真夜中に歩く
 
あなたが、怖いモノ知らずで、最悪死んでも構わないなら、真夜中に散歩してみませんか?
通りなれた道も、真夜中に歩けば違った味わいがあります。暗くて、静かで、人影もなく、いいかんじです。
 
ただ多少の心配はあります。暴走族に追い越しざまに睨みつけられた時は、彼らが引返してくるのではと恐怖したこともあります。警官とすれ違ったときは、職務質問の模範解答で頭がいっぱいになったりしました。寝ころぶ酔っぱらいを踏み越えたり、コンビニのトイレに駆け込んだり、街灯のない道を手探りで進むこともあります。
 
そういうことをよくやるので、普通の道では物足りなくなってきました。で、ちょっと変わったことをしてみました。
 
大阪には新世界というエリアがあります。日雇いのおじさんたちが道で寝ている地域です。何年か前には暴動騒ぎがありましたね。昼間は発展に取残された街という感じですが、夜はコワーイ地域と考えられています。そこを一人で横切ってみようという企画です。
 
季節は秋、時間はAM3:00でした。僕は飲み会の帰りだったのでスーツ姿。この格好で真夜中に歩いてる方がコワイか。心斎橋から難波、日本橋を経て新今宮へ入り、天王寺へ抜けるコース取りです。おじさんたちの分布エリアは結構広く、夜になると日本橋、新今宮、天王寺駅前にズラリと段ボール寝床が並びます。
 
日本橋は電気街で、東京の秋葉原にあたる地域です。夜はどの店も閉っていて、ズーッとシャッターが続きます。そのシャッターの前に夜になると段ボール寝床がつくられる。どの寝床も屋根がついてて中を見ることはできない。寝床なしで寝転がっている人も熟睡状態。ピクリとも動かない。うーん、からまれたりはしないとは思ってたけど、みんな寝てるとは想像してなかったなあ。
 
新世界の入り口に到着。ここから通天閣まで一直線に見通せます。商店街はシャッターが続く。暗くてよくわからん。結局、新世界には入らず横をとおって新今宮へ。ここには最近大きな温泉とアミューズメント施設ができた。場所柄ゆえかガードマンがいっぱいいます。この辺でもみんな道ばたで熟睡してる。天王寺動物園横の歩道には木組みとビニールシートでできた小屋が立ち並んでいる。たぶん常設かな。ドアがあり、犬まで飼ってるトコもあり、ちょっとビックリ。天王寺駅前も同じ。駅前で電車がなくなったサラリーマンたちが騒いでたけど、こっちの方がタチが悪そうな気がした。
 
うーん。道で寝てる人は年配の方が多いし、疲れてるんだろうな。AM3:00だし。普通寝てるわな。
パンツ一枚で、体に一万円札を張り付けて歩いても誰も気づかないんじゃないか?
おすすめはできないが。試したりしないように。
 

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