教育時事問題について考えよう。


教育時事問題を、独断と偏見で、考えてみてみるコーナーです。
いろいろ、反対意見もあると思いますが、
「子供さんのしつけや環境、教育について、
もう一度、真剣に考える機会」になってくれれば幸いです。
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Contents


 特別編

 算数・数学のセンス編(NEW)

 生徒管理(1)〜(30)

 釧路の学力の現状って?(過去版)
 1〜16&平均点が赤点

 釧路の学力の現状って?(過去版)
 17〜

 学習内容・指導編

 釧路の現状、何が問題か(NEW)

 夏休み明け〜8月までの数学の進度(NEW)

 「テストの平均点」と「評価」2

 「テストの平均点」と「評価」

 7月〜夏休み前まで〜の数学の進度

 「方程式〜移項」の途中式の書き方

 「知識」と「思考」の入れ替えセンス

 方程式の文章問題

 6月終了時点の数学の進度

 算数・数学のテストの作り方

 数学の学校進度 中2も要注意

 中3 6月学力テストの見方

 「集団指導」と「個別指導」

 5月終了時点の数学の進度

 「逆転現象」と「相対学力」

 「特別支援」とフィンランドの教育

 「低学力」と「通級・特別支援」

 「宿題」と「学力・しつけ」

 「個数の0」と「自然数」

 4月終わりの中1・2数学と中3数学の教え方

 4月終わりからGW明けの中3数学

 4月に入って、中3数学は大丈夫?

 算数・国語の採点基準

 分かっているなら、きちんと書く

 「かけ算」の式の作り方

 小学校低学年「宿題は家庭学習の入り口」

 教育理論編

 


 学校生活・しつけ編

 先生編

 「うざい」「ムカつく」は教師の勲章と思え
 (NEW)

 指導力不足の逃げ道

 通知表に意味を与えよ

 テストで学力をつけましょう

 家庭編

 「スポーツ」と「真剣さ」(NEW)

 格安スマホで、子供さんとの約束が反映(NEW)

 「それなりの所」は「それ以下の所」(NEW)

 「学力」と「お子さま感覚」(NEW)

 DSで勉強ってどうなの?

 塾について

 学力3割・体力3割・気力3割・運1割

 先を見越しても「ありがたみ」は感じない

 地域問題

 東高の不思議(NEW)

 基準と学力

 不合格者数

 ギリギリなのは直っていません

 「時間」もまともになってきています

 大学進学を目指すなら

 「塾の功罪」と「地域の意識」

 何でもかんでも「難しい」

 高校入試で考えてみよう

 釧路の学力状況はどうなっているんでしょう?

 高専の推薦倍率

 総合Bの結果です

 「全国学力テスト」の結果が出ました

 「序列化」、どうなった?

 総合Aの結果です

 今年の中3の受験

 でました〜釧路の平均

 附属のテストは難しい?

 

  
内容が増え、ページが重くなりつつあるので、掲載時期に合わせて分割しました。

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「うざい」「ムカつく」は教師の勲章と思え


まじめに取り組んでいる子とそうでない子

 学校の教師や塾講師になどには、授業アンケートというものがあるのですが、これ、正直に言うと「何の基準にもならない」と思っておいた方がいいでしょう。
 というのは、そのアンケートを書いた子供の資質によって、結果が大きく左右されるからです。

 それで、ここでは「うざい」とか「ムカつく」という話に限ってのことですが、こういう言葉を平気で発する子というのは、基本的に「だらしない」んです。大抵、物事がきちんと出来ません。そして、子供っぽい癇癪を起こす人間、と思った方がいいんです。そして、そういう子に「物事をきちんとやりなさい」という指導を行うと「うるせえ」「うざい」「ムカつく」となるんです。これは、お父さん・お母さんも分かっていると思います。

 そして、こういう感覚の子が、きちんと指導をしている先生をどういうふうに評価すると思いますか? 大抵「嫌い」で悪く書くんです。ですから、アンケートのケースとして2通り。

・きちんとした子が書いた場合
 そのまま、評価の通り
・だらしない子が書いた場合
 そのまま、評価通りのときと、きちんと指導している先生に対する反発の両方がある
ということなんですね。

 当然、こういう状況と言うのは、現場にいる学校の先生の方が分かるんです。もちろん、きちんと物事をやっている子から悪口を言われるとショックかも知れませんが、だらしない子から「うるせえ」「うざい」「ムカつく」と言われた場合、それは、逆に「自分はきちんとしたことをやっている」と考えた方がいいんです。ですから、そういう子から悪口を言われるようになったら、それは「教師の勲章」だと思えばいいんです。

 最近は、小学校でも宿題が出るようになって、以前よりはまともになってきていますが、以前は宿題を出しても満足にやって来ないような子が大半だったでしょ。そういう「だらしない子からも嫌われないように」と、きちんとした指導をして来なかった〜見て見ぬ振りをしたり、そのまま許したり、注意するにも「なあなあの馴れ合い」で話したり。
 そんなことを続けていても子供達はきちんとしません。

 さらに言うと、これから先、総合Aが始まり、学校の平均点が分かります。そのときに平均点の低い学校というのは、こういう「だらしない子を野放しにしている学校」という可能性が非常に高いんです。塾で「授業中にうるさい子供達」が集まってくるような学校なんです。
 学校で言うと、まず附属。それから、大楽毛や鳥取西というのが、例年、この、だらしない状況に近いんです。大楽毛・鳥取西は例年、学力が常に低い状態ですし、学力が高めの子が集まっているにも関わらず、きちんとした実力が伴っていかないのは附属です。
 大楽毛に至っては、数年前の事ですが、中3の入試直前で「勉強の息抜きです」と、授業中にアニメか何かのDVDを見た、という情報が入ってきていますし。これじゃあ、生徒も学校も救われませんな。

 ということで、こういう学校の状況や、子供さんの様子・クラスの様子をみて「果たしてうちの子、これでいいだろうか?」「うちのクラス、これでいいのだろうか」ということを、せっかくの長期休暇中ですから、考えてみる機会を持つのもいいのではないかと思います。
(2017/08/05)

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「スポーツ」と「真剣さ」


真剣に取り組んでいるのであれば

 状況にもよりますが、やはり「勉強」よりも「部活」などを優先させたい、と思っている保護者の方も多いと思うんですね。そして、自分、一見、部活否定のような事も書いていますが、基本的には「真剣に取り組んでいるのなら、部活中心でも大いに結構」なんです。そこで、大事になるのは、要するに「真剣さ」なんですよ。真剣に物事に取り組んでいるのであれば、それは、将来にきちんと生きてくるんです。ですから、それは否定しません。
 ただ、あまりに「中途半端」な状態でやっている子が多くありませんか?

 例えば、家に帰ってきてから自主練習をしている子って、どれだけいますか? 例えば、野球であれば「今日、うまく打てなかったから、ちょっと素振りをしてくる」とかね。よく「体力が続かない〜疲れてすぐに寝ちゃうんです」なんていう話もありますが、それじゃあ、体力を付けるために、毎日、ランニングをしようとか、そういう取り組みをしている子供さんって、どのくらいいるんでしょう? 
 要するに、本当に「うまくなりたい」と思っているなら「自分の出来ないところを克服しよう」という行動がついてくるはずなんです。これ、プロの人たちのストーリーの中で、必ず出てくることなんです。いわゆる、ここが「真剣に取り組んでいることそうでない子の差」なんです。勉強だって同じなんですよ。自分のできないところを克服しようとして、勉強をするんですから。

 ところが、最近「楽しむこと」ばかりに目がいってしまって「克服」という点がないがしろにされてしまっているのではないかと思うんですね。「自分の出来る範囲の事をそこそこやって、楽しめばいい」という感覚。酷い子になると、その程度で「プロになれたらいいな」なんて。でもね、これじゃあ、どこまで行っても中途半端なんですよ。自分の不得意な所を克服できない人間がプロになれるわけが無いんです。

 例えば、どうですか? 少年団などの送り迎えの際、DS持って、ずっと車の中でゲームをやりっぱなしとか。普通は「今日、この練習のときこうしてみよう」とか「前は、ここがうまく出来なかったから、こういう工夫をしてみよう」とか。その日の計画を頭の中で考えたりするんです。そういうときに、ずっとゲームをやりっぱなしの子って、真剣に取り組んでいると言えますか? 練習から帰ってきてからだってそうです。普通は、今日の反省とか、場合によってはノートをつけたりとか。それが、帰ってきた途端、ゲームの前に座って動かないような子って、真剣にやっていると言えますか?

 ですから、そういう「真剣さの足りない状況」になっているのであれば、ある程度で「少年団」などには見切りをつけて、将来の趣味とか、そういうレベルで楽しめるようになっていればいいわけで、それと同時に勉強をしっかりやらせておいた方が、子供さんの将来のためにはいいと思いますよ。
 そして、そうなったときに「勉強、全然分からない」とならないように、いくら部活優先にしたいと思っていたところで、勉強の基本の部分くらいはきちんと身につけておいた方がいいでしょ。ということなんです。そして、今までは、もう、高校入試が近いというときになっても、いざ蓋を開けてみたら、小学校2・3年生の漢字すら満足に読み書きできない、となっていたわけです。

 ということで、スポーツでも勉強でも、大事になるのは「真剣に取り組む」というのは、いったいどういうことなのか、という事をしっかり体験させることです。これが分からないと、何をやっても中途半端にしかならないんだ、と思ってください。
(2017/07/29)

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釧路の現状、何が問題か?


割合の問題

 今までずっと、学力の事について書いてきましたが、この辺でちょっと問題点を整理してみたいと思います。

 実は、低学力の子というのは、どこの地域にもいるんです。いくら教えても「分からない」という子って、絶対いるんですよね。学年の内容を下げて、時間をかけてゆっくり勉強していけば、少しずつ出来るようになっては行くんですが、残念な事に、高校入試には間に合わない、という子は存在するんです。
 それで勘違いして欲しく無いんですが、自分は「学力の低いのは100%ダメ」と言っているのでは無いんです。そういう勉強の不得意な子は、勉強以外に生きていく道を自分で探して行ければ、それで問題はありません。

 だから、釧路の現状で問題にしているのは「単に学力の低いこと自体をダメ」と言っているのではなくて、あまりにも「学力の低い子の割合が高すぎるのがダメ」ということ。そして、もっと言うと「その学力の低い子が学校の授業によって作られているのがダメ」と言っているんです。

 少しだけ実例を挙げると
・小学校2年生の授業で「かけ算の九九を6の段までしかやらなかった」
・家庭学習習慣が全く無く、小学校1年生や2年生の漢字すら満足に書けない子が大量にいた
・学校の授業の進度状況が他地域と比較して2つ3つ単元が遅れ、間に合わない所を端折ったり、すっ飛ばしたりしていた
etc.

 これ、全部、学校と釧路市教育委員会の責任です。そして、これが4・5年前までは平気だったんです。

 それでは、最近はどうなのか、と言うことなんですが、上記の例のような状況はかろうじて脱したようです。特に「漢字」については、かなり改善されたのではないでしょうか。授業進度についても、まだ、若干怪しかったり、おかしな事をしても、何となく誤魔化してしまったり、という情報は入ってきていますが、おおむね、改善されたのではないかと思います。
 また、全道的に見ても、7年前、全国学力テストが実施された「100人の40%は何人ですか?」を答えられる子が全体の3分の1しかいなかったのに対し、最近では、3分の2程度にまで回復してきている訳ですから、それなりに改善はされてきているだろう、ということです。

 ですから、「漢字の基本部分」や「かけ算の九九のような計算の基礎の部分」、要するに、本当に「基礎の中の基礎」、学力的に見た場合「下の下」の部分についての指導状況は、改善されてきただろうということです。

 そうなると、次に目線を持っていくのは「下の中」の部分。例えば、算数で言えば「単位換算」などですね。いわゆる「数量関係」と呼ばれる分野です。実は、未だに「1キログラムを100グラム」って答える中学生が多いんです。時間で言えば「何時間何分」が答えられない中学生が多いんです。いくらなんでもまずいでしょ。このあたりの内容をしっかり身につけるのにどうしたらいいか、ということを小学校の教師は必死になって考えなければならないんです。「出来た順に持ってこい」と、その場しのぎの授業をやっていたのでは、こういう内容は身につかないんです。

 中学校で言えば、定期テストの平均点設定です。未だに70点台、場合によっては80点台の平均になるようなテストを作っている「作成力不足」教師が大量にいるんです。
 これ、例えば平均点60点の場合、だいたい平均より上下15点前後の子が通知表「3」の範囲という設定になるんです。となると、だいたい45〜75点の範囲が「3」。それより15点程度の上下幅で通知表が「2」とか「4」。だから、75〜90点の間に入ってくる子が「4」くらいですね。そして、それより上の子に「5」がつく、というくらいの設定になるんです。
 これが元々平均点が70点の設定になると、通知表が「4」までで100点満点になってしまうんです。「5」の子は無し。下の方になると40点以下がみんな「1」ですよ。そういう通知表の付き方していますか? 違いますね、平均点で「4」がついているんでしょ。そうなると、中3の数学の学力テストで20点台の子でも「4」なんでしょ。ただでさえ、全体の平均が低いのに、その平均で「4」がつくなんて言うことはあり得ません。絶対評価ならなおさらです。

 ということで、小学校も中学校も何が問題か、というと「教師の目線が低い」ということが問題なんです。単に「漢字が出来るようになった」「計算が出来るようになった」と、そのレベルで満足するな、ということです。現実問題として、きちんと教えると出来るようになっていく子は、まだまだたくさんいるんです。そういう子に、物事をきちんと身につけさせていない、という事が、今後、問題になっていきます。

 「平均点の少し下あたりをターゲットにして授業をしています」
 これじゃダメなんですよ。「平均点の少し上をターゲット」にしないと。
(2017/07/27)

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格安スマホで、子供さんとの約束が反映


TUTAYAのTONEモバイル

 昨日、WBSでやっていましたが、格安スマホで、子供さんとの使い方の約束を所定の用紙に書き、お母さんのスマホでその用紙を写真に撮ると、子供さんのスマホにその約束が反映されるというスマホアプリが無料で使えるそうです。ネットを見たり、ラインをやったりする際の時間制限などが出来て、でも、お父さん・お母さんとの連絡は、24時間可。
 保護者には、非常に評判がいいそうです。

 気になる方はTUTAYAのTONEで検索してみてください。
(2017/07/26)

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「それなりの所」は「それ以下の所」


「克服」が出来ません

 よく聞く話。「うちの子、それなりに勉強して、それなりの所に行ってくれればいいんです」。

 そして、こういうケースの場合、釧路の場合は「明輝か北陽くらいは・・・」〜場合によっては商業くらい〜と考えているお父さん・お母さんが多いようで、東高とか地方の高校とかは考えていないようなんです。ところが、実際に蓋を開けてみると、意外ときつい状態で、結局、最終的に1つ、2つ、志望校を下げる事もありますね。

 それで、こういう考え方の中で、一番問題になるのは「それなり」というのが「大した努力もせずに、楽に行けるところ」という感覚になっている子が多い、ということなんです。別な言葉に置き換えると「自分の出来ない所を克服しようとしなくても行けるところ」ということなんですね。そして、当然、こういう感覚でいると、自分の出来ない所を克服しようとしない〜漢字や単語も、いつまで経っても覚えようとしないとか、数学で出来ない問題が出てきたらすぐに投げてしまうとか、そういう感覚になってしまい、最終的に学力がつかないまま、となってしまうんですね。

 ですから、お父さん・お母さんが子供さんの将来の事を考えるなら、「それなり」とは言わないで「最低でも○○高校には行ってもらいたい」という事をきちんと話し、それに見合わない状況になっているのであれば、出来ないところをきちんと克服させるように、話をしておかなければならない、と思ってください。
 そして、もっと大切なことは、高校の合格云々ではなく「自力で自分の出来ないところを克服していく力」だと思ってください。入試を経験している子とそうで無い子の一番の違いは「ここ」です。受験のときに、厳しい状況に置かれ、合格するために、一つでも二つでも自分で出来ないところを克服していった経験が、大人になってから生きるんですね。

 ということで、自分に合った高校というのは「楽をして過ごせる高校」ではなく「自分の力で出来ないところを克服してきちんとついていくことが出来る高校」というふうに考えていって欲しいと思います。
(2017/07/25)

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夏休み明け〜8月いっぱいまでの数学の進度


8月分も出しましょう

 時期的には少し早めですが、もうすぐ夏休みですし、前期・後期の中学校では前期期末テストの試験範囲も出ているはずですから、それと比較してみることが出来るように、数学の進度の話をしておきますね。

 まず中3から。
 中3は、二次方程式が終わっていればオーケー。ただ、頑張って早めに進めているところは、二次関数に入ってくると思います。実は、ゆとり以前では、中3の8月学力テストで「二次方程式全範囲」が試験範囲に入っていました。その後、ゆとりが始まって間もなくのときでも、8月学力テストで「二次方程式の計算」までが試験範囲に入っていたんです。そして、ゆとりにどっぷり浸かっていた頃は「平方根」までになっていったのですが、現時点では授業時間数が増えていますから、進度の取り方は「ゆとり以前」くらいの感覚で構わないと思います。
 ですから、8月に入って「二次方程式の計算」をもたもた進めている学校があったら、その学校の教師は「ゆとり感覚が抜けていない」と判断して構いません。当然、こういう状況になっているのであれば、一昨年、鳥取中学校の2年生が行ったような追加授業〜授業時間数を増やして対応〜くらいの事をやらなければならないでしょう。
 「ちょっと気になる情報」でも書きましたが、こちらに入っている情報だと景雲中が危ないようです。今後、追加授業など、何らかの連絡があるかと思いますので、心づもりをしておくといいと思います。ちなみに、何も無ければ、授業を端折っていたり、途中を飛ばしてしまったりしていないか、確認が必要です。教科書を読んでお終いにしたりしていないか、子供さんに確認してみてください。

 中2は夏休み明けから「一次関数」がスタートしていればオーケーです。7月中に「一次関数」に入っているところは途中からということになりますが、それまで勉強していた内容を忘れてしまっているかも知れないので、「一次関数」の途中からスタートという中学校に通っている生徒さんは、夏休み中に復習が必要になります。
 さて、この「一次関数」ですが、学校では、簡単なことだけやってお終い、にしてしまう学校が非常に多いんです。ところが、ここで手抜きをすると、中3の「二次関数」に入ってから、余計な時間がかかってしまい、中3になってから進度が急に遅くなったりします。「座標と面積の関係」や「文字の座標」などの内容まで触れていないと、中3の学力テストになった時点で、湖陵を狙っていても30点くらいしか取れない、という事になりかねません。ここでは、きちんと難易度の高めのものにまできちんと触れているか、今後、確認が必要になります。
 ちなみに、現時点で情報は入ってきていませんが、連立方程式の文章問題がまだ終わっていない、という所があったらアウトです。

 中1は「方程式」の単元からスタートしていればオーケーです。早めのところは「方程式の計算の復習」から「文章問題」に入っていくことになると思います。ここも、まだ「文字式」が終了していない所はアウト。
 ここでの注意は、進度が遅いため、教科書の例題をサッとやってお終いにしている中学校が無いかどうかの確認です。少し前の項目で「方程式の文章問題」についてお話していますが、バリエーションが非常に多いので、教科書に載っている問題を一通りこなしたくらいでは、方程式の文章問題は出きるようになりません。おそらく、プリントを用意して、教科書では足りないバージョンを練習していくことになりますから、そういうプリントをどれだけ用意しているか、というところをみて下さい。
 ちなみに、教科書と準拠問題集をザッとやってお終い、になっている学校は、手抜きだと思って構いません。
(2017/07/21)

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「学力」と「お子さま感覚」


精神の低さが学力に影響する

 以前から「精神年齢が低い子の割合が高い」という話は書いてきていますが、具体的にどういう状況なのか、という話を書いていこうと思います。

 例えばですね、自分の思い通りにならないと癇癪を起こしたり、ふてくされたりする子って、多いでしょ? でも、これをよくよく考えてみると、癇癪を起こすって、まだ、就学前の子どもが、おもちゃを買って欲しいと言って、おもちゃ売場で泣きわめくのと、たいして変わらないんですよ。ふてくされるのも、これよりは少し年齢があがりますが、せいぜい小学校低学年くらいの、いわゆる「泣きわめくのがカッコ悪い」ということに気づいた年齢の子がする行為です。
 ただ、「癇癪を起こす」のも「ふてくされる」のも、どちらも精神的に幼い〜「お子さま感覚」の行為なんです。

 それで、この「お子さま感覚」でいる子は、基本的に「物事に対する対応力」が薄いんです。当然、学力にも影響がありますし、もしも「ふてくされる」感覚の子で、学力が高めの子がいたとしたら、すべて「記憶力勝負」で、物事をその場で考えて適切に対応できるかどうか、と言うと、かなり厳しいものがあります。結局、自分の知識の枠の中でしか勝負出来ないわけで、理解が伴わないものが出てくると、とたんに「癇癪を起こした」りするようになるんです。

 それで、学校の勉強についてですが、実は、きちんと勉強を進める事によって、感覚が徐々に磨かれて「精神的に成長する」ようになっているんです。学習内容も「先生の話をきちんと聞かないと理解できない」内容になってきて、当然、授業を受ける姿勢など〜いわゆる「学校でのしつけ」についても、物事を少しずつ「上の感覚」からみるように設定されているんですね。ですから「学校の勉強」と「家庭での生活習慣」とが互いに「相乗効果」を生みながら、子供達が精神的に成長していけるようになっているんです。

 ところが、この「学習姿勢」に対し、きちんとした指導を行っていないと思われる学校があります。
 筆頭は、やはり「附属」ではないかと思います。釧路や旭川の塾講師と話すと「附属の子が集まったら、猿山だよね」という話がでてきます。少なくても、塾ではそのような評価にしかなっていません。
 そして、これと等しい感覚の学校が他にも存在するんだろう、と思っています。
 中学校の学力で見ると、大楽毛・鳥取西の学力が低めですし、桜ヶ丘・春採も低めなんです。そして、ここに共通項があって、例えば、大楽毛・鳥取西の両方に共通しているのは、鶴野小学校出身の生徒が通っているということ。今はどういうふうになっているか、ちょっと情報はありませんが、以前は、鶴野小の参観日に行った父兄が、あまりにも授業中うるさかったため、学校の先生に任せて置いたらダメだと、親が直接、騒いでいる生徒を怒鳴って怒った、ということがあったそうです。要するに「授業中の姿勢」に関する指導が出来ていなかった、ということなんです。そうなると、春採・桜ヶ丘の共通項は何? と考えていくといいんですよね。

 そうなると、物事をきちんと覚えるという「感覚」を身につけていない状況で「お子さま感覚」が抜けないままにしてしまうと、その地域やその学校の学力がドンと落ち込むんです。シリーズで書いている「生徒管理」の部分がここにそのまま当てはまります。本当は、学校毎に全国学力テストの結果を公表してくれればいいんですが、そういうデータは、全然出てきませんね。こういうデータを出してくれれば、状況がある程度見えて来るんですが。

 ということで、もしも、子供さんが小学校高学年や中学生になっても「癇癪を起こす」「ふてくされる」という事を行っている場合、社会や理科、漢字・英語の単語などの覚えることが出来ていないならば、「記憶する感覚」が鈍く「お子さま感覚」でいる、学力的に一番危ない状態にいる、と考えてください。そして、そういう子には「家庭での生活習慣」の改善で、精神的に大人にしていこうと考えてもらえるといいと思います。
(2017/07/14)

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東高の不思議


勉強に向けた意識の低さ、の象徴

 一般的に、高校が複数存在する都市部では、高校入試となると一番学力が低くなるのは職業科の商業高校や工業高校になり、それより学力が低いと郡部の普通科の高校に通うことになります。ところが、釧路の場合、市内の同一学区扱いで、職業科より低い普通科が存在しているんです。高校合併前は西高、そして、現在は東高ですね。

 普通「学校の勉強があまり好きではない」「高校を卒業したら、すぐに就職したい」という子供達が通うのが、いわゆる職業科で、就職に有利なように実務的な事を身につける学校なんです。
 となると、例えば「どこかの専門学校に行きたい」などの「進学希望」という事になれば、高校からさらに上の学校に進学するわけですから、当然、職業科よりも普通科の方が学力が高くなるのが当たり前で、もしも、仮に「普通科を卒業して就職したい」ということになったとしても、職業科を出て実務的な事を身につけている子よりも、様々な対応力が高くなければならない訳ですから、当然、学力的に見ても職業科より上でなければならないわけです。

 ですから、これも当然ですが、他地域は職業科より低い公立高校普通科というのは、市内学区の中には存在しないんです。あくまでも、職業科より低い普通科は郡部の学校になるんです。そこが釧路と他地域と大きく違うところなんです。ちなみに、他地域では、学力が足りず、それでもどうしても市内に通いたいとなったときには、私立高校の専願(高校によって呼び名が違うと思います)という「公立高校は受験せず私立高校一本で受験するから、合格させるときに優先的にみて欲しい」という約束で受験するんですが、これ、釧路ではあまり聞きません。

 要するに、他地域では私立専願のようになってしまう子が、釧路では高校の数が多く、定員も多いため、私立専願にしなくても間に合ってしまうという状況になっているんです。

 そして、もっと言うと「部活や少年団などが中心で、勉強は全くしない」というタイプの子がいて、そういう家庭では「高校は行けるところに行ければいいんです」という発想であることが多いんですね。そして、そういう「学力が極端に低い子」でもインフレ内申で通知表はオール3くらいありますから、親も「北陽だったら、これから頑張れば何とか行けるかな?」とか「明輝くらいなら行けるだろう」と高をくくっている場合が多いんです。でも、総合ABCが始まって、進路指導が行われて、蓋を開けてみたら商業や工業もギリギリとか、危ない、になってしまうんですね。そして、この段階で「職業科には行きたくない」が始まるんです。ここで、過去にちょっと問題(授業ボイコットなど)があったけど、しょうがないから、東高にしようか、となるんです。当然、商業や工業がギリギリとか危ないと言われている子が受験する訳ですから、職業科より学力が低い普通科ができあがる、という流れになります。
 そして、これも当然ですが、職業科よりも学力が低い状況で、専門学校に行きたいとか大学に行きたいは、普通、あり得ないんです。実際に、専門学校に入っても、授業に出てこなかったり、学力が低すぎて資格試験に全く合格できない、なんていう子がたくさんいる、という話を聞くことが多いんですね。

 ここでよく考えてみてください。こういう状況を避ける方法はいくらでもあるんです。その方法を羅列してみますね。

1 中学生の段階で「明輝以上の高校に行きたい」と考えているならば、中学生になったときから、きちんと勉強を進めて、見合うだけの学力をつけておけばいいんです。

2 中学校1年生の段階から、学校で学力テストや定期テストが行われたときや通知表を渡すときに、得点・内申によってどの高校に行けるか、ということをきちんと指導していけばいいんです。

3 学力が低いにも関わらず、親が「これだったら大丈夫」と思うようなインフレ内申をやめればいいんです。評価をきちんとすることなんです。

 まだまだ他にも方法はあります。親の方で漢字検定などの資格試験を基準にするとか、塾のテストを受けて合格判定を出してもらい、それを元に勉強を始めるとか。

 そして、これが究極の話なんですが、職業科より低い普通科が無くなった時点で、釧路の学力がまともになります。
 方法は2つ。
 東高を無くしてしまうか。
 東高の学力を上げて、職業科より上にするか。

 ちなみに、商業や工業の学力は、これ以上は下がらないと思った方がいいです。自分の将来をきちんと考えて、もしくは親の言うことをきちんと聞いて、職業科を選択する子ですから、話の聞き分けがある子なんです。ところが東高の学力を下げている原因となっている子は「勉強しない」「好きな事だけやりたい」「遊びたい」「職業科はイヤだ」、それでいて「専門学校に行きたい」「良いところに就職したい」と考えている「考えの甘い子」や「わがままな子」なんです。当然、こういう子がいなくなれば、東高の学力は回復してきますし、釧路全体の学力も回復してくる、という話なんです。そして、そうなると、当然、就職状況や進学状況も改善されてくるんです。

 もちろん、こういうタイプの子はどこの地域にもいますが、そういう子は、他地域の場合、郡部の高校に電車やバスで通うか、私立になるわけで、市内の公立高校には行けない、という状況なんです。
(2017/07/10)

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「テストの平均点」と「評価」2


釧路の場合、こんなふうに考えましょう

 学力が全体的に低くても、高くても、定期テストの平均として望ましいのは平均点が56〜58点程度になる、というのは、以前に書きましたが、そうすると、評価体制はどのようになるのか、という事もお話しておきたいと思います。

 釧路の場合、数学で見ると学力テストの平均点が総じて20点台。そして、この平均のあたりが「2」と「3」の境界くらいの点数です。となれば、定期テストのケースに当てはめると「学校平均以下が2」という評価が適切な数学の学力評価ですね。そこから、平均を基準に、70点の中あたりから80点くらいまでが「3」、そこから90点あたりまでが「4」、それ以上が「5」という評価で見ていけるようにするといいでしょう。下の方でみると、定期テストで20点以下が「1」、20〜平均点までが「2」と言うことになります。釧路の現状でみると、数学の評価としては、このくらいが適切でしょう。

 作問としては、きちんと勉強をして点数が取れる問題を半分以上、逆に「5」をつけるためには、10点分程度は難易度の高い問題にして、そのうち1つでもクリア出来ないと「5」はつかないよ、という事にする。そして、中程度の問題を残りの点数に当てていきます。現状でみると、本来は、こういう作りにしなければなりません。

 たぶん、釧路市内の中学校で実施されている定期テストを見てみると「知識・理解」とか「思考」とか、そういうタイトルが問題毎に書いてあると思いますが、そんな分類、全く意味がありません。実際には「思考」とあっても、学校で解き方を直接教えていて、それを単に覚えているとか、塾などで「過去問」などを行って「知識」として問題を解いている子が大半でしょう。ですから、そんな分類をみて「うちの子、思考力がある」などと思ってはいけません。「思考力」というのは、ある程度、難易度の高い問題をこなしていって、身につけるものですから、学力テストが20点の子でも70点・80点取れるようなテストで、思考力が身についているなんて言うことはあり得ないんですよ。ですから、こんな間抜けな分類を行っているうちは、子供達に学力はつきません。ですから、こんな分類、さっさとやめさせることです。

 さて、上記で述べたことは、あくまで現状として、ということです。こういうテストを行い、評価を適切に行っていくと、徐々に学力が向上してきます。そうなった段階で、徐々に「平均点より5点低いところから3にする」というように、評価の点数幅を調整していきながら、さらに学力を向上させていく、という流れを作っていくことです。

「努力は必ず報われる。もしも、結果が出ないなら、それは努力とは言えない」

 学校の勉強がその最たるものです。学校の評価項目に「意欲」なんていうところがありますが、本当に「意欲」があるならテストで点数を取って来るんです。そして、当然、そういう「意欲」のある子が点数を取れる、という部分をテストに盛り込んであるはずなんです。そして、そういうテストで結果が出てこないなら、それは「意欲がある」とは言えない、という判断でいいと思いますよ。
 漢字が読めないなら、漢字の練習をするでしょ。小数・分数の計算が出来ないなら、計算の練習をするでしょ。意欲のある子は、ちゃんとそういう事をするはずなんですよ。そういう「自分の出来ない所」を放ったままにして、調子よく出来るところだけをやってくる子というのは、本当に「意欲」のある子ではない、と判断すべきです。
(2017/07/07)

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「テストの平均点」と「評価」


前期中間・1学期期末のテストの各科目平均点の見方

 現在、前期中間テストや1学期期末テストの得点通知表などが返却されていて、子供さんの得点や順位などが分かってきていると思いますが、ここで、目線を一歩進めて、各科目の平均点はどうなっているのか、というところまで目を向けて行きましょう。

 さて、以前から学校平均の事は書いてきていますが、基本的に6割弱程度(100点満点で56〜58点程度)の平均がいろいろな点において、ちょうど良い感じのテストになっていると思ってください。ただ、学年や科目によっては、多少違いは出ます。

 例えば、中1だと、小学校感覚から徐々に中学校感覚に切り替える時期が、ちょうど今の時期ですし、数学であれば、それほど難易度の高い問題を作成出来る時期では無いので、平均は63〜67点くらいになると思いますし、英語であれば、まだアルファベットを習って、簡単な文章を習って、というくらいですから、平均は80点以上になると思います。

 ただし、中2・3では、ごく普通にテストが作られていると思いますから、標準の6割弱が望ましいと思ってもらえればいいでしょう。
 理由としては、やはり「評価が絡んでくるのですが、極端に難しかったり、極端に優しかったりするテストでは、通知表の5段階での評価で差がつかなくなるんです。例えば「平均点が80点」なんていうテストだと、学力の低い方がばらけるだけで、学力が高めの子供達は、みな似たり寄ったりの点数にしかならず、通知表で言う3〜5の評価の区別が出来ません。単に、テストのときに調子が悪くてボケまくった生徒が成績を落とすだけ。本当に地力を確認できるテストにはなっていない、ということなんです。もちろん、平均が低すぎた場合、今度は成績の低い子の方で、同様の現象が起きますね。そして、この状況になると「勉強は苦手だけど、一生懸命頑張った」と言う子が報われません。結果、やる気を無くしてしまうだけなんです。

 ということで、単にテストを易しくしたり、逆に単に難しくして、学力を上げようという感覚はナンセンス。定期テストは、学校の先生が直接作る訳ですから、その受け持っているクラスの状況を見て、実力が評価される形・学力が評価される形のテストを作らなければならないんですね。
 ただ、現在では、どこも易しめで、平均点が60〜65点に収まっているところが多いのではないかと思います。これ、原因がハッキリしていて、中学生でありながら、テスト感覚が小学生のまま。たいした努力もせずに「点数取れた、やったー」という感覚の子が多いため。本来であれば、もう少し平均点が低めになるくらいの難易度の高めの問題をいれ、それに触れさせて、上位層の学力を「テストで引き上げる」という感覚が必要ではないかと思います。こういうテストを繰り返していくことによって、徐々に、上の方に学力を引き上げる、という手段を取れるようになると、釧路全体の学力が向上していきます。

 ちなみに、中2・3で、平均が70点台とか、80点台なんていうテストを作っている先生がいたら、それは大問題。子供達の学力レベルを把握出来ていない、問題の作成能力が低い、という先生ですから、直ちに研修が必要、というレベルの先生だと思ってくれればいいでしょう。授業がきちんと出来る先生は、テストもきちんと作れなければならないんですね。
(2017/07/06)

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7月〜夏休み前まで〜の数学の進度


7月分も出しますね

 まず中3から。
 中3は、二次方程式の計算が終わっていればオーケー。ただ、頑張って早めに進めているところは二次方程式が終了するくらいではないかと思います。基本的に二次方程式の文章問題は、中1の「方程式」や中2の「連立方程式」と比べ、バリエーションが少ないので、文章問題は8月に入ってからでも2週以内に終了させることが可能です。
 ここで気をつけたいこと。過去に進度が遅いため「二次方程式の計算は公式を覚えて、それに数字を当てはめれば出来るから」と公式だけ教えて1時間で終了させたバカ教師がいました。こんなことが無いように、子供さんのノートの確認をしてくださいね。特に、現時点で、まだ「平方根」が終わっていないというような中学校は危ない、と思っていてください。

 中2は「連立方程式」が終了していればオーケーです。ただ、大抵の中学校は7月中に「一次関数」に入っているところが多いのではないかと思います。
 ここで注意しておくことは「一次関数」の理解を進めるためには「連立方程式の計算」がスラスラできなければなりません。計算で、もたついてしまって、理解が進まない・進度が遅れる、ということは当たり前ですから、早めに一次関数に入っている中学校では、子供さんの「連立方程式の計算力」を確認しておいたほうがいいと思います。

 中1は「文字式」の単元が終了していればオーケーです。早めのところは「方程式」に入っているところがあるかも。
 ここでの注意は、もしも「文字式」が終わっていたとしても「文章からの立式」がきちんと出来ているかどうか。「%」や「速さ」を文字式で表せないということであれば、当然、方程式の文章問題の立式も出来ない、ということになります。誰でも出来る簡単なところだけに時間をかけて、肝心な「次の単元につながる内容」が薄い状況で終わっていると学力がついていきません。そして、ここは、今後の数学の学力を大きく左右するところですから、子供さんの勉強内容をきちんと確認してあげてください。

 それから、気になる話が一つ。実は、学校の先生の中には「今日は○ページ進んだ」などと、教科書のページを進める事に必死になっている教師がいるんだそうです。これ、単なる馬鹿者ですからね。大事なのは、学習内容を把握し、何にどのくらい時間をかけるのか、ということを認識しているかどうか。そして、もっと言うと、その学習内容をベースにして、教科書会社が策定している「標準進度」というのがあるんです。
 ですから、単に教科書のページを日数でわり算して進度を考えるなんていうのは論外。一つ一つの学習内容をどのように教えると効率がいいのか、子供達が理解しやすいのか。そういったところにきちんと目を向けること。情けないことはしないように。
(2017/06/30)

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「方程式〜移項」の途中式の書き方


やっと出てきました

 細かい内容の話になりますが、こういう「細かいところ」が雑だと、実は学力が伸びないというお話です。

 本来、方程式の移項を教える場合、大切な事は「移項するものとしないもの」の区別をハッキリさせることなんです。
 ですから、
 5x-4=3x+2
という計算が出てきた場合、まず、移項しない方を先に書き、移項した方を後に書くので、この次の式は、
 5x−3x=2+4
という書き方になります。

 ところが、釧路では、一般的な式の書き方は
 5x−3x=4+2
というもので、要するに「単に数字の出てきた順」に書いていたんです。これだと、移項するときの符号ミスが多く出てしまいますし、場合によっては、学力の低めの子は「移項が身につかずに終わってしまう」んです。ですから、基本的に、こういう途中式の書き方はしません。

 それで、今までは、計算の出来ていない子に対し、この手順を直すのに結構苦労していたのですが、最近、やっと「正しい途中式の書き方」で教える先生が出てきました。これ、嬉しいことですね。

 それで、ちょっと細かい内容で「こんなのどうでもいいっしょ」と思った人もいるかも知れませんが、そういう人は、残念ながら「きちんとした指導の出来ない人」なんです。細かいようですが、こういう所が「一事が万事」、何でも適当に扱ってしまう人とそうでない人の違いになります。そして、こういう所に気を使えないレベルで、自分はきちんと指導できていると思わないこと。まだまだ授業力が不足していると反省してください。

 ということで、お父さん・お母さんは、子供さんのノートをよく見てみてくださいね。数学の先生の質が分かります。
(2017/06/26)

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「知識」と「思考」の入れ替えセンス


数学を社会のように勉強していませんか?

 いわゆる「受験対策」である場合、時間の余裕が無いため「しょうがないから、解き方を覚えろ」という事をやるというのは、確かにあります。これは、否定しません。ただ、それが当たり前になって、普段の授業でも「理解を伴う知識」となるはずのものが、単にテスト対策のように、何でもかんでも「解き方を覚えよう」と教えるのは、さすがにダメです。
 ところが、実際には、学校でも塾でもテスト用に「覚えろ」と教えられているんでしょうね、すべてのパターンの解法を全部バラバラに「覚えよう」とする子が、最近、非常に多くなっています。これじゃあ、数学じゃ無くて「社会」の勉強法。こんなことをいつまでも続けていたら、数学は出来るようになりません。

 例えば、かけ算の九九などは、最初に「覚えなさい」と教えられますが、結局、そのあと、実際に計算の練習を続けていく中で、自然と定着しいくものなんです。これは、各公式などもその通りで、小学校の「三角形」「台形」「円」の公式なども、最初は「覚えなさい」と言われますが、最終的に「問題演習」で使っているうちに自然に身についていく〜というより、自然に身につくくらい練習をするというのが正確かも知れません〜というような勉強方法になっていくんですね。当然、中3になって出てくる「展開公式」なども同様、「公式」として覚えるというよりも、計算をやっているうちに「何となく普通に出来るようになった」となるのが、普通なんです。

 ですから、数学の「知識」となると、これは通常「単に覚える」ということではなく「馴染ませて、知識として定着させていくもの」です。社会のように「単語カード」のようなものを作って一つ一つ覚える、という勉強法とは一線を画すものなんですね。
 となると、当然「小学校の内容を忘れた」とか「公式を忘れた」というのは、これは、覚える力が無いのではなく、単に「演習不足」なんです。馴染むまで練習をしていない、ということなんです。

 最近の子供達に、ちょっと聞いてみると「台形の公式を忘れた」とか「%の計算の仕方を忘れた」などと平気で言うんですが、こういう状況になっていることを、自分たちは「演習不足」という表現でお話します。普通に考えたら分かると思いますが、大人になって「%の計算方法を忘れちゃった」と言う人、いますか? そういう話を聞いたら、大抵は「こいつ、忘れたんじゃなくて、最初から出来ないんじゃないの」と考えるはず。身について馴染んでいるものは、よほどの事がない限り、いつでも出来るんです。そして、小学校の算数レベルであれば、大人になっても「いつでも出来る」という状況になっていなければ、仕事に支障が出る場合が多いんです。

 今でも若干残っていますが、ゆとり時代の遺物で「解き方を考えてみよう」と考えさせることばかりで、実際の演習は2問・3問。当然、馴染むほどの練習は出来ていません。結果、無理矢理やり方を覚えて出来るようにしようとして、かえって、物事を考えられなくしている〜何でも覚えればいいという感覚にしてしまっている〜という状況を生んでいるのです。これでは思考力は育たないんですね。
(2017/06/25)

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DSで勉強ってどうなの?


学習ソフトの効果とは?

 子供達って、やはりゲーム感覚が好きなようです。物事を覚えたりするのも、余裕があれば「遊び感覚」で出来ると一番楽しいのではないでしょうか。ただ、それだけ「余裕を持って勉強を進められる子」が、周りにいないというのも実状。結果、ハッパをかけられる、という事になっていきますよね。
 さて、そうなると「遊び感覚」に近い「ゲームを使って勉強を進めよう」と思ったときに「どういうものがいいか」「どういう使い方が出来ればいいか」という話になります。そこで、ここでは、それについてのお話。

 実は、自分、いろいろな学習ソフトや能力開発系のソフトを試しているのですが、一番、効果がありそうなのは「答えがすぐ分かる」というもの。
 お父さん・お母さん方で、テスト直前に友達同士で問題を出し合って「あってる」とか「間違い」というような勉強をやった経験のある方、結構、多いのではないでしょうか。これ、直前の「知識の確認」としては、非常に有効な方法で、要するに「答えたときにすぐに正誤が分かる」というのが、一番、記憶確認にうってつけなんですね。そして、ゲーム機を使うと、この「友達同士」でやったことを「一人で出来る」という事になるんです。
 ですから、使い方としては、今のところ、あくまでも「知識の確認」。そして「難易度が同じようなもの」であれば「答えがすぐに分かるもの」の方がいい、ということになります。

 以前にも書きましたが「ゲームを使って物事を覚えよう」とは思わない方がいいでしょう。英単語のソフトなどもありますが、これもあくまで「自分が覚えた単語の確認」ということで捉えておいた方がいいと思います。もちろん、算数の計算なども、計算方法が分からないまま、ただゲーム機を使っても意味がない。ちゃんと計算方法を身につけた状況で、さらに速く・正確に計算できるように・暗算出来るように、くらいに考えておいた方が、今のところ無難だと思います。

 後々、新たなシステムが考案され、本格的に思考力を鍛える、なんていうものも出てくるかも知れませんが、今のところはそういうものは、自分が調べた限り、せいぜい「パズル」くらいです。
 ですから、あくまで「知識の確認」「作業の効率化」のためのもの、という認識で捉えていてくださいね。
(2017/06/24)

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基準と学力


基準も締め切りも無しだといったいどうなるか?

 「以前は、学校の授業進度が異常に遅かった」という話は、何度か書いています。実は、中3の学習内容を「私立高校入試前」に終わらせろ、というのは、最近になってようやく学校側に認識されたもの。以前は「進度が遅い」と言われても「遅くない」と意地を張っていたような状況で、その教師に「公立高校までに終わらせればいいと思ったら大間違い。私立入試前に終わらせるんだぞ」と言われて慌てていた、というのが実状です。

 それで、なぜ、こういう事が起きるかというと「基準が明確ではない」というのが、一つの原因。いつまでに終わらせなければならないか、どのような内容まで教えなければならないか、という点が不明瞭だからなんです。そこで、教師が自分で勝手な判断をして、都合の良いように話を進めてしまう、という現象が起きていたのではないか、ということですね。

 さて、こういう「基準」や、いつまでに終わらせなければならないか、という「締め切り」が無いとどうなるか、ということなんですが、それは当然、適当で、どんどんだらしなくなっていく、というのが当たり前の現象です。
 一般的に、好きなときに、好きなようにやりなさい、と言われて、きちんと出来るのはごく少数ですね。仕事でも「誰のチェックもない」では、適当なレベルになっていきますし「締め切りが無い」となれば、結局、いつまでもやりません。

 例えば「学校改善プラン」なんていうのが、各学校で出されていますが、基準も何もなく、各学校で自由にやっているだけですから、結局、B4用紙に毎年同じような事を書いてお終い。これが、指導参事や指導主事が「こんなプランで何が出来る!」と突っ返すような事が起きたら、内容も変わるでしょう。

 学習塾も同じで、基準も何も無しで「どんな成績でもいいよ」「いつ来てもいいよ」では、地域の生徒・保護者がドンドンだらしなくなっていくだけ。おまけに、塾に入ってイヤな思いをしなくていいように「宿題もやらなくていいよ」なんていう事になったら、下降に歯止めがかかりません。
 逆に「この塾に行くためには、最低、この成績はキープしておかないと」「入試前ギリギリだったら、もう、入塾は締め切られているから、少し、早いうちに塾の事を考えておこう」と思わせて、ここで、地域の勉強に対する考え方が変わって行くんです。
 要するに、放っておいたら、どこの地域でもだらしなくなって行くだけ。それに歯止めをかけたかどうかが、帯広・北見と釧路の学力差になった、と思ってもいいでしょう。

 高校入試でもそうです。「何も勉強しなくたって、全員合格じゃん」という事になったら、放っておくと、ドンドン勉強に対する意識が薄れて、何もしなくなっていきます。結果、その地域の経済が疲弊する。人口が減って、それに拍車がかかる。教育に関しては、そういう事にならないように、先を見て手を打つ、ということが大事になるんです。
(2017/06/22)

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塾について


部活終了で、いよいよ塾で勉強、と思っている人へ

 6月で中体連が終わり、いよいよ本格的に受験勉強をしよう、と思っている人いませんか? そして、どこかの塾に入って勉強しようと思っている人も少なくないと思います。そういう人のために、塾について、簡単にお話しておこうと思います。

 まず、以前もお話しましたが、塾には「集団で一斉の授業をする集団指導塾」と「一人一人個別に見る個人指導塾」の2種類があります。そして、釧路の場合、集団指導でついて行ける子が圧倒的に少ないだろう、ということです。ですから、次に挙げる集団指導塾についての内容で、当てはまると思われる人は、個別指導塾にした方がいいだろう、と考えてください。

 まず、集団指導塾の場合、皆、同じ授業を聞いて勉強するわけですから、その話のレベルについて行けるかどうかが問題になります。それで、集団指導の塾の場合、基本的に「入塾基準」というのがあります。北海道では一般的に通知表を基準にするところが多いのですが、一部では「入塾テスト」を行うところもあります。もちろん、集団指導塾で上位のクラスに入るのにも基準があります。

 実は、この基準、集団指導塾の「良心」なんです。というのは、集団指導のレベルについて来ることができない子に対しては「同じお金をかけるのであれば、もっと効果のある個別指導の所に行きなさい」という意味なんです。
 それで、実例でお話しますが、集団指導で成績不問の学習塾がありました。「分かるまで、出来るまで」というのが謳い文句で、とにかく「分かるまで、出来るまで」2時間でも3時間でも補習を行い一生懸命教えてくれる塾だったんです。ところが、実際は、その補習がきつくて結局生徒がギブアップ。辞めていってしまうんです。最終的に集団指導にきちんとついていける子しか残らなくなってしまうんですね。
 こうやって、入塾するのに、高額なテキスト代や入会金などを払っても、2、3ヶ月でギブアップしてしまったら、全く無駄なお金なんですよ。

 それから、たぶん、こちらの方がよく聞く話だと思いますが、集団指導で成績不問だからと1年くらい通っても、全く成績が上がらず、実際に蓋を開けてみたら、小数・分数の計算も依然できないまま、英語の単語一つ満足に覚えていない、なんていう状況だった。これ、正直、塾の金稼ぎに引っかかっただけです。1年間費やした「時間もお金も無駄」だったんです。
 ですから、基準も何も無く、それほど補習も一生懸命やっている訳でもなく、そういう塾は、実はあまり良い塾ではありません。ましてや、対策授業毎に費用がかかるなんていうと、とんでも無い話。
 ですから、本当にきちんとついて行ける子でなければ、個別指導の塾にした方がいいんです。

 また、実際に道内の主要都市で考えた場合にも、通常、集団指導の塾の場合基準があって、それに満たない子は個別指導に通う、というケースのところが一般的で、そういう地域の方が学力が高くなっているんです。

 それで、実際の「集団指導について行けるレベル」というのは、基本的に「学力テストで5割以上」です。

 自分は数学が中心なので、数学の60点満点の学力テストで見ていきますが、これ、本来、学校の平均点が35〜40点の間になります。35点を下回る学校は「レベルが低いね」と言われるんです。そして、通常、塾では学力の高めの子が集まりますから、塾の平均は42〜46点あたりになります。これがまともなところなんです。
 ところが、釧路では、学校の平均が20点台ですね。おまけに塾でも30超えないかも、なんていう話になると、これは「計算すら満足に出来ない子供達の集団」ということで、当然、集団で授業をおこなったところで、満足についていけない子だらけになっている、としか考えられない状況なんですね。
 ちょっと古い話ですが、自分が北見にいた頃は、学校の平均が30点台中くらいですから、20点台の点数を取ってきた子は、通知表でいうと「2」のレベルか「3」でも「いつ、2になってもおかしくない」くらいのレベルなんです。集団指導の中では、毎回、補習に残されるレベルなんです。そういうふうに考えてください。

 また、最近は「逆転」が好きなようですから、過去に「2」から「4」や「5」になった子の状況も書いておきます。こういう子には特徴があります。
・集中力が3時間以上もつ。
・覚えたことは、きちんと頭に残る

 2番目の「きちんと覚えられる」という点については、国語力や理解力の問題になってきますが、ここがダメで、いつも「私、すぐに忘れちゃう」と言っているような子は、逆転は無理、と思っていた方がいいと思います。
 ビリギャルの映画あたりを見た人は分かると思いますが、周りがうるさくても集中できたり、一人で夜中、ずっと勉強を続ける事が出来たり。そして、大学受験用の英単語などをきちんと覚えられる子なんです。そういう素養が欠けていたら「逆転は無理」だと思ってください。
 前にも書きましたが、釧路は全体のレベルが低いので高校受験では逆転しやすい状況になっていますが、それが「大学受験や就職でも出来る」と思わないことです。

 ということで、学校でも、集団について行けないと思われる子は、通級と言って、集団から離れて個別に指導してもらっているんです。ですから、塾の場合、以上の点をクリア出来ていない、と思う人は、個別指導を選んだ方がいいと思いますよ。
(2017/06/20)

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不合格者数


釧路旧第一学区はこんな感じ

 あくまで単純計算なので、そのつもりで読んで欲しいのですが、今年度の公立高校入試で、湖陵・江南・北陽・明輝・商業・工業・東の旧第一学区の定員オーバーは、合計で236名です。実際は、ここから高専との併願が抜けたり、定員より少し多めに合格者が出るので、これよりも少ない人数にはなりますが、それでも、それなりの不合格者が出ているということですね。

 そして、今年の中3が受験のときには、卒業予定者数が70名ほど減り、江南が1クラス減で、差し引き30名ほど定員オーバーが少なくなる予定になります。
 ですから、単純に今年度の入試と同様の志願状況であれば、200名ほど定員オーバーになる、ということですね。

 そして、商業・工業・東の志願者は、学力の低めのところで、ドングリの背比べ的な様相を示していますから、少し早めに勉強を始めて、頭一つ抜け出した子が有利です。そして、もう一つは小学校内容をきちんと身につけている子が有利です。東高あたりで言うと、例えば、数学の入試については、小学校内容も出題されるので、中学校の学力テストでいまいちの子でも、その小学校内容にきちんと対応出来ている子は、合格しています。

 ですから、学力に不安のある子ほど、早めに勉強に手を着けておくこと。それも目先の中学校内容だけにとらわれず、小学校の内容で出来ていないところも、きちんと勉強しておく、ということが大事になると思っていてください。
(2017/06/18)

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方程式の文章問題


文章問題の方がバリエーションが豊富

 前項で「文章問題の方が時間がかかる」というお話をしましたが、じゃあ、どういう問題があるのか、という事をここで話しておこうと思います。まず、大きく分類すると、主なものは次の通り。

・整数関係
・代金関係
・過不足
・分配
・年齢
・平均
・速さ
・%
・利益
・図形
・点の移動
・数列・規則

 ということで、ざっくり分けても計算よりバリエーションが豊富ですね。ですから、これだけのものを扱うためには、当然、計算よりも余計に時間がかかる事は分かると思います。さらに細かく分類することも出来るのですが、全部やっているとキリが無いので、ここでは代金関係だけ例示しておきます。
 代金の内容で出てくるのは
・1種類の個数・代金を求める
・おつりが関係する
・「合わせて○個」と2種類のものを扱う

 という感じで、1つの項目の中に最低3つ。多いものになると、1項目の中をさらに7〜8パターンに分類していかなければならないんです。もちろん、それぞれに難易度があって、これがきちんと設定されていないと「予想平均点」を出すことが出来ません。

 当然、学校の教科書では、この内容をすべて扱っている訳ではないので、先生が独自のプリントなどを用意して、徹底的に練習させることになります。そこで、自分が見たことのあるプリントでお話しすると、何となく「このくらいかな」という感覚で用意されたようなプリントであったり、酷いものになると難易度は全く無視で、単にあちこちから問題を寄せ集めて羅列したもの。これじゃあ、学力つきませんわ。

 ということで、見る人が見れば、何がどうなっているのかは、一目瞭然なんです。適当な事をやっているのは、すぐにバレるんです。

 学力をつけている先生は、ほぼ一律に、計算内容を教えているときに、宿題で家庭でも計算練習させながら、先に進めていく。そして、文章問題に入ってからは、取り組みやすいものから、徐々に難易度を上げて、そのあたりから、宿題で「計算練習にプラス文章問題」というふうに、授業と家庭学習の連動を考え、少しずつ難易度の引き上げを図っていくような授業の進め方になるはずなんです。
 こういう視点で見る限り、今の数学の授業は、全体的に適当に、ただ教科書を進めているだけ、にしかなっていないのではないか、と思いますね。
(2017/06/14)

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6月終了時点の数学の進度


2章が終わりかかっているか、終わっているかくらいです

 5月終了時点のお話をしましたから、その続きで6月終了時点のお話もしておきますね。

 中3は6月中に「平方根」の単元が終了しているのが望ましいですね。若干遅れているところは、少し7月に入りかかって終了くらいでしょう。ただし、1学期中には、次の「二次方程式」に入っていて欲しいですね。
 ちなみに、現時点でまだ1章の「式の計算」をやっているところはアウト。これ、学校長に相談して、それでも埒があかなかったら道教委に即連絡してください。補習や追加授業などで対応してもらわないと、後の単元で端折られたり、適当にやり過ごしてお終いにされますよ。

 中2は「連立方程式」が終わりかかっているくらい。もう少し細かく言うと「計算」が終了して「文章問題」の練習が、それなりに進んでいるという感じです。そして、1学期終了時点で連立方程式が終わっていると大丈夫です。ただ、7月上旬に定期テストがあるところは、それまでに連立方程式を終わらせるように進めると思いますから、その心づもりで勉強を進めるといいでしょう。
 それから、文章問題にどれだけ時間をかけているか、というところも見ておきましょう。ほとんど計算練習でお終いで、文章問題は教科書の例題だけやってお終い、というところは「端折って帳尻合わせをしているだけ」と思ってください。総時間数での割合は「計算:文章問題」が5:5か、4:6くらいで、実際は文章問題の練習の方が多くなります。

 中1も「文字式」が終わりかかっているくらいで大丈夫でしょう。こちらも、1学期中に「文字式」の単元が終了していてくれれば大丈夫です。ただ、中2と同様、この後の単元が「方程式」になり、文章問題がたくさん出てきますから、文章を文字式に直す練習にどれだけ時間をかけているかが大事になります。こちらも「計算ばかりで、文章をほとんどやっていない」という事になると、次の方程式の単元でつまずきが生じ、学力がグダグダになってしまいます。
 また、代入の内容をしっかり身につけているかどうかもチェックが必要で、ここが出来ないと、方程式の次に出てくる「関数」の単元でグダグダになってしまいます。
 ですから、次の単元で大事になってくる内容を適当に扱っているところは要注意。中3で学力が伸びず、学力テストで「平均点が赤点」レベルになってしまっているのは、大事なところで手抜きが行われているからだと思っていてください。
(2017/06/12)

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算数・数学のテストの作り方


分類ができてますか?

 もうそろそろ、中学校でも定期テストが行われると思いますので、ここでは算数・数学の「テストの作り方」についてお話ししておきます。それで、参考として、ちょっとネタバレのようになりますが「くしろ子ども未来塾」の算数検定の問題作成はどのようになっているか、ということをお話しておきますね。
 次の表は、小学校1年生の一番最初のテストの内容です。

大問番号 小問番号 内容
5以下の数の表記
  6以上の数の表記
一桁の数の足し算(5以下の数のみ)
  一桁の数の引き算(5以下の数のみ)
  一桁の数の足し算(答えが6以上の数を含む)
  一桁の数の引き算(6以上の数を含む)
  一桁の数の足し算(0を含む)
  一桁の数の引き算(0を含む)
  一桁の数の足し算(答えが10)
  10−(1桁)
基数と序数の区別(基数)
  基数と序数のく別(序数)
合わせていくつ(5以下)
  合わせていくつ(6以上)
  3-1 数の大小(5以下)
  3-2 数の大小(6以上)
  4-1 数列(5以下)
  4-2 数列(6以上)
  文章題〜加法(全部でいくつ)
  文章題〜加法(あわせていくつ)
  文章題〜減法(のこりはいくつ)
  文章題〜減法(ちがいはいくつ)

 簡単に内容を説明すると、基本的には「学習内容が身についているかどうか」を確認するのがテストですから、まず、学習内容を分類することからスタートします。そして、その内容で「なるべく漏れが少ないように設定」します。ですから、テストを作る際には、上記の表のように、分類表を作るところからスタートします。
 各種検定試験も、上記のように「分類表」があって、それに準じた問題を配置する、という形式で作られています。

 このテストでは、小学校1年生ですから、計算で使う数字は「1〜5」と「6〜9」にう分け、さらに「10」の入るものや「0のセンス」のところでお話したように「0の扱い」が出来ているかどうか、を確認出来るように分類してあります。また、大問4の5〜8は「文章問題」で、小学校の最初の段階では「全部でいくつでしょう」と言われて「足し算」という事に気づくかどうか、というように、問題の「用語」に対応できるかどうか、を見る出題となっています。

 さて、ここからが、大事な所なのですが、このように「学習内容を分類」していないと、どの内容が身についているのかどうかが分かりません。本当は授業の中で、それぞれの内容をきちんと扱っていなければならないのですが、どうやら、この「分類」がきちんと出来ていないため、学習内容に「漏れ」が多く存在するのが「釧路の学校の学習指導」になっているようです。要するに「単に教科書を消化すれば良い」という発想ですね。
 それでは、算数・数学が出来るようにはなっていかないんです。

 そして、それが出来ているかどうか、を確認するのに一番良いのは「テストの問題」を見ることなんです。
 上記のような分類がきちんと出来ている先生だと、テストの問題を見たときに「あの内容が出ていない」とか「この内容は複数でていて無駄なテストになっている」ということがすぐに分かります。
 となると、生徒の力量をきちんとはかる事が出来るか出来ないか、ということも分かりますし、もちろん、適当に問題集から問題を当てはめているだけ、過去の問題を焼き回ししているだけ、なんていう先生は、その段階で「指導力不足」というのが、すぐにばれます。

 ということで、もう間もなくテストですから、当然、問題用紙を見ることが出来ますね。そのときに、きちんとしたテストを作っている先生、変なテストを作っている先生、というのがすぐに分かります。そして、そのテストを見れば「分類」がきちんと出来る先生か、出来ない先生か、ということも分かります。さらに、テストで分類が出来ていなければ、学習内容指導でも、分類出来ず、ただ漫然と授業を行っている先生、ということなんですね。
(2017/06/05)

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ギリギリなのは直っていません


ギリギリに塾に駆け込む人は、後を絶ちません

 前回・前々回は、良くなってきている部分について書きましたが、今回は未だに直っていない部分についてです。その筆頭が「高校入試前ギリギリになってから、塾に駆け込む人」。ですから、他地域に比較して、中1から塾に通う子というのが少ないのが釧路。中3のそれも遅い時期になってから急に塾に通う子が増える、というのが、北海道学力コンクールの受験者数でも確認できます。それで、なぜ、こういう現象が直らないのか、という事について、考えていきましょう。

 まず、一つ目は「簡単に逆転出来る状況になっている」ということ。前の「逆転現象」のところで書きましたが、全体的なレベルが低いと「ちょっとの努力でボーダーを超えやすい」んですね。ですから、学力の低い地域で逆転現象が起きるのは当たり前と思っていてくれればいいです。また、上位校に至っては倍率が異常に低いんです。場合によっては定員割れを起こして全員合格ということもあり得る状況ですから、実力が無くても合格できているケースも少なくないんですね。
 逆に、全体的に学力が高く、ボーダーが高くなっていればいるほど、逆転は難しい。それが分かっているから、学力の高い地域は「早めに勉強を始めておかなければ間に合わない」という感覚が強いんです。首都圏などで私立中学入試が盛んなのも、実はこの考え方に基づいていると思ってくれていいでしょう。

 もう一つは「受け入れてくれる全体指導の塾がある」という事なんです。
 ちょっと頑張れば逆転できる環境ですから、それが実績につながるということなんですね。そんな2・3ヶ月勉強した程度で簡単に逆転現象が起きない地域では、不合格者の実績だけが増えてしまうので、そう簡単に受け入れてくれません。常識的に考えても分かると思いますが、中学1年からきちんと勉強してきた子と入試前の2・3ヶ月程度勉強した子では、その実力差はそう簡単に縮まらないんです。ただ、釧路の場合、塾の指導レベルも低く、きちんとした考え方とか知識をきちんと定着させるなどの、そういう指導レベルがぬるいですから、後から入ってきた子にも簡単に抜かれるような状況になっていると考えておいてください。
 ですから、塾を選ぶなら、きちんと使っているテキストの内容やその消化状況、宿題がどういう感覚で出ているのか、そのあたりをきちんと確認しておいてください。中には「生徒に嫌われたくない」という理由で宿題を出さない講師がいる塾もありますから。家庭でしっかり勉強できるようにしていない塾には通わせても意味は無い、くらいに考えておいてください。

 本来は、全体指導の塾の「受け入れ」というのは、吹奏楽部が活動を終了する10月あたりが限界で、それ以降は「入試対策ゼミ」のような講習会のようなところに誘導します。塾の良心としても、わずか2・3ヶ月しか通わないのに、高額なテキスト類を一式揃えるというのは、単に家庭の負担をむやみに増やすだけでしかないので、断るのが普通なんです。
 ですから、入試直前で入塾を認めるのは、一部、科目を絞った勉強が出来る個別指導の塾など、個人的に見ていけるところのみではないでしょうか。少なくても全体指導を行っている塾では無理なこと、と考えておいた方がいいでしょう。

 そして、これからは、そんなギリギリになってから何とかしようとは思わないことです。というのは、釧路も少しずつ学力が上がってきていますから、このまま行けば、ギリギリでは間に合わない、ということが多くなってきます。現実問題として、商業・工業が、昨年くらいの倍率になると、ギリギリでは間に合わなかったという人が出てきているはずです。
 ですから、現在、このまま行ったら、明輝・商業・工業くらいだな、と思うような人は、早めに勉強を始めていくようにしていってください。
(2017/06/03)

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「時間」もまともになってきています


塾の授業スタートが20分遅れだったことも!?

 前項で「大学進学」の感覚がまともになってきた、というのと同様に、もう一つ、以前から比べるとだいぶまともになってきたところがあります。それが「時間感覚」。
 それで、まず、以前はどうだったか、というお話をしておきましょう。

 以前は、遅刻が当たり前でした。自分、北見から釧路に転勤してきて驚いたのが、塾のスタート時点できちんと教室に来ている子が圧倒的に少なかった。5分くらい遅れるのが当たり前。酷いところになると、15分過ぎたあたりからパラパラと生徒が集まりだして、最終的に20分遅れで授業がスタート、なんていう教室もあったんです。自分が聞いた話では、某個人塾では、始業時間と同時に教室にカギをかけ、遅刻者には授業を受けさせないという対応をしているところもあった、ということです。

 親の対応も変で、遅れている場合「急ぎなさい」というのが普通のはずなんですが、遅れて車で子供を送ってきて、平気で子供に手を振ってバイバイとかやってるの。「早く行きなさい」というふうにはならなかったんですね。

 じゃあ、学校はどうだったかというと、これ、附属が悲惨だったんです。例えば、将棋などをやって遊んでいて授業時間になった場合、普通は、途中でやめて授業の準備をしますよね。ところが、附属では「決着が付くまで続けて、終わってから席について良い」ということだったそうです。結果、時間通りにきちんと席に着かない子が出て来るんです。「時間だから座りなさい」と言うと不満な顔をするんですね。それで、理由を聞いたら「他の人を待たせても構わないから、一段落つけなさい」ということだったんです。ハッキリ言って「おバカ」でしょ。こんなバカげた事が平気でまかり通っていたんです。

 今どき、上記のようなバカげた事をやっている人、ほとんどいませんよね。「時間感覚」については、上記のような事をやってはいけません、という事がかなり理解されてきているんだろう、と思っているんです。

 そして、もう一つは「行事などにかける時間」。遅刻が平気だった頃は、時間感覚がとにかくルーズですから、ダラダラとやたら時間をかけて平気だったんですね。運動会の練習しかり、部活しかり。それと合わせて学校の授業進度も、ダラダラ時間をかけて、最終的に結局終わらない。端折って、すっ飛ばしておしまい。

 こういう点が最近になってかなり改善されて来ています。

 ですから、今では逆に「以前と同じ感覚」でいると、白い目で見られる、くらいに思っていた方がいいです。ひょっとすると、今では、少し年輩の人の方がルーズかも知れません。でも、おじいさん・おばあさんがやっているから、私もやって大丈夫とは思わないで欲しいと思います。
(2017/06/01)

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大学進学を目指すなら


道新受験情報をゲットしておこう

 将来的に大学進学を目指そうと思っている人は、釧路市内の高校だけで考えるのではなく、道内の他の高校がどうなっているのかということも頭に入れて、そういう高校の子と受験を争うんだ、という気持ちでいて欲しいと思います。その情報が書かれているのが「道新受験情報」の「大学・短大特集」の冊子。

 そして、こういう冊子をみて、大学進学を考えるなら、まず、どこの高校に行くか、ということなんです。それで、今までは
「江南でも大学に行ける」
くらいの感覚の人が多かったんですが、最近、この傾向が少し変わってきたようで「やはり、大学進学を考えるなら湖陵に行かないと」と考える人が多くなってきているように思います。まあ、当たり前と言えば当たり前なんですが、以前は、それが当たり前じゃなくて「高校で楽をして、大学だって国立くらいは行けるだろう」という人が圧倒的に多かった。そんな訳は無いんです。要するに、こういう情報を手に入れずに、何となく自分勝手な感覚で「思いこんでしまっている」という人が多かったんです。

 また、それとは逆の「まともな大学に行くなら、湖陵理数科じゃなければダメ」という極端な人も少なくなったような気がします。数学が不得意なのに無理矢理理数科を受験し、最終的に、文系に変えてゴタゴタしてしまう、という人も少なくなってきているのではないでしょうか。

 ですから、大学受験に関しては、だんだん感覚がまともになってきているような気がします。

 ということで、だいたいの目安を考えてみますが、冊子を見る限りでは、国公立の大学であれば釧路公立大とか、専門学校であれば看護学校あたりを受験しよう、と思っている人は、江南でもオーケー。ただ、それより上のレベルの国立大を目指そうというのなら、中学校時代に、きちんと勉強を頑張って湖陵に受かるようにしよう、と思っていればいいのではないでしょうか。
 また、将来的にお医者さんとか歯医者さんとか、東大・北大などの理類や東工大あたりを視野に入れている人は、理数科という感覚で考えて行ければいいのではないかと思います。

 先に書きましたが「江南でも行ける」という「○○でも行ける」というのは、基本的に「よほど頑張らないと行けない」ということです。ましてや、江南・北陽あたりだと「○○部に入りたいから」という理由が、以前は大勢を占めていました。でも、高校って将来に直結するんです。その将来の事を考えたとき「部活」のみを理由にして高校を選んで大丈夫ですか? ということなんですね。
 子供さんに、志望校を聞いたときに、何が理由になっているか、というところをしっかりさせましょう。そして、そういうところから逆算して、今、何をしておかなければならないか、という事を考えていけるといいと思います。
(2017/05/31)

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数学の学校進度 中2も要注意


中1の「つけ」が回ってきた!?

 中2の第1章「式の計算」の単元ですが、ここの進度が遅めの中学校がある、という情報が入ってきました。
 基本的に、中2の最初の計算は、中1の文字式の計算の復習内容に、文字の乗除が入るといった具合で、計算自体は、実は、それほど手間のかからないところなんです。ですから、この計算で余計な時間を使っているところは、おそらく、中1の文字式の計算のときにきちんと練習させていなかったため、中2に入ってきちんと出来ない子が多い、という状況になっているのではないでしょうか。
 そして、おそらく全体的にそうなのではないかと思いますが、該当学年できちんと履修内容を身につけていない子が多いにも関わらず、どうせ、後で似たような単元が出てくるから、と後送りにしてしまい、結果、学力がドンドン下がってきてしまう、という現象が起きているのではないか、と思っています。

 実は、中2で大事になってくるのは、このあと出てくる「等式の変形」と「式の証明」。計算内容が楽な分、利用(お父さん・お母さんの感覚では応用問題というイメージに近いかも)の単元の内容が重要になってくるんですね。特に「等式の変形」と「代入」が出来なければ、基本的に、あとで出てくる「関数」は壊滅状態になります。
 ですから、この部分で「端折り」「すっ飛ばし」がないかどうかを、きちんと見ていかなければなりません。

 そして、今後は、中1・2の段階で、その学年で身につけていなければならないことをきちんと身につけているかどうかの確認も合わせて行っていきましょう。その時点で「出来なくてもいいや」と、なんでもかんでも後送りにしてしまう感覚が、結果的に、小学校の基本内容すら身につけず高校入試を迎える、というバカげた現象を起こしている原因の一つだろうと思います。
(2017/05/27)

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中3 6月学力テストの見方


学年順位や学校平均ではなく、点数で直接判断すること

 「ゆとり教育」が始まって、お母さん方の中で、こういう話がよく出ていたのですが、ひょっとして、覚えている方もいらっしゃるのではないかと思います。その話とは
「学力テストの点数を見て、異常に低くてビックリした」
「でも、子供に聞いてみると、周りもみんなこんな点数だと言っていた」
「そして、得点通知表を見ると、本当に子供の言うとおりなので、さらにビックリした」
「学校の先生も、テストが難しめ、と言っていた」
「うちの子の通知表を見てもそんなに悪くはないので、今の子供達ってこんな感じなんだろうな、と思った」

 ざっと、話の流れというのは、以上の通りです。
 でも、正直なところ、一番最初の「点数が異常に低くてビックリした」というのが、これが「正しい感覚」なんです。そんな「子供達みんなが点数の取れないようなテストを作る」わけがないんです。本来、出来ていなければならないものが、全然、出来ていなかった、というのが正しい認識なんです。実際には、小学校2年生で、かけ算の九九をきちんと覚えていないような子がいたわけですし、まして、学校で「かけ算の九九」が全部終わりきらなかったなんていう、とんでもない学級まであったわけですから。

 さて、ここでお母さん方の感覚が、正しい感覚で無くなった、一番の理由をちょっと考えてみましょう。
 もちろん、色々な理由は考えられますが、一番の視点は「もしも、現状に歯止めをかけようと思った場合どこが大切か」ということ。そこを考えるべきですね。そうなると、実際に、点数の低い子がたくさんいた、というのは、実際に起こっていることですから、ここは、結果が出てしまった以上、どうしようもないんです。ですから、一番の原因は、本当は「こういう結果を打破しなければならないのに、それを受け入れてしまうような環境を作ってしまった」という部分にあるんです。

 となると、一番の原因は、学校の先生の中に「テストは難しい」とか「学力テストは成績に関係ない」とか、いわゆる「結果の悪いところから目を逸らさせよう」としたやつがいる、ということ。そして、点数が取れなくても、それが普通だ、と言わんばかりに、通知表結果を「3」「4」とつけてしまったことにあるんです。

 要するに「評価が不適切」だったところが、一番の原因なんです。

 ですから、この状況で、単にテストの難易度を上げてみても「点数が取れなくても通知表は3とか4とかだから、これでいいや」にしかならないんです。学力テストで点数が取れなかったときと同じ状況が起きるだけで、これでは何の解決にもなりません。大事なのは「評価を適切にすること」なんです。

 となると、中3では6月に学力テストを実施する学校がありますね。ここで、お母さん方が、子供さんの学力を適切に判断していくことが大切になります。例えば、子供さんが、数学のテストで10点台をとってきた場合、
「あんた、学校の勉強をきちんとやってるのかい?」
という話です。
「あんた、小数・分数の計算、ちゃんと出来るのかい?」
という話です。
 数学の点数が1桁だった場合
「あんた、かけ算の九九、きちんと全部言ってごらん」
という話です。
 数学の点数が30点未満だった場合
「あんた、この点数で、高校の勉強について行けるのかい?」
という話なんです。
 数学の点数が50点未満だった場合、
「あんた、この点数で、まじめに大学に行きたいと思ってるのかい?」
という話なんですよ。

 要するに、学校の通知表や学年順位は「無視」です。点数で判断してください。それで、まずい、ということになったら、子供さんにきちんと勉強させることです。
 「勉強だけが人生じゃない」という人もいますが、だからといって、数学のテストで1桁で、かけ算の九九も満足に出来なかったら、就職しても「君、明日から来なくていいよ」と言われるだけ、と思っておいた方がいいんです。それで、何度かこのコーナーで書いていますが、そんな思いをするくらいだったら、思い切って「通級」「特別支援」の方に通って、かけ算の九九など、最低限、出来ることを出来るようにしてあげて、卒業させる方が、子供さんにとっては幸せだと思いますよ。
(2017/05/23)

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「集団指導」と「個別指導」


指導の仕方の違いだけではありません

 最近の学習塾事情で言うと、個別指導が一般的になってきているようですが、これ、個人的な見解で言うと、全体の学力が下がってきているからだと思うんですね。そして、ラジオでもお話ししましたが、もう少し詳しくここで書いておこうと思います。

 まず、集団指導というのは、先生がみんなの前に出て、一斉に授業を進める形ですね。それに対し、個別指導というのは、生徒一人一人について、勉強を教える方法。
 それで、どちらの指導がいいか、という話ですが、ある程度の基礎学力があり、先生の話を聞いてきちんと理解出来るレベルであれば、周りの生徒からの刺激がある「集団指導」の方が学力が伸びます。それに対し、きちんと先生の話を聞けず理解できないとか、基礎学力が足りず学習内容が理解不能になってしまうレベルの子、もしくは、集団で勉強する内容から大きく上にはみ出て、一斉に勉強している内容が簡単すぎるという子は、個別指導の方がいい、という見解なんです。

 それで、その基準になるところなんですが、釧路の実状から言うと、数学の場合、だいたい、学力テストで4割強以上の子が集団指導で行けるレベル。それに満たない子は、理解できないところが小学校の2・3年生くらいから。そのあたりからすでにつまずいているケースが多く、中学校の学習内容を普通に理解出来るレベルではない、と思います。
 特に、中3の学力テストで1桁の点数しか取れない子は、特別支援レベルと考えていて構いません。自分の受け持ったケースで言うと、こういう子は100%、小数・分数が何なのかが分かっていないレベルなんです。もちろん、小数の足し算・引き算が満足に出来ません。そして、もっと言うと、こういう子が高校に行って、小学校の、それこそ、小数・分数の復習をやっているんですから、それだったら、中学校の段階で、きちんと保護者とお話しして、中学校の段階から特別支援のクラスにいれて「小学校の復習」をやっておいた方が、最終的に子供達のためだと思いますよ。さらに言うと、こういう子って、大抵は、小学校の低学年の漢字が書けなかったり、小学校低学年向けの文章を読ませても意味が分からなかったりしているんです。

 それに付け加えると、中3の数学の学力テストで10点台の子も上記と同様。ただ、この点数になると、他の科目は出来るけど数学だけダメ、という子も混じってきます。ですから、そういう子は、数学の授業だけ通級扱い、のようになろうか、と思います。要するに、ここまでのレベルの子であれば、普通にみんなと一緒に授業を受けさせて置くこと自体、本人にとっても、周りの子にとっても、先生にとっても「苦痛」になると思いますよ。

 だから、中学校入学時点で、その子の学力レベルはある程度判断がつくと思いますから、保護者とお話しして「きちんとついて行けるようになるまでは、全体と離れたところで勉強するようにします」という事にした方がいいでしょう。
 そして、こういう子を普通のクラスにいれておくと、結局、足を引っ張られて、だんだん授業のレベルが下がっていったり、進度が遅れていったり、そういう事が起きるでしょ。要するに、本人も学校も無理をして、そういう子を普通のクラスで一緒に勉強させよう、と思っているから、失敗するんです。進度をとるために、プリントを配ってお終いにしよう、とか、そういうおかしな事が蔓延するんですよ。

 さらに、釧路の場合、数学の学校平均が20点台だったりします。これ、3割未満が通知表「1」のレベルとした場合、通知表平均は「1.2」とか「1.3」にしかならないですよ。中学校だから、もう少し、基準を緩めたとしても、通知表平均は「2」くらいにしかならないはずなんです。それが、通知表平均で普通に「3」を超えているなら、これは評価としてまずいでしょ。実状にあっていないということです。

 というふうに考えた場合、釧路で、数学の「集団指導について行けないレベル」となると、半分以上。学校の平均点に満たないという子は、集団指導の塾に通えるレベルではない、ということなんです。そして、釧路の場合、半分以上の子が、小学校の学習内容に何らかの不備があり、その段階から復習をしなければダメ、というレベルになっている、ということなんですよ。

 ということで、釧路では、数学で見ると、半分以上の子が「個別でなければ無理」というレベル。もちろん、集団指導で授業を受けて差し支えないレベルの子でも、個人的に教えてもらった方がいい、と考えている子は、個別指導の塾で構わないでしょう。

 ただ、大切なのは、個別指導に頼るのではなく、集団指導でもきちんとついていける子を育てる事なんです。きちんと先生の話を聞いて、やるべき事をきちんとやる子を育てる。そういう環境作りや授業の研鑽を進めていくことなんです。
(2017/05/18)

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5月終了時点の数学の進度


だいたい1章が終わっているくらいです

 いつも「中学校の数学の進度が遅い」と言っていますが、中3で「やっと因数分解に入った」なんていう、旧態依然の中学校もあるという情報が入ってきていますので、そのとき、そのときに合わせて、細かく確認していくことが必要ですね。

 それで、各学校毎に行事などがあったりして、進捗状況が若干ずれることはありますが、おおまかに捉えていくと、どの学年も、5月末時点で1章が終了しているくらいが標準だと思ってください。ですから、すでに1ヶ月半が経過しているのに、まだ、教科書の1章の真ん中あたりとか、半分まで行っていないというところがあれば、これは大問題です。もう、2、3ヶ月もすると、道教委の指導が入るような学校の授業の進め方になっていると思ってください。

 そして、学校の生徒の様子などを聞いてみると、例えば、中3で「展開の公式」が満足に覚えられなくて、全然、計算が進まない、という状況になっている中学校もあるようです。それで時間がかかっているなんていう学校もあるようなんですね。

 でもね、展開の公式って、単に「足して・かけて」お終い。それが、もしも「本気で覚えられない」なら、通常の授業をみんなと一緒に受けていることが困難な子なんです。少し前に書きましたが、特別支援とか通級で勉強しなければならないレベルなんです。

 また、単に「勉強せず、強烈にサボっている」という子だったら、そのまま「置いていけば」いいんです。部活にかまけていたりして、きちんとやらない子は、小学生じゃないんですから、もう中3の受験生なんですから、ハッキリ言って「本人の責任」なんです。こういう子は、通知表には「部活を一生懸命頑張っています」と書いて上げて、でも「数学は、全然、出来るようになっていません」ということで、数学の学力の評価として「1」とか「2」とかつけておけばいいんでしょ。それが「当たり前」なんです。

 そして、正直に言えば、ほとんどの子が「強烈にサボっている子」なんでしょ。そういう子に「3」とか「4」とかつけているから「強烈にサボることが普通」になってしまうんです。そんな評価だから「小数・分数の計算が出来ないこと」も普通になっているんでしょ。これだって、中1の「正負の数」の計算をやらせたら、小数・分数の計算が出来ているか、出来ていないかが分かるはず。そして、出来ていない子には、きちんと通知表に「小学校の基本計算が出来ていません」という風に書いて「1」とか「2」とか、普通につけていれば、問題ないんです。でも、そういう子に平気で「3」とか「4」とかつけているでしょ。結果、子供達は「出来なくてもこのままで大丈夫」と思ってしまうから、中学校に入ってから、学力が全然伸びない。中学入学時点でそれなりの学力があった子供達が、中学校卒業時点で、札幌や帯広に大差をつけられて負けるんです。

 子供達に「自信をつけさせる」というのは「出来ない事を克服させて、自信をつけさせる」というのが本筋。「出来ないまま自信を持ってもしょうがない」んだよ。分かりますか? だから、出来ないうちは、きちんと通知表に「1」とか「2」をつけておいて、それを自力で克服したときに、きちんと「3」とか「4」に上げてあげるのさ。それが「自信をつけさせること」なんです。
 もう少し、評価の仕方を考え直しなさい。
(2017/05/16)

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「逆転現象」と「相対学力」


逆転しやすい=相対学力のレベルが低い

 「絶対学力」と「相対学力」という言葉が出てくるので、まずは、ここから確認しますが、「絶対学力」というと、分かりやすく10段階に分けて、10の学力がある場合は、これだけのものが身についているという絶対的なもの。それに対し「相対学力」というのは、学力が「5」の人と「3」の人を比べると「5」の方が上、という、そこにいる子どうしの比較で見る学力と思ってください。

 さて、最近の傾向として、ビリギャルなどもそうですが、学力の高い学校を、ものの1年くらいで一生懸命勉強して、逆転して合格する、というものが多く出回っています。塾の宣伝などでも「驚異的に学力を伸ばした」なんていう話が出てきます。でも、これ、本当は、おかしな話なんです。というのは、例えば、自分たちの大学受験のときであれば、慶応、というと、散々遊び回っていた子が、ものの1年勉強したくらいで合格できるような大学では無かったはずなんです。
 じゃあ、これはどういうことなのか、というと、要するに「大学のレベルが低くなってしまっていて、ちょっとの努力で簡単に受かるレベルまで下がってきている」と見ておくのが「正しい見方」。

 例えば、自分たちの受験の頃は、絶対学力として「10」まで必要だった大学が「5」とか「6」くらいまで、レベルが下がってきている。そして、過去には「8」とか「9」の学力があった子が、努力して「10」のレベルの大学に合格していく、というのが、本来の「逆転現象」なんです。
 それが、現在は、大学のレベルが「6」くらいまでに下がってきていて、「2」とか「3」くらいの子が逆転現象を起こしている、と考えた方がいいんですね。そして、もっと言うと、「8」とか「9」の学力の子が「10」に上がるためには、それこそ、血のにじむような努力をしなければならないのですが、これがレベルが下がって「5」とか「6」となると、比較的、楽に超えることが出来る。要するに、上のレベルであればあるほど、1段階のハードルが高くなるんです。
 この上のレベルになればなるほど、ハードルが高くなる、というケースは、漢字検定あたりを参考にしてもらっても、分かると思いますが、現在5級の子が4級や3級に受かろうと思って勉強するレベルと、現在2級の子が準1級や1級を勉強するのとは、明らかにレベルが違いますよね。1級に受かろうと思うと、4級や3級の勉強などとは比べものにならないくらいハードで、相当な能力が必要になるんです。ですから、同じ1級分と言っても、そのハードルの差は歴然としている訳ですよ。

 となると、簡単に逆転現象が起きている場合、それは、目標となっている大学や、中学校で言うと学年順位など、その絶対的な学力レベルが低くなっている、と捉えておいた方がいいんです。

 そうすると、学力が全体的に低いところであれば、学習環境がちょっと変わった程度でも、簡単に逆転現象が起こる。もう少し具体的に言うと、学級崩壊を起こしている所に通っていた生徒が、きちんと勉強できる環境になっただけでも、学力が非常に伸びたような感じになってしまう、ということなんです。

 これが、実際に起こっているのが釧路なんです。全体のレベルが低いんですよ。だから、入試ギリギリでも、数学の計算が満足に出来なくても、社会や理科で、人よりちょっとだけ多めに勉強すると受かってしまう。それくらい、高校のハードルが低いんです。
 先日の中3の4月実施の北海道学力コンクールのデータで見ると、釧路で2番手の公立である江南高校と帯広で市内公立普通科の一番下の緑陽高校では、江南の方が合格判定が高くでます。要するに江南の方がレベルが低くて入りやすい、ということなんです。

 ですから、簡単に逆転を起こせるような状況になっているということは、相対学力を絶対学力に換算してみると、圧倒的に低い状態である、ということなんですね。そして、それで合格しているのは、塾のおかげ、なんていうものではありません。基本的に、生徒の意識と生徒を取り巻く学習環境の差、という具合に見ておけばいいんです。
 すなわち、学校がきちんとした学習環境を整える、家庭での勉強の取り組みを保護者がしっかり考える、という2本柱がしっかりしていかなければならないんです。学校の授業進度が遅いとか、校長会の会長が「裁量問題は難しいからやめてほしい」などと道教委に訴えているような状況では、まだまだ、全体のレベルアップはほど遠い、ということですね。
(2017/05/11)

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「特別支援」とフィンランドの教育


学校が2種類ある

 前項の続きですが、フィンランドの教育というのが一時話題になりましたね。そして、フィンランドでは、通常、日本で考えられている学校の他に、日本で言う「特別支援」に該当するような子供達が中心になって通う学校やクラスがあるんです。
 たぶん、黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」を読んだことがある人は分かると思うのですが、やはり、集団指導に馴染めない子というのは、それなりにいるわけで、「窓際のトットちゃん」に出てくる先生も、当時としては珍しい、今で言う「特別支援」用の生徒対応を身につけていた人なんですね。そして、そこに通って、のびのび過ごしているわけです。

 ただ、そういう特別な環境が用意されているから、のびのびと幸せに過ごせるのであって、普通の学校にそれを求めるのは、本質的に間違いなんです。フィンランドの教育方針は「良き納税者を育てる」というものですね。当然、集団での指導でしっかりついて来ることができる子は、きちんとした勉強をして、学校を卒業していくという過程をたどるわけで、そこに馴染めない子用に、特別な環境が用意されていると思ってもらえればいいと思います。

 ですから、集団指導に馴染めない子は、やはり、特別な環境で勉強を進めていくのが幸せで、日本では「特別支援」と言うと、普通のクラスからはじかれた子というような、どことなく悪いイメージがついて回るような気がしますが、本来は、そうではないんです。フィンランドの例で行くと、こういう特別支援向けの学校を卒業したとしても、実力が伴えば、普通の学校に通った子と一緒の高校や大学に進むことも出来ますし、もちろん、ある程度年齢が行けば、周りの人の話もきちんと聞けるような習慣がついて来るわけですし。黒柳徹子さんも、他の人よりは、ずっと優秀だと思いますよ。そういうふうになっていく子も当然、出てくるわけです。もちろん、全員がそうなる、という訳ではありませんが・・・。

 それで、大事な事は何かというと、そういうところに通わせる事になったときに、親がおかしな偏見を持たない、ということではないかと思うんですね。子供さんの前で「おまえは特別支援だからね〜」みたいな事を言ってしまうと、子供さん本人は非常に幸せに通っていたとしても、そこに水を差してしまうわけです。
 人よりも遅れた勉強をしていたとしても、周りもみんなそういう状況であれば、子供さんの抵抗感も薄れると思います。むしろ、身につける物事をきちんと身につけていけるようになるのではないでしょうか。少なくても、訳の分からない話をお客さんになって、ずっと聞いている、なんていう状況になるよりも、遙かに子供さんのためになると思いますよ。

 ちなみに、フィンランドの教育というと「のびのび遊んで学力が高い」というようなイメージを持っている人もいるのではないかと思うのですが、おそらく、この辺が、日本の教育制度と混同されて、良いように解釈されてしまっているような気がします。学力の高い子の中には、小学校の段階から、家に帰ってから親が付きっきりで夜の9時過ぎまで勉強を教えているような家庭もあるんだそうですよ。

 それから、もう一つ。例えば「窓際のトットちゃん」を読んで「素晴らしい」とか言っておきながら、特別支援に通わせることは「反対」とか。そのとき、そのときで、主張がコロコロ変わるのは、筋が通っていないでしょ。ですから、親は、自分自身がしっかりとした信念を持つ、ということなんです。基盤がしっかりしていないと、結局、子供さんも中途半端なまま、学校を卒業していくことになる、と思ってください。
(2017/05/10)

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「低学力」と「通級・特別支援」


お客さんでいるよりは、特別支援の方が子供も学校も幸せ

 これは、ハッキリさせておいた方がいいでしょう。中学校に入って、小学校2・3年の漢字が書けないとか、小数・分数の計算で何をやっていいか分からない、という状況になっている子は、チームティーチングや学力別クラスにしたところで、正直、救えないんですよ。完全に「個別」で教えてあげなかったら、どうしようも無いんです。授業中に付け焼き刃の説明を受けたところで、結局、そのときに習っている中学校の学習内容をきちんと出来るようにはならない、と思っていた方がいいんです。
 ましてや、そういう子の場合、先生が常に側にいて面倒を見てくれないと何もできないような状況になっている〜きちんとやっているように見えて、実は、とんちんかん事をやっていたり、ただ、ノートを写しているだけで、後は時間が過ぎるのをただ待っている状態だったりしているんです。

 要するに、昔よく言われていた「お客さん」状態なんですよ。そして、その状況に置かれたときに、それじゃつまらない、ということで、騒ぎ出したりするんです。そうなると、周りの子供達がみんな迷惑なんです。この状況の一歩手前が、何を説明されても「分からない」「訳分からない」を連発する子。とにかく「誰かに来て欲しい」「誰か、個別に教えてくれ」。こうなったら、特別支援予備軍です。正直、学習障害の可能性あり、と思っておけばいいんです。
 実際、「分からない」と言い出す子の大半は、漢字の意味や言葉の意味が分からなかったり、誰でも知っているような基本事項が身についていなかったりするんです。そして、その都度、付け焼き刃で教えてもらって、何となく出来るようになっているような気になっているだけ。ですから、入試などで不合格になるのは、実は、こういうタイプの子が多いんです。要するに、その場で、入試の問題に対応できない〜誰かに、自分の分かる言葉で説明してもらわないと分からない〜という、隠れ「低学力」だと思ってくれればいいんです。

 そして、実際に、全然分からなくてお客さんになってしまっている子、誰かについていてもらわないと出来ない子も含め、通級、もしくは特別支援の方に参加するようにした方が、落ち着いてきちんと自分のペースで勉強出来ますから、その方が「本人にとってはずっと良い状態」なんです。
 学校でも「分からない」を言い出す子がいたら、その子のペースになってしまって、授業は進まない、だからといって、相手をしてあげないとちょろちょろしたり、騒ぎ出したりする、ということで、ハッキリ言って「迷惑」なんですよ。
 釧路の場合、こういう子の相手をしてしまって、そこから学級崩壊になったり、勉強が進まず、低学力が進行していったりしているところが多いのではないかと思います。

 そして、こういった子は、特別支援の方に通った方が、絶対、本人にとっては幸せなんです。釧路の場合、下手をしたら、上記のレベルに当てはまる子が学校の3分の1とか4分の1とか、特別支援いう状況になってしまうところもあるかとは思いますが、それでも、いつまでもお客さんのまま、もしくは、周りに迷惑をかける状態を放ったままにするよりは、圧倒的にいいんです。

 ハッキリ言って、そういう子は、現在の学校で行われている「集団指導」では救えない、と思っていた方がいいです。学校の教師の余計な負担が増えるだけです。「お宅のお子さんは、話を聞いていても、全然、理解出来ない状態です」と言うことを、きちんと保護者に話して、中学校だと「小学校の低学年の復習が必要です」という話もきちんと行って、ドンドン特別支援の方に回してあげればいいんです。
 そうやって、保護者や子供本人の意識を変えないと、現状のまま、変わらない状況が、これから何年も続くのではないかと思います。
(2017/05/08)

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「宿題」と「学力・しつけ」


以前はボロボロ!?

 これは、たぶん、学校の先生が実感しているのではないかと思うのですが、以前は「学級だより」とか「学年だより」に「返却物の提出状況が非常に悪い」というようなことがしょっちゅう書かれていました。中3の学力テストの結果など「得点通知表を提出しない子が多いため、得点通知表を渡すことが出来ません」ということで、結果が分かるのが非常に遅くなる中学校って、結構、あったと記憶しています。
 ただ、最近、そういう話は、以前ほど出てきていないように思います。要するに「子供達の提出状況が良くなってきているのではないか」と思うのですが、どうでしょうか?

 実は、こういう「提出物に対するしつけ」と「宿題」というのが、密接な関係にあります。
 どういう事かというと「出さなければならないものを、きちんと提出する」という感覚を身につけるのに、毎日の宿題というのが、非常に有効なんですね。小学校のうちに「毎日、提出しなければならないものがある」という感覚で物事を捉えておけると、得点通知表のような提出物も比較的スムーズに回収できるようになっていくのです。

 そして、現在、釧路では、小学校の段階で、宿題・家庭学習などの「毎日の提出物」を子供達に提出させるようにしている所が多いようですから、その分、いつまでも提出しないでいるだらしない子は、かなり減ってきているだろう、と思われます。自分が教えていても、宿題をやらずに溜めてしまう子は、かなり減ってきていると思います。

 そして、こういう提出物がしっかりするようになると、学力も高くなっていきます。もちろん、宿題などで、実際に勉強内容に必ず触れるという習慣もつきますし、もう一つは「忘れないように、きちんと覚えておこう」という意識も働くようになるんですね。当然「学習内容もきちんと覚えておこう」という気持ちで接していけるようになるんです。

 それで、ここからが問題点なんですが、小学校は、割ときちんとやっているようなんですが、中学校はどうなんでしょう? テスト前に「ノート提出」などを義務づけている学校はあるようなんですが、毎日の習慣づけということになると、かなり無頓着のような気がします。家庭学習も「やってきた人は出しなさい」くらいのものにしかなっていないのではないでしょうか。
 こういう「しつけ」の部分が、おそらく学力にも反映しているのではないか。小学校は、比較的学力が高めなってきているのに、中学校になると、極端に学力が落ちて行くんです。

 こういう「子供達のしつけ」に関わる部分が、いわゆる「生徒管理」という部分なんです。そして、これも以前から書いていますが、釧路はこの「生徒管理」が非常に弱い。要するに「だらしないのを黙認〜放ったまま」にしてしまうんです。それが、学力に大きく影響している、ということなんですね。

 さて、少し前に書いた「塾の功罪と地域の意識」で書いた塾の基準の中で、塾側として、決められているものの一つに「宿題をやって来ないものは退塾してもらう」というのがあります。要するに、塾に入る段階できちんと約束するんですね。もちろん、人間ですから、たまに忘れることもあるでしょうし、何かの理由で出来ないこともあるでしょう。もちろん、そういうものについては大目に見ますが「面倒くさいからやらない」とか「だらしなく、しょっちゅう忘れてくる」という子は辞めさせられるというのが、条件について来るんです。すなわち、こういうところで「きちんと、しつけを行う」という事なんですね。合わせて「勉強について、きちんと取り組むという意識を持ってもらう」ということなんです。ここがルーズになってしまうと、個人の学力〜地域全体の学力が上がってこないんです。

 基本的に、きちんとした私立中学や塾となると、こうやって「子供にきちんと勉強してもらう」と言うことが大前提なんです。特に私立中学となると、全国レベルでみたときに、多くの学校では、宿題の量がかなり多いですよね。それだけ、学力について担保しているということなんです。
 それを「宿題を出さずに、子供を通いやすくしてお金を取ろう」と思っている塾があったとしたならば、それは、とにかく生徒を集めて月謝を稼ごう、という感覚に近い。そして、他地域は基本的に前者なのに対し、釧路では後者の感覚に近いでしょう。宿題をきつくすると生徒が集まらないと思っているんですよ。ところが、実際は、きちんと勉強して結果がついてくれば、それだけ信用があがるんです。そうしない〜そうできないのは、授業力が低く、家で勉強しても、結果がついて来ないレベルの授業をしているから、もしくは、授業で扱っている学習内容のレベルが低く、問題集などから宿題を出そうと思っても、そのレベルに到達していないので宿題に出来ない、というのが本音ではないでしょうか。
 ですから、本来であれば、宿題についての基準を設定し、保護者の意識を変えることで、地域全体の勉強に向かう姿勢が変わってくる、ということなんです。

 よく「宿題では学力は上がらない」と言う人がいますが、これは、単に「学習内容だけ」を見て言っているだけで、ちょっと目線が狭くて浅いんです。宿題の効能とはどういうものか、ということを、少し幅を広く持って考えていかなければならないんですね。
 宿題を「やる・やらない」「出来る・出来ない」という学習内容オンリーで見るのではなく「出す・出さない」という「しつけ」という点に視点を向けることも非常に大切なことなんです。
(2017/05/01)

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「個数の0」と「自然数」


小学校と中学校の違い

 「自然数の定義」と言うと「ものの個数や順位を表す数」と習っていると思います。でも、これ、ちょっと変だと思いませんか? 「ものの個数」なら「個数だけ」で、「順位」なら「順位だけ」で事が足りるはずです。なのにどうして、わざわざ2種類も用意してるんでしょう? 

 実は、以前、中学校で「整数の性質」という単元を、今の「正負の数」の前に習っていた時期があります。いわゆるGCMとかLCMを習っていた時代ですね。そして、そのときに、小学校と中学校で明らかに答えの書き方が違う問題があったんです。それが
「3の倍数を小さい順から3つ書きなさい」
という問題。
 これ、当時の小学校では、答えが「3、6、9」。要するに、答えが3×1からスタートだったんです。ところが中学校では、0を含めてくるので、一番最初は3×0からスタート。したがって、中学校では答えが「0、3、6」となったんです。ですから、当時は「この問題は、小学校の時とは答えの書き方が違うからね」と説明しなければならなかったんです。
 これ、たぶん、今だと48・9歳くらいから年齢が上の先生じゃないと分からないかも知れませんね。

 そして、なぜ、このような事になったか、というと、以前は、個数で0を扱う場合、小学校と中学校で明確な違いがあった。小学校では、個数を数えるときに「1、2、3、4、5・・・」と1からスタートして数えたのですが、中学校では0を含めて「0、1、2、3・・・」と数えるという事になっていたからなんです。そのため、当然、かけ算も、小学校で習う九九は「さんいちが3、さんにが6・・・」と「×1」からスタートしていましたが、中学校では、その一歩手前の「×0」からスタートになっていたんですよ。

 ところが、最近では、この「0」の扱いの違いが明確ではありません。学校の先生が意識して教えないと、そのまま通り過ぎていってしまうんですね。結果、どこに影響が出るかというと、関数の「変域」なんです。ここが一番、影響が大きい。例えば
「1m60円の紙テープをxm買ったときの代金がy円」
という問題。これ、小学校感覚のままだと1からスタートでyの値が「60円・・・」と増えていくことになるんです。ところが、中学校では0mからスタートですから、当然、金額も0円からスタート。グラフもきちんと原点からスタートになるように書きますね。となると、もしも、小学校感覚でいる子がいたら、その子は、単に学校の先生の真似をしてグラフなどを書いているだけで、根本的な理解が伴っていない、ということになります。こういうところが落とし穴なんですよ。
 また、小学校でも、自分が中学校で習っていたときの事を思い出し、比例が出てきたときに、何となく「0から書け」というふうに教えてしまっている先生もいるんじゃないでしょうか。これだと、生徒が、何となく「分からない」というような気持ちになって、結局、算数嫌いの子を増やしてしまう原因になっている可能性もあるんです。
 だから、説明しなければならないところは、きちんと授業で子供達に話しておかなければならないんですよ。

 となると、小学校の感覚で言うと「個数に0を含まない」わけですから「0を含まない」という「自然数の定義」がそのままオーケーになります。ところが、中学校の場合、個数に「0を含む」わけですから、「個数」という言葉を使うと「自然数」の定義に当てはまらなくなります。当然、「個数」だけで表すわけにはいかないので「順位」という概念が加わるわけですね。

 そして、もう一つ。数学で良く使われる「n」という文字。これ、そもそも「natural number」の「n」で、いわゆる「自然数」の「n」なんです。ところが、これ、問題を解いて見ると分かるのですが、nに0が当てはまる答えになる場合も結構ありますよね。ですから、問題でも「整数nを答えなさい」とか「自然数nを答えなさい」というように、nに0が入るのか、入らないのかを問題文の中でハッキリさせるような書き方をしているわけです。

 となると、英語の訳をそのまま「自然数」とした場合、そのnに0が入ったり、入らなかったりするわけですから、nは自然数なんだよ、と言い切る事が出来ないことになってしまいます。そして、学校では「自然数に0が入らない」というふうに「整数」と完全に一線を画すように教えている以上、nに0が入ると非常に都合が悪い。そこで、「n=自然数」について勘違いが起きないように「個数」と「順位」の2つ用意している、ということなんです。ですから、nの扱いについては、その都度、きちんと日本語を見て、0が入るか、入らないか、を確認しなさい、という事にしているんですね。

 正直に言うと、ここまで生徒に説明することも無いのですが「なんで、自然数の定義に、個数と順位と2つ例が入っているの?」と疑問に思う子が出てきたら、答えられるようにしておいてもらえればいいのではないかと思います。

 そして、このように、以前書いた「0のセンス」というのは、中学校に入ってからもずっとついて回るんですね。
 さらに言うと、高校に入ってからも、この「0のセンス」が絡んできます。例えば、微分なんていうのは、分母が0にならないように、極力0に近づける、という考え方をしますし、高校で出てくる
「xについての方程式 ax=b を解け」
というのも、中学校では、普通に等式の変形をして、x=b/a とやるわけですが、高校ではa=0の場合を想定して場合分けをしなければなりません。そして、こういう「0のセンス」がらみの問題が出てくると「分かんない〜」となってしまう子が多かったりします。

 結局、この数学のセンスというのが、後々、高校までも響いて来るんです。ですから、教える側の立場として「0の扱い」がきちんと出来るか、無頓着か、で、決定的な差になってくる、くらいに考えておいて欲しいと思います。
(2017/04/27)

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4月終わりの中1・2数学と中3数学の教え方


中3でとろいところがあるようです

 2つ前・3つ前の記事で、中3の数学の進度について書きましたが、現時点では、ある中学校では順調に「因数分解」に入ってます。ところが、案の定、まだ、展開の公式に入ってもいない、おバカな中学校もあるようで・・・
 また、以前、展開の公式の教え方が無茶苦茶で、子供達が全然出来なくなってしまっている中学校もありました。それで、気になる人は、子供さんのノートをみて下さい。展開の最初の説明(導入)では、四角形の図を使って説明するところもあるので、そこに四角形の図が書いてあっても良いのですが、「展開の公式の計算の途中の部分」に田んぼの「田」の字のような図を書いているところがあったら要注意。変な先生だと思ってください。こういう教え方をする先生に習ったら、計算が出来なくなります。

 そして、中1の数学ですが、4月の終わりの段階では、学校によっては、最初に小学校の復習をいれてくれているところもあるようですから、そこはちょっと遅めの進度になるものの、順調に行けば、計算の「加減混合」はクリアして、乗法・除法に入っていると思います。

 中2については、4月の段階で、計算内容はほぼクリア。5月に入って、代入・等式の変形・式の証明に入っていくようになっていればいいでしょう。

 ですから、中1で「まだ、計算に入ったばかり」とか、中2で「まだ、同類項のまとめ(いわゆる式の足し算・引き算)」をやっているようなところはアウト。要するに説明がうまくなくてモタモタしていたり、授業の段取りが悪く、行き当たりばったりで授業をやっている可能性が高いと思ってください。「行事が立て込んだ」という言い訳をしているような教師はダメ教師。他地域では普通にやっている訳ですから、普通に行事をこなしても、そのくらいの進み方は出来ます。
(2017/04/25)

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「塾の功罪」と「地域の意識」


保護者の意識を変えたのは学習塾

 これ、かなり昔の話。以前は、釧路湖陵の理数科というと、帯広から受験した子もいたんだそうです。帯広の高校に行くより、釧路の湖陵の方がいい、という話だったんですね。オホーツク学区では、以前は網走南が丘が地域の一番の高校で、北見の方では、北斗よりも柏陽の方が上だった時期もあって、高校の序列が混沌としていたときもあったわけです。
 ところが、これが逆転するんですよ。今は、帯広の方が上。網走より北見北斗の方が上だったりします。何でこんなことが起きたか、という話です。

 よく、漁師町と農家町では、農家の方が勉強に対してしっかりした意識を持っているなんていう話をする人がいますが、そんなバカげた話はありません。だったら、最初から、帯広や北見の方が学力が高かったはずなんです。この転機はいつか、という話なんですが、実は、帯広・北見は学習塾が出来て、地域の意識が変わったんです。

 どういうことかというと、当時の塾は「入塾制限」がありました。通知表結果が低く集団の授業についていけない子、宿題をきちんとやらない子、授業中の姿勢が悪い子、これ、すべて「お断り」だったんです。結果、親の方の意識として「あんた、これだったら、塾にすら行けないよ」。これが大きかった。すなわち、親の方が「子供の勉強について、再教育させられた」んです。塾に行こうと思ったら、子供がきちんと勉強できる状態でなければならなかったんですね。だから、全体的に「家庭でもきちんとした勉強についての約束などを行っていった」わけです。

 じゃあ、釧路はどうだったか。残念な事に入塾基準のない塾が地域の1位でした。宿題もありませんでした。結果、中学校に入っても満足に勉強せず「入試が近くなったら、塾に行かせればいいや」という感覚の親を育ててしまったんです。子供も子供で、宿題も満足に出ないわけですから、塾に行ってボーっと話を聞いてきて、それでお終い。それが勉強。そういう感覚にしてしまったんです。
 塾としては「誰でも分け隔てなく入塾させます」と言うと、一見、良さそうじゃないですか。ところが「親の再教育」という視点で見ると、これが「悪」だったんです。

 結果、ここから逆転現象が始まります。釧路は帯広にどんどん追い上げられ、蓋を開けてみれば、今年ついに、帯広南商業のボーダーより、北陽のボーダーの方が低くなってしまった。これじゃ、どうしようもないでしょ。北陽に受かっても、帯広で市内に通おうと思ったら、工業か農業に行くしかない、という子供達がいる、ということです。

 まだ札幌や道外では、私立中学受験などがあって、きちんと勉強しなければならない、という意識を持っている人が結構多い。それが釧路ではまだまだ。宿題すら満足にやらない子がたくさんいます。
 ですから、親の「子供の勉強についての再教育」をどのように行っていくか、ということが喫緊の課題なんです。「早寝・早起き・朝ご飯」程度じゃ、解決しないんですよ。
(2017/04/23)

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4月終わりからGW明けの中3数学


今回も「毎度のお話」ですが

 さて、前項では、4月中の中3数学の進み方について書きましたが、子供さんの学校はどうですか?
 今回は、その続きです。

 4月の最終週あたりからは、いよいよ次のセクションの「因数分解」に入ります。少なくても「共通因数による解法」と基本的な「公式による因数分解」あたりまでは進んでいて欲しいですね。5月下旬に修学旅行のある学校では、その修学旅行前には、1章が終わっているくらいのペースが望ましいと思っていてくれればいいです。

 また、教える側としても「共通因数による解法」で子供達が間違いやすいところや「公式による解法」で間違いやすい所は、すでに分かってるはずですから、そこをきちんと教えられるかどうかが勝負です。だけど、釧路の教師って、たいがい、ただ「やれ」と言って、間違えたところを後からフォローする「後付け説明」になっているところが多いと思いますから、逆に「分からない」というふうに言われたり、余計な時間がかかったりするんですね。基本的に「後付け説明は悪」と捉えて、自分の授業の研鑽に取り組まないと。

 以前は、釧路だけ1章以上他地域より遅れているのが当たり前。酷いところは2章・3章分も遅れていたんですから。

 いいか! だらしないのは、もういい加減にして、そろそろ直せよ!
(2017/04/22)

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4月に入って、中3数学は大丈夫?


毎度・毎度のお話ですが

 さて、いよいよ新年度です。そして、新年度スタートの段階で、毎度、話題になるのが、数学の進度。特に中3は、結局、最初の計算部分に異様に時間をかけ、関数・図形など、時間のかかるところは端折って、結果、高校入試は最悪。志望校は、低学力方面の高校だけ、異常に倍率が高いことになっています。

 それで、ここでは、中3がいつまでにどのくらいのところを消化していればいいかということを少し細かく書いておきますね。

 まず、4月段階では、中3数学では「式の計算」の単元になります。そこで習うのは、展開・因数分解・利用の3つ。
 そのうち、展開は、基本的に、中2の内容の踏襲から始まって、最終的に、公式を使い、計算がサッと出来るところまでなのですが、他のセクションと比べると、圧倒的に楽ですから、だいたい2週間くらい。せいぜいかかっても4月中には完全に終わっていなければならないところなんです。

 今までの釧路の場合、この「展開」が終わるのが5月。こんな状況で数学がまともになるはずありません。ここで、余計に時間をかけた分、他のところを端折る事になるんですよ。そして、この学校の進度の遅さに合わせて、学習塾でもトロトロやるので、塾に通っていても、数学がまともにならないのが実状。

 ちなみに、出来るなら、4月の最終週では、因数分解に少し入っているか、もしくは、教科書とは順番が違いますが、先に「素因数分解」をやっておけば、本当は、もっと因数分解に対する理解が進むのですが。(ちなみに、今は「素因数分解」を扱うのは「平方根」の単元。この辺が、教科書のおかしいところでもあります)

 ということで、学校がトロトロしているなら、自力でドンドン勉強を進めていきましょう。また、学校が異常に遅い場合、学校や教育委員会に相談しても可です。
(2017/04/13)

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指導力不足の逃げ道


大きく2つ

 前回は、指導内容の無理解から起こる指導力不足の話を書いたので、今回はその続きで、そういう状況になった場合、先生はどこに逃げるか、というお話です。

 まず1つ目は「馴れ合いの関係を作る」という事なんです。どういうことかというと、授業が良くわからない、という状況になったときに、自分を責められないように「まあ、このくらいで納得してくれや」という言い訳が通用するように、馴れ合いの関係を作ってしまえ、ということなんですね。
 ところが、これをやると、生徒を注意できなくなってしまうんです。授業中の姿勢が悪くても注意しない。忘れ物をしても注意しない。宿題に至っては「忘れたら注意しなければならなくなってしまうので、出さないようにしよう」ということです。実際に塾講師でも、こういう感覚の人がいたんですから。
 ここから悪循環が始まります。授業が分からない〜まじめに授業を聞かない〜騒がしくなる〜注意しない・・・なんていう感じで、最悪は学級崩壊ですよね。おまけに、遅刻はするわ、忘れ物は平気だわ。
 釧路の場合、極端に学力の低い学校ってあるんですよ。そういうところは、この馴れ合いの関係を疑ってみるといいと思いますよ。

 もう一つは「生徒をバカにする」というケース。「こんなやつ、俺の教えるレベルじゃない」という感じ。関数の解説をしているところで「どうせ、おまえ達、計算ができないだろうけど」という事を生徒の前で平気で言っていた数学教師の話を以前しましたが、もう感覚自体がダメなんですよ。そして、そういうやつが一番最初に言い出すのが「国語力が無い」なんですよ。もちろん、自分も「国語力をつけましょう」ということで、漢字の練習をしようとか、問題集を解きましょう、という事は言うし、それが将来につながるから「お父さん・お母さん、しっかり子供さんの状況を見てください」という事は言いますが、でも、国語力が無いなら無いなりの授業は普通にするわけです。
 ところが、始末に負えないのは、「国語力が無い」と生徒をくさすやつ。それでいて、いざ蓋を開けてみると、生徒の分からない用語を平気で使っていたりしてね。そして、しょうがないから「俺の授業はレベルが高いんだ」と言い出す始末。某小学校の某教諭など、この典型だと思うんですが。

 ということで、結局、こういう所に逃げているのは、実は「指導力不足」なんだ、ということ。そして、数学に関して言えば「センスを見極めて、そこにポイントを落として行くこと」なんです。そして、上記のような事を言っている人は「あ、この人、指導力が低いんだ」と思って構いません。そういう先生に当たったら気をつけろ、ということです。
(2017/03/13)

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学力3割・体力3割・気力3割・運1割


高校入試に必要なもの

 先日、エフエムくしろの収録に行ってきて、上記の「学力3割、体力3割、気力3割、運1割」のお話をしてきたのですが、いかんせん、時間が短いため、あまりきちんと説明出来ませんでした。それで、ここではラジオをお聞きになる皆さんへ、補足説明をしておきます。これを読んでからラジオを聴いてもらうと、より分かりやすいかな、と思うので、一度、目を通しておいてください。

 まず、「学力3割」ですが、学力の割合が思ったより少なく感じている人も多いと思います。ただ、よくよく考えてみると、高校入試って、だいたい同じくらいの学力の子が受験するんですね。そうなると、学力の差はそれほど大きくはありません。ですから、同じ高校を受験する子より、少し多めに頑張って、落ちる範囲にいる子より、ほんの少しでも学力が高ければいいんです。ですから、学力として考えた場合、3割程度なんですね。

 次に、先に「気力3割」についてですが、ここが「集中力」や「諦めない気持ち」につながります。「集中力」が切れて、いつもは出来ているはずの問題でミスをしてしまったりしては、受かるものも受かりません。また、途中で「もう、分からない」と諦めて投げてしまっては、それ以上点数は上がりません。それに対し、最後まで頑張って、例えば、国語の記述や数学の証明などで、少しでも書いておけば、完全な○でなくても△で1点・2点と部分点が来る可能性があるんです。そこまで頑張りなさい、ということです。

 そして、「体力3割」ですが、いくら「気力」を持とうとしても、「体力」〜いわゆる「学習体力」が身についていないと、気持ちばかりで体がついて行かないんです。ですから、日頃から、きちんと机に座って、長時間勉強できるだけの「体力」をつけておくことが必要、ということです。

 最後に「運1割」ですが、これも「テストが始まるギリギリまで勉強をしましょう」という話です。「運良く、直前に見た内容がテストに出題される」という事も可能性としてあるわけで、子供さんにお話するときには「そうやって、運を呼び込め」と言っているんですが、実際は、出題される可能性はきわめて低いでしょう。本当は、休み時間中に「答え合わせ」のような事をすると、不安感が増したり、自信を無くしたりして、うまくテストに集中できない子が中に出てきます。それを回避させるための方便なんだと思ってください。「休み時間に答え合わせをしているような事をやっている人を見たら、運を逃していると思え」とお話しておくと、子供さんはきちんと休み時間に参考書などを見るようになります。すると、次のテストに向けての頭作り(感覚作り)ができるので、受験のような緊張している場では、この頭の切り替えが効果的な場合があるんです。ただし、直接勉強内容が出てくれる可能性は低いので「1割くらいだぞ」というお話なんですね。単に「答え合わせをするな」というより、こういう形に言い換えてあげた方が、子供さんは実行しやすい、と思ってください。
(2017/02/10)

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何でもかんでも「難しい」


地域の風潮に待ったをかけよう

 小学校の方では、徐々に学力向上への動きが出始めていますが、中学校や保護者の方はいまいちの感があります。
 そこで、今回は、ちょっと保護者には厳しい話。

 実は、釧路のお父さん・お母さん(場合によってはおじいちゃん・おばあちゃん)は、何でもかんでも、ちょっと面倒な学校の勉強内容のものを見ると、すぐ「難しい」と言うんです。例えば、小数・分数の計算を見ただけで「あら〜結構、難しいわね〜」と言い出すような感覚なんです。これ、正直に言わせてもらうと「冗談じゃない」んです。このくらい出来てもらわなければ困るんです。そして、それが高じて、結局、かけ算の九九がままならない子が出てきたり、足し算・引き算のおかしな子が出てきたりするようになっていった、と思ってもらえればいいでしょう。
 全国版の算数検定の問題を見てもらっても分かると思いますし、もちろん、他地域から来ているお父さん・お母さんは「このくらい普通」という感覚で見ていると思いますよ。

 実は、自分が以前にいた学習塾でも、簡単な計算練習プリントがあって、釧路以外の地域の先生は「易しすぎて、ウォーミングアップ程度にしか使えない」という感覚なのに対し、釧路の先生からは「もうちょっと易しくして欲しい」という要望が上がっていたんですね。また、某学習塾の中学校数学のテキストなどを見たこともありますが、薄っぺらの内容がほとんど無いテキスト。よく書店で「基本をしっかり身につけましょう」的な参考書が出ていますが、そちらの方がまだ難しいんじゃないかと思うくらいのテキストだったりします。
 さらに言うと、自分、学習塾時代には、小学校の計算コンクールという感じの一般の子も無料で受験できる「標準テスト」の作成担当もやっていたんです。そのテスト、正答率が8割以上なんです。そういう関係もあり、くしろ子ども未来塾のテストも自分が作成しています。見る機会があれば見て欲しいのですが、これが「標準(正直に言うと標準よりちょっと易しめ)」です。

 そして、これはたぶん、親の世代からずっとそうなんだと思いますが、易しいことしかやってきていないので、釧路の場合、子どもだけではなく、親も教師も、学習塾関係者も「何でもかんでも難しい」という感覚に染まっているんだと思うんですね。

 ですから、これからは感覚を少し変えてください。
 分数・小数は「できて当たり前」。「速さ」の問題でも「は・じ・き」を覚えておけば、誰でも問題くらいはすぐ解ける、出来ないやつは「どうかしてるぜ」くらいの感覚で良いんです。

 小学校の教科書って、基本しか載っていないんですよ。だから、教科書の内容はすべて「出来て当たり前」くらいの感覚で考えていって欲しいと思います。
(2017/02/04)

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高校入試で考えてみよう


高校に入ることだけを考えていてもダメなんです

 1月27日に倍率が出ましたが、ただ単に「受験が厳しい」というような感想だけでは、今後の事が見えてこないのではないかと思いますので、受験生の皆さんや、受験生の保護者の皆さんに考えて欲しいと思ったことを書いておきます。

 まずは、商業・工業・東を受験する皆さんへ。
 ここ数年、就職状況は改善されている、と言われていますが、やはり各高校の下位層は厳しいものがありそうです。実は、去年の春先、自分、自動車の接触事故に遭ったのですが、そのときの相手が商業高校を卒業したての子でした。保険も9:1で、ほとんど相手方の責任となったのですが、話をしたところ、その子、卒業の段階で就職出来ていなかったんです。それで、夜の10時くらいに、高校生の女の子を隣に乗せてフラフラ遊んでいたときに、自分の車と接触したんですね。
 それで、仕事先は見つかったのか、と聞いたところ、その事故を起こした翌日が初出勤だったそうで、仕事先の名前を聞いても「ハローワークでちょっと見ただけで、よくわかんないっす」とのこと。
 まあ、商業高校全部がこういう子がとは言いませんが、せっかく高校に通っても、卒業までに就職が決まらない子というのは、こんな感じの子なんだろうな、と思いました。でも、こういう子でも、商業は受かっているんです。

 ということは、いくら倍率が高い、と言われたとしても、商業・工業・東の学力レベルで受からない子って、どういう状況なのか、ということなんです。不合格だった子が全員そうだ、とは言いませんが、ただ、勉強や就職に関して、ボヤッとした感覚の子が多いんじゃないでしょうか? もちろん、合格した子の中にも、こういう感覚の子はいるんじゃないでしょうか?

 ですから、自分は、商業・工業・東を受験する子供達は、高校を卒業したらすぐに就職なんだ、という意識を持ってもらいたいと思いますし、その点がボヤッとしたまま過ごさないように、将来の就職に支障が無いように、保護者の目から見て、厳しくしなければならないところは厳しくする、という事が大切ではないかと思っているんです。
 また、釧路だとコーチャン・フォーあたりに就職できると、良い方なのではないかと思うのですが、聞いたところ、コーチャン・フォーでは採用試験で、小学校6年生までの読み書き・計算が出題されるそうです。ですから、やはりそのくらいは出来なきゃならないんですよ。それで、高校でも、小学校の基本計算などの勉強をしているところもあるんです。そういう事をふまえて、もう一度、子供さんの学力をみて下さい。

 それとは逆で、今度は湖陵・江南・北陽のお話です。
 表は、出願者から定員を引いた数で、湖陵は理数・普通を合わせた数です。

高校名 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
湖陵 8 43 22 31 21 9 51 24
江南 72 6 52 12 28 38 24 26
北陽 28 22 34 14 -2 23 12 8
98 71 108 57 47 70 87 58

 進路指導の仕方やその年の全体的な学力状況もありますので(去年は湖陵の不合格者が多かったので、今年は慎重になったのではないか など)、一概にこうだとは言えませんが、2010年度から通して見てみると、上位3校の出願者が徐々に減ってきている傾向になっていると思います。そして、今年は、市内卒業生が70名以上増加しているため、本来であれば、上位校の志望者が昨年より多くなっているのが普通だと思うのですが、表を見る限り、そうなっていません。
 上位校を目指そう、という意識の子が減ってきているのか、単に学力的に不足している子が増えてきているのか。いずれにせよ、上位校の受験状況が楽になってきているということが言えそうです。そして、このような楽な状況になっていて、果たして、高校卒業後の進学などを考えたときに、高校受験の感覚と同じような感覚で行けるか、ということです。

 要するに、将来の進学を見据えたときに、本来、高校受験の際に身につけておかなければならない「将来の進学に見合うだけの質のレベル」「量のレベル」の勉強に達していないのではないか、ということ。自分の出来ない所を放ったまま「それでも大丈夫」という感覚、英単語など「本来、身につけておかなければならない学習内容が身についていない状況」のままになっていて、それが通用する、と思っている感覚。こういう感覚を一回捨て去らなければなりません。
 この点を子供さんともう一度、しっかりお話するのも、大切なことだと思います。
(2017/01/29)

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釧路の学力状況はどうなっているんでしょう?


今から来年度に備えよう

 今年度も残すところ、あと2ヶ月程度。そして、このくらいの期間があれば、今まで不得意だったところを克服するのにちょうどいい期間ですから、ここで、釧路の全体的な傾向を把握して、これから先の進学・就職に対応できるようにしておければいいのではないかと思い、現状を少しだけお話していこうと思います。

 釧路の学力状況は、釧路の教育を考える会が提言書を出し、市議会で基礎学力保障条例が可決されましたが、この2つの前と後では、やはり学力状況に違いが出てきています。そこで、まずは、具体的な学習内容から。

 漢字についてですが、「提言書・条例」以前では、小学校2年生の漢字が満足に読み書き出来ないまま高校入試を迎える子が少なくありませんでした。状況としては、学年順位で下位20〜30%の子までが漢字の読み書きがままならないと思っていていいかと思います。それが、現在では、小学校2年生の漢字の読み書きが出来ないとなると、学年順位ではほとんど最下位に近い状況。おそらく現状では、下位5%程度まで減少しているのではないかと思います。今のところ、中学生で、小学校の漢字の復習をしている子供達の復習スタートの学年は学力の低い子で3年生、だいたいは4年生あたりから。

 算数の基本については、これは「くしろ 子ども未来塾」の算数検定をベースにお話ししますが、以前では、小学校6年生が小学校1年生内容で不合格になる割合もそれなりにいましたが、現在では、ほとんど皆無状態。最初に引っかかるのは小学校2年生の「単位」や「時計の見方」あたりです。全体的な受験状況を見ても、以前は小学校2年生内容までで、そこから先のテストを受験する子が少なかったのですが、現在では、小学校3年生内容の真ん中くらいまでの受験者が増えています。

 そして、ここまで見てみると、提言書・条例以前と以後では、つまずきスタートの学年が1年分上になってきているという状況だと思ってもらえるといいでしょう。今まで小学校2年生でつまずいていたのが、小学校3年生にシフトしていった、と考えて良いと思います。そして、それにより、全体的に、学力レベルが1年分シフトしてきている、と思ってください。
 ですから、今までは「周りも出来ていないから」と高をくくっていたところが、それでは済まなくなってきている、ということ。例えば、漢字で見てみると、今までは漢字検定5級(小学校卒業程度)の内容が出来ていると、明輝高校あたりには行けたのですが、最近では、それが少しシフトし、漢字検定4級(中学校1〜2年生内容)のものまで手を着けていける状況でなければ、明輝受験者としては国語の力が不足していると考えていった方がいい、という状況になってきているということです。

 さらにここから言えることは、つまずきのスタートとなっている「小学校3年生の指導がどのようになっているのか」ということです。このくらいの学年の生徒であれば、まだ、細かい部分まで行き届いた指導にならなければならないのですが、それが「どんぶり勘定」のような指導になっていないかどうか、ということです。基本的に小学校4年生くらいまでは「指導が雑」という部分が「決定的な命取り」になります。「一度教えたからもう大丈夫でしょ」という感覚で授業を進めるような教師が多ければ多いほど、全体の学力は向上しません。細かい部分まで何度も丁寧に板書などで子供達に学習内容を見せていかなければならないのです。単純に、その点だけを研修で直して行くだけでも、現状を大きく改善できます。果たしてその点は大丈夫なのでしょうか。

 また、全国学力テストの結果から見ると、平成26年度あたりから、全体的な改善傾向が見られるようになってきています。ここ2、3年くらいの期間であれば、その年によって、一喜一憂するような状況でもありますが、大きな流れとして捉えた場合、間違いなく、上方にシフトしつつあるということです。
 とは言っても、まだまだ、全国との差は開いています。その一番の原因となっている部分もデータから見えてきます。
 まず、小学生ですが、国語では「話すこと・聞くこと」が低いんです。原因は明らかです。授業中、先生の話をきちんと聞けない子が多くなっているということです。何かあったら、すぐ隣の子に話しかけたりするような、そういう子を野放しにしているクラスが結構多いのではないでしょうか。そして、その影響が出ているのが算数Bの「数量関係」です。分からなくなったら、すぐに誰かを頼る、という姿勢が出やすいのがこの分野です。いわゆる「速さ」や「%」の部分ですね。わからない子がすぐ隣の子に聞いたりするような、そういう授業姿勢でいるという傾向が出ていると思います。

 中学生では、全体的に言えるのが「簡単な事しかやっていない」「授業進度が遅く、後半の内容を端折る」という、教師の目線や意識の低さです。国語の「読むこと・書くこと」がかなり低い。単に読みとりやすい文章にしか触れていないとこのような傾向になります。数学で言うと「図形」が全然ダメ。授業進度が遅く、教科書の後半の内容になる「図形」の演習不足がそのまま結果に響いています。

 という点を考慮して、今後の家庭での勉強に生かして行って下さい。例えば、高校受験を考えた場合、中学校でやっている図形のレベルでは、明らかに難易度不足で、まともに「証明問題」が出来ないレベルであれば、上位校は難しい、ということです。
(2017/01/26)

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釧路高専の推薦倍率


1月11日が締め切りでした

 釧路高専の推薦受験の倍率が出ています。
 情報工学 1.4
 機械工学 0.3
 電気工学 0.9
 電子工学 0.6
 建築   1.2

 全体   0.8

 昨年は全体の倍率が1.0でしたから、昨年よりも低い結果となっています。ということは、今年は、高専は人気薄と考えて良いのではないでしょうか。となると、今年は、公立高校では、受験者数が増えるため、昨年より厳しい状況の受験になるのですが、それに追い打ちをかけるように、今まで高専を希望していた人が、今年は、公立高校に流れてくると思われます。

 きちんと勉強をしていない子は、本当に辛い受験状況になりそうですよ。
(2017/01/15)

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算数・国語の採点基準


「林先生の初耳学」の話から

 12月25日の「林先生の初耳学」を見た方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで、算数の採点基準に関する話が出ていました。ただ、そこでは「合っていればいいでしょ」という感じに受け取る、少し乱暴な感覚で捉えている人もいるのではないかと思いますので、指導側からコメントを入れておこうと思います。

 まず、最初の小数の計算の「3.1+5.9=9.0」と書いて「答えは9で、小数以下の0はいらない」ということで減点された話です。
 これですが、正式にいうと「9.0」というのは、中学校で習う「有効数字」の表記なんですね(たぶん、理科の教科書で見たことがあると思いますが、5グラムを「5.0g」という表記するやつです)。ですから、普通の計算では0を消しましょう、と習います。ただ、小学校3年生の子供達に「有効数字」の話をしても、なかなかピンとこないというのが正直なところで、そのため、一応、採点する側は0を消して○にしてあげる先生が多いと思います。

 それから、小学校5年生で習う直方体の体積で「たて×横×高さ」の順で式を書かなければ×とされたケース。
 実は、直方体の体積に関しては、全部○の扱いなんです。というのは、直方体はどこを底面にしても成り立つため、特に見た目の「たて・横・高さ」にはこだわらない、という考え方をします。そして、当然、そういう互換性のある内容のものを習うため、一つ前の学年の小学校4年生の段階で、交換法則・結合法則を習うわけです。ちゃんと教科書の配列には意味があるんですね。
 ちなみに、この事に関しては、きちんと指導の際「どこを底面にして考えてもいいよ」という話をきちんと授業の中でしなければならないのですが、それが出来ていないんでしょう。当然、台形の面積のときにも、どちらが上底でどちらが下底でもいいんだよ、という話をしておかなければなりません。そうしなければ、台形が横向きで出てきた場合、迷う子が出てくるからです。そういう配慮と言うか、指導技術が未熟な先生が多いということなんでしょうね。

 ただ、この一連の話の中で気になったのが、国語の採点で「〜だから」とか「〜ので」のように語尾をしっかりさせなくても、内容が合っていれば正解にする、という話。
 実は、指導する先生方は「答案というのは、見る相手がいるんだから、答えの文章も丁寧に書きなさい」ということで指導している先生が多いと思います。ちょっと例は違いますが、漢字で考えると分かりやすいかな。
 漢字を書く場合「合っていれば、雑でもいいでしょ」という指導は基本的にしません。ちゃんと分かっているなら、相手もハッキリ分かるように丁寧に書きましょう、という指導になります。これが「文章も一緒」と考えればいいでしょう。単に「形式を重視しているだけ」ではないんです。何というか、その「日本人の美意識」といいますか「おもてなしの精神」といいますか、そういうところをきちんとしましょうよ、という話だと受け止めてくださいね。
(2016/12/26)

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総合Bの結果です


皆さんの学校はどうですか?

 釧路教育活性化会議で、今の中学3年生の総合Bの結果がでていますので、ここに転載しておきます。

中学校 国語 数学 社会 理科 英語 合計 今年の総合A
附属 47.2 35.4 34.0 34.2 43.0 193.8 184.4
阿寒 44.6 25.0 36.0 26.2 33.5 165.3 150.5
鳥取 41.0 24.4 29.6 25.7 31.9 152.6 141.3
幣舞 40.6 26.7 27.8 27.4 26.6 149.0 138.0
青陵 41.0 23.5 26.3 25.6 32.4 148.9 141.6
富原 43.4 22.6 28.1 24.8 27.0 145.9 131.5
春採 42.0 22.6 24.4 23.3 27.2 139.4 133.1
遠矢 38.7 21.5 27.1 22.7 25.2 135.3 126.9
景雲 39.6 19.7 23.3 22.0 25.5 132.7 120.9
別保 42.0 20.9 23.5 18.1 28.0 132.5 121.8
40.0 20.0 22.0 20.0 30.0 132.0 126.0
美原 37.4 20.3 26.7 22.1 24.6 131.3 124.2
共栄 39.2 21.6 21.2 20.6 26.7 129.3 127.0
鳥取西 40.1 19.7 20.3 18.7 24.5 123.3 116.8

 さて、今回の総合Bは、総合Aと比較すると、国語が易しめで、その分、合計で総合Aより10点程度上がっているという学校が多いようです。
 また、個別に科目を見ていくと、附属の社会は阿寒より下回りました。結局、ここから分かることは、普通に勉強すると、このくらいの平均になる〜30点台真ん中くらいの平均になるはずなんです。これ、社会に限らず、数学や理科もそのくらいになるはずなんです。また、国語と英語は、入試と比較しても易しめなので、この段階では40点近い平均になるはずなんです。今回の国語はちょっと易しすぎたかもしれませんが・・・
 ですから、釧路に居ると、附属が出来る、と思ってしまうと思いますが、他地域で過ごした経験のある人〜転勤族あたり〜は、附属が普通で、他の学校がダメすぎる、という感覚なんですよ。
 また、科目で言うと、幣舞の英語が他と比較しても、ちょっと低いでしょうか。景雲・鳥取西のような、比較的人数のいる学校で、数学の平均が10点台というのも、これはまずいでしょう。別保や鳥取西の理科も厳しいですよね。

 ただ、いいように見てみると、以前は数学の平均は10点台のオンパレードでしたから、そこから見ると、少しは良くなってきているのかな。それでも、これだけ低いとなると、何か根本的な部分でずれたことをやっているんだろうな、とも思います。そして、数学は附属の影響でおかしな教え方が蔓延しているんだと思っています。
 これね、附属の教師を寄せ付けず、市内の先生だけで「数学教え方道場」のような場を設けて、基本的な教え方から特訓しないと、たぶん、このまま、あまり変わらないんじゃないでしょうか。
(2016/10/23)

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通知表に意味を与えよ


ただ「勉強が出来る子・出来ない子」という感覚から抜け出そう

 通知表につけられる「1〜5」までの数値。これ、相対評価のときの名残なんでしょうが、ただ単純「勉強の出来る子・出来ない子」の差と受け取っているような気がします。でも、絶対評価になったわけですから、もう少し、その評価に意味合いを与えてもいいのではないか、という気がしています。

 例えば、
 「1」は「このままでは、日頃の生活に支障が出るレベル」とか「非正規雇用でも就職が難しい・もしくは、就職先で勤務を続けることが困難になることが予想される」とか。
 「2」は「事務系でなければ非正規雇用で就職することは可能」
 「3」は「正規雇用は難しいが、非正規雇用であれば可能」「大学進学だと誰でも入れる私立なら可能」
 「4」は「職種を選ばなければ正規雇用可能」「大学進学だと私立」
 「5」は「大学進学で国立や私立上位が可能」

 まあ、就職・進学について、絞った形で例を挙げましたが、その他の基準でも全然構わないので、とにかく、保護者が見て、「この子は、将来的にどのようになるのか」というような、指標になるような意味を持たせてあげることで、勉強や生活姿勢などに対する意識が変わってくるだろうと思うんですね。
 ただ、お題目で「早寝・早起き・朝ご飯」と言ったところで、それがどのような結果になって表れているのかが分からなければ、結局、それほど変化がなく、そのまま、いつも通りで過ごしてしまうことの方が多いと思います。

 せっかく、学校の評価があるのですから、それを保護者が見て、役立つようにしてあげなければ、評価の意味が薄くなってしまうと思うのですが。
(2016/12/21)

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分かっているなら、きちんと書く


解答がドンブリ勘定!?

 よく、国語の答えの書き方で、理由を述べるときには語尾を「〜から」や「〜ので」にしましょう、という事を聞いたことがあると思いますが、これ、要するに「答えが分かっているなら、解答もきちんと書きなさい」という発想なんですね。なんとなく「合っているからいいじゃん」というものではないんです。それとは逆で「分かっているなら、答えもきちんと書きなさい」ということなんですね。
 ところが、最近の子供達の答えの書き方を見る限り「分かっているなら、解答は適当でいいや」という感覚が蔓延しているのではないか、と思われる場面に直面することが多くあります。要するに、きちんとした形で答えのかけない子が多くいる、ということなんです。

 例として、国語の「〜から」を挙げましたが、その他でも、国言の答えの書き方が分かっていない、出来ていない、という子が多くいます。酷い子だと、書き抜きで字数の合わない子とか。
 そして、これが算数・数学になると、前にかけ算の式の書き方に触れましたが、これも「分かっているなら、答えをきちんと書きなさい」ということですし、これが酷くなると、計算の途中式で「=」を書かなかったり、逆に、証明の問題で、本来「式で表すところ」を全部文章にしてしまい、結局、日本語がおかしくなって点数に結びつかない、というのもあります。

 本来、途中の考え方を大事にする、ということであれば、その「考え方」をきちんと「文章」なり「式」なりで表せるようにしなければならないのですが、調子よく「考え方が大事」と言っておきながら、その答えの書き方が「適当」というのであれば、それは、周りから認められないという事になってしまいます。

 そして、この「解答の書き方」については、指導の影響が大きいんですね。先生がきちんと板書をして、最後まできちんと書いて見せていけば、こういう「適当な答え方」はグッと少なくなります。ところが「板書もせず、口で言うだけ」だったり「ここから先は、自分たちで書いておけ」というような指導法では、子供達は「解答をきちんと書く」という感覚にはならないし、解答の書き方が分からないままになったりするです。
 ということは、適当な解答をかく子が多いというのは、板書が適当な教師が釧路には多い、ということなんでしょうね。どうでしょうか? 参観日に行って、黒板を見てみると、ほとんど黒板に字を書かない先生って・・・、そういう先生が、いませんか? こういう場合、一見、授業が良さそうに見えても、子供達の学力向上に結びついていないケースも多いんです。

 ですから「参観日は黒板注目」。きちんとした書き方で教えているかどうかを確認してくださいね。
(2016/12/10)

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「全国学力テスト」の結果が出ました


国語は「書くこと」、数学は「図形」

 北海道教育委員会のホームページに「全国学力テスト」の管内別の結果データが出ています。出来れば直接見ていただきたいのですが、もうすでに結果が出てしまったものは、しょうがない、と受け入れて、大事なのは、これを見て「どういう対策をするか」ということですね。

 そこで、まずは、小学校の国語ですね。
 これ、全道平均も低いんですが、全国平均と比較すると、やはり国語Aの「書くこと」がいまいちなんですね。となると、学校でのノートの扱い方がどうなっているのか、というところがポイントになると思います。釧路の場合、漢字は各学校で頑張ってくれているようなんですが、文章を書く、ということになると「?」がつきます。
 ですから、例えば、家庭で「日記」をつけるとか、小学校の段階では、そのような事を進めて行くといいでしょう。
 それともう一つですが、国語Bの「話すこと、聞くこと」になると極端に落ち込みます。国語Aでは、全国平均並なんですが、国語Bになって落ち込む、ということは「表現の幅が狭い」ということと考えておきましょう。要するに「全国の標準的な語彙力」よりも、釧路の子供達は劣っている、と考えて良いと思います。「慣用句」だとか、「修飾語の語彙」などを練習することによって、言葉をたくさん覚えておくことが大切ですね。そして、国語Bの語彙力が劣る、ということは、すなわち、成績上位者が伸び悩んでしまう、一つの大きな原因になります。将来的に「上位校」を狙っている子は、同音異義語・同訓異字などの区別がハッキリつくように、漢字検定などで上位の級を狙っていって欲しいですね。

 次に小学校算数です。
 ここで、最も気になるのが、算数Bの「数量関係」が極端に低いということ。これ、全道平均もものすごく低いんですよ。要するに「速さ」とか「%」とか。そして、この低さは、小学校低学年の「単位」の部分、小数・分数の計算が原因になっていることが多く、要するに「計算は出来ても、そもそも小数って何?」というような感覚の子が多くなっている、ということだと思ってください。そして、もっと言うと、少し前に書きましたが、小学校の低学年の段階で、文章問題を的確に式にして解く、という感覚の薄い子が多い、ということを差しています。「出来てるからいいっしょ」と思っていたら、うまく行かなくなってしまうんですね。
 もう一つは、単純に「文章問題の練習量が足りない」。実はこの学年、まだ、小学校の低学年の頃は学校の授業進度が遅く、「文章問題を端折ってしまっていた学年」なんです。
 ということは、ここを解消するためには、恥ずかしくないですから、小学校の低学年まで戻って、文章問題をしっかり解く練習をさせる、ということになります。自分の出来るところまで戻ってしっかり練習させましょう。

 次に中学校です。
 中学校はものの見事に、授業での扱いの悪い部分が、そのまま結果になって顕れています。国語は「書くこと」、数学は「図形」と「文章題」です。要するに「授業でプリントを配って、子供達にノートを取らせていない〜国語の書くこと」、「どうせ出来ないとあまり突っ込んだ文章題を取り扱わない〜数学の文章題」「授業時間数が足りなくなり、端折ってお終い〜数学の図形」。これが中学校の結果です。結局、授業のダメなところが、全部数字になって表れた、と思ってくれればいいでしょう。
 となると、結局、ある程度力がある子は、自分で勉強を進め「少し難易度の高めの文章問題に取り組んだり、図形を先取りしたり」という家庭学習が必要だと思ってくれればいいですし、授業の内容について「自分でまとめノートを作る」」などして、とにかく「書くこと」を練習する、というのが、一番、いい対策法だと思います。
 ちなみに、入試の事を考えたら、中3生は、すでに「三平方の定理」に入っていて欲しいのですが、皆さんの学校はどうでしょうか? これが図形の出来ない原因なんですよ。
(2016/11/29)

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「かけ算」の式の作り方


キーワードは「倍」

 ちょうど小学校2年生の子供達がかけ算を習っていて、その文章題での式の作り方が別のところでも話題になりました。要するに「3×5」が正答で、逆の「5×3」にすると不可となるのは納得が行かない、という話です。
 それで、指導する側ではこのように考えているんですよ、という事を書いておきますね。話を聞いても「納得が行かない」という方もいるかも知れませんが、指導者側の考えているところを知っておくと、学校の先生とおかしなトラブルにはならないと思いますので、参考にしてください。

 問題の文章は「リボンを5人に3本ずつ配ります。全部で何本いりますか?」というもの。この問題で「3×5」はオーケーで「5×3」はダメですよ、という話なんです。

 それで、ここではまず最初に「かけ算」の考え方について話をしておきますが、かけ算というのはそもそも「何かを何倍したもの」という事なんですね。それで、立式においては「○の△倍」で「○×△」という形になるんです。そして、○のことを「かけられる数」、△の事を「かける数」というんです。だから、この△のところには「倍」に当たる数字が来るんですね。
 そこから、上記の問題文では「3本の5人分で15本〜3本の5倍で15本〜3×5=15」という式が正解と判断します。

 それでは、5×3だとどのような解釈になるか、ということなんですが、
 この場合、「5人の3倍は15人」という解釈にすると、人数を求める式という事になってしまいます。答えは同じでも、求めている内容が不適切となるんですね。また「5倍の3本」となると、これは日本語的に変ですね。となると、これを放置しておくと、文章を解釈するときの国語力に後々支障をきたすんです。ですから、ちゃんとした式を作りましょう、という話になるんです。学校の先生の中には、まず、問題の文章を一旦「式を作るときの言葉に直してから、数字で式を作らせる」という指導をしているところもあるんです。そこまでやってくれている先生って、本当に丁寧に教えてくれていると思いますよ。

 正直に言うと、これ、ちゃんと先生の話を理解している子は、普通に「3×5」の式を作って、先生に○をもらってお終いなんです。それを逆に書いてしまう、ということは、意味をきちんと理解していなかったり、意味が分かっていても式にきちんと表すことが出来なかったりしている子、という事になりますから、不可にされてしまう、と考えておいてください。要するに「中途半端に出来ていても、それは認められないんですよ」ということです。

 そして、非常に危険なのが、安易に「5×3」を認めてしまうと、子供さんの中に「単に文章に出てきた順に数字を当てはめて式を作る」という感覚の子が出てくるんです。この問題の場合、文章をちゃんと読まずに、出てきた数字の順に「5×3」とやっている子もいるんですね。そういう子が中学校に行くと、こんな式を作ります。
 「50円の品物をx個買って300円を払ったときのおつり、を文字式で表せ」という問題で50x−300とやってしまうんです。これ、実は、今の高校3年生〜大学生に当たる年齢の子供さんが中学生のときには、半分近く(ひょっとしたら半分以上!?)、こういう式を作っていたんですね。もちろん、これだと「ひかれる数」と「ひく数」の関係が逆ですよね。でも、子供達は、文章で出てきた順に数字や文字を当てはめて、適当に式を作ってしまうようになるんです。そして、この世代が以前話題になった、全国学力テストの「100人の40%を求めなさい」で正答率が34%だった世代なんですよ。
 結局、こういう感覚になってしまったのは、小学校低学年のときに、式をきちんと作る、という感覚が身につけられなかったところに、一番大きな原因があったんですね。

 さらに、周りの大人がいいように解釈して上げて「5×3」でもいいよ、と言ってあげたとしても、子供さんは、そのようには受け取らず、最悪の場合「文章で出てきた順に数字を当てはめてもいいんだ」と考えてしまう子も出てくる、と思っていた方がいいんです。お父さん・お母さんがきちんと勉強を見て上げられる人ならいいんですが、共働きなどで、そんなにしょっちゅう見てあげられない、という場合であれば「ちゃんと学校の先生の言うことを聞いておきなさい」と言っておいた方が安全だと思っていた方がいいと思います。

 ちなみに、ここで書いた「倍」には系統があって、この後「わり算」でも「倍」が出てきますし、皆さんご存じの%も、基本は「倍」の感覚が使われます。「500円の30%」は「500円の0.3倍」という意味ですし、帰省ラッシュの報道で「新幹線の乗車率120%」なんていう話が出てきたら、これは「定員の1.2倍」の人数が乗っているということが分かればいいわけですよね。ですから、簡単なように見えますけれども、簡単だからこそ、小学校の低学年の段階でしっかり「身につけるものは身につけさせる」という感覚が大事になります。これが指導側から見た「かけ算」の立式なんですね。

 ということで、この辺の内容をふまえて、子供さんの答案を見てください。また、学校の先生方も、保護者からいろいろ言われるかも知れませんが、そういうったものにはくじけず、頑張ってくださいね。

(追記1)
 書くのを忘れていた内容があったので、追加しておきます。まずは「交換法則」についてです。「結局、答えが同じになるんだから、どっちでもいいでしょ」という人もいると思いますが、これ、実は「交換法則」の使いかたの勘違いから来ています。本来、交換法則というのは「要領良く計算する方法」であって「立式」には用いないものなんです。
 実際に「交換法則」を習うのは小学校4年生で、そのときには「計算のくふう」という単元で扱います。で、単元名を見てみると分かると思いますが、結局のところ、計算の仕方で習っているんですよね。
 ですから、文章問題の答えを出すまでの流れとして「最初は、文章をきちんと読んで立式」、そのあと「交換法則・結合法則・分配法則」を使えるものは使って、要領よく、速く・正確に計算して答えを出す、ということになります。

(追記2)
 それでは「なぜ、指導側はこのような指導をするのか?」という話ですが、結局のところ「きちんと出来るようにするため」なんです。この件に限らず、指導法というのは「今まで出来なかった事を出来るようにするため」に生まれてくるものなのです。ですから、それまでは「文章を読んで、自分で考えてごらん」というだけだったんだろう、と思うんですね。それが、きちんと出来るようにする指導法が確立され、それが現在に至っているということだと捉えてください。

 そして、図らずとも、釧路や北海道が反面教師のような状況で立証してしまったのですが、実は、以前の釧路は学校進度が遅く、かけ算の内容も「九九を教えてお終い」だったり、最悪は「九九が終わっていなかった」という話があるんですね。ということは、文章問題にはほとんど触れずにお終いだったんです。それで「6cmの3倍は何cmですか?」が出来た子が半分。要するに「倍」の感覚が何もない状況だったんです。
 これ、表記の問題のように「5人が3本ずつ」程度の問題くらいであれば、みんな出来たと思います。ところが「倍」が絡んでくると極端に出来ない。家で自分で勉強しておきなさい、自由にやってもいいよ、ということでは、子供達には「倍の感覚」は身につかない内容なんだ、ということが改めて、証明されてしまっているんですね。

 ですから、子供達が必要な内容を身につけるために大事な指導法ですから、適当なことをやらせず、きちんとやらせておいた方が無難、ということだと思ってください。
(2016/11/10・12)

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先を見越しても「ありがたみ」は感じない


困らなければ感謝しないんだよね〜

 昨日、授業で使った教材の中に松平定信の「花月草紙」の1節があったので、簡単に紹介しますね。

 ある医者が「後で病気になるから、今のうちにこの薬を飲んでおきなさい」と言ったのを「そんなはずがない」と信用せず飲まずに、結局病気になってしまった。ところが、その人は、言うことを聞かなかったのでその医者に行くのがためらわれ、別の医者のところに行った。そして、その医者がいろいろ治療を施し直ったところ、その人は、病気を治してくれた医者に非常に感謝した。
 また、別の人は「後で病気になるから、今のうちにこの薬を飲んでおきなさい」と言われ、気が進まないものの、とりあえず飲んで、結果、病気にはならなかった。すると、その人は「ほら、元々病気になんてならなかったのさ」と思ってしまった。

 この話、医者を「親・先生」、薬を「勉強」というふうに置き換えると、現在の学習状況に通じるものがあるような気がしますね。本当に感謝しなければいけないのは、自分を平穏無事に過ごさせてくれる人なんでしょう。だから、自分たちの仕事っていうのは、別に感謝なんかされなくても、入試や就職を迎えたときに無事に通過させてあげることなのかな。
(2016/11/08)

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小学校低学年「宿題は家庭学習の入り口」


ただやみくもに出してもね・・・

 小学校では、毎回きちんと宿題を出して、子供達に家庭学習をやらせるところも増えてきました。となると、今度は宿題の「質」の問題になってきます。そこで、ここでは「どういうことを目的にして、どのように宿題を出せばいいか」という事について書いていきますね。
 まず、今回は「小学校低学年」向けで。

 そこで、「そもそも」の話なのですが「家庭学習」には「宿題」と「自主学習」の2つがあります。そして、中学・高校と進学していったときに、メインになるのは「自主学習」の方なんですね。
 普通に考えてくれれば分かると思いますが、高校入試で「学校の勉強だけで合格した」とか「教科書の内容だけ勉強していたら、ちゃんと合格した」と言う場合、実は「少し下のレベルの学校」ということになって、「上位校」にはなかなか合格していかないものです。これが「大学受験」ともなれば、なおさらで、高校で勉強した内容をやっているだけで受かった、なんていう話は、ほとんどありません。ほとんど「問題集」や「参考書」を使うでしょ。
 また、社会人となってからは「自分で課題を見つけ〜自分で考えて〜自分で答えを出す」という一連の流れを求められるようになってきます。そして、この流れ、家庭学習のうちの「自主学習」と同じ流れですよね。
 ということは、最終的には「自主学習」が出来るように子供達を鍛えていく、という視点が大切になります。そこから逆算で、小学校のうちに何をさせるか、中学校で何をさせるか、という話になっていくんです。

 そこで、小学校低学年の目標は「家で机に向かう習慣をつける」ということ。ですから、ほんのちょっとでも良いので、なるだけ毎日宿題を出す、ということになります。そして、その際には「具体的にやるものを与えること」。何でも好きなものをやっておいで、と言ったところで「何をしていいか分からない」という子がほとんど。ましてや「お母さんが勉強の面倒を最初からきちんと見て上げる」なんていうことも、共働きの家庭では結構しんどい。だから、子供さんが「すぐにサッと机に座れるように、具体的なものを用意する」のが大前提なんですね。すなわち、この段階で宿題というのは「子供達が机にサッと座れるようにして、家庭で勉強する習慣をつける〜家庭学習の入り口」ということになるんです。

 当然、指導する側も「宿題〜やらなければならないもの」と「自主学習〜自分から進んでやるもの」をきちんと区別して、子供達に話をしなければなりません。「まず宿題をやって、そのあと、自分の好きな勉強をしてみよう」という形で、まず「机に座らせて、そのあと、自主学習へ促す」という指導をしていかなければならないんですね。そして、子供達がその違いを認識できるように指示をしていかなければならないんです。
 こういう発想で捉えると、実は、宿題も自主学習もひとまとめにしてグチャグチャになってしまう「家庭学習ノート」という指導はあまり良いものではない、ということになります。「宿題は宿題」「自主学習は自主学習」ということで、それぞれきちんと提出させ、「やるべき宿題をやって来なかったら注意する」「自分から進んでやってきた子は誉める」という区別が必要なんです。

 さて、ここまで来ると、当然「宿題は出しません」とか「好きなものをやっておいで」という指導は、小学校低学年では「机に向かう習慣をつけさせられない」もしくは「机に座りづらくしてしまう」という指導ですから、あまり良い方法とは言えません。単に学力だけの話では無く「将来につながる良い習慣」というものが身につかなくなってしまうわけですから。
 また、例として、これ、本州方面の先生の話ですが、小学校2年生で「漢字を毎日3つずつ書かせる」とか「計算を10問練習させる」というような宿題を継続的に出している先生がいます。小学校の低学年であれば、こうやって、まず「家庭学習の入り口に立たせること」がその後に大きな影響を与えると思ってください。
 ですから、学校の先生であれば、もう少しキッチリ「目的」「方法」「内容」について考えていかなければならない、と思います。そして、お父さん・お母さん方で、もし、学校の先生がいまいち、というケースがありましたら、家庭の方で、上記の内容に準じた「家庭学習」を進められるように心がけていってくださいね。
(2016/11/01)

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「序列化」、どうなった?


釧路教育活性化会議の結果公表に反対した人たち

 一つ前に書いた総合ABCの学校名公表。実は、これ、最初にやったときに、反対した連中がいたんです。新聞記事にまでなったんですよ。
 そして、その反対した連中の言い分が「序列化が進む」だったんですね。

 ちなみに、そのとき反対したのは
北海道新聞の社説
北海道教育大学釧路校教授
校長会会長(釧路)〜当時

 これ、どういう風に「序列化が進んだ」のか、教えて欲しいですね。
(2016/10/08)

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総合Aの結果です


皆さんの学校はどうですか?

 釧路教育活性化会議で、今の中学3年生の総合Aの結果がでていますので、ここに転載しておきます。

中学校 国語 数学 社会 理科 英語 合計 昨年の総合A
附属 39.3 29.8 35.8 37.3 42.2 184.4 194.9
阿寒 37.1 19.3 35.7 24.6 33.7 150.5 160.2
青陵 33.4 20.3 28.6 27.2 32.2 141.6 117.5
鳥取 31.7 21.4 27.7 30.0 30.5 141.3 131.3
幣舞 32.8 22.5 28.0 28.4 26.8 138.0 142.0
春採 33.0 23.4 24.7 24.5 27.4 133.1 107.9
富原 33.6 19.1 24.9 26.0 27.9 131.5 145.2
共栄 31.8 20.4 21.2 24.9 28.7 127.0 129.6
遠矢 30.9 18.7 26.5 24.6 26.1 126.9 140.2
32.0 19.0 24.0 23.0 29.0 126.0 138.0
美原 29.1 19.1 26.2 24.2 25.6 124.2 140.4
別保 31.0 19.8 25.4 18.9 36.8 121.8 146.5
景雲 29.6 18.5 22.2 24.2 26.4 120.9 142.3
鳥取西 30.5 17.8 23.9 20.2 25.0 116.8 134.0
桜ヶ丘 26.1 19.1 21.6 23.4 25.6 102.9 124.0

 さて、表を見てみると分かると思いますが、数学が悲惨ですね。附属はついに30点を切りました。あちゃ〜。
 そして、もう一つ面白いのが、社会の平均。附属と阿寒と0.1しか差がありませんね。要するに、社会科だって、ちゃんと勉強すれば、附属くらいまでなら出来るようになる、ということです。全国学力テストの結果と総合して考えてみれば分かると思いますが、結局、全体的に「思いっきり勉強不足」ということですね。これだもん、全国平均と大きく差が開きますわ。
 そして、合計で見てみると、10点ほど、昨年より下がるくらいの得点になるようです。ですから、それを基準にしてみてみると、20点近く下がっているのは、全体的に去年の中3より勉強不足気味。逆に点数を上げている学校は頑張ったのではないでしょうか。また、昨年と平均にあまり差がないところも、徐々に力をつけてきている、ということですね。

 ところで、景雲、どうしちゃったんでしょう???
(2016/10/21)

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テストで学力をつけましょう


どういう定期テストが望ましいのか?

 学力テストと定期テストの差が大きい、という話を書いてきましたが、じゃあ定期テストを難しくすりゃいいのか、というと、そういう訳ではありません。この辺、誤解が無いように定期テストのあり方について、書いておきますね。
 そこで、某中学校の総合Aの結果と定期テストの結果を表にしてみました。

テスト 国語 数学 社会 理科 英語 合計
総合A 平均点 31.7 21.4 27.7 30.0 30.5 141.3
正答率 52.8% 35.7% 46.2% 50.0% 50.8% 47.1%
中間テスト 平均点 58.5 59.1 65.5 68.4 58.7 310.2
正答率 58.5% 59.1% 65.5% 68.4% 58.7% 62.0%

 表で見ると分かると思いますが、定期テストは100点満点なのでそのまま平均点が各科目の正答率になりますが、総合Aは60点満点なので、正答率は100点満点に直したときの点数、というように考えてみてください。
 そうすると、学力テストと定期テストの差が一番小さいのが「国語」。次は「英語」。逆に差が多きのが「数学」ということになりますね。

 さて、例えば数学をこの状況で、正答率35.7%〜平均点が35.7点になるように定期テストを作ったとします。そうすると、子供達は「みんな出来ていないんだから、点数が悪くてもしょうがない」になってしまうんです。それだと、子供達の学力は上がりません。
 逆に、もっと点数を取れるように易しくしたら、今度は「点数が良かったんだから、これくらい勉強しておけば良い」という事になって、結局、学力は上がらないんです。
 そこで、子供達がテストの結果を見て、頑張ろうと思う平均点は、特にデータがあるわけではないんですが、自分の見てきた感覚では55〜60%に収まっているときが一番いいんですね。となると、この中学校では、国・数・英は、しっかり子供達の学力を想定してテストを作れている、という判断です。逆に、社・理は、ちょっと定期テストの平均が高い。もう少し難易度を上げて、上位層に「頑張ろう」という気持ちを持たせてあげた方が、全体的なレベルは向上します。
 まあ、正直に言うと、この学校の数学がダメなのは、このテストより前のテストが易しすぎで、1つ前のテストの平均が73点、その前が69点。これじゃあ、子供達、数学をバカにして勉強しなくなりますね。結果、学力テストがガタガタということなんですよ。

 そして、もう一点は、この平均点、各科目で足並みが揃わないとダメなんですよ。というのは、子供達は、目先の点数で判断しますから、易しくて点数を取れる科目が「好き」、難しくて点数を取れない科目は「嫌い」となっていきます。ということは、一科目だけ易しいテストにして子供達の人気取りをしてしまったら、他の科目を勉強しなくなってしまうんです。ですから、ここは教頭の腕の見せ所なんですね。
 おそらく、今の教師は「子供達に嫌われないように」を中心に考えている傾向があるだろう、と思いますから、易しいテストにして、子供達の人気取り〜「私、社会が好き」というような、自分の担当科目を好きになってもらおうとして、易しいテストでつり上げようと思っているケースも多かれ少なかれあると思います。ですから、そこに歯止めをかけるのが教頭の仕事です。

 そして、最終的には、このテストできちんと評価をする、ということです。
 出題の仕方はいろいろあると思いますが、やはり学力の低い子もいるわけで、その子達のために「ここを出すからね」とある程度(3〜4割程度)は点数を取れるようにしてあげればいいんです。ただし、そこまで言っているにも関わらず、全然勉強をしないで、点数が取れない場合。それは、基本的に「意欲・努力」の低い子という判断をして、通知表結果を低くするんです。そして、そういう話をあらかじめ保護者・生徒にきちんとしておくんです。
 万が一、一生懸命やっているにも関わらず、全然点数が取れない、という子がいたら、それは学校の勉強内容について来れていないということですから、通級・特別支援などを保護者と話せばいいんです。そういうことになったら、それこそ、保護者も勉強の事を真剣に考えるようになるんです。

 ということで、上の方ばかりを見て話をしているのは、下の方ばかりを見て話をしているのと、同じです。ですから、ただ単純に「テストを難しくしろ」というのは、おかしな話なんです。学校には勉強が得意な子もいれば、勉強がうまく行かない子もいるわけですから、結局は、平均的に全体をきちんと上げていくという話でなければなりません。
 そして、平均点を55〜60点の間に保ちながら、出来ていない子の補習をしたり、勉強の得意な子に上のレベルの問題を見せてあげたりしながら、授業の改善を行っていけばいいんです。当然の事ながら、学校毎に全体の学力、科目によっての学力が違うわけで、その学校の生徒の学力に見合ったテストを作るため、学校毎に定期テストを用意するんですよね。

 最初のテストのときに55〜60点の間に平均点を持ってきて、子供達の学力が上がってきたら、ちょっと問題を難しくして、次のテストも55〜60点間に平均が収まるようにテストを作る。そして、また学力が上がってきたら、またちょっとテストを難しくして、次のテストも平均が55〜60点の間に収まるようにしていく。そうやって進めているうちに、子供達のテストの平均正答率が、定期テストと学力テストで差が出ないようになって行くんです。
 当然、そのための教材研究やテスト作成力の向上が要求される訳ですから、そういう事を研究センターで行って上げるといいでしょうね。
(2016/10/09)

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今年の中3の受験


釧路市内の中学卒業生 74名増

 学習塾などに通っている方は、塾の方から、すでに情報を得ていると思いますが、今の中学校3年生でみると、釧路市内の中学校卒業予定者が前年度より74人増えます。
 そして、市内の高校では、学級数の増加はありません。
 ということは、市内の卒業生は、ほとんど市内の高校を受験してくると思いますが、そうなると、単純に考えて、不合格者が昨年度より74人増える、ということになりますね。

 こういう状況って、実は、以前にもありました。東高校で60名近く不合格とか。たまたま工業に希望者が集中して、そのときは100名くらい不合格になったとか。おそらく、今年は、それと同様の現象が起きそうです。そして、進路指導がしっかりしていない学校では、大量の不合格者が出るだろう、というお話です。

 ハッキリ言って、きちんと勉強させている学校ならいいんですが、進度が遅れているとか、学力テストの結果が全体的に低いとか、そういう学校は要注意ですね。「学校では普通くらいだ」と思っていたというのが、実際に入試では残念な結果になってしまった、という事も考えられます。
 ですから、学校の状況を考えて、今からでも遅くないですから、しっかり勉強を進めて行ってください。

 ちなみに、現在の中2も書いておきますが、中2生が受験のときは、生徒数は70名減なのですが、江南が1クラス減になる予定です。ですから、考えようによっては、江南より上に行きたい、と思っている人は、今の高校生のお兄さん・お姉さんのときよりも、厳しい受験状況になるよ、と考えていてくれればいいと思います。

 ただし、これが厳しくなったとは考えないでください。今までが、高校の定員割合に余裕がありすぎた〜今までが緩かったんだ、と考えておいて欲しいと思います。
(2016/10/08)

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でました〜釧路の平均


全国学力テスト結果

 実は、10月4日放送の「ストップ・ザ・学力低下」は自分の出演だったのですが、その中で「小学校は改善が進んでいるが、中学校は旧態依然」というお話をしたんですよ。新聞のデータを見た方は分かると思いますが、その通りの結果ですね。

 そして、これ、見たら分かると思うんですが、小6の国語Aは、全国平均を超えたんですよ。全道平均との差を見ると、始めて2点以上の差をつけたんです。これ、自分、ラジオでもお話ししたんですが、小学校では「漢字」に力を入れているところが多くて、この「国語A」で出題されるところは、かなり向上していると思っているんです。ですから、今の段階で「小学校2年生や3年生の漢字の読み書きが出来ない子は、大変だよ」というお話もラジオでしているのですが、それが数字になって表れている、と考えてください。この辺の基本部分に関しては、もう今までのようには行きません。

 逆に、この1つ前にも書きましたが、全道標準レベルの総合A学力テスト〜おそらくは全道平均が「160〜180点」あたりに収まっているだろう〜テストで、学校の平均が130とか140とか、そんなレベルになっている時点で、全道平均なんて超えられるはずが無いんです。総合Aの英語で10点でも、その子の通知表に「3」がついているとか、そんなバカげた通知表をつけているような教師に、まともな授業ができるはずが無いんです。それが釧路の標準になっているんです。だから結果がこうなんです。
 これ、何年も前から言っているんです。それをいつまでも直さないから、何年もずっとこの調子。数学なんて、教師が教科書をきちんと進めていないっていう負い目があるから、きちんとした評価をせずに誤魔化して来ているんだろうさ。基礎学力保障条例があるんだから、訓告・懲戒、バンバン出せよ、って言いたいですね。
(2016/10/07)

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附属のテストは難しい?


未だに妄信している人がいます

 まだ、附属のテストが難しいと思っているお母さんが、結構、多いようです。そこで、今回は「果たしてそうなのか?」という事をお話しておきます。

 これ、単純に「学力テストの平均」と「定期テストの平均」で、その正答率を見ると分かるんです。
 ちなみに、釧路では「学力テストが難しい」という妄信もありますが、これ、義務教育レベルで、なおかつ全道で行っているわけですから、そんな難しいテストなわけが無いんですね。ということで、学力テストと言うのは、極々標準的な〜見方によっては、全国レベルより遙かに易しい〜テストなんです。
 ですから、中3では総合A学力テストがありましたが、このテストで「難しい」なんていうことを言っていたら「笑われる」くらいに考えておいてください。そして、このテストで難しいと思っているならば、それは「自分の学力に対する目線が低いんだ」と捉えて置いて欲しいと思います。ちなみに、公立高校入試の裁量問題は総合Aよりもっと難易度が高くなりますからね。

 さて、そこで、問題の附属のテストが難しいかどうか、という事ですが、これ、単純に「平均点が高いと、みんなが得点できる易しいテスト」「平均点が低いと、みんなが得点出来ない難しいテスト」ということになります。
 それで、例えば、60点満点の学力テストの平均点が42点であれば、正答率は7割ですから、学校のテストで70点の平均になっていて、学力テストと同じ程度の難易度。つまり「全道の標準レベルの定期テスト」という事になります。これが「定期テストの平均点が60点を下回った場合、全道標準より難しい」「80点近くの平均点なら、全道標準よりかなり易しい」ということになりますね。
 同じように、学力テストの平均点が36点であれば、学校の定期テストに換算すると60点程度。学力テストの平均が30点なら、定期テストの平均点が50点程度、となります。この辺を目安にして見てみると、なんのことはない、全道標準レベルと同じくらいの平均になっていますよね。
 ですから、なんのことはない、普通のレベルのテストです。だから、今、大学に入ったくらいの子供さんのときには、理数科を受けたところで、数学の点数が20点台なんていうのがざらにありましたよね。その程度なんですよ。

 そして、附属はまだ全道標準ですけれども、市立の中学校では、学力テストの平均点が20点程度なのに、定期テストの平均が70点近辺になっていたりしませんか? 本来であれば、学力テストを基準にすると、定期テストの平均が33.3点のテストにならないと、全道標準レベルのテストでは無いんですよ。学力テストの平均が30点ならば、定期テストの平均点はちょうど半分の50点程度で全道標準レベル、ということです。
 そうやってみると、定期テストが易しすぎ、というのが分かりますよね。

 ということで、全国学力テストの結果が公表になりました。今後、道内では各管内の状況がデータとして出てくると思います。そして、そこで、学力状況がハッキリしてくると思いますが、結論から言うと「学力目線の低い感覚の教師に習っていたら、子供達の学力は上がりません」。今回の総合A程度で「難しい」と言っているような教師では、その意識が低すぎて、学力向上は無理なんです。
 そのことを頭に入れておいて、今後のデータ発表を待っていてくださいね。
(2016/10/01)

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更新2017年 8月 5日 (土)

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