターナイフだったしナ。それに比べりゃまだマシか…。
こうして主人公は昔の義理だのなんだので、短剣1本(防具&薬草無し)で魔物ウヨウヨの「暗黒塔」へと潜っていくのでありました。

というのがマニュアルに出ているストーリー(ただし超訳)なんですが、フロムさんの例によって全然気にしなくてOKです。というか忘れましょう。(^^;
でないとエンディングを見たときに「オレって一体何のために塔に潜ったんだっけ??」と悩むことになりかねません。(--;

ゲームの内容は、KFが3で完結してしまって淋しい思いをしていたポリゴンダンジョン好きフロムファンには朗報(^^; 的な作りになっています。
最初のフロアがカタコンベでポリゴン人骨ゴロゴロ(KF1の舞台はカタコンベ)、ゲームスタート地点からカニ歩きすると2秒で階段から転落死(KF2ではスタート地点から前に歩くと2秒で転落溺死)、スタート地点近くの隠し扉の奥にスケルトン(KFシリーズ共通)、倒すと盾を高確率で落とす(KF1&2では盾が近くの宝箱に入っている)等など、KFファンには楽しい仕掛けがいろいろあります。
又KF3に比べてダンジョン内のテクスチャーはバラエティ豊富で、モンスターやアイテムの種類は多く、デザインも美しくなり、「技術は進化するんだねぇ…」と涙したものです。(^^;

が、今までのKFシリーズではさほど目立たなかったローディングがかなり多くなってしまいました。(^^;
普通にフロアを歩いている分には、「お、読んでいるな」というくらいのシークしかありませんが、装備武器or盾を変更したり、使用魔法を切り替えたり、今まで会ったモンスターが表示されるクリーチャーブックから抜けようとすると、それなりに長いローディングが入るようになりました。
ただ、正武器、副武器や正盾、副盾に設定した装備はショートカット操作でローディング無しに持ち替えられるとか、5つまでの消費型アイテムをショートカットメニューに設定できる等の努力の跡が見受けられます。

「暗黒塔」内は、カタコンベな「人間界」、地下坑道から断崖絶壁まで「地属界」、壁が火を噴く「火炎界」、一面酸の海「水妖界」、変なモンスター多数の「幻魔界」、短いがある意味一番の難関「奇獣界」、建造物内バトルの多い「邪死界」の6つの世界に接続していて、それらの世界が又2から6のエリアに分かれて「暗黒塔」の階段や一方通行で繋がっている、「暗黒塔」を下へ下へと降りて行く構造になっています。

降りて行く、というのが一種のミソで、スタート地点の「人間界・孤独域」から「終祭域」経由で「忘却域」に進み、うっかり近くにある通路の下に飛び降りると、もう当分元のエリアに帰れません。(^^;
もう一つ人間界には「呪縛域」というエリアがあるのですが、そのまま諦めて「地属界」に入り(敵は格段に強くなる)、最短でも「地属界・毒床窟」、「石塊窟」、「虚坑窟」まで進まないと「人間界・忘却域」に戻るワープポイントにたどりつけません。(^^; 飛び降りる時には細心の注意が必要です。

でもって、「シャドウタワー」がKFシリーズと大きく違う点は、経験値の概念が無い事と、武器や防具に耐久度が設定された事でしょう。

前者の方は、経験値の代わりに敵を倒すごとに設定されたソウルポイントが能力値として加算されていきます。
魔法使い系の敵を倒すと、MP関係の能力値が加算されていきますし、体育会系(^^; を倒すとHPや攻撃力関係の能力値が加算されます。他にも、毒や酸を吐きまくるような敵を倒すと防御系や状態異常からの回復に関わる能力値が加算されます。

他に時折落ちている「ソウルポット」というアイテムを使うと、5〜53ポイントをプレイヤーの好きなように割り振る事もできます。能力値の数が14もあってどれに振ればいいのか関連性が良くわからない(^^; という難点もありますが、安全に進むにはHPに直結する「身」や状態異常回復に影響する「浄」に割り振ればいいですし、アクションを有利に進めるには、武器の振りを早くする「閃」や魔法の連続使用を早くする「詠」に割り振るのが良いかと思いますです。

又、武器や防具等の装備にも能力値が設定されていて、装備中はパラメータがUPします。攻撃力は低いが装備中は魔法の威力が上がる武器や、装備中はHPがかなり上昇するが防御力は弱い防具、装備中は状態異常からの回復が早くなるアミュレット等がうまく表現されていておもしろいと思いました。
どちらかというと戦闘はアクション依存なので、腕に自信があればショートカットで先のエリアに進んで強力アイテムでパラメータを補って進めます。
普通にプレイしても、経験値稼ぎで同じトコロをうろうろしなくて済むのは嬉しいところです。(とあるプレイスタイル(後述)を取ると別の意味でうろうろするハメになりますが…)

後者の耐久度に関してですが、武器の類は敵を攻撃すると段々耐久度(初期装備のショートソードは12)減っていき、0になると壊れて装備から外れます。
つまり初期装備が無くなる前に次の武器を手に入れないと、戦う手段が無くなります。(^^;
基本的に装備の類は敵から奪うんですが、出現率がランダム入っているので運が悪いと自転車操業状態になります。(^^;;

魔法(今回は全部飛び道具種の攻撃魔法)は指輪、飛び道具は弓orボウガンを装備する事によって使用可能になりますが、剣・斧類の直接攻撃系が数回攻撃すると耐久力が1減るのに対して、指輪と弓系は一回撃つと耐久力が1減ります。空振りはOKですが、空撃ちは耐久力1減ります。(--;
へぼにゅうの場合は、弓(耐久度28)で敵を射落とすのに照準が合わなくてなかなか敵に当たらず、あっという間に弓の耐久度がレッドゾーンに行ってしまって大弱り。(^^;;
指輪系は総じて耐久力が低く(大体15くらいが多いが、2なんて欠陥品みたいなのもある)、MPには余裕があるのに指輪が壊れたor壊れそうで打ち止め、なんて事もよくありますです。(--;;

防具系はダメージを受けると少しづつ減っていきますし、盾系は構えた状態でダメージを受けると耐久度が減っていきます。
# 盾を構えるとダメージは軽減できますが、弱い盾&序盤は構えたばっかりに一気に盾がぶっ壊れ、盾の能力値で増強されていたHPが差っ引かれかえって大ピンチ、なんて事もあります。(^^;
他にも「水妖界」の強酸エリアに突っ込んでも、HPごと耐久度が減っていきます。(さっきまで強酸プールにつかっていた装備が、拾った途端溶け始めるのは気にしてはいけません(^^;)

そんなボロボロ装備をピカピカに蘇らせる方法は二つ。
一つはアイテム「ノーマ=ドラドの遺灰」で応急処置。どなたの遺灰か知りませんが、使うと現在装備している物に限って耐久力が3分の1程度回復します。
いつでも使え、耐久値が大きい鎧や盾にはそれなりの効果がありますが、浪費できる程の数も無いので、普通はもう一つの方法「修理屋に持ち込む」を使います。

「暗黒塔」の所々にある「修理屋」では、オークな感じの鍛冶屋さんが装備を修理してピカピカにしてくれます。お金は要りません。代わりに修理に必要なのは胸の肉1ポンド。すなわちHP。(^^;
耐久度が減っているほど多くのHPがかかり、1〜2ぐらい減っている程度なら200HPくらいで修理できますが、崩壊寸前だと1,000HPぐらい請求されるのはざらです。さらに壊れてしまった場合は洒落にならない程のHPを請求されます。
「シャドウタワー」では、装備は入手時点ですでに壊れている事もたまにあり(大抵の装備は半壊状態で入手(--;)、序盤に入手可能なレアアイテム「コンポーズクラウン」は耐久度0(MAX21)で拾えるのですが、修理代に約2,000HPかかります。
ちなみに主人公の初期HPは、装備能力加算分も含めて755HPです。にゅうに死ねって言いますか。(--;;
他にも耐久度0で手に入るレアアイテム「アームガード・リーディング」は、修理に約5,000HPかかります。ボス敵の一撃よりもはるかに痛く、終盤に入るくらいでないと修理もままなりません。(T^T)

で、このシステムの結論は敵を無傷で倒しても、結局はHPが減るという事になります。(^^;;
HP回復薬の数もわりとシビア(KF経験者ならかなり余裕ありそうですが)なので、余計なダメージは許されないのです。さすがにプレイヤーの技術力アップを要求するフロムさんのゲームだけはあります。(^^; (HP吸収等の特殊能力のあるレア装備が手に入るとかなり楽になります)
HPにガンガンダメージを受けながら、装備を守るために強酸の池を素足で歩き、強酸プールに裸で飛び込む事態も発生しますが、装備は主人公よりも大事なのです。(^^;;

ここまでは普通?の3DポリゴンRPGですが、ステータス画面で△ボタンを押すと「シャドウタワー」はもう一つの全く違う顔を見せます。
マニュアルにはさりげなく「パラメータ表示」と一行しか説明されていませんが、ここで表示されるのは「暗黒塔」のパラメータだったりします。
自分が踏破したエリアの「モンスター撃墜率」(100%になると、そのエリアの敵は皆殺しにしたという事(^^;)、「取得装備数/全装備数」「倒したモンスター数/全モンスター数(ラスボス含む)」というなかなか他のゲームではお目にかかれないパラメータが並んでいます。
これらを全部MAXにしないと気持ちが悪い、と思ったその日に真の「シャドウタワー」が始まるのです。(^^;

ここからは、敵を倒してもアイテムを出さなかったら「ゲーム終了」&「LOAD」の似リセット地獄の開始です。
SCPH-7000型で、「終了」に約9秒、「LOAD」に約45秒かかりますが、これにメゲては先には進めません
「セルクラート」というレアアイテムをアークスピリッツという中盤の敵が落とすのですが、手に入れるのにロード回数54回、約160匹の屍が必要でした。(--;
アイテムは全263種類で、特定の敵が落とすアイテムにはかなり出現率が低いものも多く、何百回リロードすれば全アイテムが手に入るのか、想像もつきません。
しかも、鋼の忍耐力でリセットを繰り返しても、1人で遊ぶ限りは1プレイでアイテムコンプリートは不可能です。
なぜなら、中ボスで3種類のアイテムを持っている(1プレイで1種類しか取れない。なお2種類持っている雑魚モンスターも多数)奴がいるからなんですね〜。(--; すなわち要3周。(--;;

ちなみに2周目というのは、本来「お友達と対戦して、勝てば相手の装備を奪える」という趣旨らしいモンスターを使った「対戦モード」で、クリアデータからNEWデータに所持アイテムの移動して再スタートするという意味です。
2人で遊ぶモードを1人で遊ばなきゃいけないとか、1個移すのに約50秒かかるのが難点ですが、これをしないとアイテムコンプリートは不可能と言ってもいいくらいです。

幸いにゅうは同好の士からかなりの数のアイテム供給が受けられたので(「対戦モード」経由での移植は大変でした(;_;))、1周目クリア時に190個のアイテムを持っていました。(少ない人は100前後)
その後、似リセットを繰り返して4周目に突入。(^^; そして255個目のアイテムを手に入れたとき、事件は起こりました。
そう、表示が0になっちゃったのです。(^^;; それからしばらくして、にゅうが燃え尽きたのは言うまでもありません。(--

アイテムコンプリートに比べれば多少楽そうな、モンスター完殺も山場が有ります。
ほとんどのモンスターは、出現エリアを1〜3往復すれば全部出尽くすのですが、ごくたまになかなか出現しないモンスターがいます。
「地属界・土震窟」の「ツインエッジ」なんかには、10回くらい往復してやっと出現、ワーイと寄って行ったら返り討ちにあった、なんて苦い思い出もあったりします。(^^;

しかし出ないことにかけては「奇獣界・喚鳴境」の「カイザーホッパー」(カエル)の右に出る奴はいません。
そいつが出現するエリアを100回出入りしましたが出てきませんでした。しかも実はコイツは3匹(1匹は顔見せでわりと簡単に出てくる)いたりします。(--; 本当にオレを殺す気があるんでしょうか? もしかして嫌われてる?? (--;;
クリアデータをLOADするとラスボス倒し済みの状態でスタート地点に戻されるのですが、モンスター撃墜数が「628/630」なんてなっているのを見ると、「世界にはオレとカエル2匹…」ととてつもなく孤独な気分になれます。(^^;

難易度は高めですし、画面はかなり暗いです。回避不能のダメージトラップが結構たくさんあったりもします。いきなり最初のエリアでミイラがごそごそ動いたり(ごくたまにしか動かないので、見るとビックリ(^^;)と、KFに比べるととってもホラーな一面もあったりします。
全体的に試作品っぽさを感じたりもしますし、ある種の怨念にちかい執念とかも感じられます。
が、これだけの目にあってもKFシリーズ大好きなにゅうは喜んでます(^^; し、人には薦めにくいですがたまらなく愛しい1本だったりします。


KFシリーズとの細かな違いとして、KF2以降に追加された「ダッシュ」が無くなった事、同社「アーマードコア」シリーズにもある特殊攻撃「魔法剣」が無い事、同社「スプリガン」にもある「聖剣ムーンライトソード」がない事が等があります。
このことからも「シャドウタワー」はKFシリーズの後継タイトルではない、独自路線を目指したものという一面がうかがえます。

それゆえ、PS2タイトル「エヴァーグレイス」(当方未プレイ)にある隠しダンジョン「シャドウタワー」で手に入るのは、KFシリーズの象徴「聖剣ムーンライトソード」ではなく、「シャドウタワー」という名前である以上、「シャドウタワー」に登場する「スターフォージ」や「ゴールドセイント」であって欲しかったと思うのでありました。

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