Holidays
Brian Wilson
(2:22)

<session date>
 ・1966/09/08 (track)

 マリンバとホイッスルが特徴的な、軽快なインスト曲。 ブライアンがキャピトルに渡したトラックリストには 「Holidays」 の曲名は無いが、 1966年10月のディナーパーティーで、 ブライアンが披露した 『SMILE』 のアセテート盤の中では早くも登場しており、 『SMILE』 に使用する予定だった可能性をうかがわせる。

 公式発表は無く、様々なブートに収録されてきたが、他の曲とタイトルが混同されてきた。 ブートにて 「Tones / Tune X」 と呼ばれていたものが現在考えられている 「Holidays」 で、 「Holidays」 と呼ばれていたものが現在考えられている「Look」である。
 長い間 「Tones / Tune X」 と 「Holidays」 は混同されてきたが、 近年 「Tones / Tune X」 がカールによる別の曲だと判明した。 ( 「Tones / Tune X」 の項も参照。)

 「Holidays」 という名でセッションが行われたのは一度きり、1966年 9月 8日のみ。 この日、 2:25 のインスト・トラックが録られている。
 セッションシートによれば、 この日のセッションには、 「Holidays」 で聴かれるマリンバ、クラリネット、ホイッスル等の奏者が参加している。 ( マリンバはヴァン・ダイク・パークス、ピアノはブライアン?)

 「Holidays」 は 「Wind Chimes」 同様、 「The Elements」 の「風」として考えられることもあるが、確証は無い。 「The Elements」 の構想がいつからあったのかは定かではないが、 9月 8日といえば 『SMILE』 レコーディングとしてはまだ最初期であり、 「風」 という意図があったかどうかは疑わしい。
 『SMILEY SMILE』 ヴァージョンの 「Wind Chimes」 のエンディングには囁くように歌われるパートがあるが、その部分はもともと、 「Holidays」 のコーダ部でマリンバとともに弾かれるピアノの旋律を元にしていると思われる。 「Wind Chimes」 のエンディングが、風によって揺れる様子を表現しているとすれば、 もしかしたら 「Holidays」 も風を表現する意図があったのかもしれず、 全く関係が無いわけでもなかったのかもしれない。

 最初期の 『SMILE』 ブートのレコードには、ブート業者の間違いで、 「Holidays」 という名前でマイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスによる 「Here Comes De Honeyman」 ( 『PORGY AND BESS』 収録) が収録されており、 マニアを混乱させたそうである。

 『SMILE』 収録予定曲ではなかったが、 『SMILE 2004』 では、ブートレグで聴くことの出来た 「Holidays」 を元に、 新規歌詞やパートを追加した 「On A Holiday」 に改作・改題されて、 「Wind Chimes」 と連続した曲順で収録された。 (「On A Holiday」の項参照。)

<公式音源>


 * なし
 * 「On A Holiday」 に改作されて 『SMILE 2004』 に収録

<非公式音源>


 * Vigotone盤他、各種ブートレグに収録
 * Vigotone盤などいくつかのブートに、セッション収録

<関連項目>
 → AIR
 → The Elements
 → Look
 → Tones / Tune X
 → On A Holiday
 → Wind Chimes