Heroes And Villains (Intro)
Brian Wilson
(0:35)

<session date>
 ・1967/03/01?

 ブートレグで長い間 「Mrs. O'Leary's Cow (Fire)」 のイントロとして収録されてきた、 性急に上下するベース、ストリングス、ホイッスルなどで演奏される短いセクション。 「火」 に関連があり消防のサイレンを表現しているなどと考えられてきたが、 1993年 『GOOD VIBRATIONS』 ボックスには 「Heroes And Villains (Intro)」 という名で収録され、 「Mrs. O'Leary's Cow (Fire)」 は収録されなかったことから議論を呼んだ。

 Brad Elliott の調査によれば、 テープ・ボックスのラベル、セッション・シートの記録から、 このセクションは 「H&V」 の一部であり 「H&V (Intro)」 の表記が正しいことが確認され、 「Fire」 との関連性は無いものといわれている。 おそらく1967年 2月末〜 3月にかけて行われた、 「H&V(Part2)」 としてのセッション中に録られたものと考えられる。
 「Caben Essence」 の 「Who Ran The Iron Horse」 との類似、 『FRIENDS』 期アウトテイクの 「Walk On By」 に登場するコーラスとの類似が、これまでに指摘されている。

 SOT 『SMILE SESSIONS』 でも 「Fire」 セッションの冒頭に収録されており、 何故ブートでは誤って収録されてきたのか定かではない。 1988年に Mark Linett がテスト的に編集したものが、市場に流れたのかもしれない。 しかしこのテーマは「H&V」にはそぐわないとして、現在も 「Fire」 との関連を見る説も根強い。

 『SMILE 2004』 においては、結局のところ 「Mrs. O'Leary's Cow」 のイントロとして採用されることとなっている。 『SMILE』 期の見地から考えると、明らかに誤りなのだが、 ここにもブートレグで慣習化された曲構成からのフィードバックが感じられる。

<公式音源>


 * 『GOOD VIBRATIONS』 Box disc 2
 * 「Mrs. O'Leary's Cow」 の一部として 『SMILE 2004』 に収録

<非公式音源>


 * Vigotone、SOT 他、各種ブートレグに 「Mrs. O'Leary's Cow」
  の一部として収録

<関連項目>
 → Heroes And Villains
 → Mrs. O'Leary's Cow