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あれれ日記 2005年08月


2005.08.31 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.31

すっかり夏バテか、かなりの疲労感が…。仕事がだんだん忙しくなってきたし油断してポカしないように気をつけよう。

『八月納涼歌舞伎』の第2部の感想を書きました。ちょっとグダグダかも。どこをどう書いたらいいか、途中でわからなくなってしまい(笑)。


2005.08.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.28

26日に観た歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』の第1部の感想を書きました。2部の感想は明日あたりに。

 ジョエル・シューマカー監督『オペラ座の怪人』をDVD鑑賞。
劇団四季の舞台を新橋演舞場、そして日生劇場と2度ほど観ていてかなり思い入れがある舞台のひとつ。ファントムに山口祐一郎さんだったりして考えて見たら良い出会いでした。なのでついつい舞台版と較べてみてしまって…。それなりに面白かったし、アンドリュー・ロイド=ウェバーのこの音楽はやっぱり素敵と再確認できました。舞台版の映画化作品としては良い出来だと思います。でも舞台のほうが面白かったという感想がつい出てしまいますねえ。映画だと余計なシーンがどうしても加わりますし、舞台での臨場感は出ないですし。特の仮面舞踏会のシーンは絶対舞台のほうがいいなあ。それとストーリーの甘さが舞台では気にならないのに映画だと気になってしまって…。


2005.08.27 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.27

今週、体調がいまひとつだったので朝一で病院に行ってきた。結局のところ抵抗力の衰えという事なんだけどね。弱いところに真っ先にくる。熱が出なかったのが幸い。

午後は上野の国立西洋美術館で『ドレスデン国立美術館展[世界の鏡]』を観に行く。収集物全般をバランスよく7セクションに分けて展示してありました。一番面白かったのはセクション1の「美術収集室」。いわゆる美術品ではなく科学測定機器類なのですが、機能美プラス細かい装飾の美しさにハッキリ言って萌えました。ああいうの大好き。レプリカが欲しいとか思いました。セクション2の「オスマン帝国-恐怖と魅惑」の武器にもかなり感銘。中世だ〜、ファンタジィーだ〜。あとマイセンの人形が可愛かった。絵画のほうはティツアーノとかフェルメールとかレンブラントの有名絵画はかなり目を惹きましたが、他があまり好みの絵ではなかったかな〜。ロマン主義の風景画は色調が重いので、観ててちょっとばかり気分が重くなるんだよね…。でもセクション1、2を見られただけでも行った価値が十分にありました。


2005.08.26 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.26

私的夏休みラスト、歌舞伎三昧Day第3弾。歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』の第1部と第2部を通して観てきました。初めて歌舞伎座の外に出ないで次の回を待ちましたが間が40分しか無いのでおみやげもの屋さんを観ているうちにあっという間に第二部。しかし、通しで観るのは少々疲れますね。私には第三部までの通しや昼夜通しはもう少し体力を付けないとちょっと無理かも…。

今回、第1部は1等席、第2部は3等A席。第2部も1等席にすればよかったと後悔しました。同じ日に違う等席で観ると違いが歴然です。勿論舞台が近いのが一番の違いですが特に1階1等席の椅子が広いし前の座席との幅も余裕がある。かなり楽なんですよねえ。これから通しで一気に観たい時は頑張って1等席にしよう。

さて、内容ですが、第1部と第2部のなかでは『金閣寺』が一番楽しかったです。演目的になんだかんだ結局は丸本物が好きみたいだ。だから文楽にもすんなりハマったのかも。詳細感想は別途。前回ちょっと物足りなかった東吉@染ちゃんがかなり良い出来でした。見せ場のいちいちに拍手を持っていける間(ま)と姿の良さに惚れ惚れ。今回は動きに優雅さが加わった気がしました。まだ足りない部分も多かったけど私的にはかなり満足。染ちゃんは義太夫ものをもっといっぱいやったほうがいいと思う。大膳@三津五郎さんも前回より大きさが出てたように思うし、雪姫@福助さんも前回より風情が出てたし、演目として全体のバランスが引き締まっていた。


2005.08.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.23

今年の夏は雷雨が多いような気がするのは気のせいでしょうか?私、雷が大嫌い。外を歩いている時に雷が鳴るとすくんでしまう…怖いよお〜。

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎 第三部』の2回目鑑賞の詳細感想を書きました

感想ページには書かなかったのですが両親の『法界坊』観劇の様子を少し。1、2幕目までは母はわりと小芝居OKで楽しんでいたのですが集中はできてなかった。あの役者誰だっけ?とか聞くので私にとって大迷惑だった…いつもは絶対そんなことはしない人なのに。どうやら亀蔵さんと弥十郎さんが気になったらしいのだが。父のほうはあのノリに乗れずに退屈していた。だが二人とも大喜利の場になって俄然と集中して観ていて「やっぱり勘三郎さんはすごい」と興奮していた。ちなみに両親ともに歌舞伎初心者ではない。父は野田版研辰もダメな人なので、なんとなく反応は思っていた通り。で、母は研辰は私以上にやたらと楽しんでいたので私より楽しむかと思ったが…。同じ小劇場系の芝居の演出だと思うのだけど、この差はなんだろうと思った。


2005.08.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.22

今月、本はそこそこ読んでいるのだが読書感想が滞っている、困ったもんだ。観劇感想は書けるんだけどねえ。ということで、まずは歌舞伎座『八月納涼歌舞伎 第一部』のほうの詳細感想を書きました


2005.08.21 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.21

夏バテぎみのようだ…昨日遊びすぎたかな。

 ジョナサン・ケラーマン『モンスター』(講談社文庫)読了。


2005.08.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.20

夏が戻ってきたかのような強烈な日差しの一日。歌舞伎三昧Day第2弾です。歌舞伎座『八月納涼歌舞伎 第一部』を2等席で観て、いったん外へ出、歌舞伎・演劇書専門古書店『奥村書店』をお初で覘き、銀座和光のカフェでお茶。その後、両親と待ち合わせ、またもや歌舞伎座へ逆戻りして『八月納涼歌舞伎 第三部』2回目を1等席で観劇しました。今月は歌舞伎座の1等席から3等席まで色んな席を満遍なく(笑)

第1部は私的に染ちゃんが出ているせいかもしれないが『金閣寺』が一番面白かった。福助さんがだいぶ復活中かも。前半がよかった。三津五郎さんはこちらの大膳役のほうが貢より断然いい。染ちゃんはお父さんそっくりでビックリした(笑)。正義のヒーローがお似合い。『雨乞狐』の勘太郎くんは踊りの天才と言われるだけあって見事な踊りっぷりだったがあまりの評判の良さにこちらの期待値が大きすぎて、つい幹部役者連中と較べてしもうた。若手のなかでは超絶品だと思うが、さすがに幹部役者と較べてはいけなかった…。

第3部は1等席で私が大好きな席のひとつ、後方花道外だったせいもあるかもしれないが、かなり面白く観た。14日観た時よりメリハリがあり、全体のまとまりがよく、大喜利の場での勘三郎さんの気迫が素晴らしかった。カーテンコールがあったが納得できた。

詳細観劇感想は後日。14日に観た舞台記録映画『一谷嫩軍記』感想は書きました

後方(9例目以降)花道外の席は花道の出や引っ込みのときに役者がかぶりつきで観られる&全体がきれいに見えるし花道内の上手寄り席だったら、こちらのほうが断然舞台に近いのだ。ドブ席だからとあなどるなかれ。

購入本: 『名作歌舞伎全集 丸本時代物集一』第二巻(東京創元社)


2005.08.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.19

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎 第ニ部』詳細感想書きました。元々文章を書くのが遅いタイプなのに最近ますます遅くなっている。書きたいことに対して語彙が圧倒的に少なすぎるのが原因。


2005.08.18 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.18

そろそろ秋の気配が近づいてます。巷はまだお盆休み中ですかね?通勤電車がかなり空いてます。しかし、やっぱり忙しいのはなぜにして?

なんとなく、今年観劇に使った金額を計算してみた…結果…計算するんじゃなかった。どんどん歯止めがきかなくなっているような気がする…。どこかで止めないとと思うものの秋に向けてもっと怒涛の観劇の日々が待っている。


2005.08.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.17

私的夏休み第1弾、会社を休んで歌舞伎座で『八月納涼歌舞伎 第ニ部』観劇し、その後は東京国立近代美術館フィルムセンターで初代中村吉右衛門の舞台記録映画『一谷嫩軍記』を観る。歌舞伎三昧の一日。かなり集中力を使ってしまいちょっと疲れました(笑)

『八月納涼歌舞伎 第ニ部』はなかなか面白かったのですが、『一谷嫩軍記』が臨場感がかなり消えてるはずの舞台映像にも関わらずあまりに濃密な舞台だったため印象がちと薄くなってしまったかも…。観劇感想は後日。うまく書けるかなあ。


2005.08.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.16

本日は空いている電車に乗って出社です。この時期は暇なはずだったのですが普通に忙しいのはなぜにして。忙しくなるはずの来月がちと怖い。

宮城県沖の地震、大きかったですね。私は会社のビルの24階にいるときに地震に遭いました。ビルが免震構造のためかなりの揺れで震度5か6弱くらいかと思いましたよ。実際は震度4でしたが、いやはやほんとビックリ。しかもなかなか揺れが収まらずかなりの時間ゆらゆら揺れていたのでめまいがしてきて乗り物酔いのような症状。こんな状態ではもっと強い地震の時に逃げられないんじゃ…と不安。

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎 第三部』感想を書きました。かなりあちこちで評判がよく、私と同じような感想の人が誰もいない…。私の感想がヘンなのかと思ってしまってチト悩み中。


2005.08.14. http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.14

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』を観るために銀座へ赴く。友人と早めに待ち合わせをして中国茶館『香韻』でアフタヌーンティ。友人が先に観た納涼一部の感想を聞いたり、若手役者のことなどあれこれと。ついプロデュースしたくなる役者のこととか、資質のこととか、持ち味とか、某役者と某役者の功罪とか。かなり勝手なことをしゃべっているんですが、それが面白いのよね。

私の八月歌舞伎観劇の手始めは第三部『法界坊』。5月、7月に引き続き外部演出家の歌舞伎公演。野田さん、蜷川さん、串田さんという演出家の歌舞伎を見てきた限り、野田さんの演出家としての個性って凄いものがあるんだなと思いました。さて、串田演出の歌舞伎を生で観るのはコークン『桜姫』に続いて2度目。ビデオでは平成中村座『夏祭浪花鑑』、コクーン『三人吉三』を観ております。串田さんの場合は古典歌舞伎のエッセンスを大事にしつつ、「今」に通じる臨場感を出そうとしているような気がします。ただ生で拝見した2作品を観た限りではわりとこじんまりまとまっている感じがしました。ビデオで観た2作品からのイメージではもう少しダイナミックな臨場感があるのかなーと期待していたのですが…。詳細感想は後日。


2005.08.13 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.13

弟一家が泊まりに来ておりまして、甥っ子旋風に巻き込まれておりました。今回はかなり手抜きなお相手だったので、体調の良い時にはもっとしっかり遊んであげよう。子供って可愛くてほんと健気だなーと思う。そして全幅の信頼を寄せられているのは「親」以外いないんだよね。ほえー、なんか親子ってやっぱり凄いね。


2005.08.12 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.12

巷はお盆休みに入っていますが私は普通に出社でした。

購入本: 奥泉光『モーダルな事象』(文芸春秋) 内山美樹子・志野葉太郎『岩波セミナーブックス60 日本古典芸能と現代 文楽・歌舞伎』(岩波書店)

購入CD: アバド指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/フリードリヒ・グルダ(ピアノ)『モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調/第21番ハ長調』(ユニバーサル・クラシックス) Loreena McKennitt『The Book of Secrets』(QR)


2005.08.11 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.11

 ロバート・ウィルスン『セビーリャの冷たい目』上下(ハヤカワHM文庫)読了。


2005.08.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.09

 恩田陸『図書室の海』(新潮文庫)読了。
郷愁、既視感、そんな言葉が似合う短編集。恩田陸さんの本をひさびさに読みましたが、やはりどこか私の心の奥の琴線に触れる。そしてそのまま溶け込むように拡散していく。恩田さんの弱点はアクの無さなんだろうなとちょっと思いました。


2005.08.08 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.08

調子が悪い時のほうが読書が進む(笑)。あっ、もしや頭痛が治らないのは風邪のせいだけじゃなかったりするかしら?ネットもやっちゃってるしね…。

私の周辺だけですがなぜか偶然に劇団☆新感線『アテルイ』の話題があちこちから出たので久々にDVDを飛ばし飛ばしだけどちょっと観て見ました。脚本がきちんと練られてなくて、もっと刈り込んだほうがいいなあ、とか蝦夷側の何人かはもう少しキャラ設定を変えたほうがいいんじゃ…とかツッコミもかなり入りますが、やっぱり面白い。いのうえ歌舞伎初期作品の『阿修羅城の瞳』『髑髏城の七人』とは肌合いがどことなく違うような気も。真面目度合いが高いからかな?しかしあらためて観たら、染ちゃんてばこのアテルイ役が一番似合ってるじゃないかしら。それと、ひさびさに「染本来のBestな声を聞いた」と。これだよっ。この声を聞くと『アオドクロ』の時にはすでに少々痛めてるなあと思う。このハリのある声に戻して欲しいな。それとやっぱこれ生で観たい〜。しっかり練って刈り込んだら相当良い作品になりそうな気がする。何年後でもいいから再演してほしい。勿論アテルイは染ちゃんじゃないとイヤです、はい。

↓読書感想を補完して、こちらのBlogにも転載。


2005.08.07 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.07

夏風邪というのも辛いもんだ。身体を冷やしちゃいけないけど暑いし。しかもほんと蒸し暑いんですけどっ。眠れやしません。だからなかなか治らないのか…。ということで本日もだらだらと。読書感想は後で補完予定。

 ディーン・クーンツ『汚辱のゲーム』上下(講談社文庫)
クーンツなのでリーダビリティは高いのですが、残念ながらサスペンスとしてはイマイチの出来。クーンツは基本、ベタベタのジェットコースタームービな作品を書く作家ではありますが、それにしてもちょっと大味な物語。サイコものとしても一昔前に流行ったものの再生産のような気がするのも…私的にはかなり食傷ぎみなネタだった。ヒネリも甘いしねえ。まあB級映画をツッコミながら観る感覚で読めれば面白いかもです。これでもか〜っとやってくれてますんで(笑)


2005.08.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.06

とりあえずだらだらと。水分だけは必死に取る。

 イアン・ランキン『紐と十字架』(ハヤカワHM文庫)
連続少女誘拐殺人事件を担当するリバース刑事の元に事件が起こるたびに封筒が送られてくる。そのなかには「結び目のある紐」そしてマッチ棒で作られた十字架。犯人からのメッセージなのだが、妻と別れ荒み精神疲労に陥っているリバースは気が付かないでいる。なかなか捜査が進まないうちにターゲットはリバースの愛娘へ。犯人はいったいなんのために事件を起こしているのか。

CWA賞ゴールド・ダガー賞を取った8作目から訳され現在7作目〜14作目が訳されているリバース刑事シリーズ第1作目ということですが私はこのシリーズ初読です。警察ものなのかと思ったら、主人公が協調性のない一匹狼的な性格でどちらかというとハードボイルドサスペンスといった趣の物語でした。この第1作目はあまりシリーズものぽくないですね。続けるつもりで書いてないような感じがしました。前半は主人公リバースの家族模様、また暗い過去などが綴られ、ほとんど事件に関わっていかない。仮にも主人公を刑事にしているのにそれでいいのか?という物語としての荒さが感じられますが人物配置の設定はなかなか魅力的。リバースと弟の関係、リバースと犯人の関係の表裏一体なバランスが面白いです。精神的に脆く、周囲に目配りのできないリバースを主人公としてシリーズ化されたのが不思議ですね。文庫化されたら他の作品も読んでみよう。


2005.08.05 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.05

食欲が低下し、なんとなく体調が悪いのですでに夏バテに陥ったか?と思っていたら頭痛がしてきて熱が。どうやら夏風邪。ちょうど有休を取っていたので家で大人しく寝ていましたが、ほんとは美術展か映画でも観ようと思っていたのに…ガッカリ。

 ポール・アンダースン『折れた魔剣』(ハヤカワSF文庫)
イングランドを定住の地としたヴァイキング、オルムの子に目をつけたエルフの太守はその子をさらいスカフロフと名付け育てる。そしてオルムの元ではエルフが取替え子としてトロールに生ませた子がヴァルガルドという名で育っていた。この二人は運命の導かれるように戦いの場で相まみえるのであった。

なぜかSF文庫から出ていますが完全にファンタジィーです。FT文庫にしなかったのが不思議です。北欧神話とケルト神話を元に描いた悲劇的な英雄譚。世界観が非常に密で読み応えがあり30年前の作品とは思えない。まったく古びていない。破滅へと突き進むことが定められた主人公たちの物語は、救いがなく非常に陰鬱ではあるがそれでいてその生き様が魅力的でどこか美しさがある。主人公のスカフロフのエルフとしての超人的な生き様から人としての意識に目覚めがための破滅、また、取替え子であるヴァルガルドの人としての規範から意識せずに破壊へと突き進んでしまう自分への嫌悪が物悲しい。しかし、指輪物語でのエルフと違って、こちらのエルフはとことん人としての心が無いです。相容れないものとしてのキャラ構成がいいなあ。またそれぞれの神たちが活き活きと存在感がある。キリスト教が力を得はじめて、神話が崩れ行くほんの少し前の物語でもある。FT好きにかなりオススメ。


2005.08.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.04

 岡野玲子『陰陽師』12巻(白泉社)
うーむ、なんというか作者の自己満足の世界に完全ははまり込んでいるような気がします…。こうなると11巻で終わらせてくれても私はよかったな。物語として好きなのは9巻まで、ですがね。

 ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』(新潮文庫)
幼い美しい兄妹につきまとう幽霊から家庭教師である「わたし」は女中頭のグロース夫人と共に断固として兄妹を守ろうとするが。

普通に幽霊譚として読んでもいいし、信用ならない語り手の物語として読んでもいいし、どちらとも読めるようになっています。現在のモダンホラーの原点といったところでしょうか。ミステリを色々読みすぎている人にとっては解釈は読み手にゆだねられるもののあまりにストレートで物足りないかもしれません。私はあれこれ考えすぎて、なんだ素直に読めばよかったのねと拍子抜けしてしまいました。もうひとつくらい裏があると思っていたよ(笑)。むっ、ミステリ読みの性ですな。

購入本:ジュード・フィシャー『エルダ 混沌の<市>』上下(ハヤカワFT文庫) 岡野玲子『陰陽師』12巻(白泉社)


2005.08.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are.htm#2005.08.01

夏本番ですね〜。なんとなく気分だけ夏休みモードでだらけています。仕事も夏期休暇奨励期間に向かってそろそろ落ち着き加減。秋以降が忙しくなるはずなのでここらでのんびりしたいものです。

サントリーホール『プッチーニ・ガラ』感想を書きました。歌舞伎座『七月大歌舞伎 十二夜』の感想は後日補完予定。