The Secret of the Utopia

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<桃源郷>
 
 

人里はなれた場所、山奥、塚穴の奥、川の上流、淵の底などに存在するという別天地。これを総称して隠れ里、桃源郷と呼ぶ。桃源郷は現実離れした豊かな世界である。春のような温暖な気候が1年中続く。食べ物は豊富にあり、住まいも立派な屋敷である。季節にかまわず花が咲いており、果樹も豊かに実っている。また時間の流れ方もゆっくりで、桃源郷での1日は現実世界の数年に相当する場合もある。

普通の人には見えないが、善良な者は行く機会に恵まれることもある。

昔話で主人公が訪れる隠れ里は、たいてい不思議な異界です。あるハズのない立派な屋敷、人間でない住人、特別な力をもったオミヤゲなど・・・。
 
昔の人はこういう話を聞いてどう思ったんでしょうか?もちろん不思議だとは思ったでしょうが、行ってみたいと思ったのでしょうか。夢のような国に行って、異界の住人に囲まれて、のんびり暮らす。うーん、異界の住人に囲まれてと言うところに不安を感じますねえ。人間の姿したミミズの精と結婚するとか、スズメが言葉を話すなど、気色悪い部分がありますねえ。
 
浦島太郎も竜宮城で乙姫と3年も暮らしてたのに、故郷に帰りたいと望むようになる。桃源郷で接待を受けた正直ジイサン達もオミヤゲを持って帰ってくる。バアサンを連れて再び桃源郷へ行って住み着くという話はあまり聞かないなあ。異界は異界の住人の場所で、垣間見ることはあっても我々が住むところじゃないと、昔の人も思ってたのでしょう。
 
しかし住むには適さないとしても、オミヤゲは魅力あったんじゃないでしょうか。振れば小判の出る小槌、穀物が湧き出るお椀、幸運を招く品々など。ドラえもんの未来の発明品が魅力的なのと同様に、こういう不思議な品物を手元に置いてみたいとおもったでしょうね。
挿し絵
スズメのような・・

しかし時間の流れが違うことろが問題です。異界の1日が現実の3日とか10日まだ我慢できるが、3年が300年という竜宮城はひどすぎる。これは1日が100日相当ということだから、2〜3日も竜宮城にいると家賃滞納で部屋は処分され、1ヶ月もいれば死んだことになってしまう。こうなったら戻るに戻れない。
 
昔のゲゲゲの鬼太郎では桃源郷に閉じこめられた(室町時代の)子供達を救い出すと、時間のひずみのため急速に老人になり最後はチリになってしまうというのがあった(と思う)。
 
桃源郷に行くことがあったら、宴会は辞退して、オミヤゲを要求し、すぐに帰ってきましょう。とても礼儀知らずだと思われても構わないじゃないですか。時間のひずみが大きくなる前に手をうたないと取り返しがつきません。

 
 


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