☆近代銀貨の中で本位貨幣として位置づけられたのが一圓銀貨です。当時は金本位制で純金1.5グラムで1円とされていましたが、金銀の価値が1対16として銀貨の本位貨幣「旧一圓銀貨」が造られました。これにより日本の通貨制度は事実上の金銀本位制となりました。表面(竜図面)は天皇の象徴とされる竜を用い、裏面(日章面)は皇室を表す日章の周囲に菊の御紋と桐の御紋や桐と菊の枝葉を配し皇室崇拝を表すデザインを採用しています。一圓銀貨の顔になる竜図は彫金師「加納夏雄」の制作によるもので「片切り彫り」の手法を駆使し、当時の英国の技術を凌ぐ素晴らしい図案に仕上げました。
☆旧一圓銀貨はすべて明治三年銘で発行されていますが、実際の製造期間は明治三年から明治五年まで製造されており、製造期間が長いことで多くの手変わり品が発生する要因となったと考えられます。旧一圓銀貨の種印としては有輪タイプと無輪タイプは別の物が存在し、有輪タイプの種印では初め「正貝圓」であったが、早い時期に種印の「圓」文字の11角目が破損し「短足圓(普通圓)」となり、最終的に「圓」文字の9角目も破損し「欠貝圓」になったと言われる。
| 発行年銘 | 明治三年銘のみ | 製造期間 | 明治三年〜明治五年 |
| 発行枚数合計 | 3,685,049枚 | 品 位 | 銀900 銅100 |
| (明治四年発行枚数) | (2,740,245枚) | 直 径 | 38.58mm |
| (明治五年発行枚数) | (944,804枚) | 量 目 | 26.96g |
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