故郷の山

La montagne

( 故郷の山に向かいて一言・・・)



 

“山頭火はふるさとについてつぎのような一文をのこしているそうです。”


 家郷忘れじ難しという。まことにそのとうりである。

 故郷はとうてい捨てきれないものである。

 それを愛する人は愛する意味に於いて、それを憎む人は憎む意味に於いて。

 拒まれても嘲われても、故郷を捨て得ないところに、人間性のいたましい発露がある。

 銀衣環境が人情ならば襤褸(ぼろ)をさげて故郷の山河をさまようのもまた人情である。


 最近、我がレ・クロシュのコンセールに舞台監督としてお世話になっている劇作家、演出家のI氏と親しくお話をさせていただくようになりました。彼の演出する舞台を観たりして、学生時代に知った俳人山頭火を改めて読み直す機会に恵まれ、また彼の句、彼の人生に深い共感を持つようになるにつれ、自分のセンチメンタルな故郷に寄せる想いや駄文の稚拙さが何とも恥ずかしいものになりました。しかし私が書いたものであることは紛れもなく、このまま残すことにしました。

 読んでくださろうという奇特な方がいらっしゃいましたらこちらからお入り下さい

“故郷に寄せた二通の手紙”