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あれれ日記 2004年6月


2004.06.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.28

京極夏彦『姑獲鳥の夏』が映画化だそうです。配役が京極堂を堤真一、関口に永瀬正敏、榎木津には阿部寛。みんなイメージに合ってないなあ。特に関口くんがイメージと違うーーー、もっと神経質ぽい俳優さんがよかった。

脚本家でもあり小説家の野沢尚さんが死去。小説は読んだことなかったけど脚本家としては好きだったので大ショック。最近もTVドラマ『川、いつか海へ』『砦なき者』などいい仕事をしていたのに残念。どうやら自殺らしいけどちょっとだけ「ああ、そうか」と納得した部分もある…。ドラマ『眠れる森』の時のネット上のミステリ論争(誹謗・中傷もされていた)をまともに受け止めしまっているのを見てわりと神経が細くて思いつめるタイプだな、もっと図太くてもいいのになあと思っていたのだった。しかし最近良い脚本家が少ないだけにドラマ界にとってかなり損失だと思う。

 アン・ペリー『十六歳の闇』(集英社文庫)読了。
19世紀後半ヴィクトリア朝時代の歴史ミステリ。歴史ミステリってやっぱり好きだなあ。ミステリ自体はちょっと弱いんだけど、その当時の風俗や人間模様をたっぷり描き出している部分がかなり秀逸で楽しめる。シリーズものの途中というのが残念すぎる。なぜ最初から訳してくれないのだろう。

購入本: ジェフ・ヌーン『未来少女アリス』(ハヤカワFT文庫)


2004.06.27 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.27

土曜に歩き回りすぎてぐったり。このところ土曜は頑張って歩き回っているのだけど、その反動で日曜に動けないのはいかがなものか。もう少しバランスよくやらないといけないなあ。

10時からNHK教育の『劇場への招待』でやったばかりの第33回俳優祭を放映。観に行けなかった身にはうれしい。でもお目当ての『連鎖劇奈落〜歌舞伎座の怪人』がだいぶカットされていた模様。どうやらDVDにするようなのでその時までのお楽しみ。パロディ劇なのでNHK的に放映出来ないシーンが多かったのだろうかTVネタの「トリビア」と「白い巨塔」はOKだったらしい(笑)。

しかし、松竹が関わっているわりに映画的完成度は低いというかプライベートフィルムなみのヘタな構図とかわざとやってる大仰な学芸会ぽい演技などの手作り感がいい感じでした。歌舞伎座の裏側を色々観られたのが一番の収穫。かなり複雑な機構をしている建物なんだなあと。それにしてもどういう構造しているのかいまだにさっぱりわからない。役者としての業を感じさせるラストには結構しみじみしちゃいました。

『俄滑稽安宅珍関』は役者の皆さんはじけすぎ。やはりベテランのほうがよりお客様へのサービス精神旺盛。「タンカラズカ」が面白すぎて笑い死にしそうでした。


2004.06.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.26

恵比寿でお買い物後のランチに7月末いっぱいで営業をやめると聞きおよんだ『シャトーレストラン タイユバン・ロブション』2Fのメインダイニングに予約なしでトライ。土曜だし予約なしじゃ無理かなと思ったのだけど、フランス人のフロアマネージャーが「お席をお作りします」と快く入店させてくれる。ちょぴっとおしゃれしていったのが功を奏したかな。『タイユバン・ロブション』のメインダイニングは一度は入ってみたいと思っていたのだが、お値段がお値段だけになかなか来る機会がなかったのだ。外から見るより内装のほうが豪華で天井も高くかなりゆったりめ。『タイユバン・ロブション』1Fのほうのカジュアルレストランのカフェ・フランセとはやはり大違い。バブリーな雰囲気を想像していたがそれなりに年月も経っているせいか落ち着いた雰囲気でした。

んで、肝心の内容はというと、良い噂も悪い噂も聞いていたが思った以上にさすがのお料理&ワイン&接客でした。ワインは白のグラスワインを頼んだのだけど3種類から選べる。このワインが特筆ものの美味しさで驚き。しかもあとで値段を確認したらこのクラスのレストランでこの値段でいいの?の安さでビックリ。もっと頼めば良かった…。

お料理は素材の持ち味を活かし、それでいてフレンチならではの香り豊かな調理法、しかもボリュームたっぷりで見た目の美しさも素晴らしい。お料理の基本は素材のよさなんだと改めて思った。私的にはすべて外れなしでした。料理がボリュームたっぷりだったのでチーズまでいけなかったのがちょっと残念。それでもデザート、小菓子ともに甘さ控えめで、お腹いっぱいでもすんなり口に入ったのがうれしい。チョコレートの香り高いオペラが私好みなケーキで大満足なり。接客もそれほど堅苦しくなく、温かみがあるがお客べったりでもなく適度な距離感も持っているので優雅に過ごす気持ちでいくべきところとしての居心地を提供してくれました。

お料理もワインも美味しいのになぜ閉めるのかなーとお店の人に聞いてみたらどうやら「タイユバン」との契約切れらしく、フレンチレストランとしては続けるそう。ただ、シェフが変わると思われるので一度フレンチで贅沢な気分を味わいたい人は7月末までに行ってみるといいかも。内容を見る限りコースを選ぶのであればやはり値段の高いほうを選ぶべし。まあ、かなり奮発する気じゃないと行けない値段ですけど…特にディナーでワインをボトルとなると結構すごいことになりそうですがランチでグラスワインだったら海老蔵襲名1等席程度なお値段なので、なんとか出せる値段かと(笑)。

<頼んだメニュー>
*鴨のコンフィ ブイヨンスープに野菜とトリュフの香り
*オマール海老 モリーユ茸のエテュベとマカロニのタンバル
*真鯛 スモークの香りでポワレ セップ茸のフリカッセとジュヌボワーズソースで
*フランス産チーズ各種
*ワゴンサービスのデザート
*コーヒーと小菓子


2004.06.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.20

 サラ・ウォーターズ『荊の城』 上下(創元推理文庫)読了。

一気呵成に読んでしまった。面白い〜!。ディケンズへのオマージュがさまざまな部分にあり、19世紀〜20世紀頃の文学を再構築した物語といっていいだろう。作家はディケンズにかなり影響されているらしいけど、私としてはデュマとかもイメージした。かなりのストーリーテーラーだ。ただし、キャラ設定はだいぶ読む人を選ぶかもしれない。とりあえず19〜20世紀海外文学が好きな人やヨーロッパの歴史ものが好きな人は読んで損なし。

サラ・ウォーターズは前作『半身』で薄々感じてたけど、この作家「ミステリ」作家じゃないですね。ミステリを書こうとは全然思ってないと思う。物語を動かすためのミステリはあってもミステリのための物語では決してない。いわゆる「ミステリ」をお望みの人には向かないと思う。


2004.06.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.19

上野で美術展を見て八重洲でイタリアン食べて丸ビルでお買い物、その後お茶する場所を求めて銀座まで散歩してお茶。先週土曜に引き続き結構歩いた一日。歩いたことのない所を歩くのは面白い。蒸し暑い一日だったけど、屋内が冷房がんがんだったのでかえって外のほうが気持ちいいくらいだった。色々と楽しい一日でした。

■ 上野東京都美術館『栄光のオランダ・フランドル絵画展』を鑑賞。

ウィーン美術史美術館の17世紀、18世紀のオランダとフランドル絵画を展示。16世紀(後期)ネーデルラント絵画〜17世紀フランドル絵画〜18世紀オランダ絵画の3部構成での展示。時代ごとにまとめるとその時代の絵画の特徴がわかりやすくて見やすい。

16世紀(後期)ネーデルラント絵画
色鮮やかなものが多かった。ヤン・ブリューゲル(父)の
『動物の習作』が愛情もって観察してるなーという愛らしい絵で印象的。

17世紀フランドル絵画
私はわりと肌や着物などの質感を大事に描きこんでいる17世紀フランドル絵画が全体的に好み。この時代の絵は人を主体として顔や体の表情にダイナミックな動きがあるように思う。色もきれいだし。ルーベンスの
『自画像』の黒の質感なんてなんともいえない手触り感を感じて好きだなあ。あとなんだかんだと聖書を題材にしている絵が好きなのかも。アントーン・ファン・ダイク『マリアと福者へルマン・ヨーゼフの神秘の婚約』とか構成がいい。この作家の人の顔がまさにその時代に生きた「人」を映し出してる感じがして好き。わりとかっちりした絵が多いなかアブラハム・テニールスの猿と猫を擬人化した風刺画がほっと息を抜ける楽しい絵だった。今回の絵画展は並べ方がうまいなあとこのときにも感じた。

18世紀オランダ絵画
庶民を対象した絵画が多くなり、全体的に平面的な雰囲気の色使いになり光のトーンも暗め。その代わり表情に陰影が出てくる。レンブラントの
『自画像』がやはり見事で自己の内面を見つめているかのような表情がいい。今回の目玉作品のフェルメール作『画家のアトリエ』は、やはり素晴らしかった。構成といい、色使いといい、女性のふわっとした表情といい、なんというかぎりぎりまでバランスに拘って描いたんだろうと思う。またこの『画家のアトリエ』は根底にとても前向きな明るさが感じられ、さまざまな部分で安定感があり、見ている側の気持ちを明るく落ち着かせるような絵でした。

 パトリシア・ハイスミス『動物好きに捧げる殺人読本』(創元推理文庫)読了。

さすがはハイスミスというかいやーな感じのお話ばかりでした。基本は人間からイヤな目にあった動物たちの復讐。しかも結構残酷に「人間」を殺していきます(笑)。題名は動物好きに捧げるだけど動物好きが読んで楽しい本とは思えない…。動物を「人」に置き換えても普通に読めそう。動物側のモノローグで物語が進んだりするのでいわゆる「動物」ぽくないし擬人化されている感覚。動物側のモノローグで進まない人の視線からの短編のほうがよりいっそう「いやーな」感覚で面白い。ハイスミスは「人」のいやな面を書くのがうまいんだなと。この短編集も動物好きだから動物の立場から描きましたというより「人」のいやらしさを描くための道具立てのひとつという感じでした。


2004.06.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.17

健康診断。94-56のかなりの低血圧…最近いつも100切ってるんですけど。どうりでこのところだるかったはずだ。しかし年々血圧が低くなっていくのはどうして?

 ニコロ・アンマニーティ『ぼくは怖くない』(ハヤカワepi文庫)読了。

帯の映画化での写真に惹かれ買った。南イタリアの貧しい村でのひと夏の物語。主人公のミケーレの視点からの情景が素晴らしい。ミケーレの「恐怖」のありようが子供の頃の自分を思い出す。ああ、そうそう、色々想像を膨らませていくんだよなーと思い出しながら読んだ。 ただミケーレの場合、妄想とは別に現実につきつけられた「恐怖」がある。その恐怖に相対する少年の姿の痛々しさと鮮烈な勇気。この少年の少年らしい行動が胸にしみ、「恐怖」に打ち勝とうとする少年たちの姿は切なくて悲しい。


2004.06.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.16

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』演目詳細が出ました。三部制なので時間も短いし値段も安い、そして演目もわかりやすいのばかりで初心者にオススメ。ここ数年、八月は勘九郎さんを中心にした編成で野田秀樹演出もの(『研辰の討たれ』『鼠小僧』)をやったりしている。今回は古典(『四谷怪談』)をもってきた。来年、勘三郎襲名だから野田ものは来年にとっておくつもりかも。野田ものだとチケット入手がかなり困難だけど今回のチケットはどうだろう。やはり安いのも魅力だし、なんだかんだで入手するのは難しいかなー

購入本: スティーブン・キング『ザ・スタンド V』(講談社文庫) ニコロ・アンマニーティ『ぼくは怖くない』(ハヤカワepi文庫) 


2004.06.13 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.13

Bestな調子ではなかったがお出掛け。本日は両親と叔母とで『六月大歌舞伎 海老蔵襲名披露』夜の部観劇の日なのである。無理矢理でも出掛けるもんね。いざとなったら従妹にチケットはあげるつもりだったけど、なんとかなりそう。

銀座で待ち合わせて和光のフレンチレストラン「アルペッジォ」でランチ。前菜盛り合わせのフォアグラがウマー、メインのホタテもウマーで、体調がイマイチのくせに食べ過ぎてしまいました。なぜか私は具合悪くなる前にやたらと食べたがるクセがあるみたいなので要注意。案の定、やばい、と思った瞬間はあったが風邪薬で誤魔化してみた。普段なら絶対そのまま悪化するのだが大丈夫だったのは「歌舞伎を見逃したくない」執念でのハイテンションだったせいだろう。

三越で最近お気に入りの美濃吉の観劇弁当を購入後、ぞろぞろと歌舞伎座へ。先月に引き続きすさまじい人出である。蒸し暑い日だったが着物姿の方も多い。今回は某番頭さん経由でチケットを入手したのだけど、いつもならかなりの良席を用意していただけるのだが今回は2階の真ん中。本当は1階席で観たかったのだが今回は「用意する確約は出来かねます」状態で4席並びで取っていただけただけでも感謝。実のところ他の経路もトライしたのだがカード会社&ネット&電話すべて全滅でした。席に座ってみたらどうやら今日の2階1等席はほとんどが色んなところの後援会経由チケットだったらしく、いかにもハイソな雰囲気の方々ばかり。ちょっと気後れしてしまいました。でも観始めたらそんなこと関係なかった。皆、襲名披露を期待してわくわくしているのが感じられなんとなく一体感。まあ、そのなかでも観劇マナーがイマイチな人もいたけどなっ。それを言うならうちの母もそうだ…正座して前のめりになって観るから後ろの席の人に大迷惑。ちゃんと注意しておいたけど、後ろの席の人、ごめんなさいでした。

■ 『六月大歌舞伎 海老蔵襲名披露』夜の部

今回は復活の雀右衛門さんのおとく(『傾城反魂香』)がやっぱり素晴らしく、菊五郎さんの忠信(『義経千本桜』)がさすが当たり役だけあってひさびさの大ヒット。一番期待していた『助六』は脇に大スターが総出演でそれぞれに見応えがあり派手で楽しかったんだけど物足りなさが残った。

肝心の主役の海老蔵の未熟さ加減がストレートに出すぎ。いわゆる姿はとっても柄に合ってて、華もあるし色男の助六にはピッタリな風貌で花道の出はそれはそれは良かったんですよ。だけど声を発した途端に、ガクッ。セリフ回しのダメさ加減がいつもより悪く出てるわ、それ以上に、形の悪さはどうしたものかと。とてもきれいに型を整えることができるはずの海老蔵がメタメタだった。大きさが全然ないのはどうしてよっ。まだ若いんだから粗があるのはしょうがないけど、その代わりのパッションが感じられないようでは…。2ケ月目の半ばで疲れているのかもしれないが、若いんだから踏ん張ってほしい。

そのせいでその彼を引き立てなければいけない役者たちが苦労してるのが見えてしまっていた。たっぷり華やかな絵を見せる舞台なのだけど、その「たっぷり」があまりなく、押さえ気味でさらさらと流れていく感じ。期待しすぎたのかもしれないが海老蔵の今回の助六は私的に本当に残念な出来だった。それだけ助六は大役なんだとつくづく思い知った。あう、つい文句が先にたつ…実のところ今回は菊之介にも注文ありなんだけど、とりあえず本日はここで打ち止め。詳細観劇感想はいつものごとく後日にまわします。


2004.06.12 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.12

ひさびさに吉祥寺の友人のところへお邪魔する。ちょっとだけお手伝い。少しづつ海外旅行者が回復傾向にあるようでなにより。遅いランチはベトナム料理の食べ放題。冷えたせいで、体のあちこちの節々が痛いやら、胃の調子もイマイチやらの体調不良が治ってなくてあまり食べられなかったのが残念。目はもっとがっつり食べたいー、と欲しているんだけど体が拒否。体力つけなくちゃね、と井の頭公園を散歩したり買い物したりで歩き回ってみた。

吉祥寺のお店といえば私のお気に入りの輸入雑貨の店でいままで大量に置いてあったFORTNUM & MASONの紅茶がここ最近置いてない。ひさびさに覘いたがやはり無し。もしや取引中止かいな?と他の輸入雑貨の店に行ったら、「これが最後のFORTNUM & MASON。もう手に入りません」とのポップとともに、日本定価の20%off程度の価格で売っていた。今までは50%off価格だったのにっ。きっとFORTNUM & MASONが並行輸入を許さなくなったに違いない。ショックだあああ。ロイヤルブレンドとかアッサムとかアールグレイとかすごーく美味しかったのに。デパートでは扱ってるけど、バカバカしいほど高いんだよぉ。随分悩んでアッサムの1缶だけ購入してみた。平行輸入禁止になると知っていたら安い時期にもう少し買いだめしておくんだった。20%offでも4000円近い値段ですた…今月金欠なのにますますお金が…。

帰宅後、痛かった節々がますます悪化しだるくなってくる…これは高熱が出そうな予感。やばいーーーっということで薬を飲んで早めに就寝。


2004.06.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.11

甥っ子兄の誕生日プレゼントに宮崎駿監督『となりのトトロ』のDVDを購入。喜んでくれるかな。Amazonで購入したので他にも自分用に色々買ってしまう。いかんなあ。

購入本: パトリシア・ハイスミス『動物好きに捧げる殺人読本』(創元推理文庫)

購入CD: ORIGINAL CAST RECORDING『The PHANTOM of the OPERA』(REALLY USEEFUL RECORDS) サウンド・トラック『サウンド・オブ・ミュージック』(BMG) ウラディミール・ホロビッツ『ベスト・オブ・ホロビッツ3 ムソルグスキー『展覧会の絵』・プロコフィル『戦争ソナタ』・他〜超絶技巧名演奏』(BMG)


2004.06.10 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.10

なんとなく日記のファーマットを手直しをしたくなったのでちょっとだけ変えてみた。相変わらずセンスない私…。

 スティーヴン・キング『ブラック・ハウス』上・下(新潮文庫)読了。

最初に書いておこう。スティーヴン・キング/ピーター・ストラウヴ『タリスマン』(新潮文庫)を読んでいないファンタジィー好きは読め!。冒険ファンタジィーとして秀逸です。

『ブラック・ハウス』は前作の『タリスマン』の続編。「ジャック・ソーヤーってば大きくなったんだねえ(しみじみ)」とか(笑)。いや、まさかまたこの二人で合作するとは思ってもみなかったのでうれしい驚き。資質の違いから二度と一緒にやらん、とかストラウヴさん言ってたくせにー。確かに『タリスマン』の時はその資質の違いがかなり際立っていて、章ごとに雰囲気ががらりと変わるのが面白かったんですけど、残念ながら私みたいなモダンホラーも正統派ファンタジィーも好きって一部の人間しか評価しなかったみたいですしね。ところが、どうも最近キングもストラウブも人間まるくなった&お互いの影響を受けたせいで作風が近くなってるような感じで、それがうまく合作の流れになったんでしょうねえ。

今回の『ブラック・ハウス』はどちらかというとキングの世界観のほうが強く出ていますが、キングの正統派ファンタジィーの「暗黒の塔」シリーズの完全なるサイドストーリーとしてかなり意識した作りのせいでしょう。私は「暗黒の塔」シリーズが好きなので、かなり入り込んで読みました。ホラーファンタジィーですが、ストーリーの流れは猟奇殺人を扱ったミステリものでもあります。なんせジャックは若くして引退した警察官になってますし。悲惨で悲しい場面が多いのだけど力強さを感じます。いろんな部分でアメリカだなあなパワーのあり方の明るい部分と暗い部分がはっきり描かれておりました。ふむ、ストラウヴの原点回帰みたいな部分もあるのかも。『タリスマン』での硬質で透明な雰囲気が無くなってグロなシーンが多くなっていたのはちょっと残念だったかな。キャラクターはそれぞれ魅力的で特に盲目のDJのヘンリーが最高に素敵。


2004.06.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.09

最近不健康ネタしかなくて自分でもイヤ。仕事を即効で終わらせてとっとと帰宅してるわりに何をしてるんだかという感じで何もしておりません。わりとこういう、ボケボケ状態時になるドラマウォッーチャー雪樹にもなっていない。いったい私はお風呂入った後のひまな時間をどう過ごしてるんだ?という空白感はどうしたらいいでしょう。

それにつけても今期ドラマもあまり魅力あるのが少ないですねえ。唯一続けて見ているのは自閉症児を扱った水曜10時『光とともに』。これはかなり良心的な作りです。深刻にせず「笑い」をちりばめているのに好感大です。毎回泣かされちゃう。篠原涼子は演技が上手いとかいう部分の他に「出すぎず存在感あり」な女優としての立ち位置がしっかりしてていい。里緒先生@ひでぶーの小林聡美の自然体な演技は最高。武田真治が予想外にかなりいいキャラを演じております。今日は桜先生@武田に泣けちゃった。井川遥のヤンキーママも意外性にハマってていいです。


2004.06.07 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.07

じめじめじとじと蒸し暑い日が続く。本日梅雨入り。梅雨明けは7月中旬とか…2ケ月も我慢しろってか。


2004.06.05 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.05

 『ラスト・サムライ』エドワード・ズウィック監督、トム・クルーズ/渡辺謙主演ビデオ鑑賞。

いまさら観てみました。思っていたより面白かったー。時代背景とか、風景とか、色々突っ込みどころ満載なストーリーだとかは、まあ「もうひとつの日本」のファンタジィーだと思えばそれほど気にならない。勧善懲悪のハリウッド映画のなかでは、かなり大健闘なんでは。わかる範囲内で頑張って勉強して撮ってくれました、という感じで。(真田さんがかなり自分の範囲を超えて指導してたのも功をそうしたのかも。)この時期(イラク戦争とか)に、白人以外に対する迫害とか今も昔もアメリカは同じことやってるんだね、な描写をストレートに描いたしね。

ハリウッド映画はアクションの見せ場を作るのが上手だよねー、と感想言ったら「戦いのシーンは黒澤明監督映画の影響かなり受けてるよ」と父@黒澤映画ファンが言っておりました。トムも大健闘だけど、トムはいつものトムでした。やっぱり渡辺謙さんだねえ。存在感といい、目の表情といい、気迫がこもってて素晴らしい。ブラヴォー、です。謙さんがアカデミー助演男優賞候補になったのもうなずける。これをきっかけにほんとにハリウッドで「日本」が認められるといいなあ。私的には真田広之さんの立ち振る舞いの美しさ、特にラストの立ち回りのキレのよさにほれぼれ。斬られ役の福本清三さんの最後の倒れるシーンの躊躇のなさとひねり具合にこれまたほれぼれ。若手は子役含めて可愛らしくてよかったけど、姿勢が悪いのがちょっと気になった。背筋が伸びてないのだよなー。そういう部分では天皇役の七之介は頑張ってました。小雪は日本的美人な顔立ちと凛ととした表情がいい感じ。日本の役者がほんとに大健闘。


2004.06.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.04

体調がまた低下ぎみ&胃痛で早退して病院。薬がひとつ増えて今までの薬の飲み方を変更。体調によっては同じ薬でも飲み方を変えたほうが良かったりするのか。指示通りにししたら胃痛が落ち着いてきた。行ってよかった。

 スティーヴン・キング『幸運の25セント硬貨』(新潮文庫)読了。


2004.06.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.03

 養老孟司『バカの壁』(新潮社)読了。

友人から借りて読んでみた。人は自分の知りたいことしか知ろうとしない。そこに安住して「知る」ことをせずにわかったつもりになるな、と。それはわかっているんですけど…と思いながら読む私はすでに壁にぶち当たっているのかもしれないなあと思いました。


2004.06.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-06.htm#2004.06.01

購入本: スティーブン・キング『第四解剖室』『幸運の25セント硬貨』(新潮文庫) 『ザ・スタンド U』(講談社文庫) グレアム・ジョイス『鎮魂歌』(ハヤカワFT文庫) トレヴェニアン『ワイオミングの惨劇』(新潮文庫) イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』(河出文庫) サラ・ウォーターズ『荊の城』上下(創元推理文庫)