許せない昆虫たち
 
ゴキブリが嫌いという人は多かろう。僕も嫌いだけど、もっと嫌いな昆虫がある。
以前、谷の斜面に階段状に作られたマンションに住んでいた。一番端っこで日当たりがよかった。そのせいか様々な昆虫たちがやってきた。害虫ではないが、不快な虫たちだった。やつらのことを書き記す。

<カメムシ>
都市に住んでいると、お目にかかる機会は少ない。形が水ガメににてるからカメムシというのかな?こいつの特徴は腹から出る強烈なニオイのする液。青臭い。とりこんだ洗濯物のポケットなどに潜んで、部屋に入ってくる。振動などで液を出し、部屋中にニオイが充満するほどである。そのニオイで「あ、どっかにいる」となるのである。結構大きく指先ぐらいのものもいて、見つけるまで大騒ぎになる。動きはゆっくりなので捕獲は簡単である。ただ誤って液を手に付けたりすると、しばらくはとれない。石鹸で洗ってもとれない。
 
カメムシは捕まえても再び山へ返してやることはない。死んでもらう。だが潰せばニオイでヒドイことになる。そこでガムテープで2重ぐらいに包んでゴミ箱へ捨てる。これが正しい。
 
カメムシの付いた上着で、学校へ行ったことがある。服に液が付いていてニオイがする時もあるが、時間がたてば薄くなってゆく。でもその日はニオイが消えない。何故?帰りに駅で上着をバサバサやると、カメムシがポロリと出てきた。連れ歩いてたのか。どうりでニオう訳だ。ズボンのポケットに入っているのに気づかず座ってしまうと最悪である。すごいニオイでズボンは洗濯機行きである。
 
だからカメムシは嫌い。

<テントウムシ>
ふつう都会人にとってテントウムシはかわいらしいイメージだ。模様もおもしろいし、ちいさい。「テントウムシのサンバ」なんて歌もある。企業もCMで使ったりする。またエジプトではてんとうむしを殺すと大凶なのだそうだ。先日知ったがもう遅い。僕はテントウムシの大量虐殺者なのだ。
 
コイツもカメムシ同様、腹から青臭いニオイのする液をだす。知ってました?僕は知らなかった。最初、何のにおいかわからなかった。冬場、日当たりのいい日中は動いているが、夜になるとアルミサッシの角に入り込み、数匹でかたまっている。そのうちすきまから家の中へ入り込んでくる。こいつらも捕獲は簡単だが、やはりつぶせないので、ガムテープで巻いて捨てる。
 
一度、テントウムシの大群がやってきた。冬の終わりごろ。日あたりのいい壁一面にテントウムシがへばりついていたのだ。夕方になって日が陰ると、家の中に入ってくる恐れがある。そこで一網打尽にすることにした。殺虫剤がなかったので、中性洗剤をうすめて吹きかけた。何の効果もなく、壁の掃除みたいになってしまった。結局、ほうきで叩き落とした。集めるとちりとり1杯分はあったろうか。以来、テントウムシは嫌いなのだ。
 

<スズメバチ>
ハチは駄目です。もう苦手中の苦手。まあ好きという人は少ないと思うが。
僕の恐怖症の始まりは、小さい頃、弟がハチに刺されて泣いているのを見てからはじまった。小学校の頃、ベランダに作られたハチの巣を、父親がレースのカーテンを頭からかぶって竹竿で取り除いたのも、コワイ記憶としてある。アシナガバチ程度でも大騒ぎである。スズメバチともなれば派手な配色、凶暴な性格、強い毒といいところがない。退治したこともない。
 
春になると彼らはやってくる。マンションから駅までの道は両側がツツジの花壇になっていた。蜜を集めてるわけでもあるまいが、この花壇へやってくる。道をあるいていて、ハチに近づくと羽音がする。ブブブ。わあ、ヒヤッとする。またブブブ。ヒヤッ。ブブブ。ヒヤッ。春は毎日こんな感じでした。
 
時々、町でもハチが飛んでくるときがある。ぶつかることはナイと思うけど、体が反応して大げさに避けてしまう。この光景は周りの人にはどう見えているのだろう。ハチは小さすぎて周りの人には見えないとすると、「路上で、体をくねらせ、倒れそうになってる馬鹿。」キチガイと思われても仕方ないな。しかし周りで見てる人に説明して回ることもできない。最近は、周りの人への説明のために、「ハチを見送るジェスチャー」を加えています。(とっくに見失ってるのだが・・・)
  
だから、みつばちマーヤも、みなしごハッチも嫌いです。
 

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