走れ、飛べ、そして計算しろ

スタディクエスト
計算島の大冒険

(^-^; 私は好きだけど…
ジャンルA・RPG
発売月00/06
発売元志学社
定価5,800円
メディアCDケース 1枚
クリア
1プレイ時間8時間
難易度 ★★★☆☆
マルチエンディングNo
音声なし
メッセージ速度早い
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遠い遠い島国「アリスメ国」。そこは高層ビルの立ち並ぶ超近代国家(自称)で、栄華を誇っていたそうな。
ところがある日、魔王ランダムが突如降臨。その魔力で人々から計算能力(2つの数の大小も判別不可)を奪ってしまったのです! スゴイ!! (^^;
計算能力を失った人々の文明は瞬く間に、高層ビルから三匹の子豚の二匹目レベルまで急下降。
そのうえ島のあらゆる場所にモンスターがあらわれ、計算能力を失った人々に算数の問題を出して苦しめていたのです。(^^;;

主人公(性別選択可能。見てくれが変わるだけですが…)は乗ってた船が嵐で沈没、気が付いたらよりによって一人アリスメ国に流れ着いていたという不幸な少年です。
何せ今となっては唯一の計算能力保持者。一方的に村長(国じゃなかったの?)の期待を背負わされ、魔王との戦いに送り込まれるのでありました。(T-T)

一応こんな感じなストーリーの「スタディクエスト」は、見ての通りRPGっぽくてアクション要素も多少ある教育ソフトです。(^^;
主人公の乗っている船が嵐で遭難する(人は一人も出てこない)という、なんとなく伝説の「大冒険 セントエルモの奇跡」が脳裏をよぎるようなオープニングムービー(タイトルメニューの『オープニング』で、うっかりぶっ飛ばしてもいつでも見られる親切?設計)なんかもあったりします。
又、初期設定で「ようじ〜小学1ねん」から「小学6年〜大人」までの出題難易度設定ができますので、お子さんもにゅうのようなオトナ(一応)の物好き(^^; も安心です。

ゲームの流れは、
1, 島を走り回って村人が所有する「奥義の書」(計算の基本から円錐の表面積の求め方まで。まあ奥義といえば奥義。ただし3桁の計算の解説が2桁と同じとしか書いて無かったりと内容はイマイチ)を全部集め、
2, 道をふさぐ障害物を除去するアイテム(^^; をダンジョンボスから奪い、
3, 島のボスのダンジョンに入るためのキーアイテム(^^;; をダンジョンボスから奪い、
4, 島のボスを倒して次の島へ、という展開になっています。
でもって、ゲーム内時間の7日間以内(8日目になると、魔王に「おまえはこの島から出て行け。この島をどうしようとわしの自由じゃ」みたいな事を言われてゲームオーバー。実はゲーム時間にさほど余裕はありません。うっかりコントローラを握って寝たりすると、致命傷になる可能性大有り)に7つの島を魔王ランダムから開放するのが目的です。

島のあちらこちらには「ナンバーマン」という悪の手先が走り回っていて、主人公を見かけると猛ダッシュで突っ込んできます。(^^; ぶつかると戦闘になって算数の問題が出題されるって寸法です。
正解すると経験値やコイン(すなわちお金。いまどき珍しく99までしか持てない)がいただけるのですが、無条件に5分ほど時間をくってしまうので、極力戦闘を回避する必要があります。(^^;

こちらもダッシュで逃げたいところですが、主人公のダッシュは尋常でない速度なので制御が難しく、大抵他のナンバーマンに頭から突っ込むはめになります。(^^;
たまにフィールド上に浮いている謎の土星型物体を取ると、バリア?を張って一定時間ナンバーマンを避けられるようになりますが、時間が短い上にメニュー画面を見ている間に制限時間が切れたりするのが悲しいところです。
ジャンプで飛び越えて逃げるのがもっとも有効ですが、着地点にナンバーマンが3匹くらいまとまってたむろっている事もあって完全回避はまあ無理です。(^^;
ここいら辺に、戦闘は避けられるようにしたいんだけど教育ソフトとしては計算させなきゃいかん、みたいなジレンマが感じられたりします。(^^;;

この大元は単純な計算ゲームをゲームバランス的に面倒にしているのは、計算に答えるのに「数字カード」&「単位カード」が必要な所です。
答えが「31」なら「3」「1」、答えが「3.14」なら「3」「小数」「1」「4」、答えが「3/4」なら「4」「分数」「3」、答えが「時速20km」なら「時速」「2」「0」「km」といった具合です。
すなわち答えがわかっていても、必要なカードが無いと答えられません。(^^;
数字カードは「0」から「9」まで1セット1コインで店から購入できますが、「分数」「小数」「km」などの単位カードは村のトレード場で村人と交換(要コイン)しないと手に入りません。

各カードは自分のレベルと同じ枚数しかストックを持てず、購入に必要なコインは99枚までしか持てないので、全ゲーム時間の3分の1はカード確保に奔走するはめになります。(--;
店の中でも時間は経過するので、必要なカードを効率良く収集する事が要求されます。

大変な事はまだ続きます。(^^; 戦闘に入ると、わりと良くできているポリゴン敵キャラ(しかも良く喋る。その上負けポーズはもちろん、勝ちポーズも全キャラあったりします(^^;)が問題を出してきます。
制限時間はありますが、それ自体は筆算して、確かめ算をする(^^; 余裕があります。が、なんと敵がその間攻撃してきて、手持ちの「数字カード」をぶっ壊したりします。(^^;;
攻撃にはいろいろ種類があって、ランダムに各種の「数字カード」を壊したり、「0」から「9」まで1セットをまとめて奪っていくタイプや、一種類の「数字カード」を集中連続攻撃で叩き割ったりと、「こらーッ! あと3は二枚しかないのに何しやがる!!」とか「何ぃ、答えは『56.25』だけど、5が一枚しかないぞ!!」という事態は日常茶飯事です。(^^;

問題を間違えてもごっそり「数字カード」は奪われますし、終盤の敵は怒涛の連射攻撃で目にも止まらぬ勢いで「数字カード」を削っていきます。(防御するためのカードもあるが効果時間が短く、やっぱり取得に1枚1コイン必要。しかも10種類あります。(--;)
つまり「数字カード」はHPも同然の意味を持っているわけで、主人公は問題に答える度に命を削りながら戦っているのです
なので前述の時間の事もあって、極力戦闘は避けないとツライのです。…避けきれないけど。(--;

苦難はまだまだ続きます。そう、次は(コイン)です。(--;
総てのカードをコインで買うはめになるこのゲームにおいて、1回の戦闘における収支は果てしなく赤字に近く、終盤にいたっては出血大赤字状態。(^^;
それを打開するには、ダンジョンにゴロゴロしている宝箱で一攫千金(といっても99まで)するしかありません。

ダンジョンは洞窟だったり塔だったりしますが、通路と宝箱とダメージピットで構成されています。ダンジョンのどこかにいるボスを倒すとクリアです。でもって通路には例によってナンバーマンが猛スピードで走り回っています。(^^;
宝箱にはコインが結構詰まっているので、上手く回収すれば1ダンジョンで99コインぐらい取るのは可能です。が、うっかりダメージピットに落ちると時間が5分くらい経過するうえに、コインを10枚単位で落としたりします。(^^;;
ダメージピットはジャンプで飛び越しながら進むのですが、完全回避にはそれなりの慣れと技術が必要です。
そう、このゲームでは計算能力以上に実はジャンプ技能が必要なのです!! 頭でっかちではサバイバルには生き残れないぜ! というメッセージ、なのかもしれません。(^^;;

# このダンジョン、入るたびに宝箱やダメージピットの位置が変更になったりします。どうやら魔王ランダムの魔力のせいらしいのですが、ボスの出現位置が5Fだったり1Fだったりという史上稀に見るランダムっぷりです。スゴイ。(^^;

こうして島のボスを計算倒す(^^; と「この私が負けてしまうとは! ぐぐぐ、、、こうなったらお前も道連れだ!」と言われて画面もグラグラ揺れます。
で、次の瞬間見た事も無い島に立ってる主人公。しかも隣には村長の家。(--;
村長曰く「さっきの地震でとなりの島に来てしまったようじゃ」 なんですかそれは? (--?
「いやお前さんは気にせんでもええ」 いや、そう言われましても…。(--;;

その後、次の島のボスを計算倒すと「ぐぉぉ! 俺の負けだと!? ぐっ、、、お前も道連れだ!」
次の瞬間には次の島。(^^; でもって「さっきの地震でとなりの島に来てしまったようじゃ」(--;
さらに、「ま、ま、負けてしまった! ランダム様、ごめんなさい! こうなったらお前も道連れアルね!」、そして「さっきの地震でとなりの島に来てしまったようじゃ」
魔王様、お願いなんとかして下さい(--;;

そうして苦労してやっとご対面した魔王ランダムは、「角が生えててカッコいい」という話だったのに、正体はバイキング帽子をかぶったただの中年親父。倒すと「ワシの役目は終わった」とか言って、ワシは実は善人だったのよ、と言わんばかりに消えていきます。(--;

だがしかし、最大の悲劇はこの後待っていました。魔王を倒しても人々の計算能力は戻らなかったのです
善意の村人達は、主人公から計算方法を習い、計算能力が戻った暁に帰るための船をつくってくれるそうです
って事は、ゲームオーバーで追放された方がある意味マシだったって…。

はたして私が帰れる日は来るのでしょうか。
お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母…。


ここまで読んでくださったお礼に、このゲームがぐーんと楽になる方法をお教えしましょう。
それはオプションで「円周率を3」に設定することです。(^^;
小数の計算もいりませんし、必要カードも計算時間も減りますし、円柱の表面積だって暗算でいけます。

「円周率は3.14」で生きてきた私には、楽すぎて犯罪のような気すらします。これじゃあ20までの乗算を暗記するインド人には勝てませんわねぇ…。

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