あれれ日記 2003年10〜11月
2003.11.24
急激に寒くなり冬の気候。寒いと体が動きません。
■ 購入本: 奥泉光『蛇を殺す夜』(集英社) ヴァージニア・ウルフ『燈台へ』(みすず書房)
■ 購入CD: カルロス・クライバー指揮『ジョゼッペ・ヴェルディ 椿姫』(ドイツ・クラモフォン)
■ 購入DVD: 宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』 テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』
2003.11.22
11月の末とは思えないほど暖かい日。暖かいせいか腰の調子は順調に回復中。
本日は知り合いの方よりベルリン放送交響楽団のコンサートチケットを安く譲っていただいたので横浜まで行ってきました。せっかくだからと早めに行ってフレンチレストラン『クイーン・アリス』目当てで(海の幸のゼリー寄せが食べたかったの〜)、パン・パシフィック・ホテルへ赴く。が、予約で満席で入れず、残念。隣のクイーン・アリス系列チャイニーズレストランの『トゥーランドット』でコースをいただく。フレンチスタイルで一人づつサーブされる料理はあっさりと軽く仕上げたシンプルな上品系な中華でした。感嘆するとまではいかないものの、かなりおいしくてボリュームも満点。〆のデザートの杏仁豆腐とマンゴープリンは絶品でした。出されたお茶の凍頂烏龍茶も良い香りで思わず購入してしまった。また「アレルギーがあるんです」と申告したところ食材を別なものにしてコース料理と同じ調理方法で出してくれたシェフの気遣いは見事でした。一部、接客がちょっとという場面があったのが残念。接客にうるさいお客さんなら評価がかなり悪くなりそう。
■ みなとみらい大ホール『マレク・ヤノフスキ指揮/ベルリン放送交響楽団』鑑賞。
ベートーヴェン:序曲『コリオラン』
モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 二長調『戴冠式』 上原彩子(Pf)
ベートーヴェン:交響曲3番変 ホ長調『英雄』ひさびさにクラッシックコンサートを聴きに行きました。やっぱり生で聴くのは迫力があっていいなあ。弦の音色は小さい音も美しく響き伸びやかで、管楽器は軽やかがかつ迫力があるし、ひとつひとつの音が纏まり曲としてうねりをもって届く。ああっ、もうほんと素敵。演目でいえば最初の『コリオラン』はちょっとノッテないなあという部分があったけど、『戴冠式』は予想以上に軽やかできれいな音を聴かせてくれました。ピアノの上原彩子さんはチャイコフスキーコンクール優勝者でこれからの新人。とても丁寧に音を出しているという感じに好感が持てましたが、まだちょっと堅さがあり訴えてくるものがちょっと足りなかったのが残念。そして最後の演目は、たぶんきっと十八番なんじゃないかと思われる『英雄』。音のまとまり具合が絶妙でとても迫力があって聴き応え十分。特に管楽器の音が素晴らしかった。生で聴くのはやはり違う。音色が直接体に響く楽しさよ。
2003.11.19
わはは。笑うしかありません。私、祟られてますか?今度はギックリ腰で動けなくなりました(大笑)。平知盛の亡霊(『船弁慶』by富十郎さん)が可愛いなんて言ってしまったせいですか?知盛タンの亡霊が腰に付いてるとか?しかし、今までも腰を痛めたことはありますが階段が上れないほど動けなくなったのはお初ですです。寝返りが打てないというか打とうとすると痛くて起きてしまうし、寝不足。ここ1年体調が良い時がほとんど無い状態なので、「厄払いでもしたら?」と言われ始めました。ほんとにしたほうがいいかしらん。
しかし歌舞伎座で平知盛の亡霊を一世一代で演じてる富十郎さんも体調が悪くてなんと休演だそうですよ。知盛タンの霊気恐るべし。そういえば、私が観た時、富十郎さん、花道から引込み鳥屋(花道に通じる控え室)へ入る時、倒れこむような感じで入ってすぐに酸素吸入してましたからねえ(花道外の一番後ろの席だったので鳥屋の様子がよく見えたんです)。よほど体力が必要な舞踏なんですね。一世一代が観れて良かった。『船弁慶』の代役は菊五郎さんだそう。んー、イメージと違うかも。それに昼二つに出て、夜も二つの踊りをこなすのは、体力的にも辛そう。他に代役できる人いなかったのかな。私が思いつく踊りが上手な人たち、他の舞台に立ってるからなあ。しかし、松竹さん、役者をこき使いすぎだよ。
猿之助さんも入院だしなー。今歌舞伎役者で第一線で活躍している方々ってお年の人が多いので油断なりません。観たいと思った時に観にいかなければ。
週末、ギックリ腰のせいで出かけられなかったのでひさびさ読書は進みました。なった当初は寝込むほどまじで痛かったのよん。本日購入本2冊、たまたま主人公の名前が同じキンケイド。アメリカではよくある名前なのかな。
■ ウィリアム・ランディ『ボストン、沈黙の街』(ハヤカワHM文庫)
これは面白いです。ラスト、いいんですか?これで?という終わり方で「うまい」と思うか「あざとい」と思うかで評価は分かれそうですが警察小説としてはかなり秀逸です。海外ミステリ好きならとりあえず読んで損なし。ノワール好きな人も楽しめるかと思います。映像にしてもよさげな物語。うまい監督が撮れば結構いい映画になりそう。ラストは変えてもいいから(笑)。■ フィリップ・ブルマン『黄金の羅針盤』上下(新潮文庫)
これは児童文学なのではなかったっけ?想像していたものと内容が随分違って驚いた。人があっさり殺されていくし、殺すことに躊躇がないし、登場人物がそれに対してそれほど拘泥しないように見える。これはどう読めばいいのだろう。あまり善悪に拘泥しない部分で少し神話に近い肌合いを感じる。その分登場人物になかなか感情移入は出来ない。がそれでも非常に面白い物語。人間にかならずダイモン(守護霊)がいて、ダイモンと離れては生きていけないという設定がうまい。ダイモンというキャラは一見可愛らしいだけのように思えるが、人に仕えるものとしてのキャラではなく人の側面を現すものでありそれによって登場人物の象徴になっている。この設定だけでもファンタジィー好きにはたまらないだろう。
■ ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス15 ゴブリン娘と魔法の杖』(ハヤカワFT文庫)
うーん、相変わらずというか、キャラがいちいち楽しい。巻が進むにつれほんとにお気軽ファンタジィーと化してますな。今回はパンティ選びが主になる話だし(笑)。しかし解説の谷山浩子さんは、サンズシリーズの本当の面白さを知らないんだな。せめて『ルーグナ城の秘密』まではちゃんと読んで欲しかった。この本を手に取るのはほとんどがシリーズファンのはずなのでシリーズを読んでない人には解説を書かせないでほしいかも。とりあえずザンスシリーズを読んでいない方は谷山さんの解説を信用していきなり15巻から読まないでおくれ。■ 浅暮三文『ダブ(エ)ストン街道』(講談社文庫)
復刊されて良かったですー。浅暮版『不思議な国のアリス』といったところか。ダブ(エ)ストンで迷う人々が皆素敵。なんとも可愛らしく不気味なキャラクターが縦横無尽に迷いまくる滑稽で切ない素敵な物語。赤い影の正体にはまじ泣きです。グレさん、この路線を思いっきり書いてください。■ 購入本: デボラ・クロンビー『警視の予感』(講談社文庫) P・J・パリッシュ『死のように静かな冬』(ハヤカワHM文庫)
2003.11.09
総選挙投票日。きちんと国民の権利と義務を果たしてきました。投票所ではいつもは中高年ばかり目につくんだけど今回は意外や意外、20才台前半の若者の姿が目立ちました。
2003.11.08
歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎 昼の部』鑑賞してきました。今月も充実した良い芝居を見せていただきました。感想こちらから。相変わらず長々と書いてます(笑)。
今月の昼の部はとにかく片岡仁左衛門さんが素晴らしかった。仁左衛門さんLOVE。カッコいいし、色気はあるし、うまいし、ほんとに素敵すぎだわ。それと菊ちゃんはやっぱり可愛かったし、踊りも素敵でした。祝結婚の市川染五郎もトレンディドラマに出演する場合じゃないよ〜。早く舞台に立ってくれ。染は絶対板の上のほうが光る役者なんだよお。来年お正月の時代劇@坂本竜馬は許す。でも来期春のドラマはなあ…キムタクと共演してもって感じ。早く本業の歌舞伎を見せてくれ。新之助も戻ってきて来年は海老蔵になるし、菊之助は着実にこなしてるし、松緑さんは演技がうまくなって充実してきてるし、負けるなあ。せっかくこのところ舞台でいい芝居を見せてくれていたから「これから染の舞台を色々観ていこうかな」と思ってたのに〜。
夜はひさびさのフレンチレストラン『パリの朝市』。ここのフレンチはあっさり系で胃に優しい料理なので体調がBestじゃなかったけどフルコースをしっかり完食。アレルギーを起こす食材が入ってるお皿は違うメニューにしてもらいました。きちんと要望言えば対応してくれるのよね。これからも臆せずお店の人に伝えることにしよう。ここのお店は〆のデザートが絶品。
2003.11.05
ここ数年のファンタジィブームの恩恵を受けてます。まさかフィリップ・ブルマンが文庫になるとは思わなかったよ。ハヤカワFTもいくつか復刊してくれたし今後のラインナップもFT刊行当初路線もまた出してくれるぽいし、このまま続いてくれるといいなあ。ハリポタのおかげだ。そういえば『Harry Potter and the Order of the Phoenix』はいつ翻訳されるのだろう。
祝!マキリップ世界幻想文学大賞受賞(ニムさんサイト経由)。うれしいよお。これでひさびさにマキリップ作品が翻訳されるであろう。と思うのは甘いかしら?
■ 購入本: フィリップ・ブルマン『黄金の羅針盤』上下(新潮文庫) ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス15 ゴブリン娘と魔法の杖』(ハヤカワFT文庫)
2003.11.03
青山ブックセンターで開催している第二回文学フリマに行ってきました。前回よりはきちんとイベントになってました。参加者(売り手)もだいぶ工夫していたように思う。飾りつけが上手だったりちょっとした小物が置いてあると引き寄せられますね。難点は空調管理が全然ダメダメだったこと。とにかく暑くて長居できる状態ではなかった。
文学フリマ後は数人と合流しフレンチレンストランへ。事前情報でのランチ価格コースが無かった為、幹事さんが申し訳なさげだったけど、あの料理のクオリティと量であの値段はかなりコストパフォーマンスが良いと思うので私は大満足。素材がかなり新鮮で上等なものだった。私が食べたメインデッシュ(魚ときのこのソテー)は塩とスパイスが絶妙なコントラストの味付けでしたよ。また食べたい〜。パンも激うまだったし。もちもちしたパンが大好きなので私的にそれだけでも評価がかなり上。デザートが普通すぎなのが唯一物足りなかったかな。とりあえずこのレストランがプロデュースしてるパン屋は今度行ってみようと思う。レストランにもまた行きたいな。
体調が良ければもう少しのんびりお茶したかったけど、危険信号が出てたので早めに帰宅。
2003.11.01
私のテッド・チャン感想にショックを受けた方がいたらしい(笑)。チャンに関してはネタの深読みが出来てない人間なので参考にしないほうがいいかと思われ。私は運命論型思考より未来選択型思考のほうが好きなんです〜。
もうちょっと体調が良ければ夜ごはんまでいたんだけど、次回もう少しのんびり遊びに行きますね。
2003.10.28
昨夜、ひさびさの日記にリキ入れすぎて夜更かし。おかげで風邪ぎみです…アホな私。それにしても久しぶりに書いた文章は読み返すとメタメタだったのでちょっとだけ手直し。それだけで更新されてますリンクに上がってしまうのが申し訳ないので、ちょっとだけ歌舞伎情報。
初心者でどれを観たらいいかサッパリわからないけど歌舞伎を観たいと思っている方へ。歌舞伎座の来月11月の演目のなかでは昼の部がおすすめ。そのなかでも『松竹梅湯島掛額』は菊五郎&菊之助親子ならでは楽しい演目です。たぶん大笑いできると思います。しかも菊之助のかなり派手な人形振り(あたかも文楽人形のように踊る舞踏のことをいいます)も観られるかなりお得な演目。菊之助の女形はほんとに可愛らしい華があって素敵です。菊之助は立役と女形を両方こなす役者さんなのですが、立役は辞めて女形のみでいってほしいと思っているくらい彼の女形が好き。
私としては歌舞伎を最初に観るんだったらまずは1階の席のほうがいいと思っているほうなのですがこの演目に関しては4階一幕見で観てもいいと思います(他の演目も観るのでしたら1階とは言わないまでもせめて3階A席をおすすめします)。人気演目なので土日は混むと思いますが…。一幕見のシステムはこちら。かなり上から観ることになるので役者の細かい表情を観ることは出来ないし、来月までは一幕見はイヤホンガイドを借りられないのでわかりやすい説明が聞けないというハンデはありますが全体の雰囲気は十分に感じてもらえると思うし、『松竹梅湯島掛額』のような観客を笑わせる楽しい演目だと初心者でも一幕見観劇は結構いけるかと。詳細は歌舞伎座サイトでご確認を。
う〜、しかし書き始めると長くなる私のクセはどうにかしたほうがいいかも。今日も遅くなっちゃったよ。咳が出始めた…早く寝よう。日記、またちょっとお休みします。
2003.10.27
おひさびさです。1ヶ月以上ぶりの更新です…たぶん当分こんな調子での更新になりそうです。
体調が絶不調なのです。あちこちやられております。今年になって何種類の抗生物質を飲んだことか…。薬の副作用とかあるのかしらん。皮膚炎とか蕁麻疹とか、微熱ぎみで倦怠感とか、一日外出すると次の日疲れのあまりダウンとかいうことを繰り返したりでこのところ外に出たくないって感じでした。疲れが甚だしいので日記も書けず、ネットからもちょっと遠ざかりぎみ。
休止中は本もほとんど読まず、アレルギーの一因の埃とカビを出来るだけ発生させないようにするべく部屋の片付けを少しづつ。自室からすべて本を出し別部屋設置の書棚に移動、埃に晒されカビくさくなった古い文庫やまんがを300冊程度売り払い、小さい洋服掛けタンスを廃棄(当然、服もかなり廃棄)、小学校の時から使用していたボロのあまり木屑がでるライティングデスクは買い替え、ベットマットも買い替えという大幅リニューアル。すっきりしたけどお金も大枚が飛んでいきお財布もすっきり…。
しかしこのままヒッキーになるのも精神上よろしくないし、ちょっと体調が戻ってきたのでまた少しづつネットも含め外に出ようかと。友人が心配して電話をくれたのと、ちょうど前々からにじむさんとSTRさんと歌舞伎観劇をする約束をしていたのとのがいいキッカケとなりました。やっぱり会話するって楽しいね。それとメールを下さった方ありがとう。お返事少し待ってください。かならず返信します。
■2003.10.25
歌舞伎観劇ほぼ初心者のにじむさんとSTRさんとで『10月芸術祭大歌舞伎 昼の部』観劇。席が前から3番目だけど花道外という目が合ってしまうほどの距離で役者をドアップで観られるものの、花道での見得を切るシーンなどでは役者の後姿拝見になってしまう初心者には良いのか悪いのかという微妙なところでの観劇となりました。まあ今回は『盟三五大切』が花道を多様する芝居だったので臨場感を感じることができたのが良かったかな。『連獅子』のほうでは仔獅子が花道にどっかり座るので親獅子の踊りが見切れてしまったのがちょっと残念。その代わり松緑さんの息遣いが聞こえてきたけどさ。感想こちらから。
にじむさんとSTRさんは「歌舞伎って面白い!」と喜んでくださいました。お世辞半分でも喜んでくださると観劇ツアーを組んだかいがあったというもの。良かったあ。歌舞伎は一度は観たいと思っているけど観る機会がないって人が案外多いんですよね。そういう方に観るきっかけのお手伝いが出来るのはうれしい。、また第二弾やりたいな。行きたいと思っている方は「観たい」とアピールしてくださると声を掛けますよ。ただし、観劇料金が色々含めて1万5千円程度は覚悟のうえで、ですが…。(今のところ確実に複数チケットを入手できるのが1等席という理由と最初はなるべく良い席のほうが迫力もありわかりやすいだろうという思いから)。それに3階席でも観やすい演目のときもあるんだけど複数チケットとなると土日は入手が厳しいのです。
■2003.10.09
玉三郎ファンだったら「絶対観るでしょ」のお染七役を観るために両親と『10月芸術祭大歌舞伎 夜の部』観劇。もしかしたら年齢的に今回が最後かもしれない七役早替りの演目だけあって夜の部はチケットが取れない、取れない。まだ始まったばかりの日程で平日の木曜日でもど真ん中は取れなかったよん(涙)。感想こちらから。
■購入本: テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワSF文庫) ウィリアム・ランディ『ボストン、沈黙の街』(ハヤカワHM文庫) ホイットリー・ストリーバー『薔薇の渇き』(新潮文庫) 浅暮三文『ダブ(エ)ストン街道』(講談社文庫)
■購入DVD:
■ 劇団☆新感線『2000年度版 阿修羅城の瞳』
2003年度版より良かったという感想をあちこちで見たので観てみました。うーん、古田新太版邪空の憎くたらしい悪の魅力とか、渡辺いっけい版抜刀斎の軽さと深みのバランスのよさとか、平田満版清明のかっこよさとか、必死な染五郎@出門の一途な雰囲気とか2003年度版とは違ったキャラの魅力は非常によくわかったんだけど、一番肝心の富田靖子版つばきが苦手だあ〜。役に合ってないような気がする…。感情が爆発する部分にはとてもうまさを感じるけど歌舞伎調のキメのセリフまわしがダメダメや〜ん。しかも着物姿が着物姿に見えない無造作すぎる所作もチト不満。私は天海版つばきのほうが好きだあ〜。それに今回のほうが演劇としての完成度が高いというか洗練されていると思う。染@出門も今年のほうが色っぽいしな。早く2003年度版DVDが観たい。
■ 劇団☆新感線『アテルイ』
こ、これは賞を色々取っただけのことはある。物語として芝居としてとにかく面白い。それに登場人物たちが皆かなり魅力的だ。それぞれ役者も思いっきりハマリ役というか。うわーん、そういえばこの芝居は生で観ようか悩んだんだった。どうにかして頑張って舞台を観るべきだったああ。芝居というのは生で観ないと本当の良さはわからない。DVDでは10分の1程度の雰囲気しか再現されていないと思う。それでもこんなに面白いんだったら、生ではさぞかしと思われ。英雄譚とか好きな人だったら一見の価値ありですー。『もののけ姫』が好きな人もいけるかも。あっ、ただし新感線なのでもちろんギャグ入りです。
■休止中の読書↓2冊だけだよ〜(涙)
ホラーとミステリとサスペンスが入り混じった短編集。乙一はあまり読んでいないので断言は出来ないが私が感じるに、彼は小池真理子の後継者である。文章の巧みさ、容赦ない残酷なまでの物語の運び方、がとても似てる。サスペンスとしてのあり方も。もちろん、男女という差から出る人物像の捕らえ方の違いはあるものの手触りはそっくり。このまま順調にいけば乙一は直木賞作家になる素質ありと予言しておこう。乙一が好きならばぜひ小池真理子の短編集を読むべきである。
■ テッド・チャン『あなたの人生の物語』(ハヤカワSF文庫)
巧い!それが第一印象。私はファンタジックな塔の描写がいい『バビロンの塔』と、身も蓋もない天使の描写と皮肉が利いたラストの『地獄とは神の不在なり』が好み。話題の『0で割る』はネタが全然わかんなかったです(苦笑)。心が離れてしまっていく夫婦ものとしてはまあ面白く読みましたけど。表題作『あなたの人生の物語』はちょっと微妙。ネタはいい感じなんですがラストが好みじゃありません。主人公、確信犯じゃんとか思ってしまって。
全体的に醒めた視点での物語が多いような気がしました。現実主義者というかCOOLって感じ。イーガンの作品と比べられることが多いようだけど人物像の感情の在り方が正反対。イーガンはHOTって感じかな。イーガンは、まあラブ&ピースの人だからね。