マスローという人は欲求は階層を持っていると考えていました。
欲求の階層は上から順に次のようになります。
マスローは人は欲求を下から順に満たしていくと考えていました。生理的欲求が満たされると安全の欲求が支配的になり、安全の欲求が満たされると愛と所属の欲求が支配的になり、愛と所属の欲求が満たされると承認と尊敬の欲求が支配的になり、承認と尊敬の欲求が満たされてから自己実現欲求が表れるます。
これは、「欲求が対立したときにどの欲求を優先するか」も表しています。安全の欲求と生理的欲求が対立したときは生理的欲求が優先されます。例えば、お腹が空いて生理的欲求が強くなったときは、どんなに危険が待っていても、安全の欲求を無視して、食べ物を探しに行きます。
この欲求段階説は平和な社会を作るときにも応用できます。
まず、食べ物がすぐに得られる、貧困の心配がない環境を作り、次に殺されないですむような安全な社会を作って、初めて、愛と所属の段階に進むと考えられます。
生理的欲求には「呼吸欲求」「飲水欲求」「排泄欲求」「睡眠・休息の欲求」「食欲求」などがあり、生物を維持するために必要な最低限の欲求です。
安全の欲求も生物を維持するために必要な基本的な欲求で、「恐い」「恐ろしい」「不安だ」という感情と結びついている欲求です。
生理的欲求と安全欲求は「生きたい」という生存の欲求であると考えることができます。
愛と所属の欲求は「寂しい」「友達が欲しい」「恋人が欲しい」とか、「集団に所属していたい」とかいう対人欲求です。
承認と尊敬の欲求は「認めてもらいたい」「尊敬されたい」という対人欲求です。また、「自尊心」や「劣等感」もこの段階に含まれるようです。この段階では、プライドや名誉を重視して、そのための行動が中心になるようです。会社や団体に所属しているだけでは満足せず、高い評価と賞賛を求めます。
自己実現欲求は最も人間らしい欲求で、次のようなものを求めます。
これらは自分自身を成長させ、自分自身を豊かにする欲求です。本当は自己実現の欲求を中心に行動するのが望ましいと思います。しかし、人々を見ていると愛と所属の欲求や承認と尊敬の欲求で停滞している人が多いような気がします。
あなたは、今、どの段階の欲求が中心ですか?