せまりくる鈍器、震えるデュアルショック

夜想曲

(^-^; 私は好きだけど…
ジャンルサウンドノベル
発売月98/ 7
発売元ビクターインタラクティブソフトウェア
定価5,800円
メディアPSケース 1枚
クリア
1プレイ時間13時間(コンプリート)
難易度 ★★★★☆
マルチエンデイングYes
音声悲鳴有り
メッセージ速度高速モード有り
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赤川次郎の短編オムニバス「殺人を呼んだ本」のサウンドノベル化。事実上SFCの「魔女たちの長い眠り」(同名の赤川次郎の小説のサウンドノベル化)の続編的作品になっています。
前作は、長い、複雑、フラグがわかりにくい、コンプリートが非常に困難、読み直しも大変、グラフィックがいろんな意味でヤバイ等(女の子の足が妙におっさんくさいな、と思っていたら本当におじさんの足をモデルに描いていたらしいとか)、サウンドノベル好きのにゅうでも悶絶死した一品でした。(--;

で、今回の「夜想曲」ですが、背景はほとんど実写加工、人物は「かまいたち」なシルエット、ときどきムービー(クオリティは高め。ちゃんと飛ばせます。(^^;)も有りと見た目は大きくグレードアップ。今流行のデュアルショックにももちろん対応済み。初回限定版を買ってみたら、違いは外箱カバーだけだったのはちょっとしおしおでしたけど。(^^;

システムは、ただの小説のサウンドノベル化ではすまさん、という感じでかなり手が入っています。まず、主人公の性別が選択可能です。原作の主人公は女性で男性のパートナーがいるのですが、主人公に男性を選ぶとパートナーが女性になり、言葉使いはもちろん、途中の展開や、人物シルエット、重要人物の弁護士の性別(主人公の異性になる。名前はいずれにしても「田所あきら」)が変化します。名前も好きな物がつけられて、随時変更が可能です。
図書館が舞台になっている事もあって、オプション画面が本調になっているのがなかなかお洒落です。オプションでは、デュアルショックの振動のオンオフや、コントローラコンフィグ、途中までに出会った登場人物一覧、スクリーンセイバー(3+α種類。ほとんどホラー調)(^^;の設定ができます。

で、肝心のストーリーなのですが、はっきり言ってホラーです。サスペンスやアクションな時もありますが、7割はホラーと言って間違いないでしょう。(^^;
本当のストーリーは、落としかけてる単位を貰うために、山奥の謎の図書館(元金持ちのお屋敷。幽霊も出ます。開かずの間有り)に本の整理のアルバイトにいった大学生の主人公が、恋人と一緒にあらゆる事件に巻き込まれるというものです。たまに赤川次郎タッチな、ラブコメ調の話になる事もありますが、大抵ちょっとしたきっかけでホラーに大変身します。(^^;
原作通りオムニバス形式になっていて、一つの話でグッドエンドに到着すると次の話に進めるシステムになっているのですが、たぶん最初のプレイでは選択肢が足りなくてグッドエンドに行けません。何らかのエンディングにたどり着くと、オプション画面の「本棚」に当該エンディングの番号とタイトルが入った「本」が収納され、選択肢が少しづつ増えていきます。1話につき一つの棚が用意されていて、隙間無く埋まると「当該の話のエンディングを全部見た」という事になります。大体一つの話につき、9から13のエンディングが用意されていて、そのうちグットエンドは約2〜3、残りは全部バッドエンドで、そのうちの約半分はデッドエンドです。(^^;

ここからもわかるように、このゲーム、本当によく死にます。背後から後頭部を鈍器でボカリ(当然犯人はわからない(^^;)、背後から脇腹を刃物でブスリ(これも犯人はわからない)、背後から拳銃でバッキューン(やっぱり犯人は以下略)、とにかく死にまくりで、全部デュアルショックが大暴れします。死なない時でも、死体を発見してはグガガガガ、つきとばされてはグガガガガ、夜中にドアを叩かれてはグガガガガ肖像画が血の涙を流してはグガガガガ、と腱鞘炎になるんじゃなかろーか(--;;、ってくらい振動します。ここまで振動を安売りしていいんでしょうか?と不安にさえなります。(^^;

こうして普通に読み進んでいると、第3話が終わった時点で先に進めなくなってしまいます。何故か? それは、次の完結編は1・2・3話全部のエンディングを見ていないと出現しないのです。つまりコンプリートを前提としたつくりになっているわけですね。…無茶言うな。(--;
選択肢の数はかなり多く、分岐は比較的わかりにくく、ヒントなしなので、残り一つのエンディングを潰すのがえらく困難だったりします。分岐の方法も、1・3話と2話では多少違うので、混乱するかもしれません。ただ、ちゃんと推理していけば、グットエンディングに行くのが、さほど困難ではないのは好感が持てます。でもバットエンドを潰すのは話が別です。(--;;

こうして苦労して出現させた「完結編」は、サバイバルホラー(^^;です。これはゲームオリジナルのストーリーで赤川次郎もびっくりしたそうです。図書館の秘密が明かされる話なのですが、とにかく死にます。(--;比較的エンディングを潰しやすいのが不幸中の幸いデス。
この「完結編」のエンディングを全部潰す(^^;;と、おびただしい死の後に「外伝」が出現します。
こうして苦労して出現させた「外伝」は、オカルトホラー(^^;です。これはゲームオリジナルのストーリーで赤川次郎もびっくりしたそうです。図書館の成り立ちが明かされる話なのですが、事実上選択肢は無いので読みっぱなしデス。

というゲームなのですが、あまりにもよく死ぬストーリーが、人によっては拒否反応がでるかも?という点を除けば、丁寧で良くできていると思います。セーブは、選択肢を選んだ直後と人物表が埋まった直後、エンディング時にオートセーブされますが、セーブ中にもゲームを進められるため不快感はありません。
メッセージはかなり早く飛ばすことができるのですが、一度グッドエンドを見た話は「高速スキップモード」が解禁になり、目にも止まらぬスピードで次の選択肢まで飛ばせるようになります。
一個所だけですが時間制限(下に「あと○秒」と表示される。ちゃんとストーリーとリンクしているのがナイス)のある選択肢等の演出等、所々光るものがあります。これらの良いセンスは前作にはほとんど感じられなかったので、前作にくじけずまた買った甲斐があってうれしいです。後は相変わらず変な音がする事がある(^^;「効果音」が良くなれば…、と望むのは贅沢でしょうか。

それともう一つ、このソフトで感心した所があります。メーカーロゴとオープニングが一体化している所です。映画等では映画会社のロゴがそのまま映画の内容に繋がって行く事がよく見られますが、このゲームではビクターロゴの蓄音機が、「夜想曲」を奏でながらスタッフロールが流れるというオープニングになります。これはゲームではめったに見られるものではありません。いいものを見せてもらいました。(^-^)

追記
「質問編」の最後の暗号が読めません。(^^;「DEATH」まではわかったのですが、最後の数字の羅列は一体…。
知っている方、ヒントでも良いので教えて下さいませ。(_o_)"

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