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あれれ日記 2004年5月


2004.05.29

読書部第一回目に行ってきました。13時に待ち合わせしてマサトクさん家へ。うわー、広いっ、TVでかいっ、本が多いっ。読書会をはじめる前になぜかおおたさん作成のグレープフルーツご飯とチョコカレー@ハチクロめしを試食。うがー、この甘さはすでにカレーじゃないですよ。食べられないまずさではないけど、微妙…。これでちょっとヘンなテンションになりかけつつ、さてわりと真面目に読書会開始。

お題はケリー・リンク『スペシャリストの帽子』(ハヤカワFT文庫)。いやあ、楽しかったですねー。お題がわりと結論づけない幻想系のお話なので読み方も色々。様々な意見が聞けて、自分がいまひとつと思っていた『生存者の舞踏会、あるいはドナー・パーティー』『雪の女王と旅して』『少女探偵』などの面白い部分を発見できたり。また私が最初の『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』にフェミニズム小説感覚を感じてしまいすべての作品をその部分にこだわりその観点からのみ読んでしまい、ポップな部分を読み逃してた感があるのがわかったのも私的にかなり有意義だった。またケリー・リンクの緻密さがかえって「夢の断片」化を完全にしてしまって「フックのなさ」に繋がっているのかなーとか思いました。私が大好きなのは『ルイーズのゴースト』、だってゴースト可愛いんだもん。この作品は緑が大好きな女の子といい、キャラだちしてて楽しいです。あと『人間消滅』の切ない雰囲気と『靴と結婚』の二章『ミス・カンザスの最後の審判の日』『マーズ・アタック』的めちゃくちゃ感覚がわりと好き。

全体的にガーリーな小説という部分で『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』元ネタの絵『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』はケリー・リンクの作風を実は端的に言い表してるような気がしてきたよ。リンク『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』じたいは元ネタの絵とは随分かけ離れてますが(たぶん語感のよさで選らんだであろうと思う)。それにしても元ネタがわかるのとわからないのでは面白さは半減だろうということで、その部分が悔しかったりも。でもアメリカのサブカル体験しないと無理な元ネタがかなりありそでした。

個人的に(みんなそう思ったみたいだけど)「ダメ男萌え」読み@向井さんの読み方がかなり素敵でした。ケリー・リンクの書く男性はほんとのダメ男じゃなくて普通だけどちょっと鈍感なかわいい男性が多いので、結構納得。

とりあえず、読書会にはまた参加したいですー。読書欲がちょっと湧いてきた。ハチクロめしは私にはゲテもの食い属性がないようで「普通のもの食わせて〜」でしたが、読書会も兼ねるなら我慢するか(笑)。


2004.05.26

なんとなくだるい〜だった体調はだいぶ回復中な気がします。盲腸炎経験のある方々からは「薬で散らしてもすぐに再発することが多いんだよ」と脅されております。油断はしちゃいけないようですね。そんな体調のなか、観劇だけはしっかり行っておりました(笑)。何かあった時のためにと痛み止めやら救急病院のカードを持参しながらも行ってる私…。我ながらアホだなあとは思ってはいるんですがね。しかし、今月の観劇は自分的に行き過ぎな感はあったけど一応スケジュール的には一段落。あとは秋までは1月に1回ペースに落とす予定。まあ、あくまでも予定だけど…。とりあえず秋に大阪まで観劇遠征するかも、な演目が発表されちゃったしとにかく観劇貯金しないと。

日記お休み中は『アマデウス』『五月大歌舞伎 海老蔵襲名披露』に行きました。これで今月の観劇スケジュールは無事達成。それにしても両方ともベテランのすごさを見せつけられた感がありました。『アマデウス』は幸四郎さんがすごすぎて圧倒されっぱなしで、『五月大歌舞伎』では団十郎さんの代役の三津五郎さんの渾身の気迫に圧倒されられ、この二つとも見逃してたら一生後悔だったよというくらいすごかった。体調が悪くても行った甲斐があったというものだ。観劇感想をごらんになりたい方はこちらから。両方ともかなり長いです(笑)。

 京極夏彦『豆腐小僧 双六道中』(講談社)読了。

豆腐小僧がかわいい〜。妖怪キャラが非常に愛しく思えてきてしまうお話。

 


2004.05.18

胃が痛いとか書いていた13日の真夜中にお腹全体に激痛が起こりどうにもこうにもならない状態になってしまい、救急病院に行き点滴を2本打つハメとあいなりました。虫垂炎(いわゆる盲腸炎)らしいです。このまま手術?と思いましたがとりあえず薬で散らせると思うということでした。救急でみていただいた先生は内科だったため一度帰宅してから当日再度、外科の先生の判断を仰ぎました。診断は正しいので処置も薬もOKとのこと。それにしても同じ病院内でも科が違うと紹介状が必要だったのには驚いた。ちらっと中身をのぞいたら内科の先生が外科の先生あてに状況や診断処置の手紙を丁寧な文章で書いていました。ふむふむ、縦横の人間関係が厳しいのだなーと『白い巨塔』が頭を掠めましたよ。

とりあえず再発しないことを祈ろう。よくよく考えてみえば確かに兆候はあったんだけど風邪ぽいからだな、とか思っていたんですよねえ。最近調子が良くなってきたーと思っていたのに…。最近調子づいて遊びまくってたり夜更かしを続けたいたのもいけないのかも…油断したっ。どうにもこうにも基本的体力が戻ってないということか。免疫力UPにはどうしたらいいんでしょうねえ。

とりあえず疲れが良くないということなので当分早寝しよう。日記ちょっとお休みします。ではー。

 クリストファー・プリースト『奇術師』(ハヤカワFT文庫)読了。

複数の視点での語りだがバランスがよく、特に「手記」の使い方が上手なので飽きずに読めた。奇術師二人をめぐる確執や、瞬間移動人間のトリックのことなどとっても面白かったんだけど物足りなさが残る。アルフレッド・ボーデン側があれで終わりっつーのがなんとも。ボーデン側が一番面白そうなんだけどなー。幻想文学なんだからまあいいのかなとも思うのだが微妙にちゃんとミステリでSFなものだから期待してしまう。しかし、ほんと最近の海外ものは「自分探し」ものが多いね。あちらで流行っているのか、そういうのをピックアップして翻訳しているのか。


2004.05.13

胃が痛い…なんだろう。冷えたせいかな?

本日、『六月大歌舞伎 海老蔵襲名披露』のイープラスの先行販売。おおっ、早く繋がったぞと思ったら売り切れでした…売出し時間から5分しかたってないんですけど。6月はすでに夜の部は押さえてあるので安心は安心ですが、昼の部も観たくて平日でもいいから取ろうと思っていたのですが…。15日の一般販売日で取れるのかかなり不安だ。うーん、チケット入手枚数が限られているので先行販売がある松竹チケットホンの歌舞伎会には入ってなかったんだけどやっぱり入ろうかしらん。

5月11日に観た『エリザベート』詳細感想を書きました。かなり偏った見方をしてるかも。内野トートばかり追ってたからなあ。

購入本: クリストファー・プリースト『奇術師』(ハヤカワFT文庫) アン・ペリー『十六歳の闇』(集英社文庫)


2004.05.12

5月10日に市川団十郎さんが体調不良のため『五月大歌舞伎 海老蔵襲名披露』を休むと聞いて、海老蔵というよりは団十郎さんの弁慶目当てだった私は結構ショック。でも風邪か何かだろうから早く治して私が観劇する日までに復活してほしいなあ、などと安易に思っていた。ところがなんと今日発表された病名が白血病…まじですかー。目の前真っ暗。最悪のことを考えてしまいましたが、どうやら「初期症状の段階で、今回は早期発見だったこともあり、命には別条がなく、投薬治療で治る」らしい。ちょっとホッとしましたがきちんと養生して治して欲しいです。9月には復帰したい意向を示しているらしい。そりゃあ、息子の襲名披露だから気持ちは判るけど無理はしないで欲しい。ファンは1年でも2年でも待ちますよ。

それにしても最近、歌舞伎役者さんが次々と体調不良。どう考えても過酷なスケジュールを強いてる松竹のせいだと思われ。なんとかしてほしい。観る機会が増えるのはファンとしてはありがたいけど、肝心の役者さんが倒れてはどうにもならない。今月は雀右衛門さんも体調不良でお役は時蔵さんと芝雀さんに任せて口上だけの出演だしなー。しかも、口上の時もだいぶ具合悪そうな様子とか。雀右衛門さんは責任感がとてもおありになる方だから無理して出演なさっているのだろうけど、きちんと休ませてあげたい。それにしても、雀右衛門さんと団十郎さんがいないとなるとご祝儀相場で高いのはしょうがないけど18900円という値段が非常に高く感じられるのも事実…。出番が増えた三津五郎さんと芝雀さんは大好きな役者さんだからいっぱい観られるのはうれしいというのも反面ありますけど。


2004.05.11

暑いっ、寒い、暑い、寒いの繰り返し。夏なみの気温でしたが建物のなかは冷房が効きすぎて寒いです。

会社を午後半休して友人と銀座で待ち合わせ。先月夜に行ってお気に入りになったフレンチ「コック アジル」でランチ。安いのにきちんとしたフレンチなのがうれしい。給仕さんの「お願い、さすがにそろそろ席立って」な目線を受けるまでのんびり。その後は夏気温だからといっても油断しすぎの薄着だった私のカーディガンを調達すべくデパートでショッピング。今年の夏物は私の大好きなフリフリとかキラキラが流行らしく目移り。最終的に友人が勧める私的にかなり予算オーバーなスパンコールきらきらのカーディガンを購入。その後、茶店でケーキSetでまたものんびりまったりおしゃべりし、友人が持っていた私のイメージの一端を崩すことに成功?。なぜかきっちりかっちりやるように見えるらしい私。でも実際は適当すぎる笊な頭の持ち主なんです。夕方になり『エリザベート』観劇のため帝劇へ向かう…方向を間違って遠回りしてしまった。

 帝劇『エリザベート』観劇。

もちろん内野聖陽(@宗方コーチ)トートVer.でございます。ミュージカルはひさびさで楽しかった。主役(エリザベート)に感情移入出来なかったのでハマるまではいかなかったけど内野トートと浦井ルドルフにちょっと惚れました(笑)。曲の良さにCDが欲しくなったけど、色々ありすぎてどれを買っていいかわからない。


2004.05.07

朝の冷え込みに寒がっていたら「さすがにそこまで寒くないと思う」と言われた。実は風邪ぎみだったりするのかな?気をつけよう。会社は今日も普通に人が来ていた感じだ。すでにGWは遠いものになっている。まだ休みの人がうらやましい。

4/30の日記も追加。国展の感想を書いてます。今年はわりと絵画部門が充実してたような気がしましたが行った人いるかしら?

観劇感想リストにも色々と追加。ようやく1月歌舞伎昼3月歌舞伎夜は感想きっちり書きました。今更読む人はいないか(笑)。


2004.05.06

寒い、寒いっ。仕舞い込んだりクリーニングに出した冬物が恋しい。

ひさびさの会社出勤。連休の谷間なので空いているかと思ったら電車も会社のなかも普通に人が多かった。仕事も普通に忙しかった…だらだらしてるつもりだったのに。


2004.05.05

甥っ子弟の初節句だったので弟夫婦家へお祝いに出掛ける。雨だよー、寒いよー、のお天気でちょっと残念。甥っ子兄も弟もGW初日あたりから高熱出して寝込んでいたらしく病み上がりだったがわりと元気でご機嫌。二人ともどうしてもまだつい赤ちゃんのような気がしてしまうけど、こちらがビックリするくらい成長著しい。それにしても小さいからとあなどっていると、こちらが「あわわ」と焦らされますね。吸収力が半端じゃない。


2004.05.04

休養日。ひさびさに連続で出かけてたらさすがにくたびれた。『ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番』の聞き比べなどしてまったり過ごす。それにしても同じ曲なのにピアニストによってもオーケストラにいっても随分と違う印象になるものだ。先日買ったCDのなかではリーリャ・ジルベルシュテインさんがだいぶ好み。先月に聞いたギンディンさんもやはりかなり好みだったみたい。ギンディンさんはまだ第3番はCDにしていないみたいで残念。私の今のところのMy Bestはホロビッツとアシュケナージ。特にホロビッツさんのは私が一番最初に聞いた『ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番』だからかもしれないけど一番耳になじむ。


2004.05.03

午前中は引き続き色々とお片づけ。午後はというと、おほほ、なんと『ポリーニ ピアノリサイタル』でございます。SFセミナーのつもりで空けていたのがちと悔しいという思いも手伝って、というのは言い訳か…やっぱり聴きたい〜とすでに完売しているマウリツィオ・ポリーニのピアノリサイタルのチケットをヤフオクで買ってしまいました(笑)。しかも 定価18000円のA席でございますよっ。いくらで落としたのかは内緒。それにしても今月まじで観劇&コンサートチケットビンボーです。

 横浜みなとみらいホール『マウリツィオ・ポリーニ ピアノリサイタル Aプログラム』鑑賞。

なんというか思っていた以上にすごい体験でした。今まで聴いてきたピアニストといえば、バックハウス、ホロビィッツ、ツィマーマン、アシュケナージ、若手ではキーシンあたりだったんです。なぜかポリーニには縁が無くつい最近まで聴いたことがなかったのです。それがたまたま5月に来日というチラシをみてなんとなく彼のショパンとベートーヴェンのCDを手に取ったら、私が今まで聴いてきたショパンやベートヴェンのイメージからはかなりかけ離れた演奏で本当にビックリ。力強くダイナミックな演奏はとにかくすごいとしか言いようがなく、好きとかそういう範疇を超えて気になる演奏家となりました。で、やはり生で聴いてみたい。でももうチケット完売だし、どうせ高すぎるしねで、まあ諦めていたんですが、ヤフオクをのぞいているうちについポチっと入札してしまいました(笑)。でも行けて良かったと心の底から思いました。用事ができて手放した方に大感謝ですよ。

席が2F席でちょうどポリーニさんの背中の斜め上。指遣いはハッキリ見えるし、音も下からドーンと聴こえてくるかなりのBestポジション。ポリーニさんは私が好きだなあと思う端正で柔らかい音を出すタイプのピアニストではなかったのですが、それでも最初から音そのものに引き込まれて大興奮。しかも私が今まで苦手系だった現代音楽のシューンベルクの音楽がとっても楽しく聴けたのが自分的にうれしかった。あのダイナミックな音色だからこそ楽しめたような気がします。ポリーニの音はとても独特でした。何層にも音が重なり、とても鋭角的なきらめきがありそしてひとつひとつの音が力強く圧倒的な力で迫ってくる。ベートーヴェン7番、8番では音に体を持ち上げられるような気さえしたくらいです。たぶん、かなりテンポが速い演奏だったように思いますがその勢いがこちらの体の芯に響き、音を内から感じさせてくれたというか。なんと説明すればいいのか…難しい。ラストのシューマンの夜想曲まで弾くたびに勢いはますます増し、聴いてるこちらはただ興奮しっぱなし。それにしても指遣いがすごすぎてそれにも驚かされました。とても大きな手をされていて、早いタッチの部分では指先が独立して動いているのではないかと錯覚しそうになりました。「ミギーだ」ととっさに思う私…なんちゅう喩えだ…。アンコールはシューマン1曲とショパン2曲の大奮発。これまたすごかった。「な、なんですか?これ」(驚)って感じ。ああ、ダメだ。私の言語能力ではうまく説明できません。

購入CD: マウリツィオ・ポリーニ『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第5番・第6番・第7番・第8番「悲愴」』(ドイツ・グラモフォン)


2004.05.02

自分の洋服の入れ替えやら祖母の着物の整理やらで一日お片づけDayとなりました。

購入本: 京極夏彦『豆腐小僧 双六道中』(講談社)

購入CD: マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)/パウル・クレツキ指揮/フィルハーモニア管弦楽団『ショパン ピアノ協奏曲第1番・夜想曲・バラード第1番・ポロネーズ第6番『英雄』』(EMI CLASSICS) リーリャ・ジルベルシュテイン(ピアノ)/クラウディオ・アバド指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団『ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番・第3番』(ドイツ・グラモフォン) マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/リッカルド・シャイー指揮/ベルリン放送交響楽団/キリル・コンドラシン指揮/バイエルン放送交響楽団『ラフマニノフ ピアノ協奏曲・第3番・チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番』(PHILIPS) ヴァン・クライバーン(ピアノ)/ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団『ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番・パガニーニの主題による狂詩曲』(BMG)


2004.05.01

せめてハヤカワFTのコマだけでも行きたかったのにSFセミナーに行けませんでした。なぜかというと誤謬女王の自分がすべての原因。SFセミナーの日程を勘違いして、わざわざ5月3日を外してGetした劇団☆新感線『髑髏城の七人 アカ』のチケット。そうです、その観劇日が今日のマチネだったのですよ(苦笑)。ということで、新国立中劇場へ観劇しにいきました。ちょっと行くのが面倒な場所でしたが新国立劇場のホールはさすがに新しいだけあって素敵でした。12時開演だったのでお昼はホール内でサンドウィッチとジュースを購入。サンドウィッチは中身しっかりでボリュームあるしパンも柔らかくかなりウマー。ジュースもブラッドオレンジだったし、劇場内で買った飲食物のなかでは新国立劇場は断トツに美味しかったですよ。それだけで、なんとなくウキウキ。

 劇団☆新感線『髑髏城の七人 アカ』観劇。

さて劇団☆新感線が大きくなるきっかけになったお芝居ということで楽しみにしていました。ああ、やっぱり面白い。基本的な部分は「友情」「縁(えにし)」「矜持」「男の純情」「お笑い」と、だいたい同じ路線の芝居なんだなあという感じはありましたがそれでもやはり観ているうちにドキドキわくわくハラハラ。とりあえず帰ってきた梶原善が素晴しかったです。ハリのある声と渋いながらはじけてる演技が印象的でしたよ。詳細感想は後日。観劇感想、溜まってきちゃったな…早く書かないと。

 北村薫『朝霧』(創元推理文庫読了。

前作『六の宮の姫君』に続き、ミステリというより教養小説のほうにだいぶ比重が偏っているような。落語はまったく知らない世界ですが歌舞伎が好きなので『朝霧』の謎解きなど面白く読みました。でもなんかますます「私」がただのキャラクターとしてしか存在しない感じがしてちょっと寂しい。あくまでも理想な女の子の域から出すつもりはないのかな。それにつられてか、円紫師匠の存在がまさしく架空のものな雰囲気になってきてませんか?。円紫師匠だけは生身な雰囲気を纏っていてほしかった。