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あれれ日記 2005年04月


2005.04.30 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.30

 P・D・ジェイムズ『殺人展示室』(ハヤカワポケミス)
1919年から1938年、第一次大戦から第二次大戦の間の年代のものだけを収集したデュペイン博物館。あまり人から興味を持たれていない博物館だが、唯一、有名な殺人事件の証拠品などが集められた殺人展示室だけは人気があった。ダルグリッシュは友人のアクロイドに半ば無理矢理誘われて見学。その1ケ月後に殺人展示室で紹介されている有名な殺人事件を模倣した殺人事件を担当するとはその時は知る由もなかった。

ひさびさに、ちゃんと本格ミステリしてるーー。しかも人物造詣の細やかさ、深みは失っていないし、P・D・ジェイムズの純文学志向的なものとミステリがうまく噛み合った作品でした。かなり読み応えあった。なんだかタッチが若いし、どうしちゃっただろう。82歳のおばあさまが書いた本だとは到底思えません。すごいなー。今回の作品では登場人物のほとんどが重い過去を背負っている人物たち。それだけにみな誰が犯人でもおかしくない、怪しい人物ばかり。かといって悪人は一人もいない。個々の人物描写が細かく、また行動も細かく描かれているので、きちんと本格としての組み立ててあります。いわゆる探偵小説黄金期的な雰囲気を感じさせました。脇役にアクロイドなどというアガサ・クリスティを連想させる名前を使用したりして、かなりオマージュ的な意識があったりするのかもしれません。シリーズものなので、この一作をいきなり読むのはところどころ人物関係がわからない部分もありそうだけど、海外ものを読まないミステリ読みにもおすすめです。

 パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』(ハヤカワFT文庫)
かなりひさびさのマキリップの翻訳作品です、うれしいーー(感涙)。非常に映像的な物語のような気がします。世界が多重構造になって、しかも迷路のように複雑、読んでいるうちに自分が迷いそうな気分になります。それでいて絵がたちのぼってくるんです。また登場人物たちが魅力的。マキリップが描く人物は頑固ものが多いのですが、今回の作品でもそれは健在。頑固なんだけどしなやか。私はなんといってもマグがかなりお気に入りです。一回読んだだけでは消化しきれない部分もあるのですが、宮崎駿さんのアニメで見たいとかちょっと思ってしまいました。なんか、この混沌とした世界観は宮崎さん好きそう。今回のマキリップは今まで彼女の作品に感じてきた硬質な感じがなく、作風が少し変わったのかな?と思いました。もっとマキリップ作品、翻訳してくれないかしらん。


2005.04.29 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.29

GW初日ですが体調悪いです。花粉症がだいぶ治まってきて楽になったと思ったら風邪ぴきです…。しんどい。


2005.04.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.26

映画になりきってない映画『阿修羅城の瞳』

舞台版を念頭におきつつ観たので較べつつ、感想をつらつらと思いつくまま。ネタばれ全開だけどここ読んでる人は同じようなジャンルの『コンスタンティン』には行ってもこの映画観にいく人いなさそうだし。

書いたらすげー長くなりました…。書いてみるとかなり突っ込みどころ満載な映画でしたわ。しかし、チープな出来ならそれはそれで突き抜け感があれば良かったのですがそこそこの出来ではあるというところが微妙なんだよな〜。

○染五郎が艶ぽく綺麗に撮ってもらえてる…。滝田監督が染ちゃんに男惚れして撮ったのがよーくわかる映画だった。ヒロインよりお着替えが一番多いしな。ある意味、監督の出門@染ちゃん萌え映画だったような気がする。ファンとしてはうれしいんだけどね。

○滝田監督に伝奇もの(ファンタジィー)を撮らせちゃいかん。センス無さすぎ…。テンポ悪いし、イメージも貧困。ただの恋愛時代劇だったら『壬生義士伝』系のまともなものになったかもしれないけど。今回は『陰陽師』なみの出来でした。

○編集の雑さ加減にあんぐり。B級映画とはいえ、ちょっとひどくないか?色調も場面場面で統一されてないし、映像の深みがまるで無し(涙)

○脚本および演出が原作の舞台を解体、再構築しきれていない。物語の進め方がほぼ舞台と同じかつ台詞をそのまま使いすぎ。なのに重要な伏線はバッサリ切ってある。だから説明不足でつばきと出門の関係が浅くなってしまった感ある。舞台でこの二人の関係の深さをもっと表現したら面白いのにと思っていたので映画のほうで期待したけど、もっと浅くなってしまってたよ…。

○出門の鬼御門時代のシーン。これは舞台版では描かれないシーンなので新鮮だったし、セットを使った猥雑な町の描写はなかなか面白かった。出門の鬼を切るときの下卑た表情など映画ならではの表現だなーと。このシーンで邪空より出門のほうが断然強く「こいつにいつも敵わない」と悔しがるシーンを挟むことは出来なかったのかな?と。そうすれば後の邪空の行動がわかりやすかったのに。

○鬼の造詣はあまりにひどい。流れる血が蛍光緑のスライムな血って…。ええっ、鬼は宇宙人ですか?と。本来の世界観は人も鬼も同じというところからきている気がするんだけどなー。私としては、日本古来の鬼のイメージでやってほしかった。私的には鬼御門での出門は赤い返り血をべとべとに付けながら狂ったように斬っていくというダークなものを想像していたので、このちゃちい造詣にはかなりがっくり。しかも、スライムをかぶった出門の姿は凄みありませんがな。鬼御門時代の衣装かっこいいのにな〜。

○少女が対峙するシーン。なぜに少女に鬼たちを縋らせなかったのか?出門が自分こそが「鬼」になっていたと自覚する大切なシーンなのに。こここそは舞台を踏襲してほしかった。

○鬼御門を飛び出し役者稼業をしている出門。下っ端役者の舞台版と違って映画では人気役者。それと太夫の色になっとるがな。舞台版では言葉だけじゃないの?な朴念仁だったけど、映画では女好き出門の面目躍如。太夫になりたいがな、と思ってしもうたよ。いやあ、この設定での出門はいい、実にいい(南北@小市さん版風)。ちょっと派手な着物姿で江戸弁で気障な台詞を言う出門はかなりの色気がある。この映画で染ちゃんは舞台版よりはかなり押さえてはいるものの少々大仰な台詞回しで演じている、これが妙に似合って決まっている。

○りえちゃんのつばきは華奢な肢体と儚げな美しさはで守ってあげなくてはと思わせる。闇の部分があまり無かったのは残念かな。もっと表現できる人だろうから、やはり脚本がなーという感じ。今回の映画のキャストとしてたぶん一番ベストな配役。着物の扱い方というか所作がやはりいい。ちょっとした部分なんだけどね、相手役の染ちゃんの着物姿が堂に入ってるだけに、やはりここは所作が綺麗な人でないと。それと後半の神秘的な雰囲気はりえちゃんならでは。鬼としての凄みは無かったけど、阿修羅神として考えればそれほど違和感はなし。殺陣がぜんぜん迫力なかったのが唯一残念。

○金丸座をロケで使用した中村座のとこは良かった。「中村勘三郎」のまねきが立っていたり、奈落を見せてくれたり、楽屋裏を見せてくれたり、歌舞伎ファンならにんまりなシーン。楽屋裏でのシーンは本職、染ちゃんならではで手早く化粧を落としたり衣装から着物に手早く着替える所なんてなんだか色っぽい。これは慣れてる人でないとああはいかない。

○中村座での出門と邪空たちの立ち回りのシーンは小屋の独特な雰囲気も手伝っていい場面になっていた。染ちゃんやっぱ殺陣はかなり上手いと思う。カット割しないで撮ってるもんな。早すぎてカメラが追いきれてないんじゃないのな部分も?。これをちゃんと掴まえて撮ってくれないと。渡部@邪空は腰が決まってない。長槍での立ち回りで正解かも…。

○舟遊びのシーンや、つばきが楽屋裏に忍び込んで出門に見つかるシーンなど、映画独自のシーンは非常に良いんだよなー。

○出門とつばきの濃厚ラブシーン。とってもエロかったです。さすがピンク映画出身の滝田監督だよ、とヘンなところで感心しちゃった。このエロさを出すんなら、とことんつばきと出門の深い逆しまの関係を追いかけてほしかった。どろっどろの大人向けの映画のほうが面白い出来になったような気がするよ。

○南北は鬼に憑かれる設定だったのが映画では南北の作家の業だけの部分を見せた。小日向さんの飄々とした部分が活きてた。でも役者たちから慕われる可愛げな部分を残し、やはり鬼に憑かれちゃってほしかった。ただの因業じじいでもいいんだけどさー。

○渡部さんの邪空は無邪気に力を弄ぶタイプ。すごーく切ない哀しい設定をばっさり切られているので、なぜ力が欲しくて、出門に執着するのか見えてこない。ほんとにただのかませ犬。本来は違うんだけどねー。これは渡部さんがちと可哀想だったなー。でも渡部さんなりに表情を作っていたと思う。わりといいんじゃないと私は思った。もっと屈折したものをどこかで見せるべきだったけど、ここは監督の怠慢かと。

○樋口可南子さんの美惨は美しかった。でも舞台版の夏木さん美惨のイメージを引きずった演出だったため、彼女独自のものが活かされてなかったと思う。衣装も2003年度版に近かったしなー。鬼の母たる美惨みたいな造詣とかしてみたら面白かったかも。

○せっかく渡り巫女を出したのだから五行の封印は必須でしょう。それとつばきどうして夜盗をしているのかの理由とか、鏡とかさー、あそこが切なさポイントなのになー。そこを受けての「自分(てめい)の知らない所で運命が決まってるだと?冗談じゃねえ、冗談じゃねいよな、まったく」の出門の台詞が良かったのに…。そこ全部カットかよ。

○阿修羅王になった後の場面。なぜに巨大化?しかも頭だけ…阿修羅像とりえちゃんの顔の合成ヘタだし、なんだかなー。もっと他の表現方法があったと思うんだけど。イメージが貧困すぎ。

○死を覚悟して身支度する出門は萌え。ここも映画だからこそのシーン。だからさー、舞台演出のイメージを全部捨てて欲しかった。もっと映画にしてほしかった。

○逆しまの城がもうちゃちくてちゃちくて。日本の特殊映像の力量ってこんなにひどいのか?と小一時間ほど…。造詣もいまいち。和に徹して欲しかった。日本の城じゃないとダメなんだよーー。「天守閣でお待ちしております、出門殿」なんだからさ。

○邪空と美惨の最後のシーン、まんま舞台版に近い演出。もっとなんかないわけ?邪空と出門の殺陣は狭いとこでやっていたので迫力があまりない…むー。

○舞台版でも気に入らなかったんだけど、阿修羅の衣装が洋風なのがどうしても違和感。そりゃ元々の阿修羅は和ものじゃないけどさ、話からいってここは和装の白無垢姿がいいなあ。そのほうが睦みあいたる戦いにぴったりだと思うんだよなー。

○なぜにワイヤーアクションよ???もうここはね、色っぽいシーンなわけよ。それが台無し。普通の殺陣でいいじゃーん。りえちゃんのひ弱な殺陣はカット割で誤魔化せばいいだけなんだしさー。最初の睦みあいがエロかっただけに、もっとやりようがあったのでは?とか。

○あのラストはなんだよーーー。うわん、出門が生き残るからこそ切なかったのにさー。もしかしたら阿修羅が翼鬼(つばき)になって、瀕死の状態ながら城から出門を助け、傍らで微笑みながら死んで塵となるとか想像してたのにさーー。まんま心中かよーー。


2005.04.25 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.25

ちょいと風邪ぎみかも。本の感想溜まりまくってます。P・D・ジェイムズ『殺人展示室』とパトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』を読了しました。どちらも面白かったのでちゃんと感想書きたいです。今はメルヴィン・バージェス『ブラッドタイド』を読み中。

映画『阿修羅城の瞳』の感想も自分的に良い部分と悪い部分がどういう部分だったか、ぐわーと頭のなかに沸いてるのですごーく語りたい(^^;)んだけど、ちょっと我慢。書き始めると時間忘れてそうなんで。もう寝ます〜。


2005.04.24 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.24

出かける用事があったのでそのついで?に銀座マリオンで映画『阿修羅城の瞳』を観てきました。えーっと、かなりダメダメな出来を覚悟して観にいったので思ったよりは結構まともじゃん、と思いながら観てました。しかし、実のところこういうエンタメ邦画はほとんど観ない人間なのでなんとも評価のしようもありませんが…。なんというか監督も脚本家も2003年度舞台版の呪縛にかかってしまっていたように思います。もっとちゃんと「映画」にしてほしかったな。それとどーせなら大人の映画に徹すればよかったじゃん、とか。伝奇ものとエロと特撮ものとがごっちゃごちゃな感じ。ターゲットはどこよ?みたいな。

まあ、まともな感想は後日に。とりあえず映像ではいつも微妙すぎな染ちゃんはこの映画ではかっこよく映ってました。


2005.04.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.23

吉祥寺の友人の旅行会社に琴平のおみやげを渡しがてら遊びに出向く。友人の会社ではちょうどウィルスバスター不具合で大変なことになってました…。ウィルスバスターがウィルスになってどないすんねん。

今回この友人のおかげで四国高松へ飛行機往復&グレードの高い旅館にも関わらずかなり割安で旅行ができたのです。今回のプランを提示してくれたからこそ琴平旅行への迷いが無くなったのだ。ほんと大感謝。携帯カメラで撮った風情のある金丸座を見せつつ今回の楽しい歌舞伎観劇旅行をとうとうと力説し、今度一緒に行く気にさせてみました。ほんとに行こうねっ。

遅い昼食後は一緒に洋服買い。で、お揃いの服を買ってしまった…。だって可愛かったんだもん。まあ、一緒に遊ぶ時はこれは着ない方向でいきましょう(笑)


2005.04.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.22

今期見ようと思うTVドラマは一本のみ。宮藤官九郎脚本の『タイガー&ドラゴン』。題材が落語で、ちゃんとお題に沿ってドラマが運ぶ構成が面白いし、相変わらずの小ネタ遊びが楽しい。こういうのだったらジャニドラマでもOKだ。長瀬と岡田くんのコンビはかなり良い。それにしてもクドカン、本気で歌舞伎の脚本も書いてくれないかな〜。

しかし、最近TVからはかなり遠ざかってるなー。最近、面白いTVドラマってほとんど無いような気がするのは気のせい?ドラマ業界全体的にパワーがほんと無くなってきたような…?

購入本: ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟 1禍つ星』(ハヤカワSF文庫) ロバート・ウィルスン『セビーリャの冷たい目』上下(ハヤカワHM文庫)


2005.04.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.20

二日目の『こんぴら大歌舞伎 第一部』の観劇感想も書きました。感想はこちらから

相変わらず長いです…半分は染ちゃん語りになってるかも。それにしても感想書くだけでぐったり(苦笑)。なぜにうまくまとめられないのか。


2005.04.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.19

一日目の『こんぴら大歌舞伎 第二部』の観劇感想を書きました。感想はこちらから


2005.04.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.16

つづく。が本気で長すぎたので二日に分けました。もう少しお付き合いくださいまし。

香川県高松市琴平「こんぴら歌舞伎」旅行記その二:

少しのんびりしてからチェックアウト。腹ごなしにまたも参道付近をお散歩。二日目に観る第一部は10時開場なので少し前に到着し並ぶ。今回の席は升席。一つの枡に5名入ることになっている。そのなかの小さい座布団ひとつ分が自分のスペース。かなり狭いスペースなので体の大きい人や、足が悪い人にとってはかなりきつい席だろうと思う。こういう席で普通に観劇していた昔の人は体が小さかったんだろうなあと思ったり。私は最初から狭い席ということを聞いていたので楽な体勢ができるようにとパンツ姿。早めに入場し、枡後ろの花道寄りをゲット。後ろだと背中に枡の木枠があるので寄りかかれるのです。正座を長時間できない私は観劇中は横座りや、体育座りですごしました。この日は着物姿の方が多く、よくちゃんと座ってられるなあと感心してしまいました。

さてこの升席も予想以上に良い席。舞台全体がきちんと見えたうえで役者が近くに見える、そんな席。いわゆる歌舞伎座でいう旧とちり席のような場所。でもって、ええ自慢させてください。お目当ての染ちゃんと芝雀さんの目線まっすぐの立ち位置直線上だったんですよー。ああ、もう本当にやばいですよ。私を見て芝居してくれてる、と勘違いしそうでした(笑)。

それにしても金丸座という場所は歌舞伎本来の「芝居」を見せるのに絶好の場所なんだろうと思いました。歌舞伎座の広々とした空間よりぎゅっと濃縮された空間で観ると、芝居本来のパワーが直接伝わってきます。ここにはいわゆる歌舞伎好きな観客ももちろん来ていますが、大半は観光気分で「こんぴら行って金丸座で芝居を観てみるか」と思い立って来たおじちゃん、おばちゃんのほうが多かったように思います。

鬼平じゃない吉右衛門を初めて観る、そんな観客たちはいわゆる歌舞伎を、とか役者を観に、という感じではないのです。なにより「芝居」を観に来てるんですよね。歌舞伎を観るときの花道の出で拍手、見得が極まって拍手みたいなちょっとした暗黙の約束ごとなんていうのは知らない。そのかわり反応がストレート。出が華やかなら拍手、おおっ、と思わせたら拍手、楽しかったら笑い、感動させてくれたら泣き。役者にとっては技量を試されるけどそれだけやりがいもある場所なんじゃないかなーと思いました。また役者もより一層引き立ってみえる場所でもありました。この金丸座に立った役者は皆私の好きな役者ばかりでしたが、今まで以上に大好きになってしまいました。

第一部終演後、もしかしたら染ちゃんファンの方と会えるかなーときょろきょろ探したのですが人ごみのなか見つけることが出来ませんでした。入場時間まで粘ったんだけどな。その間におみやげを物色したり番頭さんとおしゃべりしてたりだったので、うまくタイミングが合わなかったのかな。「染ちゃん、すごく良かったよ!!」と直接伝えたかった〜。

金丸座を後にして、また金毘羅さんを途中まで上り余韻に浸ってから、おみやげを買いつつ琴平駅まで。帰りの飛行機までは時間は余ったのだけど、琴平は十分堪能したのでとりあえず高松駅までのんびり電車で行くことに致しました。結局、電車のなかで熟睡してしまい景色を眺めることは出来なかったんですが(笑)。高松駅周辺は閑散とし何もなかったです。ガイドブックを持参していなかったので高松ではお茶してました。東京にいる時と変わらんことを…。とまあ、そんなこんなで最終便で帰宅。私の四国旅行は終わったのでした。今度はもうちょっと観光もしたいなー。そういえば金丸座に行く途中で内子座文楽公演の宣伝している人からチラシを貰いました。うわー、観たいと今度は愛媛にも行きたくなった私です。おいおい。


2005.04.15 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.15

香川県高松市琴平「こんぴら歌舞伎」旅行記その一: 観劇記にあらず(観劇感想は別途)

早朝5時起きして朝一の飛行機で高松までやってまいりました。初四国でございます。なぜこんな時期に?と申しますと、「こんぴら大歌舞伎」を観にでございます。歌舞伎道楽もここまできたら大したものでございますよ、ええ。昨年の大阪遠征に引き続き、今度は四国まで足を伸ばそうとは。自分でもちょっと驚きです(笑)。

高松空港からパスで琴平へ直行。最初は電車でと思っていたのですが、たった1泊で歌舞伎を第一部、第二部とも観る予定の私としては、ぜっかくの金毘羅の観光時間が足りなさそうということで、まずが所要時間が短いバスで行ってみることに致しました。11時には琴平へ到着、そのまま宿泊旅館へ直行し、荷物を預かってもらい、のんびりと町探索。ガイドブックに風情のある町並みのようなことが書いてあったので期待したのですが、普通の温泉街と変わらない…なんだかいまいち町自体は面白くないかも…。わざわざ裏道へ入り道に迷ったりもしましたが普通のどこにでもある田舎町。

途中、親切なおじさんが「参道はそっちじゃないよ、あの道まっすぐ行けばいいよ」と教えてくださり、メインの参道へと赴く。なるほど、たしかに金毘羅の表参道はなかなか面白い。ぜーはーぜーはと息を切らせつつ階段をえっちらおっちら上り、まだ葉桜になりきらない桜や、今が満開の八重桜を楽しみながら御本宮まで行きました。回廊がある建物はなかなか素敵でした。幸せの金のお守りもGetし、我ながら頑張ったなと(笑)。下ってから参道途中のうどん屋さんで山かけうどん(冷)をいただく。有名店ではなさげだしそれほど期待してなかったのだけど、お、おいしい〜。そうか、讃岐うどんって、こんなに美味しいのかー、とちょっと感動。

気力が回復したところで、15時開演の第二部が始まるまでにはまだかなりの時間がありましたがとりあえずお目当ての金丸座へ向かいました。行く途中にのぼりが立っていたりして、ちょっとわくわく。そして金丸座がある敷地内へと。予想よりこじんまりした、でも風情のある建物が目の前に。天保6年(1835年)に建ったという、日本で現存する芝居小屋のなかでは一番古い小屋。江戸時代の芝居の雰囲気そのままを味わえるということで、歌舞伎好きなら一度は行ってみたい場所へ、自分が来てる、そんな想いでかなりハイテンションになる私。知り合いの番頭さんとひとしきり琴平町と金丸座のことをおしゃべり。また役者さんの様子なども少し伺い、ますます芝居への期待が高まる。金丸座は枡席でその指定枡のなかでの位置は早いもの勝ちということなので少し早めに並んで開場を待つ。

そして入場。着物を着た可愛いお茶子さんに席まで案内されちょっと江戸時代にタイムスリップした気分。とにかく、金丸座の中が本当に素敵。だって板戸には障子が貼ってあって外の光が入ってくるし、開け放っている時は外の風が吹き込んでくるんですよ。しかも座席は昔のままの枡席で天井は藤棚のように竹が張ってあり、大きな紋が入ったちょうちんが下がっている。なんともいえない風情のある小屋でした。700人は入るらしいのだけどかなりこじんまりしている。役者と客の距離がかなり近い。

さて、第二部の私の席は西孫桟敷席。どんな席かと思ったら、うわーー、特等席じゃん。初桟敷席というだけでわくわくだったのですが、それがなんと仮花道脇で花道と続きの場所なのだ。そしていわゆる本桟敷の手前なのでさえぎるものが何もない視界ひろびろ。しかも位置的に前すぎず後ろすぎずのど真ん中。私は柱を背もたれにできる絶好の位置をキープ。ありがとう、ありがとう番頭さん(感涙)。そして舞台が始まったらその位置がとんでもなくそれ以上に良い席ということを知ったのだった。そうなんです、なんと芝雀さんが仮花道を通ったんですよー。芝雀さんのドアップは見られるわ、白粉の香りを嗅げるわ、そしてそして着物の裾が私の足先をくすぐっていったーーーー。ぎゃーーー。もうこれでクラクラきている所に、舞台と同じ高さなものだから本舞台での役者さんたちの目線がバシバシと合ってしまう位置だったのですーー。うわ、芝雀さんと、信二郎さんと、吉右衛門さんと、歌昇さんと、そしてそして染ちゃんと目が合ったっ!。冷静に考えたら金丸座はどの席からも役者が近いので、たぶん観客は皆私と同じように思ったに違いないんですがね…興奮の坩堝に陥って壊れしてしまいましたよ、私。それでね、とんでもないことをしでかしました。

ええ、恥を晒します。「京屋!」とへたっくそな大向こうを掛けちゃいました…。いえ、さすがに芝居を壊すような場所では掛けませんでしたよ。最後の引っ込みで拍手が盛り上がったその一箇所だけです。ああ、もう今から考えたら恥ずかしいんですが、やっちゃいました。お聞き苦しい大向こうを聞いた方、申し訳ありませんでした。で、しかもこの勢いで、染ちゃんに対してもチャリ掛けしました…。だって目線ばっちりな位置で染ちゃん観たらこれまた「ぎゃー」ですよ。ちょうど吉右衛門さんが珍しく入れごと(アドリブ)で「染ちゃん、おめでとう」と言う場面があったのです。これが楽しい場面でとてもいいタイミングでおっしゃるんですよ。もちろん拍手喝采。この時にとっさに出ちゃったんです。そうなんです、吉右衛門さんの「おめでとう」のすぐ後に「おめでとう!」と思わず声が出ちゃったんです。これも金丸座という特殊な場所だからできたこと。他の小屋じゃ、絶対やりません。なので許されて〜。

終演後は夜が早い琴平なのでそのまま宿に戻ってお夕飯をいただいて大浴場でのんびりつかって、満足しながら床につきました。


2005.04.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.11

今週から仕事は通常業務なのだけど、なかなかに忙しかった…。

『四月大歌舞伎 中村勘三郎襲名披露 夜の部』の感想を書きました。感想はこちらから

4/6のサントリーホールの感想はのんびり書く予定。とりあえず今週末のためにちょっと体力温存しておきたい。感想書き始めると時間忘れちゃうから…文章書くのが相変わらず遅すぎ。またもや読書も滞ってるなあ。


2005.04.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.09

昨年来、歌舞伎にハマってくれた友人と歌舞伎座で『四月大歌舞伎 中村勘三郎襲名披露 夜の部』を鑑賞。この友人とは今まで一等席でしか観たことがなく今回初三階席。「花道が見られないストレス以外にはわりと観やすいね」となんとか三階席デビュークリア。私たちの前に座ったおば様二人連れがわりと背が高い上におもいっきり前のめり姿勢でのご見学…。あまりにひどかったので最初の演目が終わった時点で注意させていただきました。そしたら次の演目からはきちんと座ってくださった。素直なおば様でよかった〜。

四月歌舞伎座は演目がほぼ同じ面子で演じられているのをここ最近観ていた為、わざわざ高い襲名披露価格の時に観なくてもと思っていたのですが、やはり観に行ってよかったと思いました。まずは一年ぶりの歌舞伎座復帰の団十郎さんが勢いを取り戻されているのが拝見できたのがうれしかったですね。あと、5年前、同じ新・勘三郎&玉三郎コンビで観た『籠釣瓶花街酔醒』が5年前と思った以上に印象が違っていたのが面白かったです。詳細感想は後日。

購入本: イアン・ランキン『紐と十字架』(ハヤカワHM文庫) ジョナサン・ケラーマン『モンスター』(講談社文庫) 津原泰水『少年トレチア』(集英社文庫)


2005.04.08 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.08

今週は色んな意味で怒涛の日々を過ごしぐったりでした。でもこういう機会でない限り体験は出来なかったと思うし勉強にはなりました。そういう意味では面白かった。スキルが無さ過ぎて迷惑かけた部分もあるけど…。


2005.04.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.06

「すいません、今日だけは残業できませんっ」と泣きを入れ、サントリーホールにミシェル・プラッソン指揮『国立パリ管弦楽団 Bプログラム』を聴きに行きました。軽やかな音色と管楽器の美しい音色が印象的。聴きなれた楽曲が並んでいたなかで初めて聞いたショーソンの曲もかなり印象に残りました。とにかく非常に楽しい音楽会で特にラストの曲『ボレロ』からアンコール曲まで私、ノリノリ状態でした(笑)。指揮者のプラッソン氏がサービス精神旺盛な方でアンコールは4曲。会場が明るくなっても結構な人が残り拍手が鳴り止まず、プラッソン氏と楽団員の方々がうれしそうに応えてくれていました。プラッソン氏はかなりお年のように見受けられましたがとってもチャーミングな方でちょっとファンになってしまいました。気持ち良い演奏会で仕事のストレスが吹っ飛びました〜。詳細感想後日。


2005.04.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.04

余波の余波?今朝いきなりの厳命?で泣きが入る私。うそでしょーーー。いや短い間だからいいんだけど、自分のスキルの無さに戦々恐々とすることとなる。あうう、だから勉強しろと…。今週は精神的にもかなり疲れそう。しかし今週を琴平旅行にしないでよかった。行けなくなるところだったよ。


2005.04.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.03

甥っ子たち帰る。遊んでいる間は楽しいのだけど、帰ってしまうと疲れがどどーんと。子育てって一に体力、二に体力ですねえ。あと小さい時にきちんと物を教えるのも非常に大事だなと。子供にとって親の存在って大きいわな、とつくずく思う。

 アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』(創元推理文庫)読了。
おもしろすぎる。うますぎる。アンチミステリでいながら本格ミステリなんだよ〜。なぜこれを読み逃していたんだ私っ。


2005.04.02 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.02

弟夫婦がお泊り。甥っ子兄がちょっとばかり調子が悪そうでいつもの体力を使う遊びはあまりせず。少し大人びてきたなあ。色々周囲のことがわかるにつれかなり精神的にナイーブになっている模様。いい加減な精神の伯母さんとしては気の遣いどころを模索。きちんと遊び方を考えてあげなくては。甥っ子弟は我が道を行くタイプ。かなりの甘えん坊だけど、行け行けどんどん、やったるで〜な怖いもの知らず。男の子二人はなかなかに大変そうだ。西原理恵子『毎日かあさん 2』(毎日新聞社)の男の子たちの生態は甥っ子たちにもかなり当てはまりそうな予感…。


2005.04.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2005-04.htm#2005.04.01

人事発表を聞き、昨日の激震の辻褄あわせができて納得。しかし、知ってる方々ばかりでちょっと複雑な気分。ヘタするとこちらにも波及してたかもとも思う。それにしてもやっぱり厳しいなあ。ああ、でも本当の内情を知らないのでなんとも言えないのだけど。