マルチメディア・エジプト考古学教材

ツタンカーメンの謎 アンク

(^-^; 私は好きだけど…
ジャンルAVG
発売月97/11
発売元レイ
定価6,800円
メディアDUOケース 2枚
クリア
1プレイ時間5時間
難易度 ★★★★☆
マルチエンディングNo
音声ほぼフルボイス
メッセージ速度遅い
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発掘のためなら味噌汁のCMに出る事もいとわない、戦う考古学者・吉村作治教授が監修、どころか企画も原作もやっちゃっているエジプト考古学実写アドベンチャーが、この「ツタンカーメンの謎 アンク」であります。

元々はPC版の「アンク2」の移植だそうで、一応アドベンチャーゲームの体裁ではありますが、画面の見せ方とかエジプト考古学知識の詰まったデータベースモード等マルチメディアソフトな匂いがかなりしますです。

主人公は、吉村教授の誘いでエジプトまでやってきた青年です。なんでも先日亡くなった考古学者だった父が吉村教授の恩師だったので、その恩返しがしたいとの事。
そのわりには始めての土地で迎えもよこさず(洒落ぬきで右も左もわかりません(^^; )、使いっぱさせるし、会いに行ってもいない土産2個を持っていかないとロクな話もしてくれない、と困ったセンセイなんですが。(^^;

まず宿泊先のカイロのホテルから一歩出ると、衝撃がプレイヤーを襲います。なんと360度スクリーン式で知らない十字路の中心部にいるではないですか。(^^;
十字キーでスクリーンを操作、行きたい方の道を正面に持ってきて○ボタンでその道に進む事ができるというシステムです。選択するとその道を歩く、移動する実写ムービーが流れ(これが「世界の車窓から」ノリでナイスです。移動シーン総てに行きと帰りの違うムービーが用意され、やたら気合が入ってます)、目的地もしくは次の街角(^^; にたどり着くという按配であります。
# ここいらへんのグラフィックは観光旅行気分で楽しいんですが、たしかこのゲームが出た次の週くらいに、ルクソール襲撃事件があって邦人の観光旅行が禁止になった事を思い出してしまいます。

で、知らない街の街角なんてわかんないよー! っていう私みたいな人のために、一応方角がわかる方位磁針みたいなディレクションインジゲーターなるものが用意されています。
が! これが実はとんでもないトラップ。これは方角ではなく、現在主人公が向いている方向の目安だったりします。(--;

北を上として具体的に説明すると、A→Bという移動をした場合。Aで主人公は東に移動するわけです。でもってBから又Aに戻ると、主人公は西の方角を向いているわけですが、この時ディレクションインジゲーターはを向いています。(^^;
さらに実際の街角をモデルにしているせいか、北と北東の微妙な角度に二つの道があったりして、北に行こうとしたら北東の道にいっちゃってムービーが流れてギャーッ! なんて事はしょっちゅうです。(^^;;

一応アイテムとして地図を別に持ってはいるんですが、現在位置が表示されない(行った施設や遺跡だけは追加表示される)のでこれまた役に立ちません。(--;
移動中のムービーだけは飛ばせるのが救いです。
…っていうか方位磁針持って来い! (-- #

そんなこんなで街を(半ば自分の意志とは裏腹に(^^;)うろつく主人公。何故かたどりついた占い屋では、怪しげな姉ちゃんが水晶占いで「あなたはとても高貴な魂と使命を持っています。その使命のために過去世で何度かエジプトに来ていますが、その度にに阻まれて失敗しています」等と言ってくれます。(^^;
しかもその時に水晶玉にツタンカーメンの黄金のマスクが映っちゃったりして、もしかしてオレってツタンカーメンの生まれ変わりなのでしょうか。(^^;;
ここまでは「世界の車窓から エジプト編」な感じだったのに、だんだん話はおかしな方向に流れていきます。

途中でガイドに雇えとうるさい地元女子大生、レストランのボーイ、骨董屋のジジイ(いざ雇おうとすると行方不明)の中から、演技が大げさで素人っぽい(^^; 女子大生を選び、再び街の探索を続けることになりましたが、ガイドなのに道を教えてくれるわけでもない(--; し、遺跡にたどり着くと「ここは王妃の谷よ」でおしまいです。ゲーム中ではお金の概念はありませんが、金返せ! という気分になれます。
しかも「私、ツタンカーメンって嫌いなのよね」って、どうもこいつが例の敵みたいです。吉村教授助けてぇ!! (^^;

その後発掘作業中の吉村教授に、ようやくゲーム中盤くらいでお会いできます。
お土産を持っていくといろいろご教授くださり(ただし煙草を持っていくと説教されます(^^;)、さらに通信機を下さいます。
ここからこのゲームは「エジプト考古学・教育ソフト」に大変身。(^^;
この後遺跡にたどり着く度に、例の通信機が「オレに喋らせろ!!」と言わんばかりにピーピー鳴りだし、通信機を使うと吉村教授の講義が始まります。ちなみにこの講義は最低でも9箇所で聞かねばならず、飛ばす事はできません。(^^;;

こうして話を進めていくと、時折妖鳥バー(^^; とかレンダリング美人なアンケセナーメン(ツタンカーメンのお妃)が現れたり、80年くらいタイムスリップしたり、例の敵に刃渡り8cmくらいのナイフで襲われたり(^^; 、一応隠しにしておきますが主人公の正体が「ツタンカーメンの生まれるはずだった息子の魂」だったり「骨董屋のジジイの正体は、主人公の弟(--; の魂」だったりという波乱万丈で豪快な展開が待ってます。(^^;;
こんな先の読めないというかなんというかな展開にしちゃうなんてスゴイですよ、吉村教授。にゅう脱帽であります。(^^;

終盤のミニゲームが異様な難易度を誇るとか(大マジで象形文字を解読したり、バラバラになった象形文字の組みなおしパズルとか、岩盤16パズルとか)、移動システムが非常にわかりにくいとか、バリバリの実写(^^; とか、あんまりオススメできる要素は多くありません。(^^;;
ですが、吉村教授が発掘の夢を語るシーン等、演技ではない所になんとなく捨てがたい魅力もあったりします。特に「スポンサーに頭下げなきゃいけないし…」の下りは涙無しには聞けません。(;_;)

今回のぶっとんだ豪快なストーリーも私は好きですが、実際の発掘のドキュメンタリーものでも面白いかもしれません。
…売れるかどうかはともかく。(^^;;


PCでは「アンク3」も出てたりします。こちらはラメセス2世もので、やはり吉村教授が製作に関わっているご様子。
現在でもある公式サイトでは「アンク」グッズなんかも扱っています。(^^;

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