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あれれ日記 2004年10月


2004.10.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.28

 デイヴィッド・リス『紙の迷宮』上下(ハヤカワHM文庫)読了。
18世紀初頭のロンドンの金融市場を舞台にした探偵小説。読み応えたっぷりでかなり面白かった。やっぱ歴史物は好きだなあ。上流社会から裏社会までどちらの描写も臨場感あふれ、人物の動かし方もうまい。


2004.10.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.26

 日生劇場『髑髏城の七人 アオドクロ』3回目鑑賞。
3回目です(笑)。そして3回目にして完全にアオドクロという芝居にハマりました。なんかねえ、役者の役への感情の入り方が半端じゃなくいい感じになって、ストーリーや役者の動き方もわかってたくせにいったいどうなっていくんだろうとドキドキしながら観てしまいました。そして後半は涙腺刺激されまくり…。「泣くのか?おい、泣いちゃうのか?俺?」とかなり自分にツッコミしまくりでしたけど抑えられませんでした(笑)。

とにかく声を大にして言いいたいのは「染、あんたやっぱすごいかも」だ。2回目鑑賞時に捨之介@染五郎がかなり彼自身のキャラにしていて捨之介が物語を動かしていく主役だというのを見せつけてくれたのでさすがと思っていたのですが、今回それがもっと進化していた。染ちゃん、ちょっとすごすぎ。捨之介という人物はあまり自分の感情を出さないキャラで後半ようやくむき出しになっていくのだけど、その時の感情の爆発具合というか感情の振れ具合の捉え方がすごかった。完璧に染の捨之介として確立させてた。そして染だけじゃなく、皆がそれぞれのキャラをしっかり掴んで個々が際立っていながらも纏まりがあるという、ほんとになんか今回芝居のパワーというものが体に響いてきて感動。3回目鑑賞も個々キャラに言及して感想書きたい。でもいつ書けるのだ?


2004.10.25 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.25

大型台風の被害に引き続き、今度は新潟中越地震…。皆様大丈夫でしたか?


2004.10.24 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.24

 ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)読了。
わりと好きなタイプの物語だったのに、いまひとつ乗り切れなかった。これは私自身が読書モードではない時に無理矢理読んだせいもあるかな。すんなり世界観に入れないのだ。世界観の曖昧さというのは大好きだし、個の意識の問題という筋も好きなのになああ。

一部『ケルベロス第五の首』はわりとわかりやすい構成と登場人物の設定がなかなかに魅力的なため、読みやすかったし、「物語」としてわりときれいにまとまっていて読み応えはあったんだけど「意識」の呑まれ具合とか相対するキャラ(父と子、兄弟)のぶつかり具合が物足りないというか曖昧すぎて、「そういうことがあったのね」で終わってしまう部分がある。オリジナルの意識の変容と肉体の変容を描くのでればもう少し書き込みが欲しいなああとか。特に兄弟の意味はあるのか?とか。

二部『ある物語』は神話にはまで至らない民話的物語。わかんね〜。なんというか、世界観はわかるんだよね。アイヌ民話ぽい部分があるし。意識の共有化とか生と死が同等にある世界とか、そんな感じだよね?でもSFで三連作ということに拘って読んでしまったので『ケルベロス第五の首』からの流れで読んでしまったのが大きな間違いだったみたい。異星人と人類の戦いの物語なのか異星人のなかだけで語り継がれたお話なのかどちらかなのかが見えないという部分でイライラ。

三部『V・R・T』は一部と二部を関連付けて終息させる物語。ミステリ読みなのでマシュー博士が実は博士じゃなさげ、なんて読み方をしていったんですが、それもどうやらネタとして提供してくれたわけじゃなさそう(殊能さんのネタばれ)。で、結局何が言いたかったのかわからないまま。SFの枠ぐみは必要だったのか?のOKさんの意見に同意。

全体として全然わかりませんでした、ごめんなさい、って感じです…。ネタばれ話どころじゃなく感想にまともに言えません。こんなんで読書会に行っていいのか?


2004.10.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.23

地震…。大きな揺れが立て続けだったので「ついに関東大地震がきたか?」と一瞬思ったほどでした。ちょうど夕飯の支度を始めていたところだったので火の始末だけはちゃんとやらなくちゃと焦りました。でも一気にひどい揺れがきたらガスの元栓を止めるどころの話じゃないのかも。怖い。


2004.10.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.22

日生劇場『髑髏城の七人 アオドクロ』2回目鑑賞。
前回観た時よりパワーアップしてた。捨之介というキャラがどうしても古田さんのイメージが強すぎてどうなんだろうと思っていた染の捨之介がようやく染自身のキャラにようやく引き寄せてきたというか、開き直ったでしょ?感があってかなりいい感じ(笑)。色男自覚系の軽さを見せつつ、弱いものには情をかけずにいられない優しさと、業をひきづって居所を探しているような寂しさを持ち合わせた捨之介になっていた。

それにつけてもやっぱり「女好き」には見えないねえ。染本人がどうかは知らないけど、役者としては「女好きを誰もが認める男が見せる独特の色気」ってやつは持ち合わせていない。「女好きで情に厚い捨之介」は染のニン(柄)じゃないんだなあ。それを自覚してキャラを変えてきたのは正解。アオドクロでは「抜かずの兵庫」を「こぶしの忠馬」に演じる人に合わせて変えたんだから染キャラのほうも違う名前で新しいキャラでやったほうが良かったかもね。まあ、あと10年経ってどうなるかだな。少しは女好き系の色気も出せるようになってもいいとは思うので伯父さん(吉右衛門さん)にでもその独特の色気は教わんなさいね。お父上はその方面の色気は皆無だからムリ…。

それにしてもこれでようやく捨之介のキャラも前に出てくるようになったので、前回の天魔王のほうがキャラ強すぎてバランス悪かった部分は今回ようやく結構納得できた。まあでも私的にはやっぱり天魔王@染さまの「敦盛」の舞にくーらくら、でしたけどね。それに孤高の存在って好きなんだよ〜。

個性が強すぎてまとまりの部分で物足りなさがあった7人もまとまりが出てきて髑髏城へ向かうモチベーションがはっきり見えて良かった。22日はソワレ1回公演だったおかげで皆の動きのキレが良かったのと台詞の響きも通りが良かったせいでなおのこと満足。前回(11日)はちょっとお疲れモード入ってるみたいで皆さん立ち回りとかいつものキレのよさが無かった部分あったし。その代わり必死さがあってそれも良しでしたけど(^^)

なんてまた長々書きましたが役者個々へのコメント付きの詳細感想また書くかも(笑)。気長に待ってくださいまし。読む人いるのか、をい?

しっかし、やっぱ演劇って観る日によってかなり印象が代わるよね。特に新感線の芝居ってそうらしんだけど…。アカドクロも後半日程でもう一度観てみるべきだったかもなあ。舞台は一度逃したら次ってことないからねえ。勿論、同じ公演でも日々違うけどそれ以上に数年後、同じメンバーで揃って同じものをやっても絶対その時と同じ空気は出ないと思うんだよね。


2004.10.18 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.18

『髑髏城の七人 アオドクロ』感想をようやく完全補完。つーか長すぎ…。だってなんだか語りたくなっちゃうんだもの。


2004.10.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.17

晴れ渡った気持ちの良い秋の空気に誘われてお散歩がてら「日本民藝館」まで出向きました。ちょうど特別展『バーナード・リーチと浜田正司』をやっており、なかなか良いものを鑑賞することが出来た。建物自体も面白いし、のんびりするのにもいい場所だったなあ。のんびりするだけに入るには入場料1000円はちょっと高いかな。焼き物とか古い民芸品が好きな人は一度は行く価値はあるところだとは思います。


2004.10.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.16

歌舞伎座『十月大歌舞伎』夜の部を鑑賞。ベテランそれぞれの持ち味を生かした三作品でしたが、それぞれに良い場面と、もうちょっとだな、な場面がありました。一番良かったのは『井伊大老』の2幕目。胸にじーんと響いてきた場でした。雀右衛門さんの演じる静の愛情豊かな女性造詣が本当に良かった。いつも思うけどすごい役者さんだなあ。幸四郎さんは新歌舞伎が得意なせいもあるかもしれないけどひさびさに歌舞伎でしか聞けない歌舞伎ならではの調子の良い台詞回しだったかも。吉右衛門さんとつくづく兄弟なんだとも思った。ということは、この兄弟がお父さんに似てきたってことなんだろうね。感想詳細はいつものごとく後日に。


2004.10.15 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.15

観劇感想ページに5月に観た『アカドクロ』感想(アカ)追加してみました。それというのも『アオドクロ』の感想を書くために必要だからという…。『アオドクロ』感想(アオ)はまだまだ途中です。

しっかし、自分がここまで市川染五郎という役者にハマろうとは予想してなかったよ。元々、華がある役者なので好きだったけど、ここ数年は歌舞伎をあまり観てなくて染五郎の役者ぶりを観るキッカケがなかったし。でも2002年あたりからまた観劇熱が出てきて少しづつ色々観るようになってそこで染を再認識しはじめ、2003年に観た此蔵(『夢の仲蔵』)と敦盛(『一の谷嫩軍記』)、次郎冠者(『棒しばり』)で俄然「染ってばすごいかも」ときて、最終的にどかーんと出門(『阿修羅城の瞳』)のキャラにノックアウトって感じかなあ。

姿が美しいってのもポイントだけど私的には何より声の色気にあてられている感がある。役の感情を台詞にのせるときの持っていきかたが好きというべきか。決して美声ではないし悪声とまでは言わないけどちょっと独特の変わった声だとは思う。なんだけど、なんつーか、感情が高ぶったときに出す、ちょっとかすれぎみで声がひっくりかえってしまうその時の台詞回しがゾクゾクするほど色っぽかったりするのだ。またその一方で低い声の時の謡いあげるような台詞の時はその声の振動が直接こちらの体に響いてきて、これまた背筋がゾクッと来る。これはもうただその時の声が私の好みだというしかないんだけど。

今月も観劇に浮かされて読書が進まないかも。たぶん本当の意味で読書家じゃないんだなあ私…。活字中毒者を名乗っていた頃もあったのにな。

購入本: イアン・コールドマン&ダスティン・トマスン『フランチェスコの暗号』上下(新潮文庫) ジェフリー・ディーバー『コフィン・ダンサー』上下(文春文庫) カフカ『カフカ短編集』(岩波文庫) ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)

購入CD: テバルディ(ソプラノ)/デル・モナコ(テノール)/フランチェスコ・モリナーリ=プラデルリ指揮『プッチーニ 歌劇 「トスカ」全曲』(ポリドール) 


2004.10.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.11

日生劇場に『髑髏城の七人 アオドクロ』を観に行きました。面白かった〜。シンプルでドラマ重視のアカドクロもかなり面白かったけど猥雑なパワーがあるアオドクロの派手さのほうが好きだなあ。派手系演出だったらしい97年度版のDVDはやはり観るべきか。

染五郎ファンとしては美味しい場面たっぷりで大満足。オープニングでロック調の歌にあわせて踊っちゃうし、染の鼓の生演奏(これが上手なんだ)が聞けるし!。それにしても飄々としたキャラの捨之介はなんとなくイメージできたけど、冷酷な天魔王をどう演じるか楽しみでもあり少し心配でもあった。しかしこちらの想像を上回る美しい悪役ぶりにく〜らくら〜。冷ややかな笑みを浮かべる天魔王の姿は天からなにかが降りてきた感じでしたわ。いやほんと「美しい」です。もうこうなったら恥ずかしげもなく「染さま」と呼ばせていただきますわ、ええ。

同行者は狭霧@鈴木杏ちゃんと蘭兵衛@池内博之くんがたいそうお気に入り。他のキャラもみな良かったですー。詳細感想は後日、観劇感想ページで。


2004.10.10 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.10

俳優のクリストファー・リーブ氏が急逝。落馬事故で半身不随だった方ですがリハビリし俳優復帰を目指しながら障害者のための社会活動に関わっていこうとした方です。以前彼のドキュメンタリーを見てその前向きさと彼を支える家族との絆にとても感心した覚えがあります。俳優としてはやはり『スーパーマン』の役柄の印象が強いかもしれませんが私的には『ある日どこかで』のリチャード役が印象的でした。切ないラブストーリーのこの映画、大好きです。原作はR・マシスン『ある日どこかで』(創元推理文庫)ですが私は映画のほうが好きだなあ。ご冥福をお祈りいたします。


2004.10.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.09

大型台風。今年は台風日本上陸が多いですねえ。せっかくの3連休、旅行取り止めせざるおえない人も多数。自然災害には勝てませんね。

私はこのところの寒さで風邪ぴき。出掛ける予定だったけど家で大人しくしておりました。


2004.10.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.04

雨模様。かなり寒いです…本格的に秋到来かな。


2004.10.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.03

 ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』上下(角川書店)読了。

話の展開が早いし、謎の引っ張り方も上手なので一気に読んでしまいました。ミステリとしては先の展開が見えるし犯人も読めてしまうのだけど、そこで面白さが減半減するわけじゃない。どちらかということウンベルト エーコ『薔薇の名前』とかアルトゥーロ・ベレス・レベルテ『ナインスゲート』『フランドル呪画』あたりの薀蓄の面白さで読ませる系ミステリです。キリスト教世界とか秘密結社、もしくは宗教絵画やルーブル美術館とかに興味がある人は読んで損はなし。

現存するちゃんとした資料を元に薀蓄を語ってるので説得力ある。ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の絵の見方なんて、「えー、そういやそうかも」と納得しちゃったよ。薀蓄をうまくエンターテイメントとして読ませちゃう手腕はかなりのもの。この本を読んだ人たち(主にアメリカ人)のなかでこの本のキャラたちの道筋を辿るツアー(パリ(ルーブル美術館)〜○○(一応伏せてみる)へ)が流行っているのもよくわかる。私的にはパリは旅行しているので、ルーブル内部の様子とかパリの道筋や駅などの様子がだいたいわかるのでなおさら楽しめたのかもしれない。でも、情景描写はとても親切で丁寧なので知らなくても十分楽しめる。絵画を扱ってるせいもあるかもしれないが、全体的に絵画的なイメージが喚起される描写が多いような気がする。それにしても私もパリにまた行きたい〜と海外旅行熱が上がりそうになった…。あと関連本とかも読みたくなりました。


2004.10.02 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2004-10.htm#2004.10.02

甥っ子兄の運動会だったらしいが風邪ぎみなのでパス。というか旅行の疲れがなかなか抜けないんですが…(涙)。

ああ、しかしまたヨーロッパ行きたい。ヨーロッパの古い街並みをふらふら散歩して教会を観るだけでも楽しいし、いくつ教会観ても全部違うから飽きないし(日本の神社仏閣も実は観るの好き)、美術館は規模が大きいから1日篭ってても全然OKだし、田舎のほうの雄大な景色にちょっと和んで、日本に無い景観に驚き、そして街にいって建築物を楽しんで、市場で生活感を感じて、なーんて旅行いいよなー。あと食事は合わないこともあるけど甘いものに関しては濃い甘さが私好みだったりするのでわりと満足しちゃうしな。でも一人旅は無理…語学力が絶対的にダメすぎ。