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あれれ日記 2006年1月


2006.01.31 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.31

今回のぎっくり腰は前回よりひどくやってしまったようで治りが遅いです。いまだに腰が曲がったままで痛みがなかなかひかない。会社が忙しいので病院にも行けないし、痛みのために慢性寝不足状態(涙)。


2006.01.29 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.29

ぎっくり腰がまだ治らないなか頑張ってシアターコクーンに今日が千秋楽のNODA・MAP『贋作・罪と罰』2回目を観に行きました。2回目観劇でストーリがしっかり頭の中に入っていたのと、前回より席が良く、役者たちの細かい表情を観ることが出来たためか、かなり気持ちが入り込んでの観劇となりました。もうね、なんだか泣けてきてしょうがなかった。登場人物の誰かに感情移入するわけではなく、ただただ彼らが切なくて。ちょうど1ケ月ぶりに観たのですがやはり役者の入り込み方も今日のほうが段違いに良かったです。詳細感想後日。

今日は染ちゃんファン仲間のぃよっすさんとご一緒。観劇にハマりまくってお互い大変ね、な話題で盛り上がる(笑)。観劇後は染ちゃんファン仲間の愛染かつらさんが合流してお茶。これまた歌舞伎にハマると大変よね、で盛り上がる(笑)

夜はNHK芸術劇場で昨年11月に歌舞伎座で上演された『息子』を観る。この芝居、昨年観た時も良い芝居だなあと思ったのですが改めてしみじみとした佳品だなと思いました。


2006.01.28 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.28

 小林恭『カブキの日』(新潮文庫)読了。
小林氏は黙阿弥の
『三人吉三』が好きなんでしょうかね。『悪への招待状』では『三人吉三』のあらすじを説明しつつ物語風に江戸末期の時代と歌舞伎を論じていてわかりやすくて楽しい手法だなんと思ったのですが、今回『カブキの日』という小説のなかであらすじ説明されるとちょっとうざったいかなあ。小説部分と歌舞伎を説明するためのあらすじがうまく融合していないように思えます。世界座という小屋の描写がうまくファンタジィー小説として昇華されて面白いものになっているだけに、「歌舞伎」を説明しようとした部分がいかにも「説明」だけになっているのがもったいない。歌舞伎を知らない人にはその部分も面白く読めるのかな?


2006.01.27 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.27

えっーとですね、昨日頭痛がひどくて会社を休んだんです。風邪のひき始めか疲れが溜まっていたのか、朝食も昼食も食べずに延々と夕方まで寝て過ごしました。まあそれはそれでいいんですよ、夕方にはだいぶ頭痛も治まり、調子が良くなってきたので。いけなかったのは、その後です。お手洗いに行こうといきなりガバッと起き上がった瞬間、グキッと音がしましてね。ええ、治りかけだったギックリ腰をまたやっちゃいました(涙)うわーん、痛いよ〜。腰が曲がっておばあさんのようにしか歩けませんっ。でも忙しいのに1日休んでしまった私。今日はちゃんと出社しましたよ。満員電車がとてつもなく辛かった…。少し運動して鍛えないとダメでしょうねえ。なにか考えないと…。

本日、3月〜4月のコクーン歌舞伎の歌舞伎会特別会員の売り出し日だったわけですが午前中、仕事であたふたしておりすっかり失念。午後ようやくWeb松竹にログインしたのですがなんと狙っていた北番の土日がすっかり売り切れなんですがーー。あとは平日の昼しか余っていない。でも会社員の私にはまだ先の平日は予定が立たないから無理。うえーん、ショック。それにしても特別会員枠ですでに売り切れって…。うーん、南番はあまり興味を惹かれないんだけどどうしよう


2006.01.25 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.25

このところの寒さゆえか、体も頭もまったくといっていいほど動きが鈍いです…。毎朝、きちんと起きて会社へ行こうかこのまま布団にもぐりこんで休んでしまおうか、葛藤の日々を過ごしております。

てぬぐいぶくろさんのところからの情報。新橋演舞場5月公演のチラシが出ていたそうです。なんと吉右衛門さん中心での歌舞伎なんですね。しかも染ちゃんとか芝雀さんが出演だーー、嬉しいな。染ちゃんたら夜の部は吉おじさまと幼馴染の役だよ(笑)。『石川五右衛門』の此下久吉役って結構、大きい役よね。昨年8月納涼の此下東吉に続いての秀吉役だわ。昼の部の三番叟も楽しみだけど、そろそろしっとり系の踊りも見せて欲しいなあ。芝雀さんもなかなか良い役がついている。『夏祭浪花鑑』のお梶が楽しみ〜。『ひと夜』って芝居は知らないなあ。どんなのかしら。

5月の演舞場がこの座組みということは歌舞伎座はひさびさの團菊祭かな?団十郎さん、復帰できるといいな。

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新橋演舞場『五月大歌舞伎』

【昼の部】午前11時開演
一、
『ひと夜』
    おとよ:芝雀
    松太郎:信二郎
    田口義道:歌昇
二、
『寿式三番叟』 市川染五郎・市川亀治郎 三番叟相勤め申し候
    三番叟:染五郎
    三番叟:亀治郎
    翁:歌六
三、
『夏祭浪花鑑』
    団七九郎兵衛:吉右衛門
    お梶:芝雀
    お辰:福助
    一寸徳兵衛:信二郎
    義平次:歌六
    釣舟三婦:段四郎

【夜の部】午後4時30分開演
一、
『石川五右衛門』 中村吉右衛門宙乗りにて つづら抜け相勤め申し候
    石川五右衛門:吉右衛門
    此下久吉:染五郎
    三好国長:信二郎
    三好長慶:歌昇
    次左衛門:段四郎
二、
『京鹿子娘道成寺』
    白拍子花子:福助
三、
『松竹梅湯島掛額』
    紅屋長衛門:吉右衛門
    小姓吉三郎:染五郎
    八百屋お七:亀治郎
    長沼六郎:信二郎
    若党十内:歌昇
    おたけ:芝雀
    釜屋武兵衛:歌六

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2006.01.23 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.23

余韻が残っているうちにと歌舞伎座『坂田藤十郎襲名披露 寿初春大歌舞伎 夜の部』詳細感想を書きました。まさか私が坂田藤十郎さんのことをこんなに熱く語る日が来ようとは(笑)。相変わらずの長文というか、書き終わったらどっと疲れた…。


2006.01.22 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.22

パルコ歌舞伎『決闘!高田馬場』の一般販売日。争奪戦に臨むもあえなく敗退。うーむ、友人に誘われていて観ることは出来るのだけど自力でも取りたかったんだけどなあ。まあ、まだ諦めませんけどっ。

虚脱状態の私でしたが午後は気分転換に両親&友人夫婦とすみだトリフォニーホール『グローバル・フィル 第36回定期演奏会』を聴きに行きました。今回はALLフランス楽曲でのプログラム構成。グローバル・フィルはアマとしてはかなりの実力のオケだと思うのですがフランス楽曲って難しいのねえとちょっと思った演奏会でした。しかし全体的にとても楽しかったし、皆さん頑張ってらして聴き応えは十分ありました。特にF・プーランク『典型的な動物たち』交響的組曲とラヴェル『ダフニスとクロエ』第2組曲はとてもいい演奏でした。


2006.01.21 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.21

大雪が降るなか、歌舞伎座へ行ってまいりました。本日は『坂田藤十郎襲名披露 寿 初春大歌舞伎』夜の部です。観た人たちから一様に『先代萩』が素晴らしいと聞いてとても楽しみにしていったのですが、想像以上に素晴らしい舞台でした。大興奮です。これぞ義太夫狂言だよ、という濃密な空間がそこにありました。新藤十郎さんの政岡は絶品です。また床下の幸四郎さんと吉右衛門さんの気合の入った兄弟対決も見もの。これ、見逃すのは絶対もったいない。いやあ、ほんと良いものを見せていただきました。この濃ゆい芝居の後の『関三奴』の踊りが染五郎ファンとしては一服の清涼剤。やっぱ染ちゃん、踊り上手いわ。詳細感想は後日。

本日は染ちゃんファンと仁左衛門さんファンの方とご一緒させていただきました。おかげで予想外の素敵なこともありました。とっても楽しかったです。愛染かつらさん、ありがとうございます〜。感謝、感謝。


2006.01.20 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.20

スタジオジブリの新作『ゲド戦記』の監督をしている宮崎吾朗氏の監督日誌をわりとマメに読んでいる。最初は宮崎駿監督の息子がどんな映画を作る気なのかと興味半分だったのだけど、語り口が健康的な精神の持ち主の青年という感じなところが日記として普通に面白い。感覚がごく真っ当すぎて映画監督としては平凡すぎないか?とチラッと思ったりもするんだけどとても好感が持てる文章だと思う。そして今日も読みにいってみた。わっはは、19日付け日誌に思わず笑ってしまった…そしてグループ魂を聴きながら絵コンテをきる宮崎吾朗版『ゲド戦記』にちょっと期待を持ってしまった私であった。

監督日誌(1/19付):『モテる努力をしないでモテたい!』http://www.ghibli.jp/ged_02/20director/000249.html

パルコ歌舞伎『決闘!高田馬場』、プレオーダーに惨敗。勝負は一般販売日に持ち越されました…。しかしいくらパルコ劇場のキャパが狭いとはいえこんなに激戦になるとは。歌舞伎会扱いがないのが辛い。いつの間にかパルコ劇場サイトのパルコ歌舞伎のページがリニューアルしていました。三谷幸喜さんのコメントがMOVIEで見れます。染ちゃんをとにかく走らせるつもりだそう。基本はいつもの淡々としたコメディ系の芝居だろうとイメージしている。きちんと歌舞伎になるかは見てのお楽しみ。

パルコ歌舞伎サイト:http://www.parco-play.com/web/play/kabuki/main.html


2006.01.19 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.19

日記に書いた感想に少し足した程度ですが『イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル』詳細感想書きました

なんとなく気だけ焦ってる感もある今日この頃。でもこれからどんどん仕事が忙しくなるのは確定らしい。落ち着いて焦らずミスをしないようにしっかりと!

NHK教育『からだであそぼ』のなかで染五郎と子供たちが踊っている『歌舞伎たいそう/いざやカブかん』をようやく録画できて見ることができた。結構楽しいかも(笑)たぶん甥っ子が一生懸命覚えようとしているに違いない。年末、甥っ子と遊んでいる時に染ちゃんが表紙に載っている雑誌を甥っ子が見つけ「あっ、染五郎だ〜」と喜んでいて、なんで幼稚園生が染ちゃんを知っているんだ?と驚いたんだけど聞いてみると『からだであそぼ』に出演していてそれで知っていたということだった。確かに昨年、染ちゃんは『からだであそぼ』で歌舞伎の基本を子供に教えてあげていたのだった。その延長上で今回の歌舞伎たいそうがあるんだろうな。しかし、甥っ子から染五郎の名前が出てこようとは思ってもみなかったので、もしかして甥っ子にいつの間にか染五郎好きを洗脳しちゃったのかしら?と一瞬わけのわからない動揺をしてしまった私でした。


2006.01.17 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.17

14日に観劇した『曽我梅菊念力弦』感想を書きました。大南北の頭の中っていったいどうなっていたんだ?と思うわ。一見はちゃめちゃのようで筋道通すとこは通してるし、複雑な人物関係も破綻がないし、相当な構成力の持ち主だと思う。


2006.01.16 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.16

ぎっくり腰が簡単に治るわけでもなく、ちょこちょことペンギン歩きをしております。でもちゃんと会社に出勤しましたよ。偉いよ私(笑)いやまあ今日は会社の友人とサントリーホールに『イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル』を聴きに行くから、という理由が大きいからなんですけどね(笑)友人がパールマンが大好きだけど生で聴いたことがなく一度生で聴きたいので一緒に行かない?と誘ってくれていたのです。私もパールマンは以前わりと好きでよくCDで聴いていました。最近は全然聴いていなかったのでとても久々に聴くことになります。生では昔一度だけ聴きに行ったことがありますがCDで聴くよりかなり渋い静かな内省的な音出しだった記憶があります。

で、行ってまいりました『イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル』。やはり音は地味で音量もそれほどあるタイプではありませんでしたが暖かい優しい音色でした。また記憶していた内省的な部分はなく、どちらかというとわかりやすく、観客と共に音楽を楽しみましょうといった開放的なものを感じました。音に圧倒されるとか、感性の深さに触れるとか、テクニックに感動するとか、そういうコンサートではありませんでしたがとてもアットホームな暖かく心地良い空気のなか楽しい音楽を聴いたという感じでした。ピアノ伴奏のロハン・デ・シルヴァ氏の演奏が伴奏者としてかなり良かったです。


2006.01.15 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.15

お天気が良く暖かかったのでお布団を干してベットシーツを取り替えてなんてやっていたんです。どうせならついでにベットマットの位置を取り替えようと思ったわけですよ。ずっと同じ位置で寝てると腰周辺のマットがへこむんですよね。たまに上下裏表を取り替えた方がいいわけです。んで、えいやっと持ち上げた瞬間、グキッ……。やってしまいました…ぎっくり腰です。歩けなくなるほどまではいかずそれほどひどくせずに済みましたが、でも痛いです(涙)。ぎっくり腰は何度かやっているので患部を冷やして安静にしてと対処方法はわかっていたので一日お家に篭ってました。にしてもこんな良い天気に出かけられないなんてーー。


2006.01.14 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.14

国立大劇場『通し狂言  曽我梅菊念力弦』を観に行きました。小泉首相が観に来ていました。どうりで黒スーツのおじさんたちが大量にいたわけだ。私は小泉首相にはミーハー興味を持てないので「ふーん」という感じでしたが、皆さんキャーキャー騒いでました。やっぱ人気あるんだ。

さて、肝心の芝居ですが「うわ、まさしく南北だよ」の見せ場、見せ場を強引に筋立てしてみました的ごった煮の楽しい芝居でした。菊五郎劇団の新作に付き物と思っていたまったり感は全然感じませんでした。私は菊五郎劇団は純粋な復活狂言の時のほうが好きかも。それとも今月たまたま「まったり感」がなかっただけかしらん?それにしても南北の趣向を趣向として見せる芝居は私やっぱり好き〜。今回、無理矢理筋立てを通そうとしていなかったのも私の好みに合ったのかも。一場、一場で楽しいわ〜、面白いわ〜、綺麗だわ〜とか、おいおいそれでいいのかとツッコミしまくりつつ、ただただ楽しみました。んで、やっぱり私のツボは芝雀さんでした。綺麗だわ、可愛いわ、健気だわ、もうなんだか好きなのよ〜。それと松緑さんはやっぱり陽性のキャラのほうが断然良いと思う。『真夏ノ夜ノ夢』の妖精パックは是非とも観たい。詳細感想後日。

観劇後はお茶してから半蔵門のイタリアン『エリオ・ロカンダ・イタリアーナ』でディナー。いかにも南イタリアの田舎料理といった味付けに和む。濃い目の味付けなのでワインがすすんでしまうのがチト困るかも。今回はコースで食べたけど次回はアラカルトで食べたい。


2006.01.13 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.13

3月のパルコ歌舞伎『決闘!高田馬場』のプレオーダーが始まりあちこちにオーダーしまくり。でもプレオーダー運が無いので取れるかどうか。

ロマニスト仲間を羨望の目でみているのが悔しく、早く読んで仲間にならなきゃとソローキン『ロマン』買ってしまいました。ほんとは図書館で借りようかと思ったけどまたずるずる読まなさそうと思って。

小林恭二『心中への招待状 華麗なる愛死の世界』(文春新書)
『悪への招待状』で黙阿弥『三人吉三』と幕末江戸文化を語った著者が今度は近松門左衛門『曽根崎心中』と元禄大坂を語った本。今月歌舞伎座で観た『曽根崎心中』の感想を書く前に読まなくて良かったよ〜。だって時代背景をしっかり調べ微細に説得力をもってお初や徳兵衛の心情を読み解いているので絶対に感想に影響してしまったに違いないもの。そしてこれを読んで新藤十郎さんのお初と見事にリンクしているので驚いた。そうか、あのお初でいいのか、と納得しかけた。でもよくよく考えたら、小林恭二氏は歌舞伎『曽根崎心中』を観ているのだし、お初は新藤十郎さん以外やっていないのだから、もしかしたら小林氏は新藤十郎さんお初ありきだったかもしれないなあとふと思った。九平次への違和感もしっかり書かれているのだけどこれはかなり納得。近松がいったい二人をどう描きたかったのか原本をあたってみたくなった。歌舞伎初心者には『悪への招待状』のほうがオススメ。これは『曽根崎心中』を観た後で読むほうが面白いと思います。

購入本: ウラジーミル・ソローキン『ロマン』上下(国書刊行会) 奥泉光『グランド・ミステリー』上下(角川文庫) 
購入古本: 小林恭二
『カブキの日』(新潮文庫)


2006.01.12 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.12

8日に観劇した『坂田藤十郎襲名披露 昼の部』感想を書きました。今年初の観劇感想もやっぱり長いです…。『曽根崎心中』の感想を書いてて、やはり若手で見て見たいなと思いました。今回、ラストの露天神の森での死に場所を求めてうろつく場に緊迫感を感じなかったのだけど、本来はあそこでかなりの緊迫感が必要なんじゃないかと思うのよねえ。新藤十郎さんのお初は確かに良いとは思うのだけど余裕がありすぎる。翫雀さんの徳兵衛も悪くはないのだけど、どうも露天神の森の場で死に向かう恐怖が無い。なんというか死に行くものの壮絶さがないとエロスを感じない。かといって若手の誰にやらせたらいいのか?といえば徳兵衛は染五郎か愛之助でいけそうな気がするんだけど、お初がいないのよ。思い当たらない。誰がいいだろう?

ま、とりあえず『曽根崎心中』の感想を書けたのでようやく小林恭二の『心中への招待状』が読める。


2006.01.09 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.09

小林恭二『悪への招待状-幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ』(集英社新書)
小林恭二の著作は歌舞伎入門にちょうどいいと聞いてはいたのですが、その理由がわかりました。江戸時代の歌舞伎観劇の情況を通して幕末の江戸の雰囲気を伝え、また黙阿弥の
『三人吉三』に登場する小悪党たちの魅力を語ることで江戸の暗部を見つけ出してみせる。爛熟しきって滅び行く運命の江戸の風俗をしっかり見つめ考証してみせるとともに『三人吉三』という戯曲の面白さを、押し付けがましくない程度に小林恭二自身の解釈できちんと伝えている。語り口に工夫がありとても読みやすい。歌舞伎に触れたことがない人でもこの本はかなり楽しめるのではないだろうか。


2006.01.08 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.08

私の今年の初芝居は歌舞伎座『坂田藤十郎襲名披露 寿 初春大歌舞伎』昼の部です。こってりたっぷり、濃厚な空間でした。気力が充実していないと疲れそうな演目並びでしたが、かなり楽しめました。今回は新藤十郎さんの風情と体の使い方を重点に見ていたせいもあり台詞回しへの苦手感をそれほど感じなかったのが幸い。特に『夕霧名残の正月 由縁の月』の伊左衛門の風情はさすがだなあと感心。夕霧の雀右衛門さんのなんともいえない儚さを感じさせる風情とともに、人間国宝お二人の力量を見せていただきました。

演目的には『奥州安達原』が一番好きかな。今回、福助さんが非常に良い出来でした。品良く、先月と同じ泣きの芝居でも感情過多になりすぎず心情がよくみえいつも以上に美しくみえました。吉右衛門さんの時代物でみせる大きさは格別。お気に入りの染五郎は雛人形のように凛々しく美しかったけどちょっと若造すぎかな。もう少し人物に大きさが欲しい。詳細感想後日。

歌舞伎ふぁんのつどい?歌舞伎観劇後は歌舞伎ふぁん三人で新年会。女三人寄るとの例に洩れず姦しかったかも。いやあ、しゃべりました。そして徐々に暴かれていく意外な趣味(笑)楽しいわ〜。


2006.01.07 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.07

第11回目読書会に参加。お題はG・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)。読書会で取り上げてくれなかったら手を出さなかったかもしれない。この本をお題に取り上げてくれた太田さんに感謝。おかげでラテン・アメリカ文学が自分の読書の範疇に入りました。読書会は新年ということもあったのか大所帯でした。こんなに人数が多かったのって今回が初めてかな?そして参加者全員が「面白かった」との評価だったのも初じゃないかな?今までは「好き×好みじゃない対決」がかならずあったような気がするんだけど。それにしても、読書会は人それぞれ読みポイントが違うので感想を聞くだけでも楽しい。今回、語る焦点をうまく絞りきれなかった部分が残念でしたが、大人数でしたしだらだら語るのも面白かったです。

個人的には「孤独」論争を出来たのが収穫でした。私は思うがまま突き進む運命の人に「孤独」を感じなかったりしていたのですが(孤独を感じないからこそ邁進できるんだと思っていて、それって幸せな人生じゃんと思ったりしたわけです)、それはとても孤独だという意見を聞き、そういう部分をまたひとつ考えてみる気になりました。光瀬龍の運命に絡み取られ外へ外へと向かうキャラクターたちに「孤独」よりはその一途さにうらやましさと幸せ感を感じてました。振り切れるだけのパワーがあるのって幸せだよ〜。たまには近くを見ろやっ、と言いたくなるわけで(笑)そういう部分でG・ガルシア=マルケス『百年の孤独』に孤独感は感じず。幸せ感を感じたりした私でした。現にこうやって外の人間である私たちが語ってるしと、メタ的な感覚もあったり。

G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』の孤独は日本の「孤独」とは違うらしいです。原題は英語ではsolitudeでlonelinessではないと。でも『百年の孤立』じゃ売れないだろうね…。読書会では愛が外へ向かわず、内(近親者)へ向かい、愛することができない、という部分が「孤独」なんだろうという意見や、ブエンディーア一族が滅び忘れ去れらる運命に「孤独」を感じるといった意見が出ていました。

読書会の後は新年会。音楽とか演劇とかダンスとかライブ関連話を色々と。久しぶりにJabberwockyさんとお話できたのが楽しかったです。今度帰国したときにはぜひ古本ツアーと歌舞伎ツアーをやりましょう。ひさびさの読書会だったということもあり、ついつい顔見知りとばかり会話してしまいました。こうみえて人見知りするんです。次回はもう少し色んな方とお話したいです。


2006.01.06 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.06

G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)読了。
話していくうちに話が肥大化しホラ話になっていったという感じの虚実ないまぜの民話的な物語。いくつも積み重ねたエピソードのひとつひとつが少しづつリズムにのって大きな物語としてのうねりを生んでいく。ありえないことがありえることとして、すべてがあるがままの事象としてリアルに立ち上がる。その語り口の上手さ。またとてつもなく映像的で色彩あざやか。

ラテン・アメリカ文学、ノーベル文学賞、マジックリアリズム、そんなキーワードで難しいんじゃないと敬遠してきたのだけど、もったいないことをした。登場人物の名前が何世代にわたり同じ、という部分をクリアできれば語り口がストレートで読みやすいし、それよりなにより面白いです。登場人物の名前に関しては改訳版には家系図が載っているので混乱せずに済みますし、難しそうと敬遠してきた人にはぜひ改訂版を手にとることをオススメ。

購入本: キャロル・オコンネル『魔術師の夜』上下(創元推理文庫)


2006.01.05 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.05

今年の仕事始め。忙しい…いつも忘れちゃうんだけど、この会社はお正月明けから普通に忙しいのでした。ぐったり。

古畑任三郎ファイナル第3夜『ラスト・ダンス』
これで本当に最後の古畑任三郎になるはずの回。ミステリ部分はありがちな設定(クリスチナ・ブランドとかであったよね?なんだっけ?)でかなりぬるい出来だった。それと今回は思ったほど余韻がなかったのが残念。犯人のキャラ設定がありがちすぎたのか。まあ、スペシャルの場合良い余韻で終わったものが無いような気もする。今回のファイナル3作品とも残念ながら1時間枠の時にはあったやるせない余韻はないものねえ。この話に2時間は長すぎるのだろう。

ただ、ファイナルということで『古畑任三郎』の自己パロディを徹底的にやってくれたのでまあ許す(笑)。それとシリーズのなかで私が好きな回の桃井かおりの『さよなら、DJ』にリンクさせたであろう今泉くんの犯行時間を調べるための走りを見せてくれたり、中森明菜の『死者からの伝言』のちなみちゃんに言及したりと1シリーズが一番好きな私としては満足なシーンもいっぱいあった。


2006.01.04 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.04

出勤日だったんですが従来通りお休みを取りました。寒くて出かける気力も湧かず体調もイチマイチ。ここ数年1/4はほとんど体調を崩しているような…。

古畑任三郎ファイナル第2夜『フェアな殺人者』
イチローの存在感につきる。上手とまではいかないけどきちんと主役として成り立ってたし、ナルシスト(と私はイチローのことを思ってる)ぶりが良い方向に出たんじゃないかな。影があるし、もっと非情な犯人役のほうが似合ってたかも。まあイチローが「フェア」でと注文と付けたらしいから、あのキャラ設定がギリギリか。ストーリーのほうはイチロー出演が決まってから無理矢理ひねり出した感があって面白みに欠けた。向島巡査をフィチャーしたのは上手い使い方と思ったんだけど、ラストは見逃しちゃいかんだろう。


2006.01.03 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.03

叔母夫婦がいつも通りがお年始のご挨拶にやってくる。のんびりまったり、食べて片付けて食べて片付けて料理作って食べて片付けて。お腹ぱんぱんです。昨年は傍に亡くなった祖父母が座って一緒に飲み食いしたような感覚に襲われたんだけど今年はその感覚はだいぶ薄れてきた。

古畑任三郎ファイナル第1夜『今、甦る死』
古畑任三郎は1シーズンから欠かさず観ているファンなのでラブリン(愛之助)が大河『新選組!』続編に出演していようとも9時30分にはこちらにチャンネルを合わせました。

んで、『今、甦る死』がちゃんと本格ミステリしてたんで驚いた(笑)先読みしやすい作りではあったけどミステリとしての拘りがあったのでまあ良し。石坂浩二が出演ということで角川映画版金田一のオマージュにもなっていた感じでしたし。コメディ担当の今泉くんがいるし所詮TVなので村人描写が『トリック』ぽい雰囲気になってしまってましたが…案外『トリック』も意識の範疇だったか?藤原くんはそろそろ天才性のある子供な雰囲気が無くなりつつあるので、今回の役はちょうど良かったかもしれません。石坂浩二はやっぱり上手いなあ。とことんしらを切って古畑をもっと困らせてくださいとか思いました。


2006.01.02 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.02

昨年12月に観劇したシアターコクーン『NODA・MAP 贋作 罪と罰』感想を書きました

今年1冊目の読書は昨年から少しづつ読み進めているガルシア・マルケス『百年の孤独』です。思ったより読みやすいです。民話的な物語なんですね。マジックリアリズムって何?とか思っていたのですが、なるほどこういうものをいうのか。トーマス・マン『ブッデンブローク家の人々』などとは肌合いが違いますね。しかし家族の年代記ものは面白いものが多いかも。


2006.01.01 http://www002.upp.so-net.ne.jp/snowtree/are2006-01.htm#2006.01.01

明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって良い年でありますように。

2年ぶりに元旦の初詣。

年末年始は今までは甥っ子兄とばかり遊んでいましたが今回は甥っ子弟も母離れがある程度できるようになり二人相手に奮闘しておりました。遊びのバリエーションも増えてきましたがやはり外で遊ぶのが一番楽しそうです。弟一家が帰ると途端、静かになりました。甥っ子の相手をするのは疲れるけど、帰ってしまうとちょっと寂しいです。いつまで一緒に遊んでくれるかしら。

今年は昨年から少し上向いてる気がする健康運をそのまま上向きにしていきたいです。このところすっかり観劇好きの人になっていますが読書好きの人としてももう少し充実させていきたい。

<<1月鑑賞予定>>
歌舞伎座
『坂田藤十郎襲名披露 寿 初春大歌舞伎』
サントリーホール
『イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル』
国立大劇場
『通し狂言  曽我梅菊念力弦』
歌舞伎座
『坂田藤十郎襲名披露 寿 初春大歌舞伎』
シアターコクーン
『NODA MAP 贋作・罪と罰』