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あれれ日記 2004年7月


2004.07.31 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.31

第二回読書部活動。

お題はプリースト『奇術師』ハヤカワFT文庫)でFTプラチナ文庫が続きました。前回とは違って長編ということもあり、ひとつの流れのなかでの物語を紐解いていくという部分が面白かった。やはり複数で会話するとそれぞれ視点の違う読み方をするので多重構造的な『奇術師』の面白さを補完できたりもした。どこににこだわり、あえてぼやかしたものがあるのかなど、伏線の張り方のうまさと収束のさせかたが上手ということも確認できた。ただミステリ→SF→ホラーの3重構造な話になってるだけに物語の「穴」に対するツッコミも出てくる。投げ出されたエピソードが気になったり、キャラの性格にまで突っ込んでみたり、ある言葉(キーワード)が重要なんじゃないかとか。ミステリの構造としてはかなり秀逸なのだがストレートなのでかえってギャフンだったり。

ミステリ系の読者にももっと読んでもらいたいが、どこら辺をターゲットに薦めればいいのか難しい本でもある。とりあえずモダンホラーもゴシックホラーも好きよ、というミステリ読者は即効読みましょう。とにかく再読が楽しい本です。2度読み必須。

会場になったおおた家では夏タソが大勢な人に驚いて怒ってしまい姿を見せてくれなかったのが残念。お風呂場の隅っこのほうに逃げ込んだ夏ちゃんを覗き込んだら怖い目で睨まれた…。今回はリーダーのMZTさんはじめニムさんとか志村さんとか久々な方々にお会いできたり、クラタさん、Northさんといったお初の方々にお会いできたのも個人的にうれしかったです。読書会の後はケーキ屋さんでお茶して延々とダベり、その後飲みの方々と別れ、帰るつもりがMZTさんとにじむさんとでBOOK-OFFに寄ってしまい、案の定、本を抱えるハメに(笑)。本の前であれこれおしゃべりするのがまた楽しいんですよねえ。この勢いで同じ方向のにじむさんとしゃべりまくっていたら方向違いの電車に乗ってしまい、しかも終点まで気が付かなかった私たち…。楽しかったからそれも良しとしましょう。

購入古本: P・J・ファーマー『タイム・トラベラー』(新潮文庫) ブラッドベリ『スペースマン』(新潮文庫) デイヴィッド・リス『紙の迷路』上下(ハヤカワHM文庫) 佐藤ラギ『人形 ギニョル』(新潮社) 中村吉右衛門『物語り』(マガジンハウス)

貰い本: 『ユリイカ 特集 文学賞A to Z』(青土社) マイクル・カンデル『キャプテン・ジャック・ゾディアック』(ハヤカワSF文庫)


2004.07.30 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.30

初、汐留。東京ヒートアイランド現象加速に一役かっているという汐留ビル群に行ってまいりました。全面ガラス張りでエレベータが赤やらブルーやらに光ってたりするのは近未来な雰囲気はあるもののおもちゃみたいです。中に入ってみると日テレがなにやらわけのわからないイベントしてました。夏休みの子供向け?。それにしても広いし迷路みたいだし、案内図は不親切だし、迷ってしまいました。レストラン街になかなか辿りつかないんですけどっ。うろうろしたあげくようやく辿りついた2Fレストラン街でタヒチ料理を食べてみました。今度は上層階にもトライしてみたい。


2004.07.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.28

 奥泉光『バナールな現象』(集英社文庫)
すげー。この暑い夏の日に読んでのも正解だったかも。この酩酊感はすごいよ。やっぱり好きだ、奥泉さん。10年前、湾岸戦争の頃のお話なんだけど「現在」に確実に通じたお話というのもすごい。社会の流れと個人の意識の流れを同一視しつつも、その世界の曖昧さを描く。奥泉さんお得意のモチーフですね。

細かいとこを言えば木苺って主人公の名前からしてなんかその「ヘン」な感じがよくて、「アフリカの地図」を探してるってのがよくて、極めつけは「海老の呪い」って映画を観てるってとこが、最高。とりあえず、「テキスト」を書く方々は絶対読みましょう。この枠組みがいいよなー。<私信:Coffee好きのおがわさん、オススメ。

読んだ後、ふっと大江健三郎が読みたくなったんだけどそれは正しかったみたい。作者本人のサイトの解説に『個人的体験』が下敷きとある。

購入本:ヴァル・マクダーミド『殺しの迷路』(集英社文庫)


2004.07.25 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.25

 アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』(岩波書店)
『帰還』でガックリきたので何がきても怖くないもんね、と思って読み始めたけど、これはとりあえずきちんと今までのアースシーという世界を完結するための物語としてはかなりうまくまとめたと思う。とりあえず4-5巻を読んで損はなかったかな。ただ甥っ子には3巻までしか渡さないでしょう。その後を読みたいと自分で手に取る分にはかまわないけど。

それにしても欧米の「死者」に対する感覚はやはりキツイというかほんとに「先」がないのね。フィリップ・プルマン『琥珀の望遠鏡』を読んだ時にもそう思ったけど。死者も死者を愛するものたちにも救いがある日本の死者への感覚ってすごくよくできてると思う私でした。お盆とかの儀式とか、すごくいいよねえ。


2004.07.24 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.24

きたーーー。予約していたDVD『野田版 研辰(とぎたつ)の討たれ』がっ。これは見逃してたのでうれしいよ。やっぱ勘九郎さんのチャレンジャー精神はすごいわ。『野田版 研辰の討たれ』が歌舞伎か?といわれたらちょっと微妙な気もする。劇としてはかなり面白いけどいわゆる歌舞伎らしさの部分を極力なくしてる感じがする。生で観たらまた違った感想になったのかもしれない。


2004.07.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.23

 アーシュラ・K・ル=グウィン『帰還』(岩波書店)
よ、読まなきゃよかったかも…。私が一番嫌いなシリーズもののキャラを作者の書きたいもののために今までのキャラクターのありようを変えてしまうことをやってしまった物語になっていた。グウィンよ、おまえもか…。女性の作家にありがちなんだよっ。フェミニズムを描くためにキャラを変えちゃうの。

ゲド、魔法の力を失っていたって今まで生きてきたっていう積み重ねの力があるだろうよ。あれほどの自信喪失つーか愚痴ぽくなるなんてありえない。そこまで年じゃないだろー。まだ壮年だよっ。それからテナー、私は最初の女性の賢人たる魔法使いに成長していくものと思っていたので、このパターンは最悪です。全然テナーらしくないよー(涙)。この二人の変貌ぶりにショックをおこして物語自体を楽しめなかったです。

世界観をひっくり返したという評を読んだのだけど、それとは違うような…。世界観は一緒やんけ。そのなかで女性の力を認めてよって主張してるだけ。女性キャラを活き活きと描けば、いいだけの話と違うんか?結局、力対力の構図でしかないのがいやだ。それとなぜアースシーと現実世界とイコールにして描かなくてはいけないの?というのもある。テハヌーの境遇をああいう風な描き方にする必要はあったの?

ああ、でも竜のカレシンの存在はかっこよかったですわ(萌)。


2004.07.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.20

東京の気温は39.5度まで上がったそうですよ…なんですかこの暑さは?。でもオフィスにいるとぜんぜん分からないというより寒いんですがっ。外が暑いからといっても冷房効かせすぎです。サラリーマンは夏は背広をやめるべきですよ。

東京都現代美術館で『日本漫画映画の全貌』をやっているらしい。うわ、こういうイベントだったのか、これは見たいかも。アニメ映画じゃなくて漫画映画ってところがミソですな。アニメファンが見たら「なぜあのアニメ映画がないんだー?!(怒)」となりそうなラインナップです(笑)。

ほぼ日刊イトイ新聞の『ジブリの仕事のやりかた』 :宮崎駿さんはディテールから始まって全体を作っていくんだそうです、なるほど。


2004.07.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.19

暑いなかクーラーをかけずにだらだらまったりとアーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』シリーズを再読しはじめる。学生時代に3部まで読んで感動し私のなかではそれで完結していた物語だった。それだけに続きが出ても「えー、今更続きが必要なの?」と読むがためらわれていたのだけど、最近、「続編で見事に世界観をひっくり返した」というような紹介文を読んで、やはり続編も読もうと思ったのだ。学生時代はお金がなくて図書館で読んでおり本自体を持っていなかったのでこの際だからと先日、外伝を含む全6巻をSetで買ったみた。甥っ子が大きくなったら読ませようという魂胆も密かに含まれている(笑)。

学生時代読んだときから再読していないのでかなり新鮮。でも自分のなかで物語を膨らませていた感もあり、「あら?こんなにあっさり進んでいくんだっけ?」などと思いながら読み進めたり。でもやはりこの物語の素晴らしさは今読んでも褪せない。続編『帰還』以降を読んでこの気持ちが壊されないといいんだけど…不安。


2004.07.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.17

 池谷裕二『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』(講談社ブルーバックス)読了。
おお、これはわかりやすいし面白い。題名がハウツウものぽいけど内容はきちんと脳に関しての仕組みをポイントを絞ってをわかりやく説明している。このくらいが初心者にはBestですよ。
森山さん、紹介してくださってありがとう。

にしても私には小さい時からの「脳の訓練」が足りないのかも…とか思いました。とある部分での興味の持ち方もちょっと間違ってるような…。などと自分のことをいろいろ振り返ってしまいました(苦笑)


2004.07.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.16

購入本: 池谷裕二『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』(講談社ブルーバックス) ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』(河出文庫) アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』シリーズ全6巻(岩波書店)


2004.07.14 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.14

 フィリップ・プルマン『琥珀の望遠鏡』上下(新潮文庫)読了。
キリスト教世界にも三途の川はあったらしい。魂は浄化されずにそのまま現世と同じ感覚でいるという解釈なのね。だから楽園が必要なわけだ。にしても平行世界の情景やひとつひとつの物語はとても面白いのだけど全体像がつかめない。なんというか世界観の捉え方がよくわからない。難しい。固定観念に縛られずに生きていこうという感じな部分はなんとなくわかったような気もするのだけど。それはそれとしてメアリーとコールター夫人、最高。それぞれの「大人な女」ぶりが好きだ。


2004.07.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.11

選挙に行ってちょっとお散歩。お散歩途中に落ちていたパチンコ玉を見た時に思わず桃子が空から落ちてくる?とか思ってしまった私はすっかり『下妻物語』にハマっております。

帰宅後のいきなりの雷雨で再度出かける気をなくす…。フィリップ・プルマン『琥珀の望遠鏡』を読み中。2部までの冒険ファンタジィー色からちょっと雰囲気が変わった感じ。キリスト教的世界観がかなり濃くなってきたかな。様々な平行世界の描写は面白い。特にメアリーが訪れた世界のシーンはSFちっくだ。コールター夫人がなんかいい味だしてる。こういうキャラ好き(笑)。


2004.07.10 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.10

渋谷で映画『下妻物語』を観てお茶してから新宿で焼肉をたらふく食す。ひさびさに観た映画はかなり楽しかった。いつの間にか大人数となった焼肉オフではお腹がはちきれるほど食べてしまった。わいわい食べるのは楽しいね。

 渋谷シネクイント『下妻物語』鑑賞
これは楽しい映画だ。おもいっきりツボにはまりまくり大笑いしながらも友情にじわん(笑)。。中島哲也監督の脚本と映像のディテールのスキのなさに脱帽。中だるみがまったくなかったものなあ。笑いすぎて涙が出てきた。観終わった後ちょっとだけ原作を立ち読みしたんだけど、私が大好きなエピソードは監督オリジナルだったよ。

とりあえずジャスコ、ジャージ天国、貴族の森、ベル(ピー音)ーチ、ダブルネーム、御意見無様(誤謬じゃないからね)、一角獣の龍二、妃魅姑伝説等々笑えるネタが最強。

キャスティングもお見事。ふりふりのロリータファッションに身を包みお人形のような容姿で「わたし根性ねじまがってるんです」とシラ〜と言い切る桃子役の深田恭子は凶悪的に可愛い。可愛すぎて、私もああいう格好をしたかったとか思っちゃたよ…をいをい。尾崎豊大好きなまっすぐな気性のヤンキー、いちご役の土屋アンナはハマりすぎて事務所的に大丈夫だったの?と心配(笑)。

とにかくすべてのキャストがうまい具合にハマすぎ。篠原涼子の役者としての最近の立ち位置ってどうなのよとか、宮迫はクセのある役ばかりやってると固定化されちゃいそうとか、竹中直人ポジションだよねとか。安部サダヲのヤバすぎな目の動きとか、「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」 の社長役の岡田義徳の微妙にきも可愛い演技とラスト付近に美味しいところをもっていくシーンなどはTVドラマ『木更津キャッツアイ』好きとしては楽しすぎる人選。それにしても「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」はほんとにあるロリータファッションのshopなんだけど、その社長役があれでいのか?。それをいうならジャスコの扱いはあれでいいのか?


2004.07.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.09

購入本: フィリップ・プルマン『琥珀の望遠鏡』上下(新潮文庫) スティーブン・キング『ザ・スタンド』4巻(文春文庫)


2004.07.07 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.07

七夕です…すっかり忘れてました。竹の葉に短冊を下げたのはいつ頃までだったか。あの頃の願い事はなんだったっけ?それすらも忘れております。

それにしても蒸し暑い一日でしたねえ。

 トレヴェニアン『ワイオミングの惨劇』(新潮文庫)読了。
19世紀、ワイオミング州に住人15人しかいない寂れた炭鉱の町「20マイル」がある。そこに父の形見だという銃をかかえた少年がふらりとやってきて住み着いてしまう。個性的な住人のなかで腰を落ち着けたリンゴ・キッドを愛読するどこか謎めいた少年。住人と少年の生活は見捨てられたかのような世界でどこまでも閉じた生活だったがその住人たちの前に脱獄した凶悪犯3人が現れる。恐怖に陥れられた住人と少年が起こす行動とは。

西部劇の体裁であり、登場人物たちは見事に西部劇の劇中人物としての役割を果たしているのだが、彼らの生活を詳細に描写することで「生活するものとしての人」がたち現れる。だからこそ、対決シーンは実にあっけない。そして善も悪もなくただ生き延びていくことこそが勝者になりうるといった物語へと向かうのである。少年と凶悪犯のリーダーが表裏一体という部分に「今」の感覚を感じた。イーストウッド『許さざる者』的西部劇。


2004.07.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.06

このところの体調の悪さは低血圧症のせいかも、とか言われた。確かにここ最近いつも100どころか90切ってるけどさあ。症状が色々と当てはまるらしいんだけど、治しようないじゃーん。とりあえず適度な運動をしたほうがいいらしい。


2004.07.05  http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.05

貧血…24時間中20時間ほど寝入る。我ながらよく寝れるもんだ。それにしても有給が…。


2004.07.04  http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.04

昨夜食欲がなくて観劇後のお茶した時のケーキが完食できずそのまま夕飯抜きだったのだが案の定体調がいまいち。すでに夏バテ?

 ジェフ・ヌーン『未来少女アリス』(ハヤカワFT文庫)読了。


2004.07.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-07.htm#2004.07.03

蒸し暑い1日。もう梅雨明けですか?

普段ほとんど足を踏み入れない方面へ足をのばす。板橋区って東武東上線大山駅ってこんなに遠かったのか…。もっと近いかと思ってたんだけど三鷹市の友人を連れ出すにはちと乗り換え多すぎでした。しかし、大山って商店街がすごいねえ。あちこちに大きい商店街が伸びているのでちょっと迷ってしまいました。

なぜわざわざ来たかというと板橋区立文化会館で『歌舞伎巡業』が行なわれるのだ。しかも歌舞伎座の3分1の値段5000円で観劇できちゃうのです。しかも役者さんも吉右衛門さんとか魁春さん、梅玉さんなどの幹部ベテラン連中ばかりなのですよー。演目も良いし、これは観るしかないだろうと。劇場の関係で花道が脇にちょっとだけなのが寂しいけど、歌舞伎座より少しこじんまりした大きさがとても観やすくて思った以上にいい雰囲気だった。内容も役者が揃っているうえに義太夫などの音関係もまったく手抜きなしです。夜の部を観たのですがだいぶ席が空いていて、せっかく安い値段でしかも歌舞伎座と遜色ない舞台を見せてくれるのにもったいないなーと思いました。色んな場所でやるので近くに行く際はぜひ。かなりオススメです。感想は後日観劇感想ページに。

公演情報(http://www.asahikaisetsu.co.jp/e_gjoho/mon_egjjoho.htm)