The Secret of the Utopia

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<浄土>
 
 

重い挿し絵ですみません
浄土(イメージ)
仏教において六道輪廻を解脱した人が転生するとされている場所。平安時代に書かれた源信の「往生要集」が後世の浄土観に影響をあたえたという。
 
その「往生要集」の欣求浄土(ごんぐじょうど)の章で、浄土の様子が語られている。

ここは光が満ちた世界でロウソクなどの照明は必要がない。気候は一定で春夏秋冬は存在しない。大地は瑠璃でできていて、金の縄で道が仕切られている。またそこには宝石で出来た宮殿や楼閣が建っている。その周りには宝石で出来た池があり、功徳のある浄水が満ちている。この池で沐浴すれば心までも浄化される。宝石で出来た花が咲き乱れ、風を受けて心地よい音楽を奏でる。また香のかおりが満ちており、これを吸えば煩悩も起こらない。食事を取りたいと思えば目の前に自然に現れ、食べ終われば消え去る・・・・・・

ひたすら念仏を唱えて仏の慈悲にすがって往生するという他力本願という方法がある。厳しい修行を行うことの出来ない民衆を救済するために、この易行という方法が広められた。浄土に行くことになれば、仏が出迎えてくれる。そして浄土に咲く蓮の花の中から仏の肉体を持って生まれ出る。浄土はさらに悟りを開くための鍛錬の場所で、その環境は整っている。清浄で壮麗で穏やかな世界のようだ。

「往生要集」には厭離穢土(おんりえど)の章で地獄など輪廻六道の相も描かれています。地獄道には八大地獄と八寒地獄があるとされている。生前の罪によって堕ちる地獄が決まり、責めによって身体が崩壊しては再生するという苦しみを長い間繰り返すという。
 
また私たち人は基本的に不浄な存在で、内外に苦しみを抱え、もろい存在だとも説いている。ただ念仏によって仏の慈悲にすがれば往生できる可能性があると・・。以後、救いを求める民衆のあいだに浄土教は広まって行く。

一面に花が

 
 


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