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あれれ日記 2005年02月


2005.02.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.28

文楽鑑賞の感想を書きました。私のような初心者で積み重ねのない人間が感想を書くのもおこがましいのですが、とにかく感動した気持ちを忘れないようにと思ったままに書いてみました。歌舞伎の感想を書くより難しいです。どこをどう見ていけばいいのか皆目わからないんですもの。


2005.02.27 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.27

国立小劇場に文楽第三部『壇浦兜軍記』『卅三間堂棟由来』を観にいきました。文楽は初体験です。今までは敷居が高いと思っていたのですが、歌舞伎の元になったお話が多いし、義太夫節が最近好きになってきたのもあって、文楽好きのららさんにお願いして連れていっていただきました。

結果、思いっきりハマりました。もうなんというかカルチャーショックに近い衝撃を受けました。文楽は今までも何度かはTVで見たりとかはしていたんですが、本当に面白いとは思っては見てなかったんですよ。人形がきれいだなあ、可愛いなあとかそんな感じくらい。でもそれは歌舞伎や舞台など生のものは映像じゃ本当の面白さ、良さが見えてこないのと同じで文楽も生で拝見したらやはり全然違うんです。「人形」なんだけど「人形」じゃあない。私、人形に魂が宿るなんて、そういうお話は大好きなんですが所詮は幻想譚、みたいな感覚があったんですよ。人形は人形でしかないと。でもね、でもね文楽の舞台の人形たちは魂入ってました…。「ええっ?どうして?これは何?」と胸にずどんと衝撃がはしりました。詳細感想は後日感想ページに。書き始めたら長くなってきちゃった(笑)。なんだかまだ興奮してます。


2005.02.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.26

■ ゲイリー・ロス監督『シービスケット』をDVD鑑賞。
いかにもアメリカンドリームのハリウッド映画なんだけど、迷いのない未来志向といった単純さがない。それだけにかえって描かれる不屈の精神が眩しく、アメリカという国のパワーを感じる。こういう映画を観るといつもちょっと悔しくなる。日本でなぜこういう映画が作れないのかと。

挫折し、傷ついた男たちが夢を見出していく物語。個人の再生の物語でありながら1930年代のアメリカという時代のある側面を浮き彫りにしていく。台詞のちょっとした一言、ふと見せる仕草、表情、柔らかな光のなかの美しい映像、流れるようなカメラワーク。本当に端正な映画作りをしているのがよくわかる。しかし、端正でありながら妙に個性的な役者たちのキャステングがただの真っ直ぐな映画にしていない。アクの強さが一筋縄ではない屈折したキャラクターを形づくりその暗さを包括した部分で物語が動いていく。

購入本: ロバート・J・ソウヤー『ホミニッド -原人-』(ハヤカワSF文庫) デイヴィッド・リス『珈琲相場師』(ハヤカワHM文庫) P・D・ジェイムズ『殺人展示室』(ハヤカワポケミス)


2005.02.25 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.25

なんだ、なんだ?周囲でインフルエンザだの高熱出す風邪が蔓延しているんですが、治ったはずのあの人もこの人もぶり返して、学級閉鎖ならぬ部署閉鎖したら?なひどい有様。いや〜、体調悪いうちは会社来ないで〜、うつさないで〜、状態です。この状況を見てるだけでも風邪ひきそう。

本日、『勘三郎襲名披露4月大歌舞伎』の歌舞伎会会員発売日。4月はスルー予定だったのですが友人から行きたいと請われ、夜の部3A席をGet。希望日が土日の決まった日程だったので選ぶ余地なく3A席の一番後ろの列になってしまった。歌舞伎会で一般販売日より早く買えるのにこの状態…。3月のチケットを取る時もかなりの激戦で一般販売日で買った3A席がかなり後ろのほうでガッカリきてたけど、今回に較べたらかなりマシだったかも。今から5月のチケットがとっても心配。

しかし歌舞伎会も先行販売日があるのはうれしいけど、買える枚数が少ないのが難点。でもそうじゃないと歌舞伎会会員じゃない人に不公平だしねえ…難しいところ。後援会がらみでも今回は激戦みたいだしなあ。


2005.02.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.23

ここ最近読了した本は3冊。図らずも似たモチーフのものを続けて読みました。それぞれに違ったアプローチで「語りは騙り」「現実と非現実の交差」を描いた作品です。3冊ともかなり面白かったですがこのなかで私的超おすすめ本はピーター・ロビンスン『渇いた季節』(講談社文庫)です。海外ミステリ好きの人には勿論ですがミステリに限らず海外ものが好きな方はぜひ手に取ってみて欲しい本です。

 クリストファー・プリースト『魔法』(ハヤカワFT文庫)
爆弾テロに巻き込まれ、大怪我をしごく最近の記憶を無くした報道カメラマンのグレイ。そのグレイの元に恋人だったというスーザンが訪ねてくる。そして少しづつ記憶を取り戻していくのだが…。

『奇術師』(ハヤカワFT文庫)で一躍日本で脚光を浴びたおかげで文庫化されたというクリストファー・プリーストの作品。『奇術師』でも思ったが語り口のうまさ、視点の切り替えのうまさで読ませていく作家なのだろう。グレイの記憶喪失という部分をうまく使い、語りがどこまで真実か、読者を翻弄させていく。ごく普通の恋愛小説かと思わせて、後半「Glamour」というキーワードが見え始め、ダークファンタジィーの世界へといざなっていく。ただ、この後半の語りがうまく機能しているかというと微妙なところ。あまりにも説明しすぎて、せっかくの虚実ないまぜの浮遊感のある幻想恋愛小説がかえって妙な非現実的なリアリティ感を持ってしまい興ざめ。Glamourを説明しないほうが奇妙な物語としてきれいだったような気がする。過剰なまでの説明がうまく機能して最後、幻想に持っていった『奇術師』のほうが私は好みかな。


2005.02.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.22

 ピーター・ロビンスン『渇いた季節』(講談社文庫)
アラン・バンクス警部シリーズの第十作目の作品。もうね、どうしてこういう作品が日本で売れないのか不思議。

シリーズものは出版を重ねるにつれ、マンネリ化したり、キャラクター本位になりがちなんですが、この作品に関してはそういうことがありません。残念ながらシリーズすべては訳されてはいませんが訳されているものに関してはかなりレベルの高い一級品の正統派ミステリです。また今回の『渇いた季節』は文学としても突き抜けた感があります。シリーズものをここまで充実させていくピーター・ロビンスンの手腕に驚くばかり。海外ミステリ好きは読み逃してはならじ。シリーズものですがこの1冊をいきなり読んでも十分楽しめると思います、

このシリーズの舞台になるのはイギリスの片田舎。狭い社会での人間関係を軸に人の営みや舞台情景を丁寧に描く。事件に関連する人々の描写がいつも見事だ。被害者の人となりや、関連ある人々、そして犯人に至るまで、一辺倒な描き方はしない。人物造詣のうまさが話しに深みを持たせる。今回の『渇いた季節』では現在と過去が交互に描かれ、過去は今に繋がるものとしてたちのぼってくる。

猛暑のため干上がった貯水池から半世紀前に沈められた村があらわれ、そこで見つかった白骨死体には他殺の痕跡があった。バンクス警部たちは手がかりが少ない骨から、様々な角度で犯人を探していく。また白骨死体発見のニュースを見たミステリ作家のエルムズリーは封印していた自らの過去を綴った原稿を取り出し読み始める。

エルムズリーが書いた小説(手記)では第一次大戦の戦時下の村の生活の情景が丁寧に描かれそのなかで被害者のグロリアが生き生きとし非常に魅力的だ。この手記形式の小説の登場人物たちは現在にも現れ、バンクス警部らに当時の状況を情報として与えていく。その過去と現在の絡みのバランスが上手く、「お話のなかの人物」ではない生身な人として個々のキャラクターたちがいる。またシリーズものとしてもバンクス警部の私生活がかなり変化しており(なぜそう至ったかの巻が訳されてないのが悲しい)内省にはいる彼の姿に感慨を覚え、時の流れというものをうまく使っているなあと思う。息子と進路について喧嘩をしてしまいバンクス警部は自分の若かりし頃を回想しはじめるのだが、1960年代のイギリスの風俗と密接に絡ませ、また「死」にまつわるエピソードなど青春ものとしてもかなり濃い出来。ミステリとしての本筋の部分とサイドストーリーの部分両方で、「過去」「現在」を描く手腕は見事。

小説という形態をうまく使い、虚実ないまぜの物語がきれいにラスト終息していく。決して明るいラストではないがそこで余韻を持たせる。ミステリ好きだけでなく翻訳ものが好きな人にもオススメです。


2005.02.21 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.21

体調が思わしくなく微熱続き…風邪なんだかよくわからず。ひさびさに会社を休んでしまった。

歌舞伎座の夜の部を当日券で観ようと思っていたのだけど結局観ずじまい。『野崎村』だけでも観たかったなあ。今回の『野崎村』の人間国宝が5人も揃ったキャスティングはどう考えても今後有り得ない。後々ひとつの基準になる舞台だったと思うんだよなあ。しかし、雀右衛門さんは昨年4月に入院されてからめっきり足元が危ない感じになっていたのだけど、今月のあちこちの評を読む限り、なかなか元に戻られないどころかますます弱ってるような感じが…大丈夫かしら。


2005.02.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.19

 ピーター・アクロイド『チャタトン偽書』(文藝春秋)読了。
中世の文体を模倣し自ら創作した詩を架空の「15世紀詩人トマス・ロウリ」作として発表したトマス・チャタトン。18歳で夭折した彼は捏造したという部分では贋作者でありながら、結局のところ中世文体を駆使して詩の創作をした偉大な詩人として評価され、後世の詩人たちに多大なる影響を及ぼす。この夭折したはずのチャタトンの50歳の時の肖像画を見つけてしまった売れない詩人チャールズと友人フィリップはこの肖像画の出所を探すうちにチャタトンが後世の有名詩人たちの詩すらも書いていたという文書を見つけ出す。また一方、有名作家ハリエットは自分の回想録を書く筆が進まず、チャールズにゴーストライターを依頼する。このハリエット創作にも実は秘密があり…。

どこまでが本物でどこまでが偽か。チャタトンという存在を中心に偽作、剽窃、捏造が絡み合いもつれ合い、時空すらゆがみ「死」すらも曖昧となる。「書く」ことの「描く」ことへの意味はどこへ行くのか。真贋の境目に空いた時空に飲み込まれた人々の物語。非常にユニークな登場人物たちばかり出てくるのだが、特に作家ハリエットとその友人セアラの毒を含んだ会話がユーモラスで楽しい。


2005.02.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.13

今朝の地震、ひさびさに強い揺れだったので「ついにきたか(関東大地震)?」と思ってすぐに起きようとしたけど、あまりの眠さに体が動かず。何かあった時、こういう一瞬の差の動き方で運命が変わるかもと思った。元々、目が覚めてもすぐには起き上がれないタイプなので、目が覚めてすぐに動ける人がうらやましい。

高熱を出す風邪ぴきさんたちに囲まれてしまっている私。いつ風邪をうつされるかと戦々恐々。

信じるものは救われる、じゃないけど強く願えばなんとかなるものね。いえ、大したことじゃないですがヨーヨー・マのリサイタルのチケットをGetできました。うれしい〜。

うわ〜、『ガラスの仮面』の紅天女が上演ですって〜!!しかも国立能楽堂で…。


2005.02.13 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.13

とてもひさしぶりにN響定期演奏会に行きました。客入りは7.5〜8割程度だったかな。今回チケットをネットで購入したのですが席が悪すぎ。席が残っていないせいだと思っていたら、私の前の列が5列ほど全部空席だったり、隣5席が全部空席だったり…、もっと前の真ん中寄りで聞きたかったよ。うーん、席を選ぶならやはり電話して窓口まで行くほうがいいのか。ネット販売のほうでも良席を出ししたほうが客は増えるのでは?とか思うんだけど。

ひさびさのN響はやはり弦の音がとても良かったです。聞いた席が席だったせいだと思うのですが管と弦の一体感がいまひとつな部分が最初あったかな。でも全体的にはバランスもよく、私が端正な音が好きだからということもあるのですが最近聞いたプロの日本のオケのなかでは一番聞き応えがありました。詳細感想こちら

ついでに10日に観た『コーカサスの白墨の輪』詳細感想も書きました。


2005.02.12 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.12

弟夫婦家へ遊びに行って甥っ子と遊んでまいりました。叔母さんの贔屓目入ってるのはわかってはいるけどほんと可愛い〜。

菅原雅雪『暁星記』4巻、神話世界からいきなりSFになってる…。うーん、こういう視点はそれほど目新しいものではないし、ヒルコの世界だけの物語のほうが良かったなあ。

弟から借本:ディーン・クーンツ『汚辱のゲーム』上下(講談社文庫) 菅原雅雪『暁星記』4巻(講談社モーニングKC)


2005.02.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.11

腰痛…なんだろう。冷えたかな。


2005.02.10 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.10

会社帰り世田谷パプリック・シアターに音楽劇『コーカサスの白墨の輪』を観に行きました。手作り感のある演劇で商業演劇しか知らない私にとっては新鮮でした。松たかこの存在感と台詞の良さがひときわ目立ってましたねえ。それと毬谷友子さんが演技巧者って感じで印象に残る。詳細感想後日。

 ロビン・ホブ『騎士<シヴァルリ>の息子』上下(創元推理文庫F)

ひさびさに私が好きなタイプのファンタジィーを読んだ〜という充実感。ハヤカワFT初期〜中期あたり、マキリップとかナンシー・スプリンガーとかのイメージに近しいものを感じた。主人公の成長譚としてのファンタジィー。表紙からうける明るいイメージより、ちょっと暗く、もっとこう土の香りがしてく感じのファンタジィーです。これはほんと拾い物でした。

主人公は王家の第一後継者のシヴァルリ<騎士>王子の庶子。主人公の記憶は王家に引き渡されてからの記憶しかありません。隠し子が発覚し、国民の人望厚かったシヴァルリ王子は後継者の地位を捨て息子の顔を見ずに地方に引っ込んでしまう。そのおかげで主人公は名前ももたず「フィッツ<庶子>]もしくは「坊や」としか呼ばれない存在。それを受け入れるフィッツだが絶えず孤独感を抱え成長していき、その過程で王シュルード<賢明>から王家の暗殺者として生きる道を示される。王族が持つ<技>の能力と動物と気持ちを通いあわせることのできる<気>の能力を併せ持ち、父そっくりの容貌をもつ存在であるがためにフィッツは周囲の様々な波紋を広げていく存在となっていくのです。

偏った教育をされたり、国の危機のなかでの王家の陰謀に巻き込まれ、一人で試練を乗り越えていかなければならなくなったり。とはいっても周囲には数少ないながらフィッツに愛情をかける存在はいて、彼らが人としての道を照らしていく。暗殺者としての主人公は登場からして影の存在である。その影としての生きねばならぬ少年の生き様は哀しい。その立場をどう生きていくかの葛藤が見事に描かれており、また彼の周囲にいる人物たちの個性が魅力的。

登場人物たちの名前はそのままキャラクターを現し、物語としての彼らの必然性としてのものとなる。その名前がどう必然であるのかは読み進めるうちにあきらかとなっていく。キャラクター設定が実に上手、また人物を動かすための構成のうまさもあり、読み応えがある。これはまだ「ファーシーアーの一族」三部作の第一部。次章がとても楽しみ。


2005.02.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.09

ひさびさに本屋に寄れた。おや?ピーター・ロビンスンのバンクス警部シリーズ、いつの間に出てたの?うわ〜、昨年出版されていたんだ…気が付かなかったよ。見つけてよかった。講談社さん、創元さんが版権手放したこのシリーズを出し続けてくれてありがとう(感涙)

購入本: ピーター・ロビンスン『渇いた季節』(講談社文庫) クリストファー・プリースト『魔法』(ハヤカワFT文庫)


2005.02.08 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.08

吉右衛門さん主演の『鬼平犯科帳スペシャル』、夜7時放送ってなんだよ、早すぎるよ。しかもこういう時に限って残業なんだよな。ヘロヘロと帰宅したら連続ドラマ時代から『鬼平犯科帳』が大好きだった両親が「いまいち。なんか脚本がだめ」とガッカリした様子。やっぱり連続1時間ドラマがスペシャルになるとダレることが多いよね。おかげで見れなくても悔いはなし。


2005.02.07 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.07

現在、ロビン・ホブ『騎士(シヴァルリ)の息子』上(創元推理文庫F)を読書中。表紙がまんがちっくなイラストなのでわりと軽い感じのファンタジィなのかなと思って読み始めたら、ひさびさに読み応えのある世界観を持った中世ファンタジィでしたよ。予想外の拾い物かも。

『グローバル・フィル第34回定期演奏会』詳細感想を書きました。いつもよりちょっと厳しめかも。ドラマチックな音は好きなので、今回出していた音もわりと好みではあるのですが、グローバル・フィルに対しては前回の33回定期演奏会で出していたきれいに揃った音を求めていってしまったので…。


2005.02.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.06

すみだトリフォニーホール『グローバル・フィル第34回定期演奏会』を聴きに行きました。いつものグローバル・フィルの音と随分違い驚きました。今まで何度か聴かせていただいた限り、ここのオケのイメージは「明るく軽やかに広がる音」だったのですが今回はかなりうねるような激しい音での演奏でした。これは指揮者の黒岩英臣さんの求める音だったようです。指揮者によってかなり音が変わるというのは分かってはいたのですが、ここまで違う音を聞こうとは思っておりませんでした。個人的はチャイコフスキー『交響曲第5番』の大熱演が印象的でした。詳細感想は後日。

友人夫婦をご招待していたのですが、この夫婦のユニークなおたくぶりが今回も楽しかった(笑)。また遊びましょうね。


2005.02.05 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.05

本日、チェロ奏者のヨーヨー・マさんのリサイタルのチケット売り出し日だったんですよ。曲の内容が私が好きなJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲だし、これはぜひ聞きたいと頑張って10時にPCの前に座り争奪戦に加わったんです。案の定「混み合っております、再度アクセスを」という表示ばかり。でもタイミングよく10時10分頃に販売画面に入り込めたんですよ。狙ってた値段のチケットは完売でひとつ上のランクのチケットで押さえ、さてあとは確定を押すばかり。ああ、それなのに一応、同行者に「ここでいいよね?」と聞いたばかりに…、「どの席?」と聞かれホールの座席表を確認してしまったばっかりに…なーんとこの迷いの数分で押さえていたチケットをリボークされちゃいました〜(大泣)。そして次に入りなおした10時30分にはすでに全席完売…うそお。ああっ、大ショック。どうしても聞きたいコンサートのチケットは次からは迷わないでそのまま買うことにする!

 フィオナ・マウンテン『死より蒼く』(講談社文庫)
依頼された人物の系図を調べる「家族史探偵」ナターシャのシリーズ第一弾。系図学者を主役にした着眼点がまず面白い。人に歴史あり。祖先を調べ秘密を解き明かしていくうちに現在と過去が交錯していく。このシリーズ第一ではナターシャの過去や近しい人物を紹介しつつ進む。それがストーリーの本筋にうまく絡んでいるとはいえないものの、主人公の過去が事件を追うモチベーションになっていく部分で邪魔にはならず、ナターシャというキャラクターをうまく浮き立たせている。また系図を遡っているその手法を仔細に描かれており、歴史探偵ものとしても面白い。

本筋の部分はちょっとご都合主義な部分はあるものの、個々のキャラクターの強さで読ませていく。また芸術に絡んだシーンでのイメージの喚起が素晴らしく、とても魅力的。表紙がミレーの『オーフィリア』ですが、ストーリーもこの幻想的な絵とこの作家を含む、イギリスの画家たちで結成されたラファエロ前派に絡んできます。イギリスミステリや絵画ミステリがお好きな方にはぜひおすすめの作品です。第二弾が早く読みたい。


2005.02.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.04

水洟が出るし体もだるいし、花粉症勃発か?と思い病院へ行ったら「喉が真っ赤だねえ…」と風邪との診断。あらら、ほんと?と思って油断していたら喉が痛くなってきたし腰もちょっと痛い…。これは本気でやばい。早々に治さねば。


2005.02.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-02.htm#2005.02.01

もう2月か、早いなあ。年初に今年は読書と芝居観劇、音楽鑑賞のバランスをうまく取ろうと書いたけど、今のところバランスは順調。でもそれはただ音楽鑑賞の割合を増やしただけのような気も…。すでに昨年より芝居とコンサートの回数がハイペースになってる。こんなことでいいのか、私。

『演劇界』をちょっと立ち読み。操三番叟の染五郎の隈取はやはり日替わりだったらしい。ということは25種類あるってことだよな。全部観てみたいかも。しかし自分の顔をキャンバスにして絵を描いてるようなものだね。歌舞伎役者は絵心がある人が多いけど、確かにきれいな隈取を描くには多少の絵心がないとダメかも。染ちゃんの化粧はかなり上手なほうだと思う。三番叟の隈取はもう少し愛嬌が欲しい気もするけど。いくつか写真を見る限りでは目の下の朱を幅広く取ってるほうが似合ってる。

 グレアム・ジョイス『鎮魂歌 レクイエム』(ハヤカワFT文庫)
物語的な部分は面白いとは思うんだけど、作家の感覚的な部分があまり好みじゃないかも。ダン・シモンズ
『カーリーの歌』(ハヤカワ文庫)を読んだときと同じような雰囲気が…。なんというか、文明や宗教の対立とかの部分で作者の視点がどうにも高みからぽいというか。それと結局は悪さをしたのがそれかい、な部分が。えー、ちょっとそれは無いんじゃない?とは私が女だからか。主人公のトムの言い訳じみてる部分にもかなりイラつく。異質なものの手触りを感じさせる部分はファンタジィーとして上手いとは思うんだけど…。

宗教ネタは『ダ・ヴィンチ・コード』と重なってるので驚きがなかった。薀蓄の提示のしかたはダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』のほうが上手だと思う。