教育時事問題について考えよう。


教育時事問題を、独断と偏見で、考えてみてみるコーナーです。
いろいろ、反対意見もあると思いますが、
「子供さんのしつけや環境、教育について、
もう一度、真剣に考える機会」になってくれれば幸いです。
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その際は、申し訳ありませんが、スクロールしてご覧になって下さい。


Contents


 特別編

 算数・数学のセンス編

 生徒管理(1)〜(30)

 釧路の学力の現状って?(過去版)
 1〜16&平均点が赤点

 釧路の学力の現状って?(過去版)
 17〜

 学習内容・指導編

 「約数の個数」を扱っていますか?

 5月の数学の進度

 4月の数学の進度

 漢字検定で上限が分かる

 教育理論編

 問題理解と状況判断(NEW)

 ロジカルシンキングのフロー(3)(NEW)

 ロジカルシンキングのフロー(2)(NEW)

 ロジカルシンキングのフロー(1)(NEW)

 ロジカルシンキングの知識判断(NEW)

 ロジカルシンキングの問題理解(NEW)

 算数・数学とロジカルシンキング(NEW)

 ラテラルシンキングと学校の勉強

 ロジカルシンキングと学校の勉強

 「ロジカル」と「ラテラル」

 「授業の確認」と「学力」

 「記憶の3段階」と「学力」

 「記憶力」と「学力」

 そもそも「学力」ってなあに?

 勉強法の話

 古文に親しむには

 かぐや姫って、イメージと違うかも!?

 


 学校生活・しつけ編

 先生編

 中学校の数学教師、大丈夫?

 学校編

 政府、休校要請

 家庭編

 3つの「楽しさ」

 読解力のなかりけり

 細かい注意を大きく捉える

 小学生で数学検定準1級合格

 勉強以外のところで分かる学力

 近視防止には?

 少年野球 6割がひじに何らかの問題

 地域問題

 中1 文字式の計算を確認してください(NEW)

 古文

 古文の内容を把握しておこう

 

  
内容が増え、ページが重くなりつつあるので、掲載時期に合わせて分割しました。

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中1 文字式の計算を確認してください


おかしな計算になっているかも知れません

 生徒情報なので、保護者の方にも確認していただきたいのですが、中1数学、文字式の計算の「( )のはずし方」で、計算方法がきちんと教えられていない学校があるようです。さらには、某学習塾でも同じ方法でやってしまっていて、子供達の計算の正答率が極端に低くなっている可能性があります。
 ひょっとしたら、某学習塾の方が先にやって、コロナ下の無料配信などを見た学校が真似をしたのかも知れません。

 中1の文字式の計算と言うと、今後の計算の基本となるところですから、ここで失敗してしまうと、後々学力が伸びなくなります。また、悪い癖は一度ついてしまうと、なかなか抜けません。

 お父さん・お母さん方が中学校時代に習った「( )のはずし方」とやり方が違っている場合、おそらく、お父さん・お母さんが習ったときのやり方の方が正しいですから、もしも、方法が違っていて、変にまどろっこしい解き方をしていたら、子供さんに教えて、やり方を直してあげて欲しいと思います。
(2020/09/08)

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文章理解と状況判断


さらに難易度が上がります

 「ロジカルシンキングのフローでは、クッション毎に文章理解と知識判断が必要」という事を書きました。そこで、こんな問題を例にとって、次の段階の話を進めようと思います。

 例題
 長さ100メートルの列車が800メートルの鉄橋を渡り始めてから渡り終わるまでに30秒かかりました。列車の速さを求めなさい。

 例題は、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、いわゆる「通過算」です。そして、この問題を解くフローを作ると
1 進んだ距離を求める
2 速さを求める
という2ステップの問題になり、間に入るクッションは「距離を求める」というものになります。
 そして、ここでは「進んだ距離をどのように求めるか」という部分がネックになります。

 この問題を初めて見る場合、初見でこの文章の内容から「進んだ距離」を導き出していくことになるのですが、そうなると、文章の内容を理解し、そこから、状況を考えていく「状況判断」が行われる事になります。この文章で言うと「渡り初めてから渡り終わるまで」というのは、どういう状況になるか、ということを自分で判断する、ということですね。もちろん、図などを書いて、自分で確認しながら状況を判断していく事が多くなると思います。

 それで、結論を言うと「鉄橋の長さ+列車の長さ=列車の進んだ距離」になるわけですが、文章の読み取りが不十分であったり、自分で「状況判断」ができなければ、ステップの「1」はクリア出来ません。当然、問題が解けないことになりますね。
 それで、この手の問題が出題される「私立中学入試」などは、限られた時間の中で問題を解いていかなければならないわけですから、このような「和算」系の問題など、ある程度パターン化された問題は「状況判断」をある程度「知識」に変換して対応している訳です。そうやって、実際に「初見で解かなければならない問題」にしっかり時間をかけられるようにしている、と考えてもらえればいいでしょう。

 また、このような問題を数多く経験する事によって、算数や数学特有の「状況判断」に慣れていきますから、初見の問題でも比較的スムーズに「状況判断」しやすくなる、というメリットもあります。逆に言うと、ある程度のレベル以上の問題で「状況判断」を鍛えられていなければ、少し難易度が上がるだけで、すぐにギブアップしてします子が出てきてしまうということなんです。

 そして、ここでも指導の話になりますが、このような「進んだ距離」がポイントになる場合、生徒には「この場合、進んだ距離は何メートルだろう」と、一つ前の項目で書いた「誘導問題」式の発問をしていく事になります。「どうしたらいいだろう? さあ、何か思いついた人いませんか?」的な、ただ漠然と考えろに近い発問をしていては、残念ですが、子供達は「何を考えればいいか分からない」という状況になってしまいます。当然、学力は上がりません。もちろん「状況判断が絡む問題」自体を与えていないということであれば、その段階で、かなりレベルが低いことしかやっていない、ということになります。

 実際には、問題の難易度の高いものは、この「数学的状況判断」を求められるものが多いと思っていてください。
(2020/08/21)

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ロジカルシンキングのフロー(3)


考え方の流れを身につけよう

 さらに、前項の「フロー」の続きですが、今回は「考え方の流れを身につける方法」の話です。
 この一般的な方法は「誘導問題」を使うもの。

 フローの(1)の例で確認すると、
「時速3キロメートルで3時間20分進んだときの道のり」
の問題では、まず、
問1「3時間20分を時間の単位に直しなさい」
問2「道のりを求めなさい」
という形で、途中の過程を問題にして、最終的に求めるところまでの流れを作るという方法です。このときの問1に当たるのが「誘導問題」というんですね。ここで分かると思いますが、この「誘導問題」は、フロー(1)でお話しした「クッション」の部分に当たるんです。

 ですから、指導上「この問題のクッションに当たる内容」をすべて把握し、もしも、子供達の力量として「流れが作れない」と判断した場合は、問題に記載が無くても途中に「誘導問題を設置」して、先生の側から考え方の流れを作ってあげるんです。そうして、慣らしていってから、少しずつ「誘導問題を外し」て、途中の過程を自分で判断して解けるようにしていきます。となると、当然、途中で引っかかりが出ないように、あらかじめ、問題を解くのに必要な知識は前もって練習して置く。一番良いのは、例で言うと、先に「単位の直し方の問題」を数回解いて置いて馴染ませてから、その後で、本来の問題を解かせる、という方法を採りますね。
 ちなみに、このように、本来ステップの数が多い問題を「誘導問題」を入れてステップ毎に切り刻み、一つ一つの問題に到達するためのステップを少なくしてあげることを「スモールステップ化」と言います。たまに聞くこともあると思いますが「子供達にスモールステップで指導します」なんていうのは、あらかじめ「クッションに当たる部分の練習を行って、少しずつ、本来の問題に近づけさせていく指導法」なんです。思考に限らず、計算などの作業についても、そのような指導法が取り入れられる事があります。
 そして、最終的には「誘導問題を外して、最終的な答えを求めるまで、自力で流れを作れる」ようにしてあげなければなりません。ここが最終的な目標ですから。そうなると、各クッション毎に問題を練習していく訳ですから、実は、かなりの問題演習が必要になります。ですから、問題の練習量が少ない先生は、その段階で「考える流れを作る事が出来ない先生」ということになります。

 その中でも一番ダメな指導は、一回一回生徒に発問する先生です。「さあ、この問題を解くのには、まず、どうしたらいいかな〜」「次は、どうしたらいいかな〜」・・・そして、答えを聞いて「わあ、素晴らしい」。

 なぜ、ダメかというと、これは、実際に皆さんが経験したことがあると思いますが、ある人とお話をしている最中、電話がかかってきて、そちらの話に一旦集中してから、再び、さっきの続きをお話しようと思っても「あれ? どこまで話したっけ?」というふうになったことはありませんか? 実は、こういう全体的な流れを俯瞰して身につけなければならない場合、途中で余計な事をさせずに、一気に、流れ全体を把握出来るようにしなければ、内容が身につかないんです。ですから、自分のページでは「説明は、よどみなく、一気に最後まで」としています。途中で余計な事を子供達にやらせては絶対にダメなんですね。
 もう一つは、分かる子だけが答えて、分からない子は分からないままなんです。結局、分からなかったという子の中にドンドン不満が溜まっていきます。

 そして、これは塾で実際にあった話。塾でも子供達にやたら発問ばかりする講師がいたのですが、結局、その講師「成績も上がらず、授業が分かりづらい」とクレームの嵐で、結果、クビになってしまいました。その講師、子供達とのやりとりをしながら「楽しい授業が出来ていて、子供達も喜んでいる」と思っていたらしいのですが、結果「子供達は、そんな授業は望んでいなかった」という話ですね。発問だらけの授業をしている先生には、子供達も上っ面では「楽しかった〜」なんて言いますけど、そんなの本心だと思っていたら、とんでもない。子供達って授業に関しては、非常にシビアなんですよ。
(2020/08/06)

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ロジカルシンキングのフロー(2)


いろいろな解き方とは

 前項の「フロー」の続きですが、いわゆる「同じ問題でもいろいろな解き方がある」という部分の話です。

 前項では「フロー」とは考え方の流れを作るという話をしましたが、流れと言っても一方向だけではないですよね。中には考え方が「分岐」するものがあります。これが「複数の解き方」を生むわけです。

 例としては、小学生で出てくる「複雑な図形の面積」にしておきます。
 この問題を解くためには、スタートは大きく分けて2通り。
「分割して、後で合わせる」
「全体から、不要な部分を引く」
というものです。
 問題によっては、どちらかの方法でなければ解けないという物も出てきますから、基本的には「どちらも出来るようにしておかなければならない」ものですよね。そして、小学生の場合は、まだ、知識も経験も浅いわけですから、いきなり「何も無い状況で考えさせても、うまく行きません」。ですから、まず先生が例を見せて、考え方が複数あることを先に提示して、そのあと生徒に演習させるという流れで進めて行くことになります。
 もちろん、ここから先は、一つ一つ手順を追って進めていくことになりますね。当然「三角形の面積」「平行四辺形の面積」「台形の面積」などの「面積の求め方」を知らないと、これから先に進めなくなるわけですから、必ず「知識判断が必要」ということになります。そして、前項で書いたように、ここから先は「知識判断」を繰り返しながら、答えを出していくということになり、これで「フロー」が完成するわけですね。

 ですから、前項にもつながりますが、例として挙げた「面積の問題」の基本的な物であれば、特に「考えろ」とやらなくても解ける子はでてくるでしょう。それで、出来るから大丈夫と「基本的な考え方の流れの部分をいい加減に扱っている」と、少し難易度が上がるだけですぐに「分かんない」となってしまう子が多数出て来るんです。だから、子供達が解きやすい「比較的、難易度の低いところで、しっかりとした考え方を身につける」ということが大切になります。
 例えば、複数の解き方を頭に描いて「どちらの方が要領よく解けるか」ということを判断させたり、どちらか一方しか使えない問題が出てきたら「こちらの方法で解くのは無理」と判断させたりすることも重要な要素で、ただ単に「答えが出せればいい」ということではないんです。

 さらに、これが中学生になると、知識量が格段に増え「三平方の定理」「相似」「等積変形」など、様々な知識を元に面積系の問題を解いていくことになります。このような問題が入試では「難易度の高い問題」として扱われる訳ですが、結局、中学校であっても、答えを求めるまでの「知識」がしっかりしていなければ問題を解くことが出来ませんし、どの「流れ」を使って解くのかという事が判断出来なければ、ギブアップになってしまうわけです。その際、シャーロック・ホームズ風に言うと「可能性の無い物を除いて行くと、最後に残った物が真実」となるわけで「複数の考え方を念頭に置いて、そのうち使えない物を消去していくと、自ずと問題が解けるようになる」という話なんです。そういう考え方を出来るようにしておかなければならないんですね。

 ですから、判断材料の知識が無い状況で、何でもかんでも「考えろ」「何か思いつけ」とやってみたところで、きちんとした思考力は身につかないと思っていた方がいいでしょう。

 さて、ここからが指導法の話になります。よく学校の教科書に「この問題をAさん、Bさん、Cさんがそれぞれ、このように解きました」という内容が載っていたりするのですが、ここでは、まず、先生がこの3人の「考え方の流れ」を生徒に身につけさせて、それから、実際に問題を解いてみよう、という流れになっているはずなんです。

 それが、授業の最初に、教科書を閉じて、何の知識も無いまま、当然、3人の考え方の提示も無いまま、いきなり「この問題を考えてみよう」とやったりするんですね。これ、先生の立場から見れば「このくらいの物は出来るだろう」という感覚なのでしょうが、生徒にとっては「初めて」ですからね。いきなり「考えろ」と言われたところで、何をしていいか分からない子が多数出てきます。
 さらに、どうしていいか分からないから、教科書をこっそり見てみると、Aさん、Bさん、Cさんの考え方がそのまま載っているわけですから、それをそのまま答えるわけですよ。すると、先生は大げさに「わあ〜、素晴らしい!」。
 これ、参観日で後ろで保護者が見ていたら「あら〜、うちの子、カンニングして答えているわ」にしかならないんです。そのカンニングに対して「素晴らしい」も何もないですよね。
 今までの話の流れから、分かりますよね。先生本人は「考える力を身につけさせています」なんて言っていますが、これでは考える力は身につかないんですよ。
(2020/08/05)

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ロジカルシンキングのフロー(1)


フローとはこういうこと

 さて、算数・数学の「ロジカルシンキング」の要素で

算数・数学の問題を解く場合、
1 問題理解
2 知識判断
3 フロー
4 作業
5 検証
の行程を経て解答に至ると書きましたが、今回は、その「フロー」の第一段。

 言葉を見て、すぐにピンと来た人もいると思いますが、「フロー」とは「答えまでの流れを作ること」。
 例えば
問1「時速3キロメートルで4時間進んだときの道のりは?」
と聞かれた場合「時間・速さ・距離」の関係が分かっていれば、知識判断によって「速さと時間をかける」とすぐに答えを導く事が出来ます。

 そして、これが
問2「時速3キロメートルで3時間20分進んだときの道のり」
となった場合、まず最初に
「3時間20分を時間の単位に直す」
という事を行い、次に
「速さと時間をかける」
と進める事になりますから、手順が増えますね。

 この場合、自分は、間に入る手順(ここでは単位を直す)をクッションと呼んでいます。そして、問1のように直接答えを導ける物は、1回のステップで答えに到達するので1ステップ、問2のように「問題から単位変換」、「単位変換から答え」と2つ手順を踏む物を2ステップと呼んでいます。
 また、角度を求める問題などは「まず、最初にここの角度を出して」、「その後、ここの角度を出して・・・」、と進めていくことが多いと思いますが、これもステップを踏んでいることになりますね。

 そして、ここでまず大切な事は、このステップを踏んでいく際、クッション1つにつき、必ず「問題理解」や「知識判断」が要求されるということです。例えば、問2で考えた場合、まず問題を読んで「単位を直さなければならない」という事に気づく事が要求されますが、これは「問題理解」になりますし、クッションに当たる「単位変換」も「単位の直し方」を知らない子は、この問題は解けないわけで、ここで「知識判断」が要求される事になります。角度の問題についても、角度の基本的な知識に当たる「三角形の内角の和が180度」「直線の角度は180度」「一回転で360度」などの知識の無い子は、クッションのどこかでつまづいてしまいます。
 もちろん、このレベルであれば、ある程度出来る子も多いと思いますが、さらに難易度が上がって行くにつれ、要求される知識もレベルが高くなり、ステップの数も増えてきますから、一つの問題を解くのに複数の知識が要求される事になります。となると、どれか一つでも欠けているものがあれば、答えを導くことが出来ないということになりますね。

 ここから、指導の話になりますが「知識判断」のところでも書いたように、結局「問題を解くために必要な知識をしっかり与えた状態で、子供達に問題を解かせていますか?」という所は「フロー」の段階でも大事になるんです。
 さらに、必要な知識をきちんと与えずに演習をやらせて、問題解説になってから「実は、ここはこうだったね〜」という説明をしている場合、これを「後付け説明」と言って、生徒からは「そんなら、最初から言えよ」という苦情が出てきますし、生徒がフローを作る機会も逃してしまうし、全くいいところが無い指導になってしまうんです。ですから、自分のページでは、算数・数学の指導法の話の中で「後付け説明禁止」にしています。もしも、生徒の方で「忘れかけているのではないか」とか「前学年できちんと身につけていない子がいるのではないか」という知識があると思ったら、問題演習をする直前でも「きちんと復習しておく」のが大前提。
 でも、この「後付け説明」をしている先生、非常に多いですよ。結局、ただ「考えろ」とやらせて、説明の際には「ほら、これで出来るだろ」と調子に乗って、喜んでいるのは先生だけ、というのが現状じゃないですか? これでは学力は上がりません。
(2020/08/04)

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ロジカルシンキングの知識判断


知識判断って、こういうこと

 さて、算数・数学の「ロジカルシンキング」の要素で

算数・数学の問題を解く場合、
1 問題理解
2 知識判断
3 フロー
4 作業
5 検証
の行程を経て解答に至ると書きましたが、今回は、その「知識判断」についての話。

 これ、簡単に言うと「交通ルールを守りましょう」と言われたところで、そもそも「交通ルールを知らなかったら、どうしようもないでしょ」という話です。「ルールを知っているから、こういうときは、こうしよう」と判断出来るんですね。
 それで、ここでは具体的に「中2の図形」の単元の内容をベースにして、お話していこうと思います。

問題
「(図形が書いてあって)この図形がひし形であることを証明しなさい」

 それで、この問題、結局は「ひし形を証明するためには、何をすればいいか」ということが分からなければ、最初から全くお手上げなんですよ。ですから、その知識がない人は解くのが無理。
 また、お父さん・お母さんで、ある程度数学が得意な人は「4つの辺が等しいことを証明すればいい」と思いつくと思いますが、もう一つの「平行四辺形で、対角線が直交する(対角線がそれぞれの中点で交わり、直交する)」の方は、すぐに出てこないのではないでしょうか。となると、後者の方でしか証明できない問題が出てきたら、お手上げなんですね。
 ということで、問題が出されたときに、自分の持っている知識と照らし合わせて「どの知識を使えば解決出来るか」という事を判断するのが「知識判断」なんです。

 そして、この「知識判断」が出来ないという場合、パターンは2つ。
1 そもそも知識がない
2 知識はあるんだけど、使い方が分からない

 ただ、知識が無ければ、きちんと教えてあげれば良いわけですし、使い方が分からない場合は、いろいろな使い方を見せてあげれば良いわけで、結局、出来ない原因の多くは「きちんと教えられていない」「練習が不足している」というだけなんです。

 では、実際に、中学校2年生の図形の単元では、どのようになっているかというと、この「図形の証明」関係では、身につけなければならない「なるための条件」というのが結構多く出てきます。例えば、皆さん、良く知っていると思いますが「三角形の合同条件」。これ、もう少し噛み砕いて言うと「2つの三角形が合同になるための条件」のこと。ですから、これも「なるための条件」の中の1つ。それで、この「なるための条件」をざっと羅列してみると
「三角形の合同条件」
「直角三角形の合同条件」
「二等辺三角形になるための条件(正三角形になるための条件含む)」
「平行四辺形になるための条件」
「長方形になるための条件」
「ひし形になるための条件」
「正方形になるための条件」
となりますが、学校では「三角形の合同条件」やせいぜい「直角三角形の合同条件」までは、それなりに熱心にやっても、その後の内容はスカスカになっているケースが非常に多く、よく「四角形の証明は難しい」なんて言われるのですが、実は、単に「知らないだけ」という場合の方が圧倒的に多いんですね。結局「何をしていいか分からないという子供がたくさん出現する」ということになるんです。

 ですから、きちんとした知識を与えず、ただ単に「考えてみよう」と言っているだけの授業では、思考力はつかない、ということになります。当然、学力向上にはなりませんね。
(2020/07/27)

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ロジカルシンキングの問題理解


問題理解って、こういうこと

 さて、算数・数学の「ロジカルシンキング」の要素で

算数・数学の問題を解く場合、
1 問題理解
2 知識判断
3 フロー
4 作業
5 検証
の行程を経て解答に至ると書きましたが、今回は、その「問題理解」についての話。

 それで、これは、皆さん想像がつくと思いますが、要するに「問題の内容を理解しているかどうか」という話。当たり前でしょ。ところが、その「当たり前」の事がきちんと出来ているか、という所が問題な訳で、特に小学校低学年についは、この「問題理解」が非常に重要な部分ですし、ここが曖昧だと100%「思考力がつかない」という所なんですよ。
 それで、ここでは、具体的に小学生の文章問題を出して、それでお話ししますね。

問題
「白い車は45台あります。白い車は黒い車より10台多いです。黒い車は何台ありますか?」

 この問題、小学校2〜3年生では定番の「間違えやすい問題」なんです。正答率は、自分が講師を務めている「某算数検定教室」で50%くらい。もちろん、学校では習っているはずなのに、その割には正答率が低いんですよね。
 それで、どこを間違えるかというと、大抵の子供達は、文章の中の「多い」という言葉に反応して「足し算」をしてしまうんです。ところが、実際は引き算で、答えは35台ですよね。
 当然、ここで足し算をしてしまう〜問題の文章内容を把握していない〜と、このレベルで躓いてしまっている子は、学年が上がっていって、いざ「思考力」を鍛えようと思っても、かなり難しい。ましてや、文章の一部だけに目が行ってしまって、文章の内容全体を把握出来ないと、他の問題でも同じような間違いを繰り返す可能性が高いんです。
 ですから、小学校の低学年のうちは「考える力」以前に、こういう文章をきちんと「読みとる力」が大切になるんですね。さらに残念な事に「正答率が低い=読みとる力が鍛えられていない」ということになるんです。

 それで、ここから先は、指導法の話になりますが、自分は以前、プロの料理人は一つ一つの料理を美味しく作る方法(メソッド)を持っていると話しています。当然、この問題は、中華料理で言うと「チャーハン」のような問題。プロであれば、誰でも美味しく作れなきゃならない、というレベルの問題なんですよ。
 それで、この問題を間違えた子に、お父さん・お母さんや大学生のアルバイトと同じレベルで「さあ、もう一度、問題を良く読んでみよう」なんていう指導をしていたら、それはプロとは呼べないでしょ。プロだったら、どこが間違えやすいポイントなのかを把握し、一発で子供達が同じような間違いを繰り返さないように指導しなければならないんでしょ? 
 さらに言うと「楽しく勉強できるのが大事」なんて言っている先生がいたら、その先生は「この問題を楽しく生徒に教えて、さらに、一発で答えを出せるように、同じような間違いを繰り返さないようにさせられる方法」を持っているんでしょ? 
 ちなみに、自分は「○○○・・・」と一言いうだけで、子供達がもう一度文章を読み直し「あっ」と言って答えを直して、再テストではきちんと正答しますよ。実際に算数検定教室でやっていますからね。

 それで、指導するのに、何が大切か、と言うことがきちんと分かっていれば、研修の際に先生の指導力も上がると思うのですが、研修する側もされる側も、その「何が大切か」が分かっていないから、肝心な所に目端が利かないのではないかと思うんですね。そして、このように「指導内容をきちんと分解して、自分には何が足りないか」を把握するということも非常に大事な事なんだと考えていかなければなりません。そして、この問題だけではなく、扱うすべての問題で「ポイントと指導メソッド」を持つことを考えていかなければならないんです。
(2020/07/24)

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算数・数学とロジカルシンキング


ロジカルシンキングの要素を考えよう

 さて、算数・数学では、どちらかというと「ロジカルシンキング」という話を書きましたが、今回は、そのロジカルシンキングを分解して「ロジカルシンキング」の過程を考えてみようと言う話です。

 算数・数学の問題を解く場合、
1 問題理解
2 知識判断
3 フロー
4 作業
5 検証
の行程を経て解答に至ります。これが論理的思考の初歩ですよね。もちろん、手順が逆転したり、一部、省略したりする事もあるのですが、基本的にはこの5行程だと考えてください。
 ですから、この5項目のうち、どこが欠けているかと言うことを考え、その不足分を補っていくことで、子供達の思考力(ロジカルシンキングの能力)がアップするという事になります。

 ただ、ここに項目を羅列しても、ちょっとピンと来なかったり、勘違いする人も出てくると思いますから、この後、順に具体的に内容を追っていき、それと合わせて、どういう指導法がいいのか、という所も書いていこうと思っています。
(2020/07/21)

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ラテラルシンキングと学校の勉強


大切なのは「目線を変える」こと

 前回はロジカルシンキングでしたから、今回はラテラルシンキングについて。

 このラテラルシンキング、主に扱っているのは社会科ではないかと思うのですが、生徒に
「今日、学校でどんな事をやった?」
なんて聞くと、
「社会で、ゴミ問題について考えた」
と言ってきたりします。要するに「ゴミ問題を解決するにはどうしたらいいか」という話なのですが、ラテラルシンキングとなると、ある程度前提条件を外して物事を考えようという方法になります。そして、直接的に
「ゴミを減らす」
と考えた場合、「マイバッグを使おう」と答えたりしますが、ここで「ゴミを減らす」ではなく
「ゴミをゴミでなくする」
と目線を変えると「リサイクル」というような話になってきますよね。
 このように、身近な問題の解決に役立つ方法でもあります。よく、子供さんが「忘れ物が多い」なんていう場合、忘れ物をしないようにするには、単に「毎日、準備をしっかりする」だけではなくて、他に良い方法があるかも知れませんよ。「高校時代、教科書を持って歩くのが面倒だから、学校に教科書を置きっぱなしにしていた」なんていうのも、忘れ物をしない一つの方法ですよね。あまり良いことではありませんが。

 また、最近では、こういった内容を入社試験に出している企業もあって、瞬時に発想の転換を求められるケースもあります。日頃からそういう練習をしておくのも、これから大事になってきそうですね。
(2020/07/14)

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ロジカルシンキングと学校の勉強


大切なのは「基本」

 前回の続きですが、今回は、ロジカルシンキングについての話。そもそもロジカルシンキングというのは、どういう思考の流れになっているか、というと、大切なのは「約束事が大前提にある」ということなんです。

 例えば「三角形の内角の和は180度」という約束を元にして角度の計算をしたり、「( )のついた所から先に計算する」という約束の元に計算問題を解いているのが、小学校の勉強で、これも、「約束事を元にして手順通りに答えを出す」というロジカルシンキングの一端なんです。
 そして、進級して中学校に入ると、1年生では「自然数」というのを習うんですが、この「自然数」の約束は「ものの個数や順位を表す数」です。そこから、「順位」という部分で考えていくと「-3位」なんていう順位は無いですし「0位」も無い。当然、分数・小数も無いわけで、結果「1、2、3・・・」という「正の整数」と同じということが理解できる、という流れになっています。さらに、中学校2年生では「定義・定理」というモノが出てきて、今度は、この「定義・定理」を元にして物事を考えていく、という仕組みになっています。
 このように、スタートは「知識」。それから、手順を追って考えていくというのが、ロジカルシンキングの仕組みなんですね。逆に言うと、最初の「約束」に当たる部分をきちんと身につけていないと、ロジカルシンキングは成立しないんです。

 そして、実は「定義・定理」というのは、聞いた感じ「ごくごく当たり前の事」なんです。「二等辺三角形の底角は等しい」とかね。ただ、数学では、こういう当たり前の事をきちんと説明することが大切な事になるんです。
 一番最初に書きましたが「そもそも思考力ってなあに」と聞かれたときに、きちんと答えられるようにしておく、なんていうのも、実は数学の考え方では、非常に大切な事なんです。それが無ければロジカルシンキングは成立しないということも理解してもらえるのではないかと思います。
 ということで、基本的な前提をないがしろにしてしまうと、絶対数学は出来るようにはなりません。結局、どこまで行っても基本は大事ということですね。
(2020/07/13)

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ロジカルとラテラル


今度は「思考力」の話。

 ここで、最初の「そもそも学力ってなあに?」という話に戻りますが、ここでは「記憶力と思考力」の「思考力」の方の話で、今回は、その中でも思考の種類についての話です。
 それで、質問。「思考力」には、どういう種類があるでしょう?

 ということで、答えですが、思考については、大きく分けると2種類。「ロジカルシンキング」と「ラテラルシンキング」。
 「ロジカル」の方は、物事を論理的に考えていこうということで、どちらかというと数学的なモノの考え方。例を挙げると
「この2つの三角形は合同ですか?」
と聞かれて「合同です」と答えたら、なぜ合同と判断したのか、その理由も答えるというパターン。もちろん「三角形の合同条件に当てはめて
「二つの辺とその間の角が等しいから」
という風に答えると正解。

 それに対して「ラテラル」というのは、ちょっとクイズ・パズルっぽい「ひらめき」を求めるもので、今流行っている「ひらめきクイズ」や多湖輝さんの「頭の体操」でよく扱われている問題のような感じだと思ってもらえれば良いでしょう。例えば、「生徒がズボンからシャツを出しているので、そのだらしないのを止めさせる方法」として「シャツの裾に名前を書く欄を入れた」なんていう事が紹介されたりしていますが、こちらは「ラテラル」の方の発想と思ってもらえればいいです。

 それで、最近では、テレビなどでも「逆転の発想で物事を解決した」なんていう「ラテラル」の方が多く紹介されていて、どちらかというと、「ラテラル」の方が重宝されている感がありますが、物事を理詰めできちんと考えていくことも大切ですから、基本的にはどちらも出来るのが望ましいですよね。特に、理系の子が育ちづらいという話が出てきていたり、個人的にも、自分は数学の方なので、もう少し「ロジカル」の力を入れて欲しいという気持ちもあります。

 ただ、教育関係の話では、よく「思考力」も話題になりますが、そもそも「思考力の種類」を知らずに「思考力」の話をしている人もいて、その大半は、ただ単純に「物事を考えればいい」という発想でしかないような気がします。でも、それでは物事は解決しません。話しもすれ違ったり、トンチンカンになったりしますから、最低限、思考の種類を聞かれたときに、きちんと答えられるようにしておかなければならないと言うことです。
 ですから、ここでもやっぱり「基本が大事」ということですね。
(2020/07/12)

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「授業の確認」と「学力」


良い先生はここが違う

 授業の中で記憶力を伸ばしているかどうか、という点に関しては、簡単に確認することが出来ます。授業の最後に「きちんとした形でテスト」をすると分かるんです。
「はい、テストするよ」
と言った段階で
「え〜」
と生徒がブーイングが出てきたら、その段階で、すでに授業はダメです。

 最初から「子供達はテストが嫌いなもの」と決めつけて、ブーイングが出るのは当たり前と思っている先生は反省しなきゃなりません。というのは、その日の授業で、子供達にしっかりと授業内容を身につけさせていると、生徒の方も
「今日は、テストをやっても良い点数が取れるかも知れない」
という感覚になり、テストに関して積極的になってくるんです。「よっしゃ〜、今日は満点取ってやるぞ〜」くらいの事を言ってくるような生徒があちこちから出てくるんですよ。
 また、実際に満点を取ったときに「やったー」と喜ぶ生徒もいる訳で、だったら「最初から生徒が満点取れるような授業をしろよ」という話なんです。そして、これが、以前書いた「結果の楽しさ」につながって行くんです。

 こういう事を実際に実践している先生もいて、その学校では、その先生が教えている社会科は、生徒が全体的に「得意」と思っていますし、学力テストの平均点でも「入試があって、学力上位者が集まる学校」を「市立の普通の学校」が抜いたという現象が起きました。
 本当に学力をつけているというのは、こういう事だと思いますよ。

 ところが、特に小学校では、同じテストでも「きちんとした形のテスト」ではなく「出来た順に持っておいで〜」とやる先生が多いんです。自分、地元の釧路の先生の授業をかなり見てきましたが、大抵がこれ。でも、こんなの全然ダメなんです。
 なぜ、ダメかと言うと、出来なかった子は出来た子の答えを写して持って行き、再提出で○をもらってお終いになっていて、先に書いた「インプット」「アウトプット」が全く鍛えられてないからなんです。さらに、生徒の方も「テストをやるよ」と言われたところで、やりたくなさそうにグダグダした状態でテストの準備を始めているようなら最悪。学力向上の授業から最もかけ離れている方式にしかなっていないということです。
 そして、これも現実ですが、そういう小学校出身の生徒が通う中学校では、学力テストの平均点は目も当てられない状況になっています。

 やはり「そもそも学力とは何なのか」「どういう目線で物事を考えなければならないのか」という基本の部分がしっかりしていないと、結局、良い授業にはならない、ということなんです。
(2020/07/11)

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「記憶の3段階」と「学力」


記憶の手法・手順が違う

 もう一つ、記憶力と学力についてですが、これは以前からこのコーナーで書いている「記憶の3段階」に沿って話をしますね。

 記憶の3段階というは、
1 全く知らない
2 うろ覚え
3 完全に覚えている
という、記憶の状態によって区分けされる3つの状況。単に「覚える」と言っても、ちゃんと頭に入っているか、うろ覚えかで状況が変わってきますし、もちろん、学力の高い子というは「3」の完全に覚えている「質」が高く「量」が多い。ただ、学力が高いから何でも完璧ということではなくて、当然、「うろ覚えのモノ」もたくさんあります。となると、記憶の量を増やしたり、記憶の状態を良くしていくためには「1」から「2」に、「2」から「3」に記憶を移動させていくことも大切ということですね。

 さて、学力の高い子というのは、基本的に「一度聞いただけで、すぐに3の状況になる割合が高い」ということは言うまでもありません。逆に学力が低くなると「一度聞いただけでは1か2になる割合が高い」ということで、人から「物覚えが悪い」と言われることもありますよね。それで、何度も「復習」するということになります。

 ところが、学力の高い子というは、当然、上位校を受験しますし、人から求められるレベルも高くなるわけですから、その分、ハードルが高い状況で勉強しなければなりません。だから、普段以上に、授業が終わった段階で「3」になる割合を高く保たなければならないんです。
 それで行っているのが、いわゆる「予習」。
 授業が始まる段階で、すでに「1」のレベルを回避して、あらかじめ「3」の状況にしておいたり、もしくは「2」の状況のモノを授業内で「3」のレベルに持っていくということを行っているんです。だから、授業が終わった段階で3のレベルに到達している割合が圧倒的に高いわけです。

 「初めて授業内で聞いたものを、すべて3の状況にしなければならない」と焦っても、結局うまく行かないと思いますし、だからといって「そんなの無理」と最初から諦めたりするのも、あまり良いことではありません。さらに、一度挫折してしまうと「気力」も上がっていきません。ですから、こういう「記憶の3段階」を認識して、最初は焦らず自分のペースで「予習」に手をつけて、出来るようになったら徐々にレベルを上げていくという勉強の進め方をしてもいいと思います。
(2020/07/10)

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「記憶力」と「学力」


学力が高い=記憶力のここが違う

 学力の一つが「記憶力」と書きましたが、そもそも「学力が高い子」というは「たくさん物事を知っている」ということ。ですから、これが高学力の一つの基準になりますよね。そして、それ以外にも項目がありますから、それをピックアップしておきますね。ちなみに、頭に物事を入れることを「インプット」、覚えているものを頭から取り出すことを「アウトプット」といいますが、この「インプット」「アウトプット」で、記憶力と学力の関係を整理しておきます。
 まず、インプットでは、
・量が多く頭に入る
・少ない練習回数で、頭に入る=覚えるのが早い
・細かい部分まで正確
・長期間記憶が続く
と、この4点でしょう。それに対しアウトプットでは
・情報を引き出すのが早い
・正確に引き出せる
の2点になります。

 それで、この辺は、別に子供達に限らず大人でも通用することで、例えば、企業の経営者や政治家は、人の名前と顔を大量に覚えて、瞬時に「あの人は誰」ということが分からないとならないですよね。「あれ? あの人誰だっけ」では通用しない。当然、「記憶力というのはとても大切です」ということになります。

 それで、学校の先生方の書いている本を読むと、大抵「こんな教え方がいい」とか「こうやって楽しく授業をしています」とか、そういうものが多い。また、親の目線でも「子供が楽しそうにしているのがいい」というような目線で判断することが多いでしょう。
 ところが、学力という観点で授業を捉えた場合、楽しかろうが厳しかろうが、そんなのどちらでもいいんです。基本は、上記の内容に照らし合わせて「その教え方でインプット量が増えるのか」「その教え方でアウトプットのスピードが上がるのか」という目線で見るんです。
 ですから、授業の本質よりも「楽しさ」「子供が喜ぶ」という所を中心に見るのは、あくまでも「素人目線」。それに対し、プロは「この先生は子供達の能力を伸ばしているか(学力をしっかりつけさせているか)」という目線で見ますから、授業の観点が素人とは全く違うと考えてください。そして、残念なことに、この授業の本質から外れた内容を述べている本が圧倒的に多いんです。申し訳有りませんが、こういう本を書いている人は、やはり、根本的な「そもそも学力ってなあに?」ということを考えたことがないんじゃないかな、と思うんですね。
(2020/07/09)

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そもそも「学力」ってなあに?


根本が分かると何をすればいいか分かります

 分かっているようで、実は、きちんと答えようとすると、すぐに答えられる人は少ないのではないかと思います。
「そもそも、学力ってなあに?」

 それで、実は、この答え、割と簡単で、要するに「学力の高い・低い」って何で決まるか、ということを考えてみるといいんですね。
 答えは
「記憶力」と「思考力」。

 何でこの2つになるか、ということは、後で述べますが、一番大事なのは、こういう基本的な事をきちんと答えられるようにしておくこと。よく子供から「何で勉強しなきゃ行けないの?」と質問されたときに答えられない、なんていう話がありますが、これも、こういう、「そのモノの持っている基本的な知識」〜「基礎理論」がしっかりしていないから起きる現象なんです。

 本来であれば、こういう「基礎」を大学などで学ぶべきなのですが、それがないがしろにされているのが、今の教育事情なのではないでしょうか。
(2020/07/08)

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「約数の個数」を扱っていますか?


公務員試験に出るよ〜〜

 「504の約数の個数を求めなさい」という問題、出来ますか?

 単元で言うと「素因数分解」を習うときに、この「約数の個数の求め方」も習います。中学校で一度説明を聞いて、高校でも復習するはずなのですが、皆さんの学校ではどうですか?

 それで、実は、上記の問題は「公務員試験の数的推理」という内容で出題されます。公務員試験を勉強している人にとっては「定番」の問題。ただ、学校で説明を聞いても「忘れていた」り、場合によっては、学校で全く扱っていなかったり。

 今、コロナウィルスの関係で、学校の授業の格差についての話が出ていますが、単に、授業時間だけではなく、こういう「扱っている内容」によっても学校の格差が無いようにしてもらいたいですよね。結局、時間数が足りていたところで、内容で抜けているところがあったら、上記の例で言うと、公務員試験を受験する子の間で地域間格差や学校間格差が起きているということになります。
 お父さん・お母さんでは、具体的な内容までは分からないというケースが多いと思いますから、ここで書いた内容などで、いろいろ判断してみてください。

 ちなみに、上記の問題の解き方については、ここでは書きません。出来た人は伝言板の方に書き込んでください。
(2020/05/15)

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古文の内容を把握しておこう


次は、伊勢物語

 「ツンデレかぐやちゃん」で古文に慣れていこうという話をしていきましたが、実際に大学受験になると、竹取物語が直接扱われることは、実はあまりありません。そこで、次は「伊勢物語」を紹介していこうかな、と思っているのですが、実は、伊勢物語も直接大学入試で扱われることはあまり無いんです。
 ところが、他の人の書いた文章の中で「在原業平」とか「業平」と出てくれば、これ、間違いなく伊勢物語の引用。そして、伊勢物語は、この引用で使われることが非常に多いんです。特に恋愛モノ。

 ですから、伊勢物語の内容を簡潔に把握できていれば、引用しているところで、どのような話の展開になっているか、ということを把握しやすいですし、伊勢物語自体も、いわゆる歌物語ですから、あくまでも和歌が中心で、その和歌についての簡単なエピソードを紹介しているくらいの内容なんです。

 ところが、話がそういう内容ですから、ストーリーを追いかけてもあまり面白くなく、和歌の善し悪しに関しては「和歌が好きな人」でなければ読んでも面白くないので、かえって現代では扱いにくく、訳やマンガなどもあまり充実していないというのが現状です。自分の知っているモノでは、中学生や高校生が軽く触れておこうと思ったときに手に出来そうなもので言うと、文庫系の学術的な訳本や田辺聖子さんの訳本と黒金ヒロシさんのマンガくらい。学校の授業でも、そんなに熱心に扱ってくれることはないだろうという話です。
 そこで、それを何とかしてみようというのが、次の企み。まだ、資料関係を漁っているところですから、もう少し後になりますが、いずれ、手を着けていこうと思っています。
 もしも、自力で出来そうだ、という人がいたら、先にどんどん読み進めておくといいと思います。
(2020/05/09)

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5月の数学の進度


だいたい1章が終わっているくらいです

 現在休校が続いていますが、例年通りに進んだ場合を目安にして勉強を進められるように、今回も5月の標準進度を記載してしておきます。4月の進度も合わせて確認しながら、どのくらい遅れているかということを確認してください。
 以下は、一昨年に書いた内容です。

 5月の数学の進度についてです。サブタイトルにあるように、目安は「1章終了」。

 中3は、修学旅行を抱えているところもあると思いますが、それが言い訳になっているようではダメ。だって、修学旅行って3泊4日しかないんです。そして、せいぜい旅行の翌日が休みになるくらい。となると、せいぜい、1週間抜けるくらいです。そのくらいは、想定内でしょう。今までも、GWがどうとか、修学旅行がどうとか、そんな言い訳ばかりで「授業の進み方が遅くなるのが当たり前」という感覚でいたからダメだったんです。
 ここは計算分野ですから、家庭でしっかり練習させておけば大丈夫。それで、ついて来れない子は、単元テストを基準にして補習を行ったりしていくことを考えるんです。だらしない子やさぼりの子を基準に授業を進めないこと。そうやって、1章をきちんと終わらせて行くことです。

 中2も1章終了が目安ですが、中1の時に雑な進め方をしていると、おそらく、学校の学力テストの平均点が30点台なんていうところもあるでしょう。そういう学校は、中1の反省もふまえて、ここでしっかり計算の練習をしておかなければ、なりません。ですから、そういうところは、多少、1章の内容が6月にずれ込んでも構わないと思いますが、その代わり、計算くらいは、しっかり出来るようにすること。

 中1は1章終了が目標です。小学校内容の不備の影響が一番出るのが、次の文字式の単元です。だから、次の単元でしっかり時間をかけられるように、1章はきっちり終わらせること。
(2020/05/05)

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4月の数学の進度


例年だとこうなります

 いよいよ新年度になったと思ったら、再び、休校になってしまったり、ちょっと先行きが不透明ですね。
 それで、ここでは、例年の数学の進度を記載しておきますので、勉強を進める際の参考にしてください。

 それでは、まず、中3から。

 4月段階では、中3数学では「式の計算」の単元になります。そこで習うのは、展開・因数分解・利用の3つ。
 そのうち、展開は、基本的に、中2の内容の踏襲から始まって、最終的に、公式を使い、計算がサッと出来るところまでなのですが、他のセクションと比べると、圧倒的に楽ですから、だいたい2週間くらい。せいぜいかかっても4月中には完全に終わっていなければならないところです。
 ただ、これが余裕のないギリギリの状態。ですから、裁量問題対応や私立入試対応でやや難易度の高めのものにも触れられるようにするため、後の単元のために少し余裕を持って進めようと思うと、実際には、因数分解に入って「共通因数」か「公式の基本」あたりまで進めておけるといいと思います。

 次に中2です。

 中2については、4月の段階で、計算内容はほぼクリア。5月に入って、代入・等式の変形・式の証明に入っていくようになっていればいいでしょう。

 そして、中1です。

 4月の終わりの段階では、学校によっては、最初に小学校の復習をいれてくれているところもあるようですから、そこはちょっと遅めの進度になるものの、順調に行けば、計算の「加減混合」はクリアして、乗法・除法に入っています。

 ということで、子供さんの入試に直結する話ですから、今年は時間の余裕が無いため、おかしな進め方をして、途中で端折ってお終い、となって後で焦るということが考えられます。ですから、今の段階から、きちんと子供さんの勉強の進め方の状況を確認しておくことが大事です。
(2020/04/17)

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3つの「楽しさ」


休みで家にいる子供さん向けのお話

 現在、新型コロナウィルスの関係で学校がお休み。もちろん、勉強の内容も気になりますが、もう一つ気になるのは「先生のお話」が聞けないこと。実は、学校の勉強より、先生が折りに触れて話してくれるお話の方が、子供さんの成長につながる場合も少なくありません。ですから、その「先生のお話」が聞けない以上、休み中は、何かのタイミングでお父さん・お母さんがお話をしてあげるといいのではないかと思います。それで、今回は、その話のネタ。

「3つの楽しさ」
 あのね、よくスポーツ選手とかが「楽しむ事が大切」って言うことがあるよね。それで、みんなの中には「何でも楽しくやればいいんだ」と思っている人もいると思うんだけど、でも、ただ「何となく楽しい」って思っているだけだと、スポーツ選手のようには、なかなか上手にならなかったりするでしょ。それで、今日は、この「楽しさ」って何なんだろう? っていうことをお話してみようと思うんだよね。それが分かれば、勉強もスポーツももっと上達するんじゃないかなって思うわけさ。

 それで、先生がちょっと考えてみたんだけど、実は「楽しさ」って一つだけじゃないんだって思ったわけ。大きく分けると「3つ」あるんじゃないかなって思ったんだ。それを、ちょっと難しい言葉で言うと「導入の楽しさ」「過程の楽しさ」「結果の楽しさ」。ちょっと難しい言葉だし、それだけだと分かりづらいから、順に説明していくね。

 まず「導入の楽しさ」っていうのから、お話しするけど、これは「興味」って言ってもいいかな。ほら、例えば、去年、ラグビーのワールドカップがあって、それを見て「わぁ〜、カッコいい〜」とか「ボクもやってみたい」なんて思った人はいないかな? 他にも、可愛い絵を見て「私も描いてみたい」とか、勉強でも先生の説明を聞いて「わ、それ、出来そう、その問題、解いてみたい」と思ったことあるんじゃないかな。
 そして、ちょっとやってみて出来たり、もっと上手く出来たらいいな、と思ったり、そんなふうに、最初にそれを見て「興味を持った」り、実際にちょっとやってみたりして「楽しい」と思うこと。それが「導入の楽しさ」なんだ。

 そこから、実際に始めてみて、勉強だったら「良い点数を取った」り、スポーツだったら「試合に勝った」りして「やったー」って思ったりすることがあるでしょ。これが「結果の楽しさ」なんだ。

 でもね、ここまでだったら、テストが易しかったり、試合の相手が弱かったりすると、割と簡単に良い点数を取ったり、試合に勝ったりできるけど、問題が難しくなったり、相手が強かったりすると、そう簡単に、良い点数を取れなかったり、勝てなかったりするでしょ。それで、一生懸命勉強したり、厳しい練習をしたりするんだよね。そして、そうなると、ここで「イヤになっちゃう」って言う人、結構、いるんじゃないかと思うんだよね。まあ「イヤ」までは行かなくても「なんか、全然、上手く出来るようにならない〜」と思う人もいるでしょ?

 ところがね、スポーツ選手のお話を聞いてみると、実は「練習をいろいろ工夫している」んだよね。勉強でも、東大に入った人の話を聞くと、やっぱり、自分の勉強の仕方をいろいろ工夫していたりするんだ。そうやって「ちょっとイヤだな」と思ったことを「楽しく」出来るようにしたり、今まで出来なかったことが出来るようになって「よっしゃー」なんて思ったりする。それが「過程の楽しさ」なんだ。

 それで、今、3つ「楽しさ」を挙げたんだけど、この中で一番大事な「楽しさ」って、先生は「過程の楽しさ」だと思うわけ。というのは、本当に物事が上達していくのは、この「途中の練習」がなければならないでしょ。そして、普通の人は、ここを「楽しい」とはなかなか思えなかったりするんだよね。だから、みんなには、この「過程の楽しさ」を身につけて欲しいと思ってるんだ。

 そこで、先生は「過程の楽しさ」を身につけるための方法を2つだけ紹介するね。
 その1つはね「イヤな事を自分の得意なこととチェンジする」という方法。
 例えば、社会や理科で覚えづらい事があると、それを「物語にしたり、歌にしたりして覚える」って言う人がいるんだけど、そうやって、自分の好きな事に変えて覚えると、それまでよりも「楽しく」出来そうだよね。こんなふうに、不得意な事を自分の得意な事で考えるって言う方法なんだ。
 もう一つはね「ちっちゃい目標を作る」っていうこと。
 例えば、野球だと「ゴロだけをしっかり取れるように」とか、サッカーだと「フェイントを出来るように」とか、絵だと「目だけうまく描けるように」とか。勉強だと、今まで問題を解くのに「3分」かかっていたのを「2分50秒」で解けるようにする、とか。これなら、何とか出来そうっていう小さい目標を立てて、それをまず一所懸命やってみるのさ。そうやって小さな目標をたくさんクリアしていくと、最後には、全体的にすごく上手になっていると思うよ。

 ということで、みんなには、この最後の「過程の楽しさ」を自分で考えられる人になって欲しいと思っているんだ。そうすると、最初から最後まで「楽しい」まま、いろんな事が出来る人になれるでしょ。
 もちろん、全部が全部「楽しい」にはならないかも知れないけど、10コ物事があったら「10コ、全部イヤだなあ」と思う人より「3コ楽しく出来るから、イヤなことは7コで済むようになる」っていう人になった方がいいし、もっとたくさん「楽しく出来るようになったら、その分、イヤな事は減っていく」よね。そうやって「楽しく」出来ることを増やせる人になって欲しいんだ。
 だから、みんなの中に、もしも「イヤだなあ」と思うことがあったら、それを楽しく出来るように「工夫」してみようよ。
(2020/03/16)

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政府、休校要請


勉強、どうするの?

 ニュースなどでご存じの方も多いと思いますが、政府が3月2日から春休みまで全国の小・中・高校・特別支援学校の休校を要請しました。
 自分は、こういう仕事をやっているせいか、やはり一番最初に考えたのは
「勉強、どうするの?」
ということ。
 北海道の場合はすでに休校になっていますから、これから春休みまでずっとお休みです。

 もちろん、高校生くらいになっていて「進学先も明確」になっていれば、自分で勉強できると思いますが、小・中学生は、まだ、そこまで到達していない子も多いのではないかと思いますし、自分から進んでやるという子も、そんなに多くはない、という気がします。その状態で1ヶ月、勉強から離れたら、カリキュラム上は「新年度に入ってから補充」することは出来ても、実際には「頭の働きが鈍ってしまって、勉強内容に追いつけない」という子が出てくる可能性が高いですね。

 人が集まる学習塾が、今後、どういう対応をとるのかは、今のところ分かりませんが、自分は「個人で動きますから、基本的には通常通り」です。こんなときは、個人で動ける方が、いいのかも知れないですね。
 自分の方も、不要・不急の外出は避けて、自宅と家庭教師先のお宅を往復するくらいになると思います。
(2020/02/28)

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読解力のなかりけり


把握と判断

 ちょうど良い例が出てきたので、実際に「読解力が無い人」というのは、どういう反応をするか、と言うことをお話ししておこうと思います。

 「なんでも掲示板」の書き込みについてですが、1月27日の4時の投稿を見てもらえると分かると思います。
 こちらでは「こういう内容は受け付けておりません〜〜他を当たってください」と書いているのですが、同様の質問を続けてきています。おそらく、この投稿をみて「あら〜、この人、こうやって言われているのに、まだ、同じ様なこと書いているわ〜」と思った人も中にいるのではないでしょうか? こういうケースって「数学の質問は受け付けていません」という意味が分からなかったり「文全体を読みとる事が出来ないから、自分の都合のいいところだけに目が行ってしまう」という読み方をするんです。

 要するに、こういうふうに書かれたときに「それは、どういう意味で、何をしてはいけないのか」という判断が出来ない、ということです。「質問を変えればいいのかな?」くらいにしか考えられない。
 これが「内容把握」と「判断力」なんです。これ、どちらか一方が欠けても、チンプンカンプンな対応しか出来ないようになってしまいます。

 少し前に書いてある内容も、最終的に何を言いたいのかがハッキリ伝わりません。少なくても「○○県在住で、今、大学受験を目指して勉強している高校生です」とか、相手に自分の状況をきちんと伝えるために、最低限、そういう書き出しですね。そして、手順をふまえて書くということが出来なければ、国語だけでなく、数学の証明も出来ません。

 こういうケースがコミュニケーション能力不足と言われたりすると思うのですが、要するに「相手の書いている内容にきちんと対応できるだけの国語力が無い」ということなんですよ。それで、良くあるケースは、日頃、何となく日本語がおかしい状況だけど、話し相手が両親や親しい友達ばかりで、多少変な表現をしても、周りが理解してくれる、という環境にいることが多いと思います。ですから、その環境から外れた外部との話になると全く意味が通じない、ということになるんですね。

 そうなると、ハッキリ言うと読解力が無いわけですから、書面や文章でいくら「ああしなさい、こうしなさい」と言われても、ちょっと内容が婉曲になると、意味が把握できないんです。だから、小学生でも分かるようなレベルで、ハッキリ「いい」「ダメ」と言わなければなりません。

 ですから、国語力が劣っているな、と思われる子に話をするときには、あまり長々と話をしないこと。長くなると、すぐに文章全体の内容を把握できなくなりますから、短く、ハッキリ白黒をつけるような話し方になります。それを心がけてください。そして、小学校の低学年のもので構いませんから、そういう「誰でも分かりそうなもの」から練習を始めるしかありません。これだけは、直すのにものすごく時間がかかります。学年が低ければ低いほど、直りは早いですから、あまりにも酷いようでしたら、早急に直していってください。

 自分の方は、それをふまえて、子供達の勉強で、一番、重要視しているのは、実は「国語」です。授業でも一番時間をかけているのが国語です。そして、この「国語」が劣ると最終的には「数学」も出来なくなっていきます。いくら「分かりやすく」教えたとしても、理解力が乏しいわけですから、もしも、本人が「分かった」と言ったとしても、単に本人が分かったような気になっていると言うだけで、本質的な内容は、チンプンカンプンなままで終わってしまいます。

 ちなみに大人でも、この内容把握と判断が出来ない人が結構います。
 具体的な例を挙げると、これ、実際に過去にあった話ですが、我々、塾の関係者が中学受験向けということで「和算」と言うと、普通「鶴亀算」や「植木算」のような内容の話になります。それで、周りの人たちは、そういう「共通認識」で話をしているのですが、一人だけ「和算=江戸時代にやっていた難しい図形関係の問題」という認識になってしまい、また、周りの人たちの話を聞いていれば、そういう認識の間違いに気づくはずなのですが、そういう判断が出来ず、自分勝手な思いこみで、周囲の話とは全く別のチンプンカンプンな話をし始める、ということをやってしまった人がいます。読解力が不足していると、一事が万事、だいたいこの調子。
 こうなってしまうと、大変ですよ〜。
(2020/01/31)

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かぐや姫って、イメージと違うかも!?


「竹取物語」は体制批判!?

 もう一つ、古文の内容の続き。

 1つ前に書いた内容で、マンガからはいるのは、ちょっと学問的に抵抗感があると言う人は、角川文庫の「ビギナーズ・クラシック」のシリーズから入るのも手。例えば「竹取物語」を1つ取っても、今まで勉強してきたものとか、ジブリ映画になった「かぐや姫の物語」のイメージとはかなり違うと言うことが分かります。どちらかというと、ギャグ混じり。

 一説によると、当時の体制批判として書かれたのではないか、ということで、ご存じの方も多いと思うのですが、身分の高い貴公子などがケチョンケチョンにやられてしまうんですよね。かぐや姫自身も「結婚したくないから、絶対出来ないと思って、難題を出したのよね〜」とぼやいたり、少なくても、心根の優しい女性、というイメージではないと思います。

 貴公子のやられ方も「調子に乗って、でっち上げを得意になって語ったのはいいけれど、そのでっち上げがバレて恥を掻いた」り、「偽物を掴まされて、得意になっていたら、偽物だと言うことが分かって財産を失った」りと、現代にも通じる教訓っぽい感じなんです。

 ということで、しかつめらしい、学校の勉強から抜けた方が、古文はおもしろいのではないかと思いますよ。

 最後に学力上位層の知識勝負。
「竹取の翁の名前は何と言うでしょう?」
 上位の大学を受験するような学生は、このくらいは知っていますからね。
(2020/01/23)

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古文に親しむには


最初に始めるのは、やっぱりギャグ!?

 一つ前の「勉強法の話」では、本居宣長の「うい山ぶみ」に書かれている内容を現代風にアレンジして訳しましたが、最近では、こういった「今の感覚に寄せた、取り付きやすい解説の本」も結構出ています。実は、自分も高校時代に「源氏物語」をやっていたときの参考書は、もっともらしい学問的な解説書ではなく、円地文子さんの訳本でした。結局、話の内容が分かればテストは実に簡単で、たとえ文法内容であっても、書いてある内容から導き出すことが出来るので全く苦労しなかったんです。

 それで、学校の教科書では「竹取物語」とか「枕草子」とか、部分的にちょっとだけ扱うんですけれども、それだとお話の楽しさって分かりませんよね。「春はあけぼの」とか言われても「そういうの、習ったよね〜」くらいの人も多いんじゃないかと思います。

 そういうふうに、ちょっとだけ触れるのであれば「落窪物語」とか「とりかえばや物語」の方が圧倒的に親しみやすいかな、と思っています。それに、これは、恥ずかしいことに最近知ったのですが「落窪物語」は「山内直美」さんが「おちくぼ」というタイトルで、「とりかえばや物語」は「さいとうちほ」さんが「とりかえ・ばや」というタイトルで、それぞれマンガにしているんです。こういうマンガで先に触れておくと、理解が早いのではないかと思うんですね。
 ちなみに「落窪物語」なんて言うと、今で言うギャグマンガみたいなものですよ。今の感覚で言うと「結婚式の日にウ○コまみれになっちゃう」とか「仕返しで家を乗っ取ってしまう」とか。

 ということで、学校の勉強と一線を引いて考えても構いませんから、マンガや現代風にアレンジした解説から入って、中身を理解してから読んだ方が、中身も分かりやすいですし、抵抗感も少なく勉強できるようになると思いますよ。
(2020/01/22)

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勉強法の話


古文に触れてみよう

 要するに、学問というのは長い期間、頑張って一生懸命続けることが大事なのであって、勉強法なんて言うものはどんな方法であってもいいのだから、そんなことは気にする必要はありません。どんなに勉強法が良くても、サボっていては全く効果が無いものなんです。
 また、頭がいい人と悪い人では、その結果は大きく違ってくるけれども、頭がいい・悪いは生まれつきなんだからどうしようもありません。だけど、大抵は、頭が悪いと言われている人でも、サボらず一生懸命勉強を続ければ、勉強した分の効果は必ずあるものです。
 また、勉強を始めたのが遅い人でも、一生懸命頑張れば、思った以上の結果を残したりするものです。時間が無いと言う人でも、思った以上に、時間がある人よりも結果を出したりします。
 だから、頭が悪いからとか、今更勉強しても遅いとか、時間がないとか、そういう理由で諦めてしまって、勉強を止めてしまうことの無いようにしてください。とにかく、一生懸命に頑張れば、結果が出てくるものと考えること。全てに於いて、諦めてしまうことが、勉強にとって一番、ダメなことなんです。
(By 本居宣長 
「うい山ぶみ」より)
(2020/01/21)

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細かい注意を大きく捉える


学校の先生が言う「悪い部分」は大げさに捉えておこう

 これ、自分もそうなのですが、やはり、生徒の悪い部分というのは、あまりハッキリ「全然ダメ」とは良いづらいものなんですよね。当然、学校の先生も、ハッキリ「○○君は○○の部分が全然ダメです」なんていうことは言いません。ただ、あまりにも酷いと、少しオブラートに包んだような感じで「ただ、ちょっと授業中に落ち着きがないところがあるんですよね」くらいで、やはり保護者の方に言うと思います。

 と言うことは、逆に考えると、学校の先生があえて「○○の部分がちょっと良くない」くらいに言った場合は、実は、かなり酷い状況になっていると考えておいた方が無難なんですよ。「ちょっと落ち着きがない」というのは、実は「ちょっとどころではない」可能性の方が高いんです。始終後ろの子に話しかけたりしていて、授業の邪魔になっているかも知れません。
 「集中力が切れることがあるんですよね」くらいの話だと「途中で飽きてきたら、机にベタッと寝そべった格好をしてみたり、めんどくさいなどと平気で大きな声で言ったりしている」かも。

 そういう具合に、学校の先生や塾の先生が注意事項を上げたときには、言葉の額面通りに「ちょっとだけ」とは思わない方がいいです。学校の先生によって、若干、程度の違いはあっても、クラスの中でも先生の目に付くほど、目立って酷い、くらいに捉えておいてください。
(2020/01/05)

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小学生で数学検定準1級合格


子供扱いしないこと

 少し前に話題になったと思いますが、小学生が数学検定で準1級に合格したという話。それで、某番組で、その子のお父さんがお話ししていたのですが、その秘訣として「小学生だからといって、あまり子供扱いしない」ということでした。

 それで、一つ前の「中学校の数学教師 大丈夫?」の中で書いている事と照らし合わせて欲しいのですが、自分の書いた内容に「小学校のような内容しかやっていません」とありますが、ここが、このお父さんの話と噛み合う部分なんです。

 というのは、物の考え方が大人になっていくと、自動的に数学が出来るようになっていくんです。ですから、中学生には、中学生の感覚にするための話し方や話す内容があるんですが、小学校の焼き回しのような事をやっていると、いつまでも小学生の感覚のままにしかならないんです。結果、数学が出来ないまま、となっていくんですね。

 それで、一つ、学校や塾でのダメな例を挙げておきますが、よく授業の途中で、思いついたことを平気でしゃべり出す子っているでしょ。これ、学校や塾では「しっかり考えていて素晴らしい」の扱いなんです。ところが、まともな学校や塾になると、思いついたことを勝手にしゃべって良いのか、ダメなのかすら判断出来ない子というのは「判断力に欠ける」ため、これから数学に限らず勉強全体がダメになっていくと考えて、こういう発言をさせないようにしていくんです。そうやって、大人の感覚にして行くんです。

 ですから、ここの感覚が狂っているところに行っても学力は上がりません。そして、こういうタイプの子を放ったままにしているところは、その子だけではなく、全体の学力も上がっていかないんです。
 ということなので、学校の様子や塾の様子を見るときの参考にしてください。

 ちなみに、よく「わ〜っと騒いで楽しい授業」をやっている所をテレビで放映したりしていますが、見る人が見れば「誰でも分かる、簡単な事しかやっていない」と言うことが分かります。
(2019/12/24)

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中学校の数学教師、大丈夫?


釧路では、まともな授業の出来る教師は0かも!?

 以前は、小学校の授業自体がガタガタで、小数・分数もまともに計算できず、あげくの果てには「かけ算の九九」すらまともでないという有様でした。当然、中学校に上がっても、まともに数学の授業は出来ないような状況だったんです。そのときは、総合ABCの学力テストで、平均点が赤点、という話が出てきても、中学校の教師だけの責任ではない、という話がありました。

 ところが、現在では、小学校の授業がしっかりしてきていて、さすがに「かけ算の九九が分からない」という子は極少数派です。小数・分数の計算も全体的にしっかりしてきていて、分数・小数の計算が怪しいなんて言う子も少数派になっています。そして、当然、他地域でも「分数・小数の計算が怪しい学力の低い子」は必ず存在している訳ですから、そう言う意味では、釧路の小学校は、かなり他地域に追いついて来ていると考えて良いと思います。もちろん、全国学力調査でも、釧路市内の小学校の学校平均で、全道平均を超えてきている学校が増えてきているんです。

 しかし、そういう状況になっているにも関わらず、中学校の総合ABCの平均では、それほど以前と変わっていません。ということは、小学校がどうあれ、中学校の教師は、元々ダメなやつばかりなんじゃないか、という話なんです。
 それも、中1から中3まで持ち上がりで3年間教えるという教師もいるわけでしょ。そうすると、まともな教師が1人でもいたら、何年かに一回は、どこかで、中3の学力テストの平均点で30点を超えてくる学校が出てくるはずなんです。でも、全くありません。
 これが英語だと過去に「平均点が30点以上の学校」があったり「国語の平均点を上回った中学校」が存在するわけですから、英語は「学力をきちんと上げられる先生が最低でも一人はいる」ということですよね。それに対し、釧路の数学教師でまともなのは、誰一人いない、ということになるんです。

 別な見方をすると、まともな教師が一人でもいたら、やはり、それを真似する教師が出て来るんです。そして、そういう授業がだんだん伝播していって、徐々に釧路の数学の平均点が上がってくるはずなんです。そういう兆候も全く見えません。また、模擬授業や研修授業を見ても、小学校の授業のような内容しかやっていません。この状況で学力を上げられるはずがない、というのが実感なんです。

 おそらく、今の状況で「自分はまともな授業をしている」と考えている教師がいたら、それ、大きな勘違いです。まともな授業をしていたら、少なくても中3の学力テストの平均点で30点を超えます。そうなっていないうちは、まともな授業が出来ていないと考えなければなりません。
 そして、学校がそういう状況であれば「うちの学校の数学、まともじゃないんだ」と思って、生徒は自力で勉強を進めなければならないと思ってください。
(2019/12/13)

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勉強以外のところで分かる学力


雑学的な知識量も膨大

 これ、以前「林先生の初耳学」でやっていたんですが「弘法も筆の誤り、といいますが、空海がそのとき間違えた漢字は何という字でしょう」という問題。答えは、テレビを見ていた方はご存じだと思いますが、これ、東大生の正答率が65%なんですよね。要するに、これを知らない学生の方が少数派なんですよ。ですから、これを知らない人が東大に行ったとしたら、少数派の方に行ってしまうという、そういう世界なんです。

 当然、読書量が多いのは当たり前で、そこから吸収する量も莫大なんです。そこが成績上位者には欠かせない部分で、やはり、そういう世界に入っていなければならないんですよ。簡単に言ってしまうと「世界観が違う」ということでしょうか。それで、前項の漢字検定で行けば「準1級とか1級なんて、受からなくたっていいや」と言うような考え方の人には、こういう世界は、たぶん、分かりません。

 自分だと、結構、クイズとかパズルとかが好きで、本棚の一角がクイズ・パズルコーナーだったりします。おそらく、思考力系のクイズ・パズルだと、問題自体をだいたい知っているので、それだったら即答出来るものが多いんですが、それが全般的な、ちょっと突っ込んだ雑学になると、さすがに、難しいかな、と思っています。

 ただ、こういう知識をしっかり持っていると、例えば、学校の先生の説明でおかしな所にすぐに気づいたり、知ったかぶりをして調子のいいことを言っているような人の嘘もすぐに見抜けます。だから、騙されなくなるんです。

 例えば、小学校の段階で、先生のミスを指摘して正しい説明を出来る子って、やっぱり賢いでしょ。こういう子って、上位大学に行ったりしますよね。ただ、勘違いして欲しくないのは、理解力が不足していて頓珍漢な事を言い出すのは、単なるおバカさんで、賢いのとおバカさんの違いは、賢い子は、きちんと履修済みで、正確な知識を持っているということ。その場の思いつきで適当な事を言うのは、賢いとは言いません。当然、おバカさんタイプは、理解力が不足しているので、結果、上位にはいけません。
 ここの見極めが出来ていない人は、結構、多くて、特に、何でも「考えることが大事」と言っている人に見極めが出来ていないケースが顕著だと思います。

 ということで、上位に行くために「とりあえず、テストで点数を取れればいい」と、単純に学校の勉強だけを考えている人は、どこかではまります。最終的には、資質とか世界観の問題になってきて、こういう雑学的な事でも、正確に細かく把握できるような子が上位に行くんです。

 それでは最後に、おそらく上位層はみんな知っているのではないかと思われる問題を一つ。
「第二次世界大戦中、ヒトラーはバカだ、と言いふらしているドイツ人が捕まりました。そのときの罪名は何でしょう?」
(2019/11/21)

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漢字検定で上限が分かる


学力の上限は、やはり国語力で決まる

 子供達を教えていると分かるのですが、漢字検定の級と学力レベルがほとんどの子で等しくなります。例えば、漢字検定で5級に受かっている子は、小学校のレベルであれば、理解して把握出来るようになります。ですから、中学校の勉強でも、普通の小学生でも勉強したら分かるだろう、と思われる内容は理解出来るんです。

 そこで、自分の方では、漢字の練習を欠かさないようにしていますし、大抵の子は、少しずつ練習しながら、徐々に漢字を覚えていき、そういう事を繰り返しながら、少しずつ学力が上がっていくようになります。
 ただし、これを逆に捉えると、いくら練習しても、漢字が身について行かない状況になると、そこが学力の上限になってしまうんです。

 漢字というのは、まず、細かな違いなどを把握してきちんと書く練習をしますから、物事の区別がきちんとつくようになっていきます。
 もう一つは、短文の意味を理解して、適切な漢字を書く練習をしますから、文章を読んで意味が理解できなければならないんです。
 ところが、級の上限が来てしまうと「それ以上、区別が付けられない」とか「文章を読んでも、意味が把握できない」という状況になっていると考えて良いんですね。実際に、子供達の答えを見てみると、線の数が足りないとか、読み方は同じでも文章の意味とは全く違う漢字を書いていたりするんですよ。
 そうなると、それ以上、「物事を覚える」ことや「理解する」ことができなくなっていくんです。

 そして、国立大を狙うとか、将来的に、そのような事を考えている場合、最低でも「2級」に届かないとかなり辛いです。これも逆に言うと、国立大に進学している子は、あまり苦労せず「2級」をクリアしているんです。そのくらいの国語力が下地にある、ということなんです。
 もっと言うと、難関大学に合格している人って、準1級とか1級に合格していたりしますよね。そういう内容を身につけるだけのものを持っている人が難関大学に受かるレベルなんです。
 ですから、漢字検定で3級くらいのレベルで「北大に行きたい」とか、無理ですからね。そんな虫のいい話は無いですから、小学校・中学校の段階から、漢字の練習をしっかり進めておいて、国語力をしっかりさせるようにしてください。
 ちなみに、最近、この漢字力が全体的に落ちてきているように感じます。
(2019/11/21)

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近視防止には?


1000ルクスが基準

 これも、NHKのテレビネタなんですが、7日のクローズアップ現代で扱っていたのが近視。
 その番組で、最新の研究内容を紹介していたのですが、近視というのはそもそも、眼球の網膜側の方が奥の方に伸びていき、そこで網膜に焦点が合わなくなって起きる現象なんだそうです。そして、この縦長に伸びる現象を抑えるのがドーパミンなんだそうで、このドーパミンを出すのに有効な手段が、明るい場所で過ごすことなんだそうです。

 ところが、室内だと明るくても900ルクスくらいで、室内で過ごしていたのでは、なかなかドーパミンが出てこない。それで、一応、基準は1000ルクスとか1100ルクスくらいなのですが、それ以上の明るさの場所と言うと、それは屋外なんだそうです。屋外だと木陰でも基準をクリアしていて、要するに、天気の好い日に外で遊ぶことで、近視を抑制出来るんだそうです。
 海外では、台湾の例が紹介されていましたが、ここでは、国が積極的にこの近視防止に取り組んでいて、学校でも屋外の活動を奨励しているんだそうです。ただ、日本では、まだまだ、そこまで行っていない。

 それで、ドーパミンだのルクスだの、そういうのが出てくると面倒な話に感じる人は、簡単に「天気の好い日は、外で2時間以上遊ぶ」というふうに考えておいてくれればいいと思います。

 逆に、この近視を放っておくと、症状が進んだ場合、緑内障とか網膜剥離になりやすい状況になっていく、ということですから、子供のうちから近視が進んでいる状態は、ある意味、非常に危険である、ということでした。

 ということで、こちらの話も、学校では、あまり積極的に取り組んでいる状況ではないということですから、こちらも家庭で出来るだけ気を付けて上げて欲しいと思います。
(2019/11/09)

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少年野球 6割がひじに何らかの問題


全国大会参加チームの調査

 今後、高校野球でも導入されるという話が出ている「球数制限」などにからんだ調査ではないかと思うのですが、昨日のNHKのニュースで報道していましたが、全国大会に参加しているチーム(いわゆる強いチーム)の全選手を対象にして、ひじの状態の調査を行ったところ、参加選手の6割でひじに何らかの問題がある事が分かったそうです。さらに、全選手の17%は、早急に医師に診てもらう必要があることが判明。その中では、軟骨の剥離などの重症になっているケースもあったんだそうです。
 原因は、いわずと知れた「過度の練習」。中には、年間350試合も練習試合を行っている少年団もあったそうで、この数字だと、休みの日には、ダブルヘッダー(1日2試合)とかトリプルヘッダー(1日3試合)くらいのことはやっているんでしょうね。

 それで、文武両道のところで、お話したことがありますが、スポーツを一生懸命頑張るのは、それは悪いことではありません。ただ、行き過ぎると問題なんです。そして、子供達は、そう言うことは分からないですから、周りの指導者がきちんと子供達を管理してあげないとダメでしょ。しかし、それが出来ていないから、こういう問題が起きてくるということなんでしょう。

 だけど、こういう事って人ごとじゃなくて、釧路でも危ないんじゃないかと思うんですね。野球でもサッカーでもホッケーでも、一日いっぱい練習しっぱなしとか、学校で練習した後、一度家に帰ってから、また、別の場所で練習とか。それでいて、1年中、ほとんど休みなしとか。こういった話は、毎度、出てきます。おまけに「練習を休むとレギュラーになれない」と言って、親も子供も、急な予定の変更などにあたふたしていたり。これって異常ですよね。

 そして、文部科学省などは、こういう部分の調査などは、かなり遅れをとっていて、学校側からの指示が出てくるなんて言うことは、今の段階では、ほとんどあり得ない、と思っていた方がいいと思います。
 となると、子供達を管理するのは、保護者しかいない、ということになりますね。

 もちろん、保護者の中には「人よりたくさん練習して、試合に勝て」というタイプの人もいるとは思いますが、そういう人も交えて、子供の健康の事について話し合う機会が持てれば、本当はいいと思います。ただ、そういう機会もうまく作れないといいう場合は、子供さんの状態を見て、ひじやひざの調子がいまいち、というような話が出てきたら、一度、お医者さんに見てもらうなどの対応はしていてもいいと思いますよ。
(2019/11/08)

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更新2020年 9月 8日 (火)

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